外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

1泊2日の奈良旅行~2日目(最終)~朝食とならまち散歩~

2021-12-30 05:31:44 | 国内旅行

 

 

奈良ホテルに一泊した翌朝、前夜の酒がまだ体内に残っている半眠りの状態で、朝食ルームに出かけた。私たちが利用したワクチン接種プランは朝食付きなのだ。朝食の時間はチェックインの時に8時半に予約してあった。

 

 

朝食の場は創業以来のメインダイニングルーム「三笠」(ここ)だった。

 

 

和洋折衷の奈良ホテルらしい空間。

 

 

庭に面した席に案内された。曇っていたが、電気が煌々とついていて、キラキラしていた。

 

 

私は洋定食にするとあらかじめ決めていた。

メニューは以下の通り:

 

「■ジュース ※お選びください オレンジ / トマト / グレープフルーツ / ミルク
 ■プレート サラダ / ヨーグルト / フルーツ
 ■メイン料理 ※お選びください 

       奈良県産「大和なでしこ卵」使用
       ・プレーンオムレツ ハム、ベーコン、郷ポークソーセージ付
       ・フレンチトースト ハム、ベーコン、郷ポークソーセージ付
       ・エッグベネディクト 奈良ホテルスタイル イングリッシュマフィン、ベーコン、奈良漬けタルタル付
       ・野菜の煮込みとポーチドエッグのココット
 ■パン

 ■コーヒー 又は 紅茶 ※お選びください」

 

 

私はグレープフルーツジュース、エッグベネディクト、コーヒーをチョイスした。

 

まずナイフとフォークなどのカトラリーがセッティングがされ、次にジュース、サラダ、パンなどが並べられて、最後に主役のエッグベネディクトが登場する。和食はお盆の上に全て乗った状態で運ばれて来るが、洋食は段階的にやってくるので、ちょっと楽しい。

 

 

メインが来る前の状態

 

 

柿ジャムがあるのがポイント

 

 

全部揃った状態

 

 

エッグベネディクト様、近影

 

 

食べてみたら、味は見た目ほどではなかった。パンはホテルチェーン用の量産品だと思われ、エッグベネディクトの奈良漬け入りタルタルソースは酸味が強すぎ、コーヒーは薄かった。

 

 

まあ、そもそも私は朝は食欲がないので、ほんの少しだけ食べて、後は近くの席に座っている若いカップルを観察して時間を潰した。彼らはグラスでシャンパンを飲んでおり、丁寧語で話していた。丁寧語で話しているということは、まだ結婚前の可能性が高い。結婚前のカップルだとして、奈良ホテルに泊まって朝食にシャンパンを飲んだということは、ちょっと特別な雰囲気を醸し出したかったのか。もしや結婚は間近なのか。(余計なお世話) 

 

 

両親と妹は和定食と茶粥定食を選んだ。父は肉が食べられないので、予約の時に妹がホテル側にそれを伝えたら、肉を全く使わない料理にしてくれた。黒服のおじ様が丁寧に接客してくれ、気配りが行き届いていた。

 

 

和定食のメニュー:

「奈良ホテル自家製の胡麻豆腐
 サラダや佃煮や葛きりなど月替りの取り肴五種盛り
 日替わりの焚き合せ
 日替わりの焼き魚
 本日の蒸物
 白ごはん
 奈良漬け 梅干し」

 

茶粥定食は、和定食の白ごはんが奈良名物の茶粥に変わっただけである。こうしてみると、洋食に比べて和食のメニューには選択肢が明らかに少ない。和食は一品一品に手がかかっているので、多くの選択肢を用意する余地がないのだろうか。あるいは、日本では伝統的に欧米と比べて、飲食店のコース料理などで客に多くの選択肢を与える習慣があまりない(つまり個人の好みを重視しない)ということなのか。(朝っぱらからむつかしい問題だ)

 

 

茶粥定食

 

 

こういう構成になっている。

 

 

和食の味はどうかと聞くと、「全体に味付けが薄い」とのことで、皆なんだか不本意そうな顔で、黙って食べていた。

 

 

奈良ホテルの朝食は、宿泊費に含まれていない場合、3,872円かかる。父はそれを知って、「昨日の鰻と同じくらいするじゃないか!」と驚いていた。

 

 

しかし、私はもはや確信していた。奈良のホテルの宿泊費や食事代には、この歴史ある老舗ホテルで特別な時間を過ごすための「入場料」が含まれているのだと。たぶん、払っている代金の半分くらいが入場料なんじゃないかな(偏見です)

 

 

なんだかんだいいながら、皆食事を終えて、部屋に戻った。このプランではチェックアウトは通常より1時間遅く、12時でいいとのことだったので、荷物をホテルに置いたまま近くの奈良町に観光に出かけ、間に合うように戻ってきてチェックアウトすることにした。私と妹は荷物を部屋に残し、両親は車に積み込んだ。

 

 

出かける時、玄関の前で記念撮影をしている和服の新郎新婦がいた。新婦さんは晴れがましい表情で全身からキラキラのオーラを発していて、新郎も嬉しそうだった。しかし、窮屈な和装の姿で何度もポーズをとって、場所を変えたりして延々と撮影するのはいかにも大変そうだ。私の時はやめておこう。(いつやねん)

 

 

ちなみに、この新郎新婦は1時間以上経ってから私たちが奈良町観光を終えて戻ってきた時も、まだ写真撮影を続けていた。

 

 

前日散歩した時と同じ道を通って、奈良町の方に向かう。

 

 

世界遺産の元興寺に通りかかった。

 

 

 

 

 

この鬼瓦と木がステキ

 

 

世界遺産だけあって、寺の中には色々お宝があるようだったが、入場料が500円かかるのでスルーして先へ行く。こういう時、「入場料を払ってもいいから入ろうよ」と言い出す人が1人もいなくて、全員が申し合わせたようにスルーしたあたり、血のつながりを感じる。

 

 

道端のふくろうさん

 

 

 

奈良町には風情のある建物が並んでいるので、歩いているだけでも楽しいのだ。

 

 

 

無料で入れる町屋があったので、入ってみた。「奈良町にぎわいの家」というところで、約100年前に美術商が建築した屋敷だということだ。

 

 

知り合いの家のような懐かしい雰囲気

 

 

 

庭も風情がある。寒いけど

 

 

奥の蔵ではSFファンタジーの舞台衣装のような謎のドレスが展示されていた。この辺も奈良っぽい。

 

 

奈良町資料館にも入った。ここは奈良町に来た時は、ほぼ毎回入っている。

 

 

屋根の上のサルたちがかわいい。

 

 

サルたち、庚申さんを釣りながら宇宙と交信中

 

 

奈良町資料館も入場は無料だ。

 

 

しかし、ここはとても世知辛いところだ。お手ふれ料百円って、あなた。

 

 

 

そもそも資料館というよりは、土産物屋に近い気がする。

 

 

小さな5連の庚申さんがこのお値段。

 

 

 

様々なサイズの庚申さんが売られているが、どれも結構なお値段だ。

 

 

 

誰も何も買わずに見学だけして、近くのからくりおもちゃ館に移動する。前回私と妹が行った時に気に入ったので、皆で行こうという話になったのだ。

 

 

もちろんここも入場無料

 

 

まず検温と手の消毒を済ましてから左手の和室に上がる。

 

 

机が並べられ、その上にからくりおもちゃが配置されているので、順番に見ていく。

 

 

係の人たちがおもちゃの仕組みや遊び方、作られた当時の歴史的背景なども丁寧に説明してくれるので、とても興味深い。定期的におもちゃを入れ替えているということで、前回来た時にはなかったものもあった。今は新型コロナの感染対策として、複数の人でやる遊びは避けて、1人でも楽しめるおもちゃを置くようにしているとのことだった。

 

 

ネズミを追いかける猫のおもちゃ

 

 

かわいい

 

 

 

カラス天狗?

 

 

 

引っ張ると顔が変わるやつ

 

 

んべ~

 

 

 

キツネのお面をかぶったサル

 

 

ぱっ! ちょっと剥がれてて気の毒

 

 

他にも色々あった。両親は童心に帰ったようにはしゃいでいた。私と妹も、もちろん楽しんだ。大人も子供も楽しめるところなのだ。

 

 

ここは建物自体もなかなか面白いので、行った時には注意して観察してみるといいだろう。

 

 

スペース節約の階段とか

 

 

 

高いところにある窓の覆いを紐を引っ張って開ける仕組みとか

 

 

昔の人は色々工夫して暮らしていたんだな~

 

 

というわけで、私の奈良町での一番のおススメは、「からくりおもちゃ館」だ。(テストに出るよ~)

 

 

外に出たら、もう良い時間になっていたので、少し急いでホテルに戻った。今回は近道を見つけて、スムーズに帰ることが出来た。

 

 

両親にはロビーで待ってもらって、私と妹は荷物をまとめ、チェックアウトの手続きをして宿泊費を清算した。今回の旅は両親へのサプライズプレゼントという趣向なので、費用は私と妹が負担した。こういうことやったの、初めてだな・・・

 

 

ホテルを出る前、皇族の女性を玄関で見かけた。奈良ホテルは皇室御用達なのだ。

 

 

