ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

いま最も気になるシャンパーニュ「ヴァンサン・クシュ」

2011-01-26 17:38:01 | ワイン&酒
昨年末のクリスマス前に紹介したい!と思いつつ、今になってしまいました・・・(苦笑)

甘いシチュエーションにもオススメなワインがありますので、バレンタインに間に合うよう、今ここで紹介しますね。

それはコチラの シャンパーニュ



Champagne COUCHE Bulles de Miel Demi Sec

仏シャンパーニュ地方の南部、コート・デ・バール地区のビュクスイユ村の生産者「Vincent Couche」(ヴァンサン・クシュ)がつくる、ドゥミ・セック(ちょい甘め)の「ビュル・ド・ミエル」。

シャンパーニュを含め、このところの泡モノの嗜好は、甘いリキュールを加えない超辛口(エクストラ・ブリュットやブリュット・ナチュレなど)が人気ですが、今回オススメするヴァンサン・クシュに関しては、このドゥミ・セックが私の一番のお気に入り。

ビュルは泡、ミエルは蜂蜜の意味なので、「蜂蜜の泡」という名のシャンパーニュです。

やや甘口ですが、この甘さがやさしくてホッとします。
これこそ癒し系

バレンタインに恋人と一緒に飲むには、こんなやさしい甘さのシャンパーニュがピッタリでは?

超辛口にこだわらず、やさしい甘さのあるシャンパーニュを試してみると、新たな発見があると思います。



このビュル・ド・ミエルはピノ・ノワールとシャルドネのブレンド。
コート・デ・バール地区ではピノ・ノワールの栽培がメインですが、ヴァンサン・クシュではシャルドネを多く使うのを特徴としています。
個人的には、シャンパーニュはピノ・ノワールを多く使ったものの方が好みなのですが、ヴァンサン・クシュのシャンパーニュを飲むと、そうも言っていられなくなりました(笑)

ヴァンサン・クシュではビオディナミ栽培を行い、自家製のプレパラシオン(畑に散布する自然な調合液など)にもこだわり、このプレパラシオンを樽熟成庫にも置くそうです(プレパラシオンが熟成中のワインに影響を与えるのだとか)。

ヴァンサン・クシュでは、以前はブドウを他に売っていましたが、1996年に独立してワインの元詰めを始めました。

輸入元の話では、ヴァンサン・クシュのシャンパーニュは、最初の泡立ちはおとなしいけれど、なぜか時間とともにだんだんと泡が増えていく のだとか。
普通とは逆の現象ですが、どなたかぜひ検証してください(笑)


そのほかのラインナップはコチラ。


左から、ロゼ・デジールNV、 ドサージュ・ゼロNV、 キュヴェ・セレクシオンNV

ロゼシャンパーニュは、まず色がキレイなのがいいですよね。
この「ロゼ・デジール」は甘酸っぱくチャーミングなワインですが、酸味がしっかりしている点がオススメです。エチケットのピンクのドットもキュート♪

ドサージュ・ゼロは、その名の通り、リキュールの添加をしていません。
そのため、キリリとドライでスッキリ&サッパリした味わいです。

キュヴェ・セレクションNVは、ヴァンサン・クシュのスタンダート。
ピノ・ノワールメイン(65%)でつくられた、バランスの良いブリュット。
エチケットのグラス(泡で描かれた)もオシャレです。



Sansaition 1995

年間2,500本のみ、という超限定品。こちらもピノ・ノワールとシャルドネを使用。
ふっくらやわらかですが、酸味がしっかり残り、余韻も複雑。これは素晴らしい!

お値段は、今まで紹介してきたものは5,000~6,000円台(輸入元希望小売価格)ですが、このサンサシオンは19,800円。
飛び抜けて高いのですが、特別な時のためにキープしておいて間違いないでしょう。



写真を撮り忘れてしまいましたが、
「ペルル・ド・ナクレ NV」という、シャルドネ100%のブラン・ド・ブランがあります。
1999年、2000年、2001年の原酒を使用しています。
非常に骨格がしっかりとし、酸の厚みがありました。ヴァンサン・クシュのシャルドネを堪能したい人は、これを飲んでみると面白いと思います。


どれも少量の入荷なので、見つけたらその場で押さえておくことをオススメします。


(輸入元:ヤマオカゾーンプラス)



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