ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

バウムクーヘンを超越したバウムクーヘン

2013-02-24 14:35:44 | 甘いもん
昨日の ドイツ菓子工房「ムッティス・クーヘン」 の“バウムトルテ” 同様、
丸いケーキ型のバウムクーヘン を紹介します。

3年前にも取り上げているバウムですが、先日、再会のチャンスがありました。


バウムクーヘン  ツッカベッカライ カヤヌマ (東京都港区)

ここはオーストリアのウィーン菓子が中心の店。
だからか、このバウムクーヘンも相変わらず“ザッハトルテ”のような姿で、バウムクーヘンにはとても見えません。

チョコのコーティングが本当にキレイで、重さもずっしり。

この1台で 7560円
おそらく、日本で一番高価なバウムクーヘンでしょう



断面は細かい層になっていて、真ん中にはマジパンがサンドされています。
チョココーティングの下にもマジパンの薄い層があり、バウムを包み込んでいます。

外側のチョココーティングの層が厚い!しかも硬い!あれ?こんなに厚みがあったかしら?
以前食べた時も冬でしたが、これほどチョココーティングが硬くなかったと思います。
今回は切り分ける際にかなりの力が必要で、かつ、チョコが割れないように注意しながら切る必要がありました。

このバウムを真冬に食べる際には、まずは外側のチョコが割れない程度の室温になじませてから切り分けないといけませんね。

口に入れた時も、チョコが硬すぎる状態だと、バウム本体との一体感が弱くなります。
表面にスッとナイフが入るくらいになるまで、あせらずに待つことが大事です。



そして、ようやく、口の中へ!

味わいはやっぱりスパイシー!複雑なスパイスの風味があり、アマレットの風味も特徴的。キメ細かい生地と、しっとりしたマジパンがお互いを包み込むように絡み合い、やがてスーッとキレイに解けていきます。
また、甘さは見た目ほど強くなく、どちらかというと控えめでしょうか。

以前、初めて食べた時も思いましたが、ホント、バウムらしからぬバウムクーヘンです。

しっとり生地&マジパンのなめらかな食感、独特のスパイス感、たっぷりのチョココーティングがリッチで、気品があり、これはもう“ひとつの芸術作品”といえるかも?

価格を見ると二の足を踏みますが、特別なお祝いごとの席にふさわしい品格を備えたお菓子ですので、覚えておくとお役立ちです。

※以前の記事は → コチラ

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ツッカベッカライ カヤヌマ
東京都港区赤坂1−4−5
http://www.z-kayanuma.com/

※送料がかかりますが、配送も可
※ホールのほか、カットでも販売されています(630円)


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