外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

「中東長期滞在者あるある」のまとめ

2015-09-02 22:32:16 | 日本における中東



前回の記事の最後に、「日本に帰国した中東長期滞在者あるある」について書いたところ、
中東仲間たちから、帰国時におけるそれぞれの異文化体験(自分の国なのに)についてのコメントが寄せられた。
それがいちいち面白かったので、今回はそれをご紹介しようと思う。
なお、中東と一口でいっても、滞在した国は色々だ。
また、全員女性ではあるが、現在は日本で生活している人もいれば、向こうで結婚して根を下ろした人もいる。

念のため、前回の記事で書いた私の「あるある」体験を以下に再掲しておく。

・公園でゴミを捨てようとしたらどこにもゴミ箱が見あたらない、それなのにどこにもゴミが落ちていない、という状況に衝撃を受ける。
・すぐその辺の人に道を聞く。
・少しぐらいの雨なら、傘をささない。
・花火大会の打ち上げ音を聞くと、条件反射で空爆や爆破テロ事件などを連想して、青ざめる。
・ムスリムでもないのに、豚肉を食べるときになんとなくやましい気分になる。
・肌がむき出しの格好で歩いている女の子たちを見ると、「なんてハラームな」(アラビア語の「ハラーム」はイスラームの宗教的禁忌を意味する)とつい非難がましい目つきをしてしまう。
・車が来なかったら、赤信号でも渡ってしまう。
・電車の中の注意を呼びかけるアナウンス(携帯電話で喋らない等)や、バスの内部に貼ってある注意書き(降車の際、バスが完全に止まってから立ち上がってください等)のあまりの多さに、圧迫感を感じる。

では、友人たちのコメントをご覧下さいませ。
「まとめ」と表題には書いたけど、単にコメントを羅列しただけ。
文体は多少変えたけど、基本的に内容はそのままです。

Aさん
・「すみません」の代わりに、瞬間的に、「アフワン」(アラビア語の「すみません」)が出る
・買い物したときにもらう袋をため込む
・こんなに使ったらシャワーのお湯が無くなるかもと不安になる
・英語を話すと、「ヤアニー」や「シューイスム」、「シュクラン」が混じる(それぞれアラビア語の「つまり」「なんて名前だっけ」「ありがとう」)
・値切りたくなる
・タクシーに乗リ降りをする時、手でドアを開閉したくなる
・「この公衆電話使えるのかなあ」と疑う
・割り勘に慣れていない
・雨が沢山降ると、つい来年の夏の水不足がないかもと嬉しくなる

Bさん
・お酒を買ったら、中が見えないような袋に入れないと落ち着かない

Cさん
・一時帰国した時、車を運転していて道を間違え、目の前のガソリンスタンドを通って方向を変えようとしたら、ガソリンスタンドの人に「通り抜けは危ないのでやめてください!」と注意され、日本人はこういうことしないんだなとはっとした

Dさん
・露出度が多い子見ると「ヤーハラーム」とつぶやいてしまう
・ドアを足で閉めてしまう。
・小さいかわいい子見ると視線を合わせてスマイルする。
・シャワーは水道全開を避け、最小限にする
・バルコニーの掃除の時、水を流してピカピカにしないと気がすまない!
・食事には必ずヨーグルトがある
・水とランプ、ロウソクを常備する
・声がでかいと言われる

Eさん
・帰宅が日没を過ぎそうだったら懐中電灯持っておかなくちゃ、 とふと思う
・いつ何時何があるかわからないので、いつもペットボトルに最低限の水分を持ち歩く
・向こうにいた時は、周りの人達の時間に対する観念が「なんでこんなにアバウトなの?!」と思っていたが、日本では「何でこんなに細かいの!?」と、ふと思ってしまうように・・・


いかがでしょうか?
「中東長期滞在者あるある」
考えたらまだまだありそうだけど、今回はこのへんで。


以前も載せた写真だけど、かわいいので再掲(表題写真も同じく)
コメント
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