外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

西川口の中華食材屋さん

2018-10-13 04:16:13 | グルメ

 

 

前回、西川口のウイグル料理店「アパンディン」で食事した時のことを書いたが(これ)、その帰り道、品揃えがなんとなくかわいい中華食材店を発見して、観光客のように嬉し気に写真を撮りまくったので(おそらく酔っていたのだろう)、今回はそのお店の写真を中心に載せる。

 

西川口には、中華料理店のみならず、本格的な中華食材店が何軒もあって楽しい。何しろ、駅ビルの中華総菜屋さんで、こんなものが買えるのだ。

油条と豆漿・・・さすが西川口。焼き小籠包も美味しそう

 

さて、アパンディンの後で入ったのはこちらのお店。看板を撮り損ねたのが痛恨

 

この看板に引き寄せられた

 

この絵は何を意味するのかは、店内を歩き回ってもわからなかった

 

中国のお酒がズラリと並んでいて、目の保養になる(私の)

 

台湾ビールが売れているらしい

 

酒屋ではないので、もちろん食品も興味深いものが色々あった。

 

このお爺さんとお婆さんはおそらく夫婦。お爺さんはなかなかダンディーだ。若い頃はかなりモテたと思われる。お婆さんも笑顔が可愛らしい(眉毛ないけど)。お爺さんは刀削麺を手作りしてくれ、お婆さんはお婆さんで卵麺(鸡蛋面)を味噌味で煮込んで夜食を作ってくれるのだ。炭水化物の摂りすぎになっちゃうな(妄想)

 

バナナはちょっと狭そうだが、牛的には落ち着く空間なのかもしれない

 

京劇のお面が「買え」と迫ってくる謎の食品(干した豆腐の一種らしい)

 

さらにもう一軒の中華食材店も見物して、結局これだけ買って帰った。

アルコール度40度の「江小白」という小瓶入りの高粱酒(奈良バージョン)と、十三香という由緒正し気なスパイスミックス

 

十三香のパッケージにはアラビア語表記もある

パッケージを開けたらウイキョウ(フェンネル)の匂いが強くした。味噌煮込みうどんに少し入れてみたが、味はよくわからなかった・・・料理の選択ミスか。江戸小白はまだ飲んでいない。非常用袋に入れておこう。(消毒にも使えそうだし)

 

(参考)

西川口チャイナタウン?情報

https://togetter.com/li/1151943

 

「江小白」関連記事。現地の若者に人気らしい

https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/1031523/072000046/

 

「十三香」情報(楽天)

https://item.rakuten.co.jp/kougabunkaten/cs-007/

 

本文とは無関係だが、以前クルド人の知人に連れて行ってもらった西川口のケバブ店「ジェム・レストラン」の食べログ

https://tabelog.com/saitama/A1102/A110201/11048057/dtlrvwlst/B374154792/?lid=unpickup_review

 

(終わり)

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西川口の小さなウイグル料理屋さん「アパンディン」

2018-10-11 02:22:06 | グルメ

 

先日、西川口にウイグル料理を食べに行った。

西川口のウイグル料理店というと、駅西口の側にある「火焔山」が有名だが、実は東口方面にも1軒ある。「アパンディン」(ウイグルアパンディンキッチン)という名前の、火焔山よりもこじんまりとした店だ。ウイグル料理店が2軒もあるなんて、さすが西川口である。ちなみに、アパンディンのすぐ近くには、「ケバブ家」というトルコ料理屋さんもあって、そこでは他の店にはあまりない「スジュク」(牛肉ソーセージ)を卵と一緒に焼いたものや、「クルファスリエ」(白いんげん豆のトマトシチュー・肉入り)などの家庭料理が食べられるそうなので、そっちにしようかと少し迷ったが、アルコール類の値段を比較した結果、アパンディンに決めた。だって、モルツの生が350円なんですもの。

 

近所に猫スポットの公園があるので、少しベンチに座って缶チューハイを飲みつつ、野良猫さんたちをじっくり眺めてから、おもむろにお店に行った。大分蚊に刺された。

 

お店の看板が判読不能ですいません。商店街の角のあたりの階段を下りた半地下のところにある。アラビア語のハラールマークがあった。ウイグル料理なので、料理は当然ハラール。料理はハラールでお酒も飲める店って、大好きだ。(愛の告白)

 