ホテルを出た時はまだ昼過ぎだったが、私は用事があるので、父の車で近鉄奈良駅に送ってもらい、新幹線に乗り継いで早めに帰った。両親と妹は、写真展を見に行ってから帰宅したようだ。

 

 

1泊だけの短い旅ではあったが、なんだか盛りだくさんだったような気もする。奈良は大好きなので、遠からずまた行きたいものだ。でも、オミクロン君次第かな・・・

 

 

というわけで、これにて奈良旅行記は終わり。年内に終われてよかった・・・ここまで読んで下さった辛抱強い方、ありがとうございました~

 

 

(おまけの猫写真)

心頭滅却

 

 

 

(終わり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1泊2日の奈良旅行~1日目・お散歩と夕食編~

2021-12-20 07:05:18 | 国内旅行

 

 

今回は前回の続き。早めのチェックインのため、奈良ホテルに入るところからだ。

 

 

玄関を入ったところ。煌びやかな雰囲気だ。

 

 

左手にレセプションがあり、正面奥にティールームがある。紅茶1杯で千円以上するところだ。奈良なのに。銀座じゃないのに。

 

 

玄関を入って右手には謎の鳥居と狛犬セット(シーサー?)。

 

 

廊下には、このホテルを利用した皇族の写真がずらりと並んでいる。

 

 

高浜虚子もここを訪れたらしい。どんな俳句を詠んだ人だっけ・・・

 

 

鹿も利用するトイレ

 

 

格調高いロビー

 

 

 

部屋の用意が出来たら呼びに来てくれると言われたので、このロビーで待たせてもらった。ここは見るものが色々あって、退屈しなかったし、ソファーの座り心地も素晴らしかった。あえて言うなら、消毒液の容器にひと工夫ほしかったかな~

 

 

なんちゃって暖炉

 

 

アインシュタイン博士が泊った時に弾いたというピアノ

 

 

皇室ゆかりの「平成の大時計」(ドイツ製)

 

 

15分ごとにメロディーが鳴る仕掛けになっている。

 

 

窓の外の紅葉も美しい。

 

 

部屋の用意が出来たと呼びに来てくれたので、両親を残して妹とフロントに行き、チェックインの手続きをした(妹が)。私はいつものようにヨレヨレの服にジーパン、スニーカーといういで立ちだったので(よそ行きの服がない)、ドレスコードに引っかかって物々しい警戒のサイレンが全館に鳴り響き、どこからともなく現れた黒服の男の集団に担がれ、玄関からつまみ出されるかとビクビクしていたのだが、別にそういうことはなく、係のお姉さんがにこやかに対応してくれた。

 

 

建物に入った時の検温の結果を記入したり、ワクチン接種を証明するもの(半券みたいなやつ)などを見せたりして、無事チェックインの手続きが終了。記念品として、奈良ホテル特製のスマホリングをもらった。何に使うのかな、スマホリングって。イカリングやオニオンリングなら分かるんだが。

 

 

両親の部屋と私と妹の部屋は隣り合わせ

 

 

スタンダードのツインの部屋

 

 

 

 

 

 

 

建物(本館)の玄関フロアやロビーの豪華さに比べ、部屋はけっこう狭くて「ちょっとキレイな普通のホテル」程度の内装で、壁も薄くて隣の部屋の音が聞こえたるくらいだったので驚いた。一番安いスタンダードとはいえ、やはりそれなりの値段はするので、壁に鹿のはく製が飾ってあったり、暖炉で火が燃えていたり、クローゼットの奥に隠し扉があって、そこから春日大社や東大寺に抜けられる秘密の通路があったりするかと思ったのに、ちょっとがっかりだ・・・

 

 

でも、ベットがしっかりとしていて寝心地がよく、特に居心地は悪くなかった。1時間ほど休んでから出かけることにして、両親と別れる。

 

 

1時間経って、両親にメッセージを送ったら、父親がまだ寝ているということなので、私と妹だけでホテルの庭を散歩することにした。父はホテルのベッドではよく眠れない性質だそうだが(普段は畳に布団)、ここのベッドは寝心地がよかったらしい。

 

 

階段を下りて、裏庭に出る。

 

 

ホテルの裏は斜面になっていて、荒池に面している。紅葉が美しいので、斜面を降りて少し散策した。

 

 

一句読みたくなるような風景

 

 

秋色に染まった池に鴨さんがいる。

 

 

「水鳥は かなしからずや 空の紅 池の紅にも 染まずただよふ」

 

 

あからさまに盗作だ。(元は若山牧水の短歌「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」)

 

 

斜面では鹿たちが追いかけっこをしていた。コワい・・・

 

 

