まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

執着

2018年08月31日 | 読経の日々
今日も、朝から体操協会の話題で大賑わいだった。
 
真相を知ったところで、私に何ができるわけでもないわけで、積極的に見たいとは思わない話題だけれど、外は”危険な暑さ”が続き、とても麦わら帽をかぶって、のんきにNHKラジオをかけて時間を過ごす環境ではない。
 
稲作専業の先輩たちは、エアコンのきいた戦車みたいな機械で作業しているが、趣味道楽の大先輩たちの姿はめっきりない。
八十前後になれば、草より先に人間が枯れて死んでしまう。
まあ、こんな日は、プラプラでいいのだろう。
 
カミさんも車検とかで、休暇を入れたらしく、こちらはもう朝からほとんどBGM状態でTVを流しているから、おかげで、はからずも体操協会の話題通にはなった。
 
ここ数日体調不良で、お昼は食欲なし!だったのだけれど、かの報道を見ながら、トマトジュースをずるずる飲んでいたら、カミさんが残り飯とチャーハンの素でお昼を作ったので、まぁここはご機嫌を損ねるより食うべきだよな、と思い食った。
 
その頃、暴力問題のコーチが、体操協会への訴えを取り下げたという報道があった。

彼は、他(選手やその家族)を思い、自を後回しにしても、甘んじて不本意な処分を受けることが、全体を丸く収め、結果として自分を利する方向だと気づいたのだろう。
 
ここへ来たら、後は問題の幹部が、「選手に伝わった主旨は本旨ではないけれど、そう伝わったのならば不徳の致すところである。この際、協会の運営は後進に譲り、私たちは市井で体操の種を続けます」なんて動きになれば問題収束だと思ったのだけれど、夕方カミさんに問うたら、どうも幹部はまだやる気十分らしい。
 
金メダルを取る、世界一になる思い、執念は素晴らしいし、そんな人の営みがなければ、人類がこの星を牛耳ることもなかっただろう。
でも、いくつメダルを取ったら、どんな地位や肩書ができたら、この人たちは満たされるのだろうか?
 
世界レベルの大会で入賞し、自分の経験等をもとに後進を育成し、それがまた立派に育ち、組織内での大きな発言力をもち、かつ、健康で今も仕事をされている。
今あるものは何一つ失ってはならないという強い執着。
これが凄いなぁと思う。
 
あらゆる資源は有限だと思う。

その資源(恵まれた才能+その後環境)を使って、自分の生活がたてられるようになったとき、そこに感謝し後進に道を譲る。
 
まだまだやり残し感があるのなら、権力とは離れ、私財(お金と才能)で、思う存分散財して活動すればいい。
 
年寄りは国の財政的にも「ピンピンコロリ」がいいわけで、世のジイサンマン、バアサンマンは、死ぬまでできることをして働き社会貢献し、大いにじたばたしたらいし、そんな世界が来たらいいと思う。
 
でも、それは、ずっと影響力を持ち続けるということとは違うよな。

その時空に軸足を置いて生きているリーダーが動きやすい環境を作ってあげることが、退く人の務めだとも思ったりする。
 
他人より早期に無所属になり、低賃のシルバーバイトをして暮らしている日暮らしジイサンマンのこんな思いは、成功した体操協会幹部への妬みである。
 
どんなに他人を嫉んでも、憎んでも、心が苦しくなるだけ。
要は自分ができることで、ポジティブに生きるしかない。
 
選手本人が朝から出ての、今日のマスコミを使っての反撃はかなり有効だったと思う。
 
でも明日以降、選手は、もうマスコミには出てほしくないなぁ。
コーチや協会とよく話し合って、スポーツ選手に戻ってほしい。
 
今しかできないことなんだから、人間の究極の演技に執着してほしい。
 
結果が、カッコ悪いことになってもいいじゃないか!
たぶん、それが自分への納得、糧になる。
 
============
<今日は何の日>
今日は、野菜の日です。
全国青果物商業協同組合連合会など9団体の関係組合が1983年に制定。
「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合せのようですね('◇')ゞ
 
キャベツやブロッコリーをセルトレイにまこうと思っていたのですが、この高温ではと断念しました。
わが家の野菜の日は、もう少し後になりそうです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする