イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「雑賀のいくさ姫 」読了

2020年01月04日 | 2020読書
天野純希 「雑賀のいくさ姫 」読了

前回の「鯖」に引き続きもう1冊、図書館で雑賀崎出身の人たちが主人公の小説を借りていた。
今度の本は時代小説で、「雑賀衆」が主人公だ。今回もさわりだけ紹介したい。

雑賀衆に鶴という孫一の娘がいた。夢は海外に出ること。見たこともないもの、聞いたこともないものを自分自身の体で体験したい。そういう姫様だ。武勇にすぐれ、船を使った戦いも得意である。
そんな姫様が偶然拾ったスペイン人の騎士かぶれをした若者を従えて、同時に手に入れた南蛮船を駆使して宿敵を討つ。

というようなお話だ。時代小説自体が多分こんなストーリーが多いのであろうが、よく言うと何も考えずにスラッと読めてしまう。悪く言うと後に何も残らない。
完全無欠のヒーローたちが仲間と共に苦難を乗り越えて目的を達成する。そこには我欲を捨てた正義のみが存在する。ウルトラマンかアベンジャーズの世界なのだ。

僕が本を読むのは少なくとも何かの知識を少しでも蓄積できないかと思いながら本を選ぶので、自ら進んでこの手のジャンルの本を手に取ることはまずない。この本も、“雑賀”という言葉が入っていなければまずは読むことはなかっただろう。
しかし、雑賀孫一を含め、雑賀一族が登場する小説は司馬遼太郎でも津本陽でも雑賀側の人物はみんな完全無欠だ。史料が少ないのでなんでも書けるという便利さがあるのかもしれないがこの小説はその究極を行っている感がある。(と書きながら、津本陽も大概究極だが・・)
まあ、これはこれで年越しに読むには肩がこらずにいいのである。


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紀ノ川河口、水軒沖釣行

2020年01月03日 | 2020釣り
場所:紀ノ川河口、水軒沖
条件:小潮 4:41干潮
釣果:メッキ 1匹

今年の初釣りは初めて狙うマゴチだ。紀ノ川河口で専門に狙うとドバっとマゴチが釣れるらしい。今年の釣果を占うべく夜明けを待って出撃した。
一つ目の橋を越えたところで河岸に釣り人がたくさん立っている。鴨川等間隔の法則というのは紀ノ川でも通用するらしく等間隔に立っている。



そんなことはどうでもいいから僕もルアーをキャスト。
しかし、そんなにマゴチは甘くない。それに沿岸の釣り人はどうもマゴチを狙っているのではなく、タチウオを釣っている。この季節にこんなところでタチウオを釣っている。そして僕のルアーにもメッキがヒットした。こんな季節にメッキも釣れるとはこの冬はよほど水温が高いらしい。沿岸の釣り人に迷惑がられたのでこれが潮時とコウイカ狙いに転進。

天使の梯子が降りてきてくれたが、



僕のところには今一つ届かなかったようでイカのアタリはまったくなく早々に退散。初釣り恒例の港の周りの神社に初詣に繰りだした。

         

この穏やかな天気でほぼボウズというのはなんとも悲しい。これでは元旦から一挙放送しているあまちゃんを見ておけばよかったと思うけれども穏やかな天気のなかで船に揺られるというのもこれはこれでいいのだ。



しかし、やっぱりあまちゃんは僕にとっての永遠のアイドルだ。もうすぐ最終回。今回も涙しながら見ているのである。
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正月早々ベーコンを作る。

2020年01月01日 | Weblog
あけましておめでとうございます。

毎年、元旦といっても朝からおせちを食べてずっとテレビを見ているだけなのでけっこう暇である。いつも釣りの帰りに寄るスーパーで豚のばら肉の塊が売っていた。ふと思い立ってベーコンを作ることにした。
ソミュール液に漬け込んだのが10日前。



29日に塩出しをして、初詣に出発する前に外に出して最後の乾燥。



毎年巡るコースをたどる。

       
    



名草山の周辺から海南市にかけての場所はここが熊野への入り口にあたるからだろうか、たくさんの伝説や歴史が残っている。
藤白神社には有間皇子の悲しい物語。そして宇賀部神社、杉尾神社、千草神社には名草戸部の伝説。



伊勢柿本神社は天照大神が伊勢にお座りになるまえに仮にお座した場所と伝えられる。

きのう、大晦日、出勤前に巡った神社のうちの中言神社、そして今日巡った二つの中言神社の“ナカゴト”という言葉は人の言葉と神の言葉の間をつなぐ言葉という意味があり、竈山神社は戦に斃れた神武天皇の兄君が葬られた場所だと古事記に書かれている。

       

そして、僕の家の東側にあるその中言神社には住吉神が祀られていて、その近くには金毘羅宮がある。(上の画像)今は海からは遠いけれども神社の丘からは遥か向こうにあのキリンが見える。それを見ていると、遠い昔それこそ1000年前にはこの辺りは海であったのではなかったのだろうかと思いをはせるのである。



そんなことを考えながら家に戻り昨夜録画した紅白歌合戦のビデオを見ながらベーコンを燻す。



見た目はなんとなくベーコンだが塩抜きが足らなかったか、かなり塩辛い。



また、来年再挑戦だ。

1月1日は晴れの特異日だそうだ。今年も気温は低いものの穏やかな朝を迎えた。



道中、御神酒や甘酒をいただき、ちょっと幸せな気分になる。

 

宇宙の摂理からするとこの朝も太陽の軌道をめぐる地球の軌跡のただの1地点に過ぎないのだろうけれどもはやり何かが違うのだ・・。
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