夕食のジビエ料理用に飼われているわけではなく、野生の鹿がこの辺まで出没しているのであろう。天然記念物だからな、奈良の鹿は。

 

 

紅葉と鹿を堪能した後、斜面をまた登ってホテルの表側に出た。

 

 

もうだいぶ日が暮れかけていた。

 

 

一角に物置のような小屋があった。3個並べられた金盥に風情がある。

 

 

車で来た時と反対側の通用門から出て、ホテル周辺を少しだけ歩くことにした。

 

 

敷地内にあるホテル付属の教会。民芸調だ。

 

 

教会の側面にはこんな文面が。

 

 

I have always known it was you「私はそれがあなただということをずっと知っていた」

 

 

「あなたと結婚する運命だと知っていた」という意味だろうか。うう~ん、これ、なくてもいいんじゃないかな・・・

 

 

通用門は格調高い

 

 

ホテル周辺の風景も風情がある。

 

 

かっこいい町屋

 

 

町屋の前に、ここの地名の由来が書いてあった。秀逸な地名だ。

 

 

写真を撮らずにはいられないデザインのシャッター

 

 

「Jakえもん」という名の謎めいたカフェ

 

 

ツッコミどころの多いアンティークの店

 

 

 

 

 

 

どうも奈良は、癖のある店が多い気がする。ここは奈良町に近く、ナチュラル系お洒落ショップ・カフェ(苦手)の荒波に洗礼されている地域ではあるのだが、ところどころにこういう奈良っぽい店が残っているのだ。

 

 

適当に歩いているうちに、ならまちセンターに出た。

 

 

センター前の謎のオブジェ

 

 

この脇に猿沢池がある。もちいどのセンター街がある方とは反対側に出る。

 

 

池のほとりには、デイリーヤマザキ「奈良猿沢 Deer店」が立っている。

 

 

ここは各種の奈良土産がぎっしりつまった買い物スポットだ。もちろん普通の食べ物や飲み物なども買える。

 

 

鹿グッズが可愛い。

 

 

奈良の日本酒も買える。

 

 

手作りのかきもち

 

 

レジには当然鹿せんべいが山積み

 

 

ここで妹は鹿の刺しゅう入りの帽子を買い、私は部屋飲み用のチューハイと日本酒を買った。せっかくだから、スプマンテ(イタリアの発泡ワイン)とつまみなどのちょっと特別感のあるものを買い込んで、両親との夜の集いを盛り上げればよかった・・・と後悔したが、まあしょうがない。

 

 

猿沢池の向こうに煌々と輝くスタバ。いつのまに出来ていたやら

 

 

奈良ホテルに戻る道を探したが、袋小路ばかりでなかなか見つからず、だいぶ遠回りして荒池をぐるっと迂回して帰った。

 

 

途中で見かけた鹿。鹿は秋の季語ですね。

 

 

荒池の水面には五重塔が写っていた。

 

 

ここは脇に車通りの多い幹線道路が通っていて、観光スポットではないので、人通りは少なかった。もっと整備して、ベンチなどを配置したら人気の観光スポットになりそうなものだが。

 

 

やっとホテルに到着。

 

 

どこまでも鹿

 

 

ホテルに戻ったら、さすがに父親はもう起きていた。もう17時を過ぎていたので、少し休憩してから、皆で夕食に出かけた。ホテルの近くの鰻屋に18時に予約を入れてあったのだ。「うな菊」(HP)というところだ。初めて行く店だが、さっき戻って来る時に通りかかったので、ちょうど下見が出来た。

 

また荒池の脇を通って店に向かう。徒歩5分程度で到着した。

 

 

この暖簾をくぐる。

 

 

入口が「菊水楼」となっていたので少し戸惑ったが、うな菊は菊水楼の敷地の中にあった。入って右が老舗料亭の菊水楼の入口、左が鰻専門店のうな菊だ。菊水楼がお母さんで、うな菊が子供にあたるようだ。

 

 

菊水楼の主は鹿(妄想)

 

 

うな菊に向かう小道は怪談に出てきそうな雰囲気

 

 

こけないように注意して歩き、建物にたどり着く。

 

 

店内はこんな調度品が置いてあるような空間だが、土足で上がるようになっている。

 

 

さほど広くない室内にはテーブル席がいくつかあり、地元の人らしき夫婦や外国人男性の1人客がしめやかに鰻を味わっていた。

 

 

客席はテーブルと椅子だが、内装は和風

 

 

 

 

私は鰻半尾のうな丼にした。あまりしっかり食べるとビールが美味しくなくなるからだ(アル中脳)。他の3人はうな重や「菊御膳」という茶わん蒸しや小鉢、甘い物が付いたセットメニューを選んだ。

 

 

うな丼

 

 

