外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2013年1月のマドリードへの旅(5)最終回・セゴビアに日帰り編~

2021-10-29 00:37:03 | スペイン

 

 

今回はスペイン旅行記の最終回。マドリードから日帰りでセゴビアに行った時の話だ。

 

 

マドリードからセゴビアは近くて、電車で30分くらいだったと思う。セゴビアの鉄道駅からはバスに乗って旧市街の中心部に出た(たぶん)。朝から天気が良くなかったが、着いた時には雨が上がっていて、時折晴れ間も見えた。

 

 

まず街の中心の広場であるマヨール広場に向かう。

 

 

ここ

 

 

 

広場の向こうに「セゴビア大聖堂(カテドラル)」が見える。

 

 

ゴシック様式で尖塔がいっぱいあり、そこに針葉樹林的なトゲトゲしたものがくっついてるのが特徴。

 

 

ペロリと舌を出している子がいた。

 

 

セゴビア大聖堂は「大聖堂の貴婦人」と呼ばれているらしいが、トゲトゲしいせいかな・・・(貴婦人への偏見や)

 

 

大聖堂に隣接している「インファンタ・イサベル・ホテル(Infanta Isabel Hotel)」

 

 

大聖堂には入らず(やる気なし子さん)、旧市街をゆっくり散策しつつ、セゴビア観光の目玉である古代ローマの水道橋に向かう。セゴビアの水道橋は、旧市街と並んでユネスコ世界遺産に登録されている。

 

 

路地の坂道(上るのしんどい、はあはあ)

 

 

小さな公園。彼はセルバンテスかな?(違うかも)

 

 

壁の装飾が特徴的で美しい建物が多かった。

 

 

この病院もステキ

 

 

 

廃墟っぽい教会

 

 

食料品店のウインドウ

 

 

パン職人が焼いたセゴビアのパン、美味しそうだ。

 

 

セゴビアの郷土料理が食べられる有名なレストラン「メソン・デ・カンディド」

 

 

このレストランをグーグルで検索すると、日本語で「子豚丸焼き小屋 メソン デ カンディド」って出てくる。子豚の丸焼きはセゴビアの郷土料理らしいが、子豚丸焼き小屋って・・・

 

 

この店は高そうだったので敬遠し、水道橋の近くの別の店に入った。

 

 

写真がこれしかない上にボケた・・・

 

 

郷土料理ではなく、どこででも食べられるハムエッグだが、生ハムを焼いたものなので美味しかった。

 

 

腹ごしらえを終えたので、いよいよ水道橋を見物する。

 

 

古代ローマ帝国の時代に作られた水道橋

 

 

やけに巨大で頑丈そうで、何なら今でも使えそうな気配だ。こんなものを作ってしまう古代ローマ人ってすごい。この橋は美しい娘にうっかり騙された悪魔が作ったという伝説があり、「悪魔の橋」とも呼ばれているらしい。

 

 

付近の観光案内の標識には日本語表記もあった。かなり大雑把な表記だが・・・

 

 

展望台はそれほど高さがなかったので、上って街を眺めることにした。

 

 

水道橋の内側の旧市街

 

 

外側の新市街。こちらはごく平凡な街並みだ。

 

 

いつかセゴビアに住むとしたら、旧市街に住むことにしよう。(いつやねん)

 

 

展望台に上ったらあっさり満足したので、またバスと電車を乗り継いでマドリードに帰った。

 

 

というわけで、スペイン旅行記は今回で終わり。ここまで読んで下さった方、ありがとうございました~

 

 

 

(参考)

マドリードから日帰りで!セゴビアの美しい観光スポット7選

https://rtrp.jp/articles/114189/

 

セゴビア水道橋にまつわる伝説「悪魔の橋」

https://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/hashi/column/article/hashi_c_01.html

 

 

【スペイン・セゴビア】まるでおとぎの国!甘美な城と名物料理

https://tripnote.jp/spain/alcazar-de-segovia-and-cochinillo-asado/2

 

 

 

(おまけの花写真)

近所の金木犀

 

 

今年は異常気象で、金木犀が3回も開花している。空気中に例のいい香り(私にとってはトイレの芳香剤「ピコレット」の匂い)が漂っているな~と思ったら、また咲いているという塩梅だ。私の記憶にある限り、金木犀は毎年秋に1回しか咲かなかったと思うのだが・・・今年まとめて咲いといて、来年と再来年は休憩するつもりか?