奥がキッチンで、地味に感じがよくて親切な若い(たぶん)男性が一人で全部やっていた。去年の8月に開店したそうだ。

 

テーブルの配置はこんな具合。薄暗くて静かで、落ち着く空間だ。他のお客が少なかったせいもあるが

 

インテリアのセンスが素晴らしい(猫派の意見)

 

 

友人と2人で、羊の串焼き各1本とナン(パン)1個、それと、平たい麺にチキンと野菜の炒め物がのっかったやつ(料理名は失念)を取った。炒め物は多すぎたので、残った分はテイクアウト。年齢的にもうあまり食べられないの、よぼよぼ・・・

 

串焼きはお店の人に勧められて注文した。焼き具合もスパイスの効き方もちょうどいい。羊肉って、大好きだ。(愛の告白2)パンは多少パサついていたが、焼きたてはさぞかし美味しいだろうと思う

 

唐辛子と丸のままのにんにくがゴロゴロ入っていた。唐辛子を丸かじりしなければ、辛すぎるということはなかった。調子に乗ってガンガンにんにくを食べたら、寝て起きた後、部屋の中にいい匂い(主観的表現)が充満していた

 

大雑把に撮ったメニュー写真これでもか攻撃。まず最も重要なドリンクメニューから

 

 

 

 

 

 

 

全部のページを写したわけではないので、これ以外にも料理はある。但し、これら全てが注文可能というわけではなく、ポロ(たしかラグメンも)を頼もうとしたら、今日はもう終わってしまったとのことだった。おいおい・・・デザートのアイスクリームも、全種類「今日はない」とのことだった。まあ、なかなか手が回らないのだろう。3連休の中日のよく晴れた日曜の夜だったのに、私たち以外には2組しか客が入ってなかった。ちょっと心配だ・・・美味しいし、駅に近くて行きやすいし(徒歩5分以内)、雰囲気もいいし、お酒も安いので、がんばって続けてほしいものだ。

 

(参考)

アパンディン(ウイグルアパンディンキッチン)の食べログ

https://tabelog.com/saitama/A1102/A110201/11045121/

 

これもアパンディン情報

https://gourmet.epark.jp/detail/EG00556486

 

ケバブ家の食べログ(行ったことはないが、一応)

https://tabelog.com/saitama/A1102/A110201/11030287/dtlmenu/

 

私たちの食べた炒め物らしき料理(麺なしバージョン)のレシピ動画。(8:27)ウイグル語はトルコ語の親戚なので、ところどころ分かって楽しい。しかも文字がアラビア文字(改良版)。っていうか、挨拶が「アッサラーム・アレイクム」だし。

چوڭ تەخسىلىك توخۇ قورۇمىسى | chong texshilik tohu qorumisi

 

(終わり)

 

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タマルヒンディー(タマリンドジュース)とニョッキと芋餅

2018-10-09 03:06:48 | グルメ

 

しばらく前の記事(これ)に、新大久保でタイ産のタマリンド・ペーストを買ったと書いた。

 

この異国情緒丸出しのみどり色のパッケージ

 

購入した目的は、シリアやヨルダンで(たまに)飲んでいた甘酸っぱいジュース、「タマルヒンディー」を作ることである。

 

暑い時期の金曜日など、アンマンのダウンタウンの市場周辺には、こういう伝統的な服装のタマルヒンディー売りが時折登場していた。今もかな?

 

若干赤みかかった濃い茶色の美味しくなさそうな液体だったが、案外いけた

 

ヨルダン南部マアーン在住の友人佳子さんのレシピによると、タマリンドのペーストを一晩水に浸けて、それをザルで漉して砂糖を加えるだけでタマルヒンディーが出来上がるはずだ。

しかし、私の場合、「パッケージを外して一晩水に浸ける」という何でもないことをやる前に、心の準備期間が必要だ。(「考えるだけでめんどくさい」→「いやいや、さほどめんどうでもないかもよ」→「やってみちゃおっかな」→「よし、やるぞ」と段階的に移行するための期間)

というわけで、それから数週間後、ようやくやる気が出たので袋を開けてみた。全部で400g入りなのだが、100gずつの4パックに小分けされていたので驚いた。案外気配りが細かい。

とりあえず少量をちぎって適当に水に浸けてみた。

翌日見てみると、茶色いペーストが水に一部溶け出して、かなり見苦しいビジュアルになっていた。あれに似ている、水洗トイレの中のあれに・・・(写真は自粛)