たれが甘すぎず、外は綺麗に焼けて香ばしく、中はふわっとしていて、とても美味しい鰻だった。ご飯も美味しい。両親や妹も絶賛していた。茶わん蒸しや小鉢なども、どれも美味しいとのことだった。

 

 

ボケた写真だが、これは蒲焼半尾・白焼き半尾のあいのせ重。蒲焼の方が美味しかったそうだ。

 

 

食事が美味しいというのは旅行では重要なことだと再認識した夜だった。

 

 

皆すっかり満足してホテルに戻った。

 

 

まだ20時頃だったので、帰ってから私と妹の部屋に両親がやってきて、4人でしりとりなどをして遊び、私が持参したペットボトル入りのワインなどを飲んで夜を過ごした。しりとりは単純で道具が要らないのに盛り上がるからおすすめだ。(誰に)

 

 

両親が引き揚げてからも私はデイリーヤマザキで買ったチューハイなどを飲み、妹とお喋りしてからようやく寝た。飲みすぎた・・・

 

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

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1泊2日の奈良旅行~1日目・奈良ホテル到着編~

2021-12-10 02:48:00 | 国内旅行

 

 

しばらくご無沙汰しているうちに、もう今年最後の月に突入してしまった。時が過ぎるの、早すぎないか? もしや、これもコロニャのせい(おいおい)

 

 

前回韓国旅行記を始めたばかりだが、それはちょっと置いといて(ちょっと?)、11月末に行った奈良への短い旅の記録を残しておく。写真の枚数が多い(ボケたやつも多い)ので長くなるかもしれないが、ご了承を~

 

 

コロニャの感染拡大のせいで、昨年の正月以来、里帰りしてなかったのだが、日本ではしばらく前から驚異的に感染が収まっているから、今しかないとばかりに急遽里帰りして、家族で奈良に出かけることにしたのだ。

 

 

奈良市は実家から近く、買い物などでしょっちゅう出かけていた場所なので、今さら本格的に観光する気にはならない。いっぱい動き回ると疲れるし・・・ということで、今回は前々から気になっていた、この辺りでは(全国的にも?)名高い歴史的な老舗のホテル、「奈良ホテル」(HP)に家族で宿泊することをメインの目的として(でもお高いから1泊だけ)、後はホテル周辺を散策する程度にとどめることにした。

 

 

奈良ホテル、こういうとこですわ。

 

 

動画に添えられていた奈良ホテルの説明:

「関西の迎賓館と云われ、国賓・皇族の宿泊する迎賓館に準ずる施設となっていました。 本館の建築には、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた建築家 辰野金吾氏が担当し, 雅な大和の街並みとの親和性も高く、瓦葺き建築で、内装は桃山風の豪奢・華麗な意匠で、重厚感溢れ、和洋折衷の美しい佇まいは今も変わらず魅力的です。 建築後は、時代にも翻弄された歴史があり、ただどの時代の人たちも変わらず、このホテルを残そうという思いは、今に引き継がれております」

 

 

めっちゃ敷居高い・・・

 

 

今回参加したのは両親と私と妹で、1泊2日・朝食付きのワクチン接種応援プランを利用した。

 

 

当日はまず両親と私が父の車で奈良に向かい、遅れてやってくる妹と近鉄奈良駅周辺で合流することになった。

 

 

昼頃に近鉄奈良駅付近に着き、県庁のそばの駐車場に車を置いて、奈良公園を横切り、興福寺の五重塔を眺めたりしつつ、猿沢池に降りて、その近くのもちいどのセンター街をぶらぶら歩いて、その中のお店でランチをとった。

 

 

暖かい晴れた日で、紅葉が綺麗だった。そして、京都とは違って、奈良は混雑とは無縁だった。

 

 

 

観光客よりもお坊さんと鹿の方が多い、それが奈良だ。

 

 

鹿は一見かわいらしい。

 

 

動物の餌付けが趣味の私は、当然鹿せんべいを買った。

 

 

私が鹿せんべいを持っていることを察知した方々

 

 

1頭にあげたら、瞬時に何頭も集まってきて、私の手からもぎ取るようにしてせんべいを貪った。君らピラニアか?