 

 

(終わり)

 

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2013年1月のマドリードへの旅(4)アランフェスに日帰り編~

2021-10-22 19:46:39 | スペイン

 

 

今回はスペイン旅行記の続きで、マドリードから日帰りでアランフェスに行った時の話。アランフェスの観光名所といえば王宮だが、この日はなぜか閉まっていて、中に入れなかったので、王宮周辺の広大な庭園を散策するだけで終わった。とても寒い日で、他にはあまり人はいなかった。

 

 

アランフェスには、マドリード中心部のアトーチャ駅から電車に乗っていく。

 

 

この電車。真新しくてカッコイイ。

 

 

 

 

中は不安になるほどガラガラだった。

 

 

1時間足らずでアランフェスに着いた。

 

 

重厚な造りのアランフェス駅

 

 

駅から王宮までは、徒歩で15~20分ほどだ。私は方向音痴で盛大に迷いながら行ったから、もっとかかったが。通行人が少なくて、なかなか道が聞けずに苦労した・・・今はスマホがあるから楽かもしれない。

 

 

アランフェスの旧市街

 

 

 

 

ハム類を中心に扱う食料品店のウインドー

 

 

ここの旧市街はこじんまりとして可愛らしく、レンガ色やベージュ系の暖かい色調に塗られた建物が並んでいた。美味しそうなレストランやバル、商店などもあり、小さいながらも住みやすそうだった。私はどこかに旅すると、毎回「自分はここに住めるか」「ここに住みたいか」と自問する習性がある。

 

 

不動産屋さんのウインドー

 

 

アランフェス中心部の80平米で2Kの家具付きアパートが400ユーロ(今のレートで5万3千円くらい)って安くない?当時の(たぶん今も)フィレンツェの相場だと倍くらいしそう。

 

 

 

 

こっちは50平米の1DKで400ユーロか。広い方がいいな。(借りるんかい)

 

 

ようやく王宮にたどり着くと、外側にミニトレインが止まっていた。

 

 

ちょっと乗ってみたかったが、観光シーズンでなかったせいか、動く気配がないのであきらめた。

 

 

王宮

 

 

この日は内部が見学できなかったせいか、閑古鳥が鳴いていた。

 

 

でも外の回廊を歩くだけでも嬉しい。

 

 

王宮を後にして、その背後に広がる庭園に向かう。

 

 

「島の庭園」

 

 

王宮周辺には、この「島の庭園」以外にも「パルテレ庭園」と「王子の庭園」があるのだが、境目はよくわからなかった。背の高い木立の間の要所要所に彫像や噴水などが配置され、その脇を川が流れていた。さすがヨーロッパの王宮の庭園、格調高くて優美な雰囲気だ。

 

 

小便小僧が成長したら、こんな感じか。

 

 

全体的にギリシャ風

 

 

この姿勢、真似してやってみると腰を痛めそう。

 

 

垣根の迷路。手入れが大変そう。

 

 

鳥かご。鳥の姿はなかった。

 

 

西洋画のようなしっとりとした冬枯れの風景。眺めていると、気持ちが穏やかになる。

 

 

タホ川 カモさんたちが大勢いる!

 

 

こういうこともあろうかと、パンを持参して良かった。備えあれば憂いなしだ。当然ペットボトルに詰めたワインも持参していたので、ワインを飲みつつ鴨にパンくずを振舞った。すべて世は事もなしだ。

 

 

何か企んでそうな目のカモさん

 

 

もうおうちに帰る一団も

 

 

私も歩き回っているうちに体が冷え切ったので、散策を切り上げ、旧市街の地元の人たちで賑わう食堂で遅い昼食を取ってから帰途についた。

 

 

 

 

焼いたソーセージとシーフードのフライが挟まったサンドイッチ(Bocadillo ボカディージョ)、美味しかった。でもビールは体が冷えた・・・

 

というわけで、アランフェスでは人けのない冬の庭園を歩くくらいのことしかやっていなのだが、カモさんたちにも会えたし(重要)、ご飯も美味しかったので良しとしよう。

 

ちなみに、アランフェスといえばホアキン・ロドリーゴ作曲の「アランフェス協奏曲」、アランフェス協奏曲と言えば「必殺仕事人」、という図式が脳内にインプットされている人が多いのではないんだろうか。(私だけ?)

