イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

船底塗装

2016年09月03日 | Weblog
今日は第三翠勝丸の船底塗装だ。
前の休みは満潮時刻が早朝だったのでその日にやっておきたかったのだが、この夏最初とも言えるような大雨で作業をすることができなかった。
今日は満潮時刻が午前7時と遅いので気温が高くなってからの作業になるがしかたがない。今日を逃すと月末まで待たなければならないのだ。

大雨の日というと、あの日、大事件があった場所はひっそりとしていて、あんなことがあったとは思えないような静けさだ。偶然通りかかったあの日は騒然としていたが、唯一、玄関の前に供えられた花束だけがそんなことがあったのだということを物語っている。

 


港の脇のスロープにコンクリートブロックを積んで潮が引くのを待つ。
このコンクリートブロック、港の駐車場に置きっぱなしにしているのだが、2年連続で盗まれてしまった。去年は3個、今年は1個。
しかしまあ、今年の1個、補充をしたあとなぜか帰ってきた。赤い塗料が着いていたので間違いなく僕が使っていたものだ。返してくれてありがとうという感じだが、いったい誰が何の目的で持って行ってまた返しにくるのだろう?それもこのタイミングで・・・。
まるでミステリーだ・・・。

今回で5回目になる作業だが、船の置き方をミスしてしまった。ブロックの位置がかなり前の方になってしまい、エンジンの重みで後ろにのけぞってしまう。
そこで帰ってきたコンクリートブロックが役に立った。船の艫に噛ましてなんとか事なきを得た。やっぱり返してくれてありがとう。



午前10時過ぎに完全に着底し本格的に作業を進めてゆく。しかしながらあまり焦ってはいけない。三年前のように熱中症のようになっては元も子もない。ましてやおとといから風邪気味で、昨夜は帰りの電車の中でも家でもアルコールを接種せず僕の体内の免疫細胞を最大限に活躍させ、そのうえにロキソニンを飲んで寝たくらいなのだ。
渡船屋のおばさんも気を使ってくれて、飲み物の差し入れを頻繁にしてくれる。これはありがたい。こまめに休憩を取りながら午後1時過ぎに塗装を完了。
新しい缶を開けることなく去年の残りで塗り終えることができた。多少塗り残しがあるのかもしれないがこれはありがたい。今年のコストはエンジンの亜鉛代、1700円あまりだけになった。



夕方、満潮の時刻を待って進水。塗り方は雑でも水面を滑走してくれる。

台風が迫ってきているので二艇ともロープを増し締めして帰ってきたが、第三翠勝丸のほうは南方が丸空きになっている。通常は渡船屋の予備艇が置いてあるのだが台風の度に別のところに移動するようになった。今回のコースだと南風が心配だが移動させる場所もなく仕方がない。まさか今日の塗装が死に化粧ならなければいいのだが・・。






翠勝丸の方も両隣が完全に死に艇の状態でオーナーはまったく管理をしていない状態だ。ひっくり返りでもされたらどうしようもない。せっかくの高価な船なのに誰かに譲るとかすればいいのにと思うのは僕だけだろうか。



どうも本格的な台風のようで、雑賀崎の漁船もこぞって避難してきていた。



第三翠勝丸の前のオーナーさんがこの夏に亡くなったそうだ。翠勝丸のオーナーさんも数年前に亡くなり寂しくなった。年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず。そういえば先代の翠勝丸も父が亡くなってから本格的に受け継いだことを思うと、人は通り過ぎても船は残るということだ。
願わくば僕の二艇をこの台風から守ってもらいたいものだ。



コメント
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