 

 

鹿は体が大きいので、グイグイ来られると恐ろしくなる。私はやっぱり、猫やすずめの方がいい・・・

 

 

興福寺の五重塔、久しぶりだ。

 

 

中金堂はいつも柵で囲まれていて、近づけない。

 

 

八角堂(南円堂)

 

 

この階段を降りて猿沢池に出た。

 

 

私たちの前で階段を下りていた年配の男性が転んだので、ちょっとドキドキしたが、大丈夫だったようだ。階段、危険・・・

 

 

 

猿沢池

 

 

以前は亀が何匹もいて、泳いだり石の上で甲羅干しをしていたものだが、この日は見つからなかった。冬眠中?? もういなくなったんじゃなければいいが・・・

 

 

三条通を少し下って、左手のもちいどのセンター街に入る。ここは古くからある店と新しい店が混在し、古本屋も何軒かあって、なかなか趣深い商店街だ。

 

 

まったりした雰囲気

 

 

ハラール料理店を発見。ムスリム用の礼拝室もあるようだ。

 

 

 

 

「PY Halal Kitchen」という店(食べログ)で、バングラデシュ・パキスタン系の料理にインドネシア料理が混ざっている感じのメニュー。ラッシーもタピオカもあるようだが、アルコールはないだろうな・・・

 

 

その近くには、ペルシャ雑貨・手織りラグの店があった。

 

 

「メヘラリ・ショップ」

 

 

綺麗な皿が並んでいる。奈良土産にいいかもしれない。

 

 

手織りのラグはセールでもけっこうするな・・・

 

 

ランチは「ピノキオ」(食べログ)というパスタとオムライスの店で食べた。三条通から移転した店だ。子供の頃、母にこの店に連れて行ってもらって、初めてキャロットケーキを食べた記憶がある。人参のケーキなんて、それまで見たことも聞いたこともなかったので、恐る恐る食べたが、人参の味は特にせず、なんとなく大人っぽいケーキのように思われた。遠い昔の話ね、ふっ・・・

 

 

 

 

移転後のピノキオは、メニューや雰囲気がすっかり変わってしまったようで、ちょっと残念だった。

 

 

ここで妹と合流し、また猿沢池に出てから奈良公園を横切って駐車場に戻り、車で奈良ホテルに向かった。

 

 

途中で見かけたナゾの看板

 

 

窓の形が特徴的な町屋

 

 

奈良ホテルは近鉄奈良駅から車で5分ほど。徒歩でも15分くらいで着く。

 

 

奈良ホテル。玄関脇には男前の人力車のお兄さんがスタンバイしていた。

 

 

11月の終わりなのに、なんと桜が咲いていた。

 

 

15時のチェックインにはまだ早く、部屋の用意が出来ていないということだったので、ロビーで待たせてもらうことにした。

 

 

長くなったので、続きは次回。どうしてこんなに長くなるんだろう。ほんの1泊の近場の旅だというのに。今年中に終われるだろうか・・・

 

 

が、がんばろう~・・・

 

 

(おまけの料理写真)

実家に移動する前に友人宅でご馳走になったタジン鍋がメインのランチ

 

 

 

(続く)

 

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伊豆大島への旅~3日目の最終日~

2021-03-30 09:10:26 | 国内旅行

 

 

伊豆大島への旅の3日目。この日は最終日で、午後のジェット船の乗船時刻まで時間があるので、大島公園に行くことにした。あいにく雨が降っていたが、小降りだったので助かった。

 

まず、朝食前に風呂に入る。やはり露天風呂はいいな・・・風呂上がりに、残っていたワインやチューハイを飲んでから朝食へ。朝風呂は気持ちがいいが、その後にアルコールを摂取しなければならないのが問題だ。(しなくてもいいのよ)

 

今朝の小鍋は、何かの蒸し物(よくわからなかった)。ここの料理は地味に美味しい。

 

 

食べている間、少し離れた隣のテーブルの小さな男の子が私の顔を凝視していた。私は時々、こうやって子供にじ~~っと見られることがあるのだが、なぜだろう・・・

 

朝食後、チェックアウトして荷物を預け、路線バスで大島公園に向かった。大島公園には、椿資料館動物園がある。

 

まず、雨宿りを兼ねて椿資料館を見学。島での椿の生育や関連産業(オイル、石鹸など)についての説明があり、様々な種類の椿の鉢を置いたコーナーもある。

 

 

 

私は赤いスタンダードな椿が一番好きかもしれない。でも白いのも捨てがたいな・・・

 

冷たい小雨がしとしと降る中、椿資料館を出て動物園へ。他のお客はあまりいなかった。登場人物が雨の動物園を訪れるシーンが出てくる小説(村上春樹や江国香織など)を妹と一緒に思い出しつつ歩く。

 

南国っぽい植生。雨のせいで風景がしっとりしている。

 

 

この動物園は無料なのだが(椿資料館も)、敷地が広くて海も見えるし、ラクダやカピバラ、ゾウガメ、ワラビーなど見どころが多かった。

 

 

 

 

 

 

鳥さんたち。

 

孔雀を見ると、ふと淡谷のり子を連想する。

 

 

ゾウガメさんたちは食事中だった。

 

 

カピバラさんは狭くてちょっとかわいそう。

 

 

フタコブラクダさん、かっこいい。

 

 

座り込んでいるのはリャマの子供かな?(ちゃんと札を見ていない)

 

 

ワラビーも食事中。巨大なネズミとカンガルーの間くらいのイメージ

 

 

ヤギさん。

 

 

ヤギの群れとカラス。カラスは食事中?

