ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

巣鴨「アルル」の古代パン

2011-01-04 21:18:00 | パン
巣鴨の「アルル」といえば、パン好きには有名な店ですね

ここ最近、巣鴨は何度か行っているのに、「アルル」のことをすっかり失念していましたが、先日出かけた際にふと思い出し、いくつかパンを買ってきました。



左)フルーティーマラスキーノ(S 380円)  右)古代パン(350円)

「アルル」といえば、原材料にこだわったパン、天然酵母を使ったパンで知られていますが、おそらく他の店にはないと思われる超個性的なパンが 「古代パン」 です。

なにゆえ「古代」???

店で対応してくださった店主の話によると、紀元前2000年頃のエジプトで作っていたパンと同じく「材料は粉(無農薬)、岩塩、自然水だけ、天然酵母(パン種)やイーストを使わないでつくった発酵パン」だからのようです。

「天然酵母パン」と呼ばれるパンも、レーズンなどから酵母を抽出して作ったパン種を使ってパン生地を作りますが、この「古代パン」は、そうしたものは一切使っていないとのこと。



酵母やイーストを加えていないのに発酵が起こっているのは空気中の酵母菌の働きがあるからで、これはワインの発酵に通じるものがありますね。



底もしっかり焼けていて、皮はかなりハードでした

まずは薄くスライスして、そのまま食べてみましたが、思ったよりも水分量があり、しっとりしています。
酸味はマイルドで、ほのかに甘味があり、これは好きなタイプです

次はスライス後、軽く焼いてみました。
バターを付けてもイケましたし、瓶詰めのテリーヌを塗って食べてみたところ、これがワインに本当によく合いました
焼くとムッチリ感が出て、噛み応えがクセになるほど

店ではクリームチーズを塗ることを勧めてくれましたが、それも合いそうですね。





もうひとつ食べてみたのは、レーズンから取り出した自家製酵母を使い、洋酒漬けのブルーベリーやクランベリー、レーズンを加え、クルミを混ぜたハードパン 「フルーティーマラスキーノ」
砂糖、油脂、卵、乳製品は使っていません。


フルーティーマラスキーノの生地は思ったよりも軽めでした (奥は「古代パン」)

ドライフルーツの甘さと、たっぷり入ったクルミが嬉しく、これも薄くスライスして軽く焼き、ワインのお供に楽しみました



店の話では、「酸味が苦手な人もいるようで・・・」とのことでしたが、私は全然大丈夫で、むしろ、もっと酸っぱくてもいいくらい(笑)

「古代パン」も気に入りましたし、他のパンも試してみたいので、近くに行く機会があればまた寄りたいと思っています。




個性パン創造 アルル

  東京都豊島区巣鴨1-21-11


コメント
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