 

 

必殺仕事人のテーマ、これだよね?

 

 

村治佳織の演奏、さすがだな・・・

 

 

(参考)

【スペイン】世界遺産「アランフェスの文化的景観」〜王宮の周りに広がる美しき庭園〜

https://www.travelbook.co.jp/topic/83

 

アランフエスの王宮庭園

https://worldheritagesite.xyz/contents/aranjuez-gardens/#index4

 

スペイン庶民の味、Bocadillo(ボカディージョ)!

https://www.tsuji.ac.jp/college/france/blog/mail_france/bocadillo.html

 

 

(おまけの酒情報)

 

サントリーのストロングワイン(ネットから拝借した写真)

 

スーパーの酒コーナーで初めてこれを見た時、「サントリー、ワインもストロングにしちゃうのか?!」と衝撃を受け、それが本当にワインと呼べる代物なのか疑ったものだ。

 

しかし先日、瓶のゴミの日をうっかり忘れ、家の中に空き瓶の林が出来てしまった時、自分への罰の意味を込めてペットボトル入りのこのワインを買って飲んでみたところ、案外悪くない味だと思った。美味しいとまでは言えないものの、マズくてちゃぶ台をひっくり返したくなるような味ではなかったのだ。ストロングを名乗るだけあって、アルコール度も14度と高めだし(普通は12度くらい)、経済効率(?)もいい。時々買おうかな・・・

 

 

(続く)

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2013年1月のマドリードへの旅(3)モスク、市場、その他のお店編~

2021-10-07 17:37:48 | スペイン

 

(村上春樹の「螢・納屋を焼く・その他の短編」風のタイトルになった・・・)

 

 

また間が空いてしまったが、今回はスペイン旅行記の3回目(前回の話)。マドリードのモスクや通りかかった市場、商店などがテーマだ。マドリードで撮った写真の残りを寄せ集めた感じで、まとまりはないが、まあいいよね・・・

 

 

まずはモスクから。

 

 

過去の記事を読んでいただいた方はご存じだと思うが、私は外国を旅する時、その土地のモスクを訪れるのが好きである。非イスラム圏の国のモスクは特に興味深く、味わい深いことが多い。

 

 

「マドリード中央モスク」 

 

 

 

 

 

このモスクはテトゥアン地区にあって、宿の近くの駅からメトロに乗って行った。大きくて立派なモスクなのだが、ネット上の情報は乏しく、外観も地味で、ひっそりした佇まいだった。明らかに観光客が行く場所ではない。

 

 

ちょっと腰が引けたが、入り口が開いていたので、中にいた男性に声をかけ、見学していいかと尋ねると、「もちろんどうぞ、ご自由に」と快く言ってくれたので、その言葉に甘えてゆっくり見学させてもらった。礼拝の時間ではなかったせいか、他には誰もいなかった。

 

 

シリアの人々ための募金キャンペーンの張り紙(アラビア語)。写真が印象的だった。

 

 

売店もあって、美味しそうなアラブ菓子が売られていた。シリア人が作っているとのことだった。

 

 

これを買って帰ってワインのつまみにした。(ハラームな・・・)

 

 

 

話題を変えて、次はメルカード(市場)やお店などについて。

 

 

日曜日に「El Rastro エル・ラストロ=蚤の市」と呼ばれる青空マーケットが開かれていると知って行ってみたら、かなり広い範囲に店がたくさん出ていて、地元住民らしき人々で混雑していた。寒い日だったので、周りに立ち並んでいた飲食店の中の、魚介料理を出すバル兼レストランで熱いカルド(Caldo =煮汁、スープ)を飲んで休憩したりしながら回った。

 

 