ザルで漉したらこんなかんじになった。

 

水に対するペーストの量が少なかったのか、かなり色が薄い。しかし、飲んでみたらまぎれもなくタマルヒンディーの味である。砂糖を入れなかったので酸っぱかったが、そのほうが私好みだった。なんとなく、これは二日酔いに効きそうな気がする。

開けたパックのうちの残りの分は、少量の水に浸けてから、フードプロセッサーでペースト状にしてみた。食べてみたら、ほぼ梅ジャムだった。砂糖を入れれば梅ジャムそのものになるだろうが、私はジャムは食べないので、そのままで冷蔵庫に保存し、時々梅干し代わりに焼酎のお湯割りに入れて消費した。でもまだあと300g残ってる。全部消費できる気が全然しない。どうしよう・・・

ちなみに、上のやり方だと、食べた時に噛み切れない固い部分が残るので、気になる人は裏ごししたほうがいいだろう。

 

話は変わるが(それほど変わらないか)、最近ニョッキと芋餅を作った。涼しくなったせいか、多少料理への意欲が出てきたようだ。どちらも茹でたジャガイモをつぶして、粉を混ぜて成形するだけなのでとっても簡単。ソース(たれ)が違うだけだ。

 

ニョッキは好きだが、売っているパックは250g入りとかで1人では使い切れないことが多いので、食べたいときは手作りすることが多い。

 

成形は打ち粉を使わず、適当な大きさにちぎって丸めるだけ

 

サルサローザ(トマトソースに生クリームを加えた「ピンク色のソース」)を合わせたら、美味しかった。ニョッキと生クリームは合う。(見た目は全然美味しそうにできなかったので、出来上がり写真は割愛)

 

ニョッキと同時に作った芋餅。片栗粉がなかったので、こっちも小麦粉を混ぜて作り、醤油・みりん・砂糖・酒を絡め、七味を振った。片栗粉によるもちもちした触感はなく、ほぼ「和風ニョッキ」。これはこれで悪くない。下に敷いているのは父特製のマウスパッド。アンマンの猫写真入り

 

最近の私の料理方面での野望は、「米を炊く」である。炊飯器はあるのだが、炊くのに時間がかかるので億劫だし、鍋は1つしかないので、鍋で炊くと煮物が作れない。あと、「米はすずめさんたちのエサ」というのが頭にあるので、米を炊くとすずめのエサを横取りするようで、気が引ける・・・でもたまにはご飯も食べたい・・・とまあ、悩みの多い今日この頃だ。

 

(参考)

タマリンドの効能などの情報

https://macaro-ni.jp/33301

 

芋もち(北海道郷土料理) レシピ動画 ←北海道の郷土料理だとは知らなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=vmpTDoGsxfY

 

 

(終わり)

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シリア南部スウェイダーの悲劇とドルーズの孤立(その2)

2018-10-06 02:33:54 | 中東ニュース

 

以前、このブログの「シリア南部スウェイダーの悲劇とドルーズの孤立」という記事(これ)に、「7月25日にISがスウェイダーを襲撃し、250人近い死者が出た。東郊のシブキー村では約30人の女性や子供が拉致された」と書いた。拉致されたうちの1人の若者が8月に殺害され、9月にはISが動画を出して(11日付)、その中で人質代表の女性が助けを求めていたことにも言及した。

 

その後も解放交渉は進まず(シリア政府は誰がどのような交渉を行っていたか発表していない)、国際組織・人権団体等がこの件に注目して人質解放に向けて働きかける気配もなかった。

 

10月3日の朝、スウェイダーの地元メディア「スウェイダー24」がフェイスブックに載せた記事で、ISがシブキー村で拉致した人々の「処刑」を警告する新たな動画を発信したことを知った。10月2日付の動画で、人質解放交渉を担当する委員会に送られてきたとのことだった。その中には覆面をして武装した男2人が登場して、人質の女性のうち1人をその場で射殺し、要求が受け入れられなければ3日後に残りの全員を殺害すると予告したとある。ISの要求は、スウェイダー東方のサファーで行われている政府軍の軍事作戦の停止と、政府側に収監されているIS関係者らの釈放。

 

上記の「スウェイダー24」の記事に添えられた写真。後藤さんや湯川さんの事件を含め、数年前はこういった写真を見る機会が多かったが、ISが衰退の一途をたどり、最近は目にすることはなかった。しかし、ISの脅威が終わったわけではないのは明らかだ。

