外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2017年6月

2017-06-30 20:36:39 | 日記

久しぶりにまとめ書き日記です。


6月某日

疲れた時に「しんどいにゃ~」と独り言を言うと、疲れが軽減されることを発見する。
そもそも、疲れた時に「しんどいな~」と口に出してぼやくと、黙っている時よりもやや気持ちが楽になるものだが、それをにゃ~にゃ~弁に変えると、さらに効果がアップするようだ。これは大発見ではなかろうか。いやしかし、私が猫好きだからこの効果が発生するのであって、犬派の人は「疲れたワン」の方が効くのかもしれない。犬派の人に両方試してみてもらって、結果を教えてもらいたいものだ。


6月某日

最近炒め物にパンを入れるのが流行っている。私の中で。
肉や野菜を炒めるとき、具のひとつとしてパンをちぎって入れると、完全なワンプレート料理になり、皿洗いの手間も食べる時の労力も省けることに気がついたのだ。食パンなどではなく、パリジャン・バゲット系を使うと、ふにゃふにゃになりすぎないし、外国料理っぽくなって見た目も良い。クリーム系やトマト系、カレー系などの汁気が多めの炒め物によく合って、非常に美味しい。但し、食べながら「昔うちの実家で飼っていた犬がこういうものを食べてたな・・・」などと考えてしまうと食が進まなくなるので、その点は注意が必要だ。

6月某日

女の人が立ち小便をしているのを見かける。
夜の渋谷駅付近だった。年配の小柄な女性で、ズボンを履いていて、人通りの多い歩道の片隅で仁王立ちになってジャ~とやっていた。女の人がズボンも下ろさずに、一体どうやって・・・と気になったが、まじまじと見るわけにもいかず、心残りなまま通り過ぎた。都会の夜には、不思議な人がいっぱいいるなあ・・・



6月某日

ツイッターでISの(事実上の)犯行声明を眺めていて、ふと疑問が湧く。
アラビア語の文章なのに、ISの敵「クルディスタン労働者党」のところだけラテンアルファベットで「PKK」と書かれているのだ。やろうと思えばアラビア語で表記できるのに、他の組織名などは全部アラビア語で書くくせに、なぜPKKだけローマ字なんだ、IS。

こういうやつ



6月某日

料理本研究活動の一環として、図書館で「平野レミのキュートで美味しい野菜レシピ」という料理本を借りる。

読んでみると、案外常識的なレシピばかりだったが、「平野レミさんに聞いてみよう!メニュー編」というコーナーに掲載された「みそ汁の具がマンネリに・・・レミさんはどうしているの?」という質問に対して、「うちでは、みそ汁に豆乳や牛乳、ゆずこしょうやバター、ごま油を入れることもあるわよ。そういうときの具は、ねぎがよく合うわね。とにかく、食材なんて何を組み合わせたって食べられるものどうしなんだから、そんなに大失敗はないから色々試してみて」などというマリアナ海溝のように懐の深いアドバイスが書かれてあり、大いに感銘を受けた。彼女に比べたら、炒め物にパンを入れて喜んでいる私なんて、象の足元で遊ぶありんこみたいなものかも・・・ちょっと反省。


料理本と一緒に借りた名作絵本。図書館には宝物がいっぱい




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ドバイレストラン再訪、そして東京ジャーミイと日本ムスリム協会のイフタール食べ歩き

2017-06-24 18:05:16 | 日本における中東


イードおめでとうございます~

早いもので、もうラマダーンも終わり。(断食してないから早いんだろうか?)
多くのアラブ諸国同様、日本でも25日から3日間がイスラームの断食明けの祝祭「イードルフィトル」の期間となる。

というわけで、もうイードに入ってしまったのになんだが、以前東京ジャーミイと日本ムスリム協会で無料イフタール会に参加した時の写真を忘れないうちに載せておこう思う。そして、これはイフタールではないが、先日再訪したドバイレストランで撮った写真もついでに載せる。(少ないけど)ドバイレストランについて以前書いた記事はこちら