スープの写真を撮り損ねたので、ネットから拝借。こんな感じだった。

 

 

魚の出汁のスープ、安くて体が温まった。店の入口に「Hay Caldo(スープあります)」という張り紙があった。冬季限定のようだ。

 

 

蚤の市のTシャツ屋さん。なんか懐かしい絵が・・・

 

 

微妙な感じの犬猫の革バッグ

 

 

古着屋さん

 

 

鍵屋さん

 

 

周辺では何人ものストリートミュージシャンが演奏していた。概して演奏のレベルが高く、周りには人だかりが出来ていた。スペインには音楽好きな人が多そうだ。

 

 

 

 

 

 

蚤の市の写真はこれだけ。もっと撮ればよかった・・・

 

 

これはマヨール広場かその付近(覚えてない)で開かれていたコイン市

 

 

 

けっこう盛況だった。スペインにはこういうもののコレクターが多いのかもしれない。蚤の市でも、「こんなもの買ってどうするの・・・?」といぶかしく思うような壊れかけの食器や家具などを真剣に眺めているお客が少なくなかった。特に安くもなかったのに、スペインは経済危機の最中だったのに、謎である。

 

 

「金、買います」という看板が出ている店

 

 

経済危機のせいか、こういう質屋をよく見かけた。

 

 

建物の中に入っていた市場の魚屋さん

 

 

氷まみれ

 

 

売り手も客も渋いおじ様100%で、カッコよかった。

 

 

こちらは別の市場の魚屋さん ちょっとコワい顔・・・

 

 

夢に出てきそう。

 

 

サンミゲル市場のチーズ屋さん

 

 

バレエ(?)の衣装のお店

 

 

宿の近くのオニツカタイガーの支店

 

 

久しぶりに日本語を見かけて、マジで「あ!あ!」ってなった。

 

 

ついでに、宿で飲んだスペインビールの写真

 

 

妙な泡立ち。冷えてなかったせいか。

 

 

味はよく覚えていないが、どれもそこそこ美味しかった気がする。バルで観察した限りでは、スペインにはイタリアよりもずっとビール好きが多いようだ。イタリアでは、若者はビールをよく飲むが、年配の人はピザを食べる時しか飲まないケースが多い気がする。ちなみに、フィレンツェ人の友達は、「イタリア人は食べることを重視するが、スペイン人は酒を飲むことを重視する」と言っていた。そうなのかな?

 

 

 

 

というわけで、スペイン旅行記のマドリードに関する部分はこれで終わり。次回と次々回は、マドリードから日帰りで行ったアランフェスとセゴビアを取り上げる。インシャーアッラー・・・

 

 

(参考)

マドリードのモスク:スペインの多文化遺産の名所に浸る(自動翻訳丸出しの日本語だが)

https://jpn.vivit-tours.com/mosques-madrid-soak-sights-multicultural-spanish-heritage-742818

 

マドリード中央モスク、日本語の情報少なすぎないか・・・

 

マドリード穴場観光 ラストロ(蚤の市)

https://spainzatsugaku.com/visit-rastro/

 

スペイン・マドリードの人気グルメ8選!おすすめレストランもご紹介♩

https://tabinaka.co.jp/magazine/articles/71999

 

日本ではあまり知られていないスペインのおいしい郷土料理

https://tabicoffret.com/article/34751/index.html

 

サンミゲル市場(マドリッド)で食べ歩き|Mercado de San Miguel

https://aoitrip.jp/mercado-de-san-miguel

 

ヨーロッパで人気の「オニツカタイガー」 スペイン初の直営店をマドリードにオープン

https://corp.asics.com/jp/press/article/2010-09-24-1

 

 

(続く)

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2013年1月のマドリードへの旅(2)建物・広場編~

2021-09-24 16:29:12 | スペイン

 

今回はスペイン旅行記の2回目、マドリードの建物や広場などがテーマだ(前回の話)。観光名所もあれば、そうでないところもある。どこも中心部の宿から歩いて行けるところだった。もうどれがどこだったか、あまり覚えていないが。

 

 

ここはおそらく「アルムデナ大聖堂」

 

 

この時は閉まっていて、中には入れなかった。

 

 

時節柄、中庭にキリスト降誕場面を再現したジオラマがあった。

 

 

これは「マヨール広場」

 

 

 

スペイン語の「Mayor(マヨール)」は形容詞「Grande(グランデ)」の比較級なので、「マヨール広場」は文字通り「大広場」という意味。人通りが多くて賑やかだった。

 

 

こういう人達や

 

 

こういう人達もいた。

 

 

 

どういう仕組み・・・?

