伊豆大島への旅の3日目。この日は最終日で、午後のジェット船の乗船時刻まで時間があるので、大島公園に行くことにした。あいにく雨が降っていたが、小降りだったので助かった。
まず、朝食前に風呂に入る。やはり露天風呂はいいな・・・風呂上がりに、残っていたワインやチューハイを飲んでから朝食へ。朝風呂は気持ちがいいが、その後にアルコールを摂取しなければならないのが問題だ。(しなくてもいいのよ)
今朝の小鍋は、何かの蒸し物(よくわからなかった)。ここの料理は地味に美味しい。
食べている間、少し離れた隣のテーブルの小さな男の子が私の顔を凝視していた。私は時々、こうやって子供にじ~~っと見られることがあるのだが、なぜだろう・・・
朝食後、チェックアウトして荷物を預け、路線バスで大島公園に向かった。大島公園には、椿資料館と動物園がある。
まず、雨宿りを兼ねて椿資料館を見学。島での椿の生育や関連産業(オイル、石鹸など)についての説明があり、様々な種類の椿の鉢を置いたコーナーもある。
私は赤いスタンダードな椿が一番好きかもしれない。でも白いのも捨てがたいな・・・
冷たい小雨がしとしと降る中、椿資料館を出て動物園へ。他のお客はあまりいなかった。登場人物が雨の動物園を訪れるシーンが出てくる小説(村上春樹や江国香織など)を妹と一緒に思い出しつつ歩く。
南国っぽい植生。雨のせいで風景がしっとりしている。
この動物園は無料なのだが(椿資料館も)、敷地が広くて海も見えるし、ラクダやカピバラ、ゾウガメ、ワラビーなど見どころが多かった。
鳥さんたち。
孔雀を見ると、ふと淡谷のり子を連想する。
ゾウガメさんたちは食事中だった。
カピバラさんは狭くてちょっとかわいそう。
フタコブラクダさん、かっこいい。
座り込んでいるのはリャマの子供かな?(ちゃんと札を見ていない)
ワラビーも食事中。巨大なネズミとカンガルーの間くらいのイメージ
ヤギさん。
ヤギの群れとカラス。カラスは食事中?
一通り堪能したので、またバスに乗って元町港に戻る。すっかり体が冷え切ったので、港周辺の店で休憩することにした。
前日、土産物屋を回っている時に見かけて、気になっていた喫茶店に入る。「もももも」という店だ。
観光喫茶だから、観光客の私たちにはピッタリね。
店内はわりと広め
窓から海が見える。
大島関連の本なども並べてあったりする。
メニュー
ここまで見たところ、どう考えても「東京から島に戻ってきた若夫婦が開いたお洒落で文化的なカフェ・イベントスペース」という雰囲気なのだが、入ってみたら「島のお母さんのお手本」という感じの可愛いおばあちゃんが厨房から出てきて、水と一緒にホームパイとエリーゼを出してくれた。
ホームパイとエリーゼにこんなところで会えるとは。
お店のツイッターのアカウント(更新が滞ってる)を見ると、このおばあちゃんは店主のお母さんだそうだ。
私は500円の「ねこまんまセット」というのを頼み、セットのドリンクをビールに出来るかどうか聞いたのだが、おばあちゃんは「いいよ、600円くらいでしてあげるよ」と言いつつ、「ねこまんまセット」に「ビールセット」(750円)をプラスしたような品数の料理を出してくれた。ちなみに700円払った。謎が多い店なのだ。700円でも格安だと思うが。
「ねこまんまセット」
おかかおにぎりも味噌汁も、ごく普通の味だが、サラダが新鮮だった。なぜかニンジンジュースが付いていたのは、客の健康を思いやってのことか。
「ビールセット」らしきおつまみとハートランドビール。
お洒落なカフェはハートランドビールを置いていることが多いが、私は特に好きでも嫌いでもない。ヱビスの方が好き。
妹はミルクコーヒーだけ頼んだが、やはりニンジンジュースが付いてきた。
そして飲み終わったら、「アイスコーヒーも飲む?」と聞かれ、アイスも出されていた。
料金はコーヒー1杯分だ。なんなの、この店は・・・近所にあったら入りびたりそう。
旅の最後に面白いお店を発見して非常に満足しつつ、ホテルに戻って荷物を受け取り、またバスで岡田港に出て東京行きの船に乗った。船の発着が岡田港になるか元町港になるかは、当日の潮の具合で決定されるそうだが、私たちが泊っている間はずっと岡田港発着だった。岡田港の方が猫が多いし、次に来ることがあれば岡田港の方に宿を取りたいものだ。次があるかどうかはわからないが・・・
そんなわけで、2泊3日の伊豆大島の旅の記録はこれで終わり。ここまで読んで下さった方々、どうもありがとうございました。
(終わり)