 

10月3日、拉致被害者の家族たちがスウェイダー市内の県庁前で無期限の座り込みを開始した。彼らは動画の中で女性が殺されたことへの怒りを表明するとともに、人質の解放に向けて真剣に動くよう政府に求めている。スウェイダーの住民の大半が属する宗教マイノリティ「ドルーズ」の長老は、国連とシリア政府の後ろ盾であるロシアに助力を求めている。彼は今回の動画が出される以前、この件でモスクワを訪問している。そもそもシリア政府がロシアの了解の下で、ダマスカス南郊のヤルムーク・キャンプからIS戦闘員の一団をスウェイダー砂漠に移送したことが7月25日の事件に繋がったとスウェイダーでは見られており、シリア政府とロシアの責任を問う風潮が強い。

シリア政府は、動画公開後もISの要求に応じて軍事作戦を止める姿勢を示してはいない。IS側の収監者を刑務所から釈放する様子もみられない。

ISが動画で宣言した10月2日から3日間の猶予期間が終わったからといって、全員ただちに殺害されるわけではないにしても、楽観視する要素はどこにもない。

 

10月3日、フェイスブックで上記の「スウェイダー24」の記事を読んだ直後、スウェイダー関係の別の暗いニュースが目に入った。

スウェイダー出身のシリア難民の男性、ハサン・クンタール氏がマレーシア警察に拘束されたという内容だった。文頭で挙げたブログ記事にも書いたが、彼は徴兵を逃れてシリアを出国し、数か国を彷徨った末にクアラルンプール国際空港で足止めを食らって、空港内の狭いエリアで生活しながらツイッターで日々自分の置かれた状況を訴えかけていた。しかし、10月1日に「空港内の禁じられたエリアに滞在している」として拘束されたという。

 

彼が空港で暮らすのを半年も放置していたマレーシアが、なぜ突然拘束に動いたのかは定かではないが、同国警察は「しかるべき調査を行った後、身柄を送還する手順を円滑にするため、シリア大使館と連絡を取る」と発表している。徴兵回避をして出国し、ツイッターで有名人になったクンタール氏がシリアに送り返されたら、悪名高い政府の刑務所が彼を待っていることは想像に難くない。現在彼は、これも悪名高いマレーシア移民局の収容施設に勾留されているそうだ。カナダの有志が彼を難民として呼び寄せるためのプロジェクトを進めていたということなので、カナダ政府がマレーシアに働きかけてくれないだろうか・・・

 

(参考)

英語

Syria families demand regime action to free ISIS hostages

http://www.rudaw.net/english/middleeast/syria/05102018

 

Malaysia detains Hassan Al Kontar after removing him from airport

https://www.aljazeera.com/news/2018/10/malaysia-detains-syrian-refugee-removing-airport-181002135142642.html

 

アラビア語

تنظيم داعش يهدد بإعدام بقية الرهائن لديه خلال ثلاثة أيام

https://suwayda24.com/2018/10/02/%D8%AA%D9%86%D8%B8%D9%8A%D9%85-%D8%AF%D8%A7%D8%B9%D8%B4-%D9%8A%D9%87%D8%AF%D8%AF-%D8%A8%D8%A5%D8%B9%D8%AF%D8%A7%D9%85-%D8%A8%D9%82%D9%8A%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%B1%D9%87%D8%A7%D8%A6%D9%86-%D9%84%D8%AF/

 

كواليس إعدام 'داعش' لرهينة من السويداء.. ما الذي جرى؟

https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/10/03/%D9%83%D9%88%D8%A7%D9%84%D9%8A%D8%B3-%D8%A5%D8%B9%D8%AF%D8%A7%D9%85-%D8%AF%D8%A7%D8%B9%D8%B4-%D9%84%D8%B1%D9%87%D9%8A%D9%86%D8%A9-%D9%85%D9%86-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D9%88%D9%8A%D8%AF%D8%A7%D8%A1-%D9%85%D8%A7-%D8%A7%D9%84%D9%91%D8%B0%D9%8A-%D8%AC%D8%B1%D9%89%D8%9F.html

 

(おまけの猫写真)

 

ここで取り上げた子猫とその母猫・兄弟だと思われる。猫は心の安らぎ。

 

(終わり)

 

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