ワインの国際展示商談会は世界中で開催されていますが、最もワールドワイド、かつプロフェッショナルなものを一つ挙げるとすると、私なら、ドイツのデュッセルドルフで毎年3月に開催される 「Prowein」(プロワイン)です。
こうした試飲商談会は、ともすると、開催地、開催国が前面に出がちですが、Proweinはどの国も平等に扱われ、開催国であるドイツが優先されることはありません。
実際、各国のワイン生産者に話を訊くと…
「他の展示会ではその国、地域が特別扱いされ、他国生産者は居心地が良くない」
「単なるお祭り的な展示会もあるが、Proweinはビジネスに徹しているのがいい」
「Proweinはプロが来場する」
と、Proweinを高く評価しています。
今年は3月19日~21日の開催です
実際、年明けになると、各国のワイン生産者から、「Proweinに出展します。ブース番号は…」という案内メールや招待状がたくさん届くようになり、彼らの意気込みを感じます。
国としてもProweinに力を入れる傾向があるようです。
例えば、フランスにはボルドーで隔年に開催する国際展示会「Vinexpo」がありますが、BUSINESSFRANCE(ビジネスフランス:フランス大使館貿易投資庁。2017年1月1日より食品産業の国際展示会のパビリオン事業はビジネスフランスに統合)は、よりプロフェッショナルなワイン展示商談会である「Prowein」に注力し、ヨーロッパのマーケットに広くアプローチしよう、というする姿勢を見せています。
Proweinには世界中からバイヤーが来場しますが、やはり最も多いのは周辺の欧州でしょうからね。
先日、ビジネスフランスの方々と都内でミーティングがあり、Proweinでのフランスパビリオンの出展内容を聞いてきました。
「Prowein 2017」全体では世界60カ国、出展総数6,300社と、過去最高の規模。
その中で、フランスパビリオンは11&12ホールの延べ6300平米に843の生産者・ネゴシアンが出展します。
ProWein 2016 ©Photo Faust Favart
フランスパビリオン内には、北はアルザスから南はプロヴァンスやコルシカ島まで、各地方の生産者団体や、複数の地方を統括するヴァン・ド・フランス、フランス・ヴァン・ビオなど、さまざまな出展ブースがあります。
French Organic wines -Prowein 2015
Loire Valley -Prowein 2015
Best Value Vin de France 2015 selection 100 -Prowein 2015
※これらの画像はProwein 2015取材時に私が撮影したものの一部です
「ProWein 2017」 フランスパビリオン出展社カタログ
http://www.frenchpavilionbybusinessfrance.com/prowein2017/
フランスパビリオンで注目したいのは、ワインばかりではありません。
ホール12、A100ブースで開催される各種マスタークラスセミナーも面白そうです。
セミナーの言語は、英語またはドイツ語になります(セミナーによる)
各生産地、オーガニックワインなどにフォーカスしたセミナーがある中、初耳!というものがありました。
ワイン関連スタートアップの連合体 「La WineTech」によるセミナーで、
3月20日(月)12:00~13:00にホール12のA100ブースで開催されます。
“スタートアップ”とは、アメリカのシリコンバレーと関係のある会社形態のようです。
ベンチャー企業と同じ?なのかと思いきや、ただの起業ではなく、継続的に大きな成長を続けていく企業形態だとか。
「La WineTech」は ワイン関連のスタートアップの連合体で、2016年6月に仏ボルドーで立ち上げられました。
目的は、モバイルアプリ、ウェブサイト、その他のニューテクノロジーやアイデアを用い、ワイン業界に新しいソリューションをもたらすこと。
立ち上げ当時は20社ほどでしたが、現在は50社以上のメンバー企業(スタートアップ)が参加し、消費者向け(BtoC)からビジネス向け(BtoB)まで、ワインに関するさまざまなソリューションを提案しています。
La WineTechが対象としているのは、全世界です。
始まりはフランスからですが、現在は主要市場で活動しているさまざまな国籍の企業も加わり、ワイン関連スタートアップの初の世界的コーディネートの場として注目を浴びてきています。
La WineTechに参加しているスタートアップ企業の中には、ワイン業者専用マーケットプレイス、ワイナリー向けデジタル資産ツール、業者向けの少量(20ml)ワインサンプル提供、ワイナリーとファンをつなぐモバイルアプリetc...と、実にさまざまなジャンルがあります。
日本でワインビジネスに携わる業界関係者には、ぜひ気にかけてほしいです。
Proweinでセミナーに参加するのがベストですが、Proweinに行かない方は、La Wine Techのサイトをぜひチェックしてみてください。
La Wine Tech
https://www.facebook.com/lawinetech/
Prowein フランスパビリオン セミナースケジュール → コチラ
※各セミナーの定員は50名と少ないので、早めの予約をオススメします。
私がProweinに行った2年前(2015年)は、日本人のバイヤーは非常に少なかったですが、昨年は増え、今年はかなり多くのバイヤーが参加するようです。
Prowein 2015 にて
会場で出会った知り合いの輸入元バイヤーは「本気で探すならProweinがベスト!」と言っていましたが、私もそう思います。
上述したように、世界60カ国から6300の出展社が集結します。
来場者は、今年は世界各国から5万5000人が見込まれているそうです。
会場内はとても広いので、行かれる方は、体力を温存しながら3日間を過ごしてください。
Prowein 2017(3月19~21日)
http://www.prowein.com/
デュッセルドルフは日本から直行便が出ているので、非常に便利です