 

 

プラド美術館にも行ったのだが、夜だったので外観の写真は上手く撮れず、館内は当然撮影禁止だった。閉館間際に行ったので、ゆっくりは回れなかったが、あそこはやはり素晴らしいと思った。芸術音痴なので、どう素晴らしいのか説明できないが。

 

 

プラド美術館に行くときに見かけた建物

 

 

プラド美術館付近の教会

 

 

ヨーロッパは建物が美しくて、単に街を歩くだけで楽しい。

 

 

これはメトロのグランビア駅付近の建物

 

 

 

メトロ構内

 

 

 

 

メトロ駅は殺風景だが、地上の鉄道駅の構内は採光がよく、緑がふんだんに配置されていて居心地が良かった。

 

 

マドリード最大の鉄道駅、アトーチャ駅の構内

 

 

ジャングル?

 

 

こういう駅が近所にあったら、用事がなくても行って長居してしまいそうだ。

 

 

(おまけの酒写真)

 

 

昨日の食前酒、ソルティードッグ。

 

 

ウェルチのピンググレープフルーツジュースとドンキで買った最安値のポーランド産のウォッカで作った(1瓶700円くらいのやつ)。ソルティードッグというと、コップの縁に塩が付いているのがカッコイイと思うのだが、どうもキレイにつかず、ジャリジャリになってしまった・・・まだまだ、おうちバーテンダーへの道(?)は遠いようだ・・・

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

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2013年1月のマドリードへの旅(1)バル・食べ物屋編~

2021-09-11 04:47:56 | スペイン

 

今回から数回にわたって、2013年1月前半にイタリアから足を延ばしてスペインのマドリードに旅した時の写真を載せる。

 

同じ年のフランス(パリ・ナンテール)への旅(ブログ記事はこれ)と同様、ほんの一週間足らず滞在しただけなので、枚数は少ないし、もう記憶の奥深くに埋もれているので、大したことは書けないが。

 

スペインに行ったのは、スペイン語の実地練習のためだった。日本で仕事もなく暇を持て余していた時、1年ほどかなり真面目に勉強したのだが(参考)、ラジオ講座などで独学したため、会話の練習が全然できなかったのだ。現地で自分のスペイン語がちゃんと通じるかどうか心配だったが、ホテルやバル等での簡単な会話はなんとかなった(今はもう全部忘れてしまっているが)。マドリードとバルセロナのどっちに行こうか迷ったが、バルセロナを州都とするカタルーニャ州ではカタルーニャ語も公用語なので、言語的に混乱しそうだったから止めて、結局マドリードを選んだのだ。

 

宿はネットで調べて、プエルタ・デル・ソル、マヨール広場、王宮、プラド美術館等の観光名所に歩いて行ける繁華街にある家族経営の小さなホテルに5泊し、その間にセゴビアとアランフェスにも日帰りで出かけた。シャワー・トイレ・TV付きのシングルが25ユーロほどだったと思う。もう名前は憶えていないが、とにかく安くて立地が良く、静かでいいところだった。全体的に、イタリアよりスペインの方が少し物価が安いように思われた。

 

今回はマドリード(マドリッド?いつも迷う)を散策していて、見かけたり入ったりした飲食店がテーマ。当時(も)お金がなかったので、ちゃんとしたレストランには入らず、バルでワインやビールを1杯頼んで、付いてくるタパスで夕食を済ましていた。

 

歩き疲れて入ったバルで飲んだ「カフェ・コン・レチェ」(ミルク入りコーヒー)コーヒーが濃くて美味しかった。

 

 

こうして振り返ってみると、当時の私は外でコーヒーを飲んだりしていたようだ。今はほぼ酒しか頼まないが。アル中が進んでいる・・・

 

