ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

コスパで選ぶ!マコネの白ワイン

2017-03-01 10:00:00 | ワイン&酒
昨日は シャブリ を取り上げたので、本日は逆方面に行ってみましょう。

フランスのブルゴーニュ地方で堂々と主役を張っているのは、コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区を合わせた“コード・ドール”と呼ばれるエリアです。

コート・ドールの北のシャブリ地区は名前が知られていますが、コート・ドールの南のコート・シャロネーズ地区、マコネ地区ともなると、「はて?」となる人も多いことでしょう。

先日の試飲会で久しぶりにそのマコネ地区のワインを飲んだのですが、コスパ高いわ~ と、改めて実感しました。



左から)
Mâcon-Villages “Moulin du Pont” 2015 Auvigue
Saint-Véran “Moulin du Pont” 2014 Auvigue
Pouilly-Fuissé “Solutre” Classique 2014 Auvigue

1629年より続くオヴィッグという生産者がつくる白ワインで、ブドウはシャルドネ

マコン・ヴィラージュはステンレスタンクのみで醸造されたシンプルなワインで、さらりと飲め、色々な食べ物に合いそう。輸入元希望小売価格は2200円ですから、カジュアルでアクセスしやすいですね。

サン・ヴェランもステンレスタンクのみの醸造ですが、マロラクティック発酵後、瓶詰めするまでタンク内でシュル・リーで熟成させています。
とてもナチュラルな味わいで、スーッと入ります。それでいて、ほどよいコク、飲みごたえもあり、バランスがとてもよく、この3本の中では私の一番のお気に入りです。希望小売価格は2900円。このクオリティでこの価格なら、ヘタなコート・ドールのシャルドネを買うのがバカバカしくなってしまいます。

プイイ・フイッセは複数の区画のブドウをブレンドし、70%はステンレスタンクで、30%は1~3年樽で発酵と熟成。その間、定期的にバトナージュ(オリを攪拌する作業)を行なっています。樽を少し使っているので、ボディに厚みがあり、3本の中では一番骨格がガッチリし、クオリティが高いワインです。これで希望小売価格3600円。コート・ドールではこの価格は付けられません。



2010年代に入り、コート・ドール地区のワインの収穫量が激減(天候不順)したことで、コート・ドールのワインの価格が高騰し、手が届きにくいものになってしまいました。

そんな今、注目したいのは、コート・ドールの南の地区です。

本日紹介したマコネ地区のワインは、品質がよく、価格も魅力的なワインが多く生産されているので、ここを狙わない手はありません。
食事に合わせやすいテイストのワインが多いのもマルです

輸入元:株式会社八田



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