Prowein会場の近くにはトラムの駅もあり、アクセス良好です
バスも使えます
こうした試飲商談会は、ともすると、開催地、開催国が前面に出がちですが、Proweinはどの国も平等に扱われ、開催国であるドイツが優先されることはありません。
実際、各国のワイン生産者に話を訊くと…
「他の展示会ではその国、地域が特別扱いされ、他国生産者は居心地が良くない」
「単なるお祭り的な展示会もあるが、Proweinはビジネスに徹しているのがいい」
「Proweinはプロが来場する」
と、Proweinを高く評価しています。
今年は3月19日~21日の開催です
実際、年明けになると、各国のワイン生産者から、「Proweinに出展します。ブース番号は…」という案内メールや招待状がたくさん届くようになり、彼らの意気込みを感じます。
国としてもProweinに力を入れる傾向があるようです。
例えば、フランスにはボルドーで隔年に開催する国際展示会「Vinexpo」がありますが、BUSINESSFRANCE(ビジネスフランス:フランス大使館貿易投資庁。2017年1月1日より食品産業の国際展示会のパビリオン事業はビジネスフランスに統合)は、よりプロフェッショナルなワイン展示商談会である「Prowein」に注力し、ヨーロッパのマーケットに広くアプローチしよう、というする姿勢を見せています。
Proweinには世界中からバイヤーが来場しますが、やはり最も多いのは周辺の欧州でしょうからね。
先日、ビジネスフランスの方々と都内でミーティングがあり、Proweinでのフランスパビリオンの出展内容を聞いてきました。
「Prowein 2017」全体では世界60カ国、出展総数6,300社と、過去最高の規模。
その中で、フランスパビリオンは11&12ホールの延べ6300平米に843の生産者・ネゴシアンが出展します。
ProWein 2016 ©Photo Faust Favart
フランスパビリオン内には、北はアルザスから南はプロヴァンスやコルシカ島まで、各地方の生産者団体や、複数の地方を統括するヴァン・ド・フランス、フランス・ヴァン・ビオなど、さまざまな出展ブースがあります。
French Organic wines -Prowein 2015
Loire Valley -Prowein 2015
Best Value Vin de France 2015 selection 100 -Prowein 2015
※これらの画像はProwein 2015取材時に私が撮影したものの一部です
「ProWein 2017」 フランスパビリオン出展社カタログ
http://www.frenchpavilionbybusinessfrance.com/prowein2017/
フランスパビリオンで注目したいのは、ワインばかりではありません。
ホール12、A100ブースで開催される各種マスタークラスセミナーも面白そうです。
セミナーの言語は、英語またはドイツ語になります(セミナーによる)
各生産地、オーガニックワインなどにフォーカスしたセミナーがある中、初耳!というものがありました。
ワイン関連スタートアップの連合体 「La WineTech」によるセミナーで、
3月20日(月)12:00~13:00にホール12のA100ブースで開催されます。
“スタートアップ”とは、アメリカのシリコンバレーと関係のある会社形態のようです。
ベンチャー企業と同じ?なのかと思いきや、ただの起業ではなく、継続的に大きな成長を続けていく企業形態だとか。
「La WineTech」は ワイン関連のスタートアップの連合体で、2016年6月に仏ボルドーで立ち上げられました。
目的は、モバイルアプリ、ウェブサイト、その他のニューテクノロジーやアイデアを用い、ワイン業界に新しいソリューションをもたらすこと。
立ち上げ当時は20社ほどでしたが、現在は50社以上のメンバー企業(スタートアップ)が参加し、消費者向け(BtoC)からビジネス向け(BtoB)まで、ワインに関するさまざまなソリューションを提案しています。
La WineTechが対象としているのは、全世界です。
始まりはフランスからですが、現在は主要市場で活動しているさまざまな国籍の企業も加わり、ワイン関連スタートアップの初の世界的コーディネートの場として注目を浴びてきています。
La WineTechに参加しているスタートアップ企業の中には、ワイン業者専用マーケットプレイス、ワイナリー向けデジタル資産ツール、業者向けの少量(20ml)ワインサンプル提供、ワイナリーとファンをつなぐモバイルアプリetc...と、実にさまざまなジャンルがあります。
日本でワインビジネスに携わる業界関係者には、ぜひ気にかけてほしいです。
Proweinでセミナーに参加するのがベストですが、Proweinに行かない方は、La Wine Techのサイトをぜひチェックしてみてください。
La Wine Tech
https://www.facebook.com/lawinetech/
Prowein フランスパビリオン セミナースケジュール → コチラ
※各セミナーの定員は50名と少ないので、早めの予約をオススメします。
私がProweinに行った2年前(2015年)は、日本人のバイヤーは非常に少なかったですが、昨年は増え、今年はかなり多くのバイヤーが参加するようです。
Prowein 2015 にて
会場で出会った知り合いの輸入元バイヤーは「本気で探すならProweinがベスト!」と言っていましたが、私もそう思います。
上述したように、世界60カ国から6300の出展社が集結します。
来場者は、今年は世界各国から5万5000人が見込まれているそうです。
会場内はとても広いので、行かれる方は、体力を温存しながら3日間を過ごしてください。
Prowein 2017(3月19~21日)
http://www.prowein.com/
デュッセルドルフは日本から直行便が出ているので、非常に便利です
Prowein会場の近くにはトラムの駅もあり、アクセス良好です
バスも使えます