 

 

一通り堪能したので、またバスに乗って元町港に戻る。すっかり体が冷え切ったので、港周辺の店で休憩することにした。

 

 

前日、土産物屋を回っている時に見かけて、気になっていた喫茶店に入る。「もももも」という店だ。

 

 

観光喫茶だから、観光客の私たちにはピッタリね。

 

 

店内はわりと広め

 

 

窓から海が見える。

 

 

大島関連の本なども並べてあったりする。

 

 

メニュー

 

 

ここまで見たところ、どう考えても「東京から島に戻ってきた若夫婦が開いたお洒落で文化的なカフェ・イベントスペース」という雰囲気なのだが、入ってみたら「島のお母さんのお手本」という感じの可愛いおばあちゃんが厨房から出てきて、水と一緒にホームパイとエリーゼを出してくれた。

 

ホームパイとエリーゼにこんなところで会えるとは。

 

 

お店のツイッターのアカウント(更新が滞ってる)を見ると、このおばあちゃんは店主のお母さんだそうだ。

 

 

私は500円の「ねこまんまセット」というのを頼み、セットのドリンクをビールに出来るかどうか聞いたのだが、おばあちゃんは「いいよ、600円くらいでしてあげるよ」と言いつつ、「ねこまんまセット」に「ビールセット」(750円)をプラスしたような品数の料理を出してくれた。ちなみに700円払った。謎が多い店なのだ。700円でも格安だと思うが。

 

「ねこまんまセット」 

 

 

おかかおにぎりも味噌汁も、ごく普通の味だが、サラダが新鮮だった。なぜかニンジンジュースが付いていたのは、客の健康を思いやってのことか。

 

 

「ビールセット」らしきおつまみとハートランドビール。

 

 

お洒落なカフェはハートランドビールを置いていることが多いが、私は特に好きでも嫌いでもない。ヱビスの方が好き。

 

 

妹はミルクコーヒーだけ頼んだが、やはりニンジンジュースが付いてきた。

 

 

そして飲み終わったら、「アイスコーヒーも飲む?」と聞かれ、アイスも出されていた。

 

 

 

 

料金はコーヒー1杯分だ。なんなの、この店は・・・近所にあったら入りびたりそう。

 

 

旅の最後に面白いお店を発見して非常に満足しつつ、ホテルに戻って荷物を受け取り、またバスで岡田港に出て東京行きの船に乗った。船の発着が岡田港になるか元町港になるかは、当日の潮の具合で決定されるそうだが、私たちが泊っている間はずっと岡田港発着だった。岡田港の方が猫が多いし、次に来ることがあれば岡田港の方に宿を取りたいものだ。次があるかどうかはわからないが・・・

 

そんなわけで、2泊3日の伊豆大島の旅の記録はこれで終わり。ここまで読んで下さった方々、どうもありがとうございました。

 

 

(終わり)

 

 

 

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伊豆大島への旅~2日目~

2021-03-28 04:19:56 | 国内旅行

 

伊豆大島での2日目。

 

たっぷり寝た後(多分9時間くらい)、朝6時に起きて温泉に入った。全体的にこじんまりとしているが、お湯の水圧が強く、露天風呂も付いていて悪くない。先に入っていた人が出て行った後は、私一人だった。少し寒かったが、露天風呂で空を見上げ、風に木の葉が揺れる音や小鳥の囀りを聴いていると、朝っぱらから詩人になってしまいそうな気分になる。

 

他のお客さんが入ってきたので湯から上がり、部屋に戻る。露天風呂付の部屋に泊れる身分になりたい。でもきっと一生ムリね・・・ふっ

 

7時半に朝食に行く。昨夜夕食を食べたのと同じ部屋だ。旅行の時くらいしか朝起きないので、朝食を取るのはおそらく1年ぶりくらい。朝起きてお風呂に入ってご飯を食べるのって、とっても清々しい気分だ。旅行って、素晴らしい。

 

小鍋で温めて作る自家製豆腐がメインの朝食。私にはちょうどいい量で、ご飯も美味しく炊けていた。

 

 

10時にホテルのシャトルバスに乗って岡田港に出て、そこから路線バスに乗り換えて三原山の山頂口に行った。

 

乗り換えの待ち時間が少しあったので、岡田港周辺を散策。

 

