論に行き詰る 2002年05月22日 | 大学院修士1年(通学) 来週志賀直哉の『剃刀』の発表があります。 いろいろ四苦八苦し、ある程度のところまできたのですが、 びしっと論をきめる部分がどうもうまくいきません。 確かに今までたくさんの方々が研究をされて、その中には恩師の論文もあり、そんなすごい人たちも苦戦していたのだから、私が苦戦するのは当然かな??という気も少しします。 けれど辛いですね。 卒論のときも苦戦しました。 論に行き詰って、書けなくて・・・ そんなとき、短大時代の恩師が 「それはみんな経験しているんだよ」 と言ってくれたのを思い出しました。 尊敬する恩師が論文で行き詰っているなんて 正直想像がつかなかったのです。 私にとっては「先生」 「研究者」というより「先生」だからです。 論に行き詰ったときは少し違うことをします。 そうすると頭の中のモヤモヤがどこかへいって、 ちょっとしたことをひらめいたりすることが多かったので 明日の準備など無関係なことをして、少し論文から離れます。 そして再び、論文執筆に向かいます。 いくら論から離れても、どこかでその存在を忘れられないのが 論文を書いているときの状態だと思います。 総てを忘れて出かけていても、どこかで気にかけているのです。 そして何かとリンクしたとき、ふっと思いつくのです。 霧がパァッと晴れていくような感覚はたまりません。 こういったことを恩師が経験していると思うと 「先生」から「研究者」というちょこっとだけ先生と 同じ領域にいれる気がして、うれしくなるのは私だけでしょうか?