 

マドリードの郷土料理を出すレストラン兼ビアホール

 

 

この店には入らなかったのだが、外の黒板に書いてある定食メニューが安かったから、なんとなく写真を撮った。料理2品にパン・ワイン・デザート・コーヒーが付いて9.5ユーロ。当時イタリアの料理店では、この値段ではまずフルコースは食べられなかったし、今も当然無理だろう。

 

 

通りがかりに見かけたトルコケバブ屋

 

 

「イスタンブール」という名のケバブ屋は、ヨーロッパの都市には1つや2つ必ずあると思われる。

 

 

「生ハム博物館」という名の生ハム屋さん。バルも併設されている。

 

 

この「生ハム博物館」はいくつか支店があるらしい。生ハム以外にチーズなどの他の食材も売っている。ここのバルコーナーはビール(cervezaセルベサ)が安く、タパスも美味しくて量が多いので、何回か通った。人気のある有名店のようで、いつも地元住民らしき人々で賑わっていた。

 

 

赤ワインも安かった。タパスはパエリヤっぽい米料理。

 

 

パニーノも美味しそう。

 

 

肉系の米料理(料理名は不明)

 

 

これは近くにあった類似店「生ハム天国」

 

 

このように、マドリードには生ハム専門店が多かったのだが、結局食べずじまいだった。いつかまた訪れて、有名なドングリを食べて育つイベリコ豚の生ハム「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」を食べてみたいが、実現するかどうか・・・

 

 

レストランの店頭に並んだ料理の数々。魚介料理が中心

 

 

センスのあるディスプレイのお菓子屋さん

 

 

 

スペインで1月6日の祝日(公現祭、主顕節)に食べられるという「ロスコン・デ・レジェス」が安くなっていた。陶器の小さな人形を入れて焼いた菓子パンで、それに当たった人はラッキーだと言われているとか。フランスの「ガレット・デ・ロワ」と同様だ。私の知る限り、イタリアにはそういうお菓子を食べる風習はない。イタリアでは、1月6日にベファーナという魔女のお婆さんがやって来て、良い子にはお菓子、悪い子には炭を靴下に入れていくとされ、お菓子屋さんに炭を模したお菓子が売られていたりする。

 

 

焼き栗を売る屋台。今まで見た中で一番お洒落な焼き栗屋だ。

 

 

ホットドッグの売店

 

 

英語の「HOT DOG」がスペイン語に直訳されて、「PERRITO CALIENTE」(ペッリート・カリエンテ)=「熱い子犬」と呼ばれているのが面白い。

 

 

スーパーで買ったパック入りの安い巻き寿司をホテルの部屋で食べた時もある。

 

 

ツナやサーモン、カニカマ入りで、まあまあの味だったが、やはり赤ワインには合わなかった。

 

 

(参考)

マドリードの人気観光スポット9選!絶対行きたい有名美術館など

https://www.tour.ne.jp/matome/articles/230/

 

【マドリード】失敗しない!コスパ重視のホテル選び・お勧めエリア

https://urtrip.jp/madrid-hotel/#1-2

 

カフェ・コン・レチェとは?特徴とその作り方・レシピ

https://cafelte.com/coffee-drinks/1306/

 

博物館や市場でも飲み歩ける?!マドリードのおすすめバル3選!(「生ハム博物館」情報)

https://tripnote.jp/spain/madrid-bar-osusume

 

ハモンセラーノとイベリコの違いは?スペイン生ハムを美味しく食べるポイントと選び方

http://iewine.jp/article/3461


ロスコン デ レジェス(王様のケーキ)

https://disseny.jp/kimama/recipe/r-card/09143.html

 

イタリアの冬には魔女が来る!? ナターレを締めくくる「ベファーナ」とは?

https://tabicoffret.com/article/72961/index.html

 

 

(おまけの猫写真)

 

 

夜によく会う近所の公園のキジ猫ちゃん。最近私が近寄ると、足にすりすりしてくれるようになった。これを幸せと呼ばずして、何と呼べばいいのか、私にはわからにゃい・・・

 

 

(続く)

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