ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

オレゴン&ワシントンの癒し系ワイン

2013-02-08 17:29:12 | ワイン&酒
2月6日に都内で開催された、アメリカの オレゴン州&ワシントン州の合同試飲会 の中から現在&今後のトレンドになるワインをいくつかピックアップして紹介( オレゴンワシントン )してきましたが、今日は別の角度から紹介したいと思います。

それは、癒し系 ワイン

せっかくの週末&連休ですし、ほっとするワインを飲みたくありませんか?

まず、オレゴン州 から“ロゼ”を紹介します。


J.K. Carriere  glass(White Pinot Noir)2011(オレゴン州、ウィラメット・ヴァレー)

「ジェイ・ケイ・キャリアー」は、ピノ・ノワール専門のカルトワイナリーです。
よって、このワインも ピノ・ノワール100%

ジンファンデルでつくった甘さのあるロゼワインの通称である“White Zinfandel”をもじって、“White Pinot Noir”としているのが面白いですよね(笑)

ホワイト・ジンファンデルは可愛らしいピンク系(ピンキッシュ)のワインが多いですが、こちらのロゼワインは琥珀色がかっています。アルコールは12%。

口当たりはとてもやわらかで、複雑な旨味の乗った果実味が楽しめ、繊細なタッチもあるロゼワインです。あ~、これは滋味~

このワイン、シャンパーニュのようにオリと接触させているため(シュル・リー、7か月間)、澱から来るアミノ酸的な旨味があります。
輸入元の話では、「ブルゴーニュグラスでじっくり味わってほしい」とのこと。

また、温度は低すぎない方が、このロゼの良さをより堪能できると思いますので、時間をかけてゆったりと飲み、癒されてくださいね

(輸入元:ヴィレッジ・セラーズ株式会社 希望小売価格:3,600円 税別)



ワシントン州 からは、白ワインの“リースリング”を紹介します。


Pacific Rim Vin de Graciere Made with Organic Grapes Riesling 2010 375ml
(ワシントン州、コロンビア・ヴァレー)

「パシフィック・リム」は、リースリングに特化したワイナリーで、さまざまなスタイルのリースリングワインをつくっています。
上記の“ヴァン・ド・グラシエール”は、オーガニック栽培のリースリング100%(ワルラ・ヴィンヤード)からつくられた“アイスワイン”です。

アイスワインは、冬まで収穫を待ち、氷点下にまで気温が下がって凍ったブドウの果汁からつくられますが、“ヴァン・ド・グラシエール”は糖度が22.5%の時に収穫し、酸味を保った状態でブドウを凍らせてプレスします。
プレスジュースの糖度は約36%にもなりますが、発酵を経て、残留糖度16.1%、アルコール度数8.9%になっています。

飲むと、もちろん甘い!でも、きれいな酸味があるので、ピュアで上品な甘さ なんです。余韻まで長~く甘さが続き、最後はすーっと淡雪のように溶けていきます。
この素敵な甘さにノックアウト!これも癒されます

(輸入元:株式会社協和興材、希望小売価格:2500円 税別)


パシフィック・リムの辛口タイプのリースリングも飲んでみたい方は、こちらをどうぞ。


Pacific Rim Walulla Riesling Byodinamic Cuvee 2010

デメター認証基準を守ったバイオダイナミック農法でつくられた、リースリング100%の辛口ワインで、アルコール度数は13.8%。

口当たりがやわらかく、ふっくらした果実味が楽しめる、デリケートなリースリングです。やさしい味わいなので、これも癒し系ワインですよ。
(同 3500円)



ドライからスイートまで、3段階の味わいのリースリングや、ゲヴュルツ・トラミネール、シュナン・ブランの白ワインもあり、いずれもオススメです(各2100円)
スイート リースリング2010(アルコール8.5%)なんかは、それだけでゆるゆると昼下がりから飲みたいくらいです(笑)


コメント
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