お地蔵さんの祠をのぞき込む

 

 

趣のある旅館。 よく見たら看板猫がいた。

 

 

警戒警報発令中

 

 

「ち、場所を変えるか」

 

 

なんだか絵になる風景

 

 

すぐ近くにある八幡神社という神社に行ってみたら、そこにも大きなハチワレ猫がいた。(左の方)

 

 

「こいつら誰?」

 

 

「とりあえず避難しとくか」

 

 

八幡神社

 

 

微笑んでいる狛犬の親子。子犬が大人顔な気もするが。

 

 

別の家の屋根にも昼寝猫がいた。

 

 

二度寝ですかね。

 

 

脇道を抜けて海に向かう。

 

 

 

 

カモメが大勢いた。

 

 

防波堤にはメジロさん(なんとなくさん付け)

 

 

バスは時間通りに出発し、11時頃に山頂口に着いた。13時30分の帰りのバスまでに山頂まで往復することになる。山頂に登る観光客は他にも何組かいたが、全体的に閑散としている。コロニャ(コロナ)の時代の観光にはピッタリだ。

 

バスを降りて少し歩き、このお茶屋さんの誘惑を振り切って先に進む。

 

 

ここの右手の道を降りていく。

 

 

 

山頂までは1本道なので、方向音痴でも迷いようがない。

 

 

前方には、乳飲み子を抱っこし、別の子をのせたベビーカーを押している若そうな女の人と、年配の女性が歩いていた。ベビーカーを押している人は辛そうな顔をしていたし、年配の方の人は手助けをする気配もなく、気ままに歩いていた。これは何かの罰ゲームなのだろうか・・・

 

スーツに手ぶらというスタイルで登っていく3人組の男性のグループも気になった。彼らは私たちより先に登頂したのだが、戻ってきたのは1人だけだった。後の2人はどこに消えたんだろう・・・どうも三原山は謎が多いスポットのようだ。

 

 

溶岩にはススキが良く似合う。

 

 

こういう人工的な洞穴のようなスペースが何か所かあった。何のためのものだろう。

 

 

歩き疲れたことを見透かしたように、恐ろしいタイミングで休憩スポットが出現。

 

 

座って遠くを眺めると、青い海が見える。確かに素晴らしい眺望だ。

 

 

道の両側にロープが張られた場所に来たら、山頂まであと少し。

 

 

三原神社を越えて少し行くと

 

 

火口展望場に着く。

 

 

煙が上がっている。この日は寒かったので、降りて行って温まりたかったが、そういうわけにもいかない。

 

 

帰り道

 

 

最初のバス停に戻り、しばらく待ったらバスがやってきた。

 

 

岡田港に戻って、良さそうな食堂に入って、遅めの昼食をとった。

 

 

「一峰」という店だ。(食べログ) 建物の2階にある。

 

 

メニュー アルコールの品揃えがけっこう充実している。

 

 

私は白身魚のべっこう漬けをつまみに地元の焼酎を飲んだ。どちらも美味しかった。

 

 

焼酎のお湯割り、冷えた身体が温まる。おつまみ付き。

 

 

コースターはウサギと椿のデザイン入り。ウサギがなんだかなまめかしい。

 

 

妹は明日葉そば。麺に明日葉が練り込んであるらしく、ほんのり緑色をしていた。

 

 

出されたお茶も明日葉茶だった。明日葉も伊豆大島の名物らしい。

 

 

店の片隅にあったアボカドの種(?)

 

 

元町港に戻るバスを待っていたら、また猫を見かけた。岡田港周辺には猫が多いようだ。みんなまるまる太っていて、毛並みがよかったので、飼い猫かもしれない。

 

 

ちょっとしょぼくれた顔の猫さん

 

「かゆかゆ」

 

 

「・・・視線を感じる」

 

「やっぱり、まだいたか」

 

 

猫には港が良く似合う。

 

 

元町港に戻ったら、もう夕方だった。海辺に出て、夕陽を眺めなければ。

 

 

夕陽が海に沈む瞬間。誰がどう撮っても良い写真になりそうな予感。

 

 

 

 

酒屋に寄ってから宿に帰り、きれいに掃除されて布団が敷かれた部屋でごろごろして、食前酒のチューハイを飲みつつ夕食を待った。

 

 

この日の夕食は、魚や野菜の蒸し鍋がメイン。魚中心だが、鴨肉のローストもあった。肉派の私には嬉しい。

 

 

食べた後は、また早く寝た。慣れない山歩きをして疲れたのだ。

 

 

こんな生活してたら、健康なヒトになってしまう気がして、ちょっとコワい・・・(2泊3日や)

 

 

(続く)

 

 

 

コメント (2)
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