ドバイレストランのファラーフェル・セットとムタッバル(ナスのペースト)。これ以外にもケバブやサラダなども頼んだ。安定の美味しさ。



友人が頼んだレモンミントジュース。日本のミントの価格を反映した仕上がりになっているが(シリアでは青汁並みに入っているのが普通)、美味しかったらしい。



オーナーのジュディさんは前回に会った時よりもずっと元気そうで、店を閉めずに続けることにしたと嬉しそうに話してくれた。よかった~

今回は団体客もあり、ちょうどテレビ朝日の取材も入っていたので、彼とゆっくり話すことはできなかったが、その代わりに(?)厨房から出てきたシェフと初めて言葉を交わすことができた。シェフはイケメンとの呼び声高いトルコ出身のクルド人の若者で、にこやかで非常に感じが良かった。いい店だ。


さて。次は東京ジャーミイのイフタールに行った時の写真です。


週末は建物の外までイフタール待ちの行列が出来ていた。「行列のできるモスク」としてグルメ雑誌に載せていただきたい。トルコ料理のページで。



用意された水とデーツ。マグレブのアザーン(日没の礼拝の呼びかけ)が聞こえたら、日中断食していた人はまずこれを摂って一息つく。



この日のイフタールメニュー



予約したら非ムスリムも参加できるので、時間前に食事を受け取って席についている人がけっこういたが(ムスリムはお祈りがあるため遅れてくる)、イフタールについて説明してくれる人がいなかったため、アザーンが聞こえる前に飲食し始めてしまう人が少なくなかった・・・断食していなくても、一応イフタールに参加させてもらうわけだから、断食中のムスリムと同様にアザーン開始までは待つべきだと思うが、事情を知らなければ、目の前にあるご飯を食べちゃうのはしょうがないだろう。なにか説明書きでもあればよかったのだが。


次は五反田の日本ムスリム協会でご馳走になったイフタール。こちらには2回参加させてもらった。今年も断食もしてないのにイフタールを食べ歩く私・・・本当に「ラマダーン・カリーム」(ラマダーンは恵み深い)だ。タダでは申し訳ないので、一応それなりに寄付はおいてきたが。


1回目に参加したイフタールでは、アラブ・イスラーム学院から出張してきたモロッコ人のハサン・シェフの料理が振舞われたので、当然美味しかった。このイフタール会は今年から始められ、金・土・日の週3回実施で、非ムスリムも予約なしで参加できる。日曜日はこの腕利きシェフの担当なので、参加者が多かった模様。


やはり、まず水とデーツ



いとしのサンブーサ、ミンチ入り。ラマダーン中によく食べられる。



レンズ豆のスープ



メイン料理。ベルベル風タジンかなんかだったと思う(もう忘れた・・・認知症間近か)



苺のショートケーキ。私は酒飲みの辛党なので横目で見ただけだが、皆すごく美味しいと言っていた。



果物はイフタールに必須だと思う。色どりも綺麗で、見てるだけで幸せになる。日本の果物は高くて、自分ではなかなか買えないからねえ・・・




日本ムスリム協会で2回目に参加したイフタールでは、前回とは打って変わって謎の実験料理が出てきた。


そら豆ベースに硬いままのレンズ豆をトッピングして揚げたコロッケが、ファラーフェルという名の下に供された。ホンムスもタヒーナ(ゴマペースト)が入っていないのか、通常のものとは違う味だった。パンは市販のピタパン。



豆入りピラフ(?)と甘いミルク粥。私は食べていないので、味は不明(ということにしておこう)。



美味しいとか美味しくないとか、そういう低次元な基準を遥かに超えた、前衛的な料理だった。やはりイフタールは奥が深い・・・

今年もごちそう様でした。来年もやるなら、ぜひまた参加させていただきたいものだ。


では、ムスリムの皆さん、楽しいイードをお過ごしくださいね~







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在日クルド人家庭訪問~素朴なギモン編

2017-06-03 01:35:58 | クルド


最近、埼玉在住のトルコ系クルド人と関わる機会がじわじわ増えている。

以前クルド料理講習会に参加したとき(もう記憶の沼の底だが、おそらく昨年2月)、クルド人のために無料で日本語教室を開いているという日本人女性と知り合い、トルコ語通訳としてお手伝いを買って出たのが事の始まりだ。

彼女(仮にKさんと呼ぶ)は本当にエライ人で、普段はフルタイムで事務の仕事をこなし、終業後や休みの日に精力的にクルド人の支援活動をしている。日本語教室のみならず、役所などに提出する書類の代筆、試験前の子供の家庭教師、入学準備のための制服やその他の物品の用意の手伝い、自宅にこもりがちな子供たちの気分転換のためのレクリエーション活動など、あらゆる方面で生活をサポートしているのだ。しかも団体ではなく、個人で。最近はKさんを中心にグループを形成する流れになってきているが、これまではずっと一人でがんばっていたそうだ。それで、猫の手レベルではあっても、私も助太刀したいと思ったのだ。トルコ語の復習にもなるし(あくまで一石二鳥を狙う私)。

トルコ出身のクルド人コミュニティ近辺の在住で、トルコ語を知っている日本人というのは貴重なので(クルド語ができる日本人はこの辺にはいないようだ。日本語が上手なクルド人はそれなりにいるが)、やろうと思えば、お手伝いできることはいっぱいあるはずなのだが、「不用意に忙しくなったら、家でごろごろする時間が減っちゃうな・・・(ごろごろ) 」「大雨だから日本語教室サボっちゃおうかな・・・(ごろごろ)」「ボランティアだから遅刻しても怒られないかも・・・(ごろごろ)」などとロクでもないことばかり考えているという、カメハメハ大王の子孫か雨の日の猫のような省エネ体質なので、大したことはやっていない。

最近主にやっていたのは、来日してからまだ数ヶ月で日本語が話せない一家をKさんが訪問するのに同行して、通訳することだった。その家庭では、3人の娘全員が4月に中学校や小学校に入学したので、そのための様々な準備や、入学後に学校からもらってくる書類の説明などのケアが必要だったのだ。子育ての経験もなく、地元出身でもない私は、予備知識がないという点では外国人と大差ないので、こういった実務の役には立たない。このため、Kさんがてきぱきと書類を処理するのを眺めつつ、出されたお茶を飲みながら母娘と談笑し、必要に応じて通訳するのみだった。

日本に来たばかりの外国人は、目にする様々なことに疑問を持つものだ。クルド人も例外ではない。その家庭のお母さんや娘たちにも(お父さんはたいてい出かけている)、訪問するたびに色々質問された。こちらの意表を突いてくるような質問ばかりで、まともに答えられないことも少なくない。例えば―

「日本の洗濯機はなぜ水しかでないの?」
(トルコのはお湯が出る。私は日本の洗濯機ではお湯が出ないことすら意識していなかった)

「日本のマカルナ(パスタ)はなぜどれも長いの?」
(な、なぜだろう…トルコではショートパスタもよく食べられる)

「日本の住宅の庭木に果物がなっていても、どうして食べずにずっとそのままにしておくの?」
(気にしたことがなかった…なぜなんだろう)

などなど。

一番当惑した質問は、「日本の救急車はどうしてあんなにゆっくり走るの?」だった。

ゆっくり?

トルコの救急車はもっとスピードが速いそうで、在日クルド人の間では「救急車に乗ったら、死ぬ前に日本をゆっくり観光させてもらえる」というジョークすらあるらしい。

ちなみに、私は日本で救急車に乗ったことはないが、イタリア滞在中に一度だけ乗った経験がある。語学学校のフェスタで飲みすぎ、意識不明になった私を心配して、友人が救急車を呼んでくれたのだ。でも意識不明だったわけだから、スピードが速かったかどうかはわからないな~


イタリアの救急車



トルコの救急車



ヨルダンの救急車






(終わり)









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