お盆の頃に会った中学一年生の甥は、夏休みの宿題に悩まされているようだった。
子供ってやるべきことが多くて(授業、部活、習い事、塾など)、いつも忙しそう。同情しちゃう。
彼の宿題の内容は、明るい選挙のポスター、愛鳥週間のポスター、漢字ドリル、そして自由研究などなど、お馴染みのものだった。
私が子供の頃とまったく変わっていなのがオドロキだ。
長い年月が経って世の中が変化しても、こういう物事(教育システムや内容)って進化しないのだね。
ダっサ~・・・
毎日家でのんびり暮らしている無職の大人(私のこと)にとっては、毎日が夏休みだ。
しかも宿題がひとつもない。よかったあ、私、大人で・・・
でもなんだか、必死に宿題を片付けている子供たちに申し訳ない気がするので、ここはひとつ、夏休みの自由研究レポートでも書いてみようかと思い立った。
この夏の間、毎日家に引きこもって、日がな一日私が研究していたことといえば、「夏の暑さ」についてである。
鋭い観察と深い思索の結果、私が得た結論を、いくつかここに発表しよう。
「あつさについて、わたしがかんがえたこと」(小学校低学年風にまとめてみました)
・あついと、すぐねむたくなる。
・何かしているときは、何もしていない時よりも、あつい。
・あついとき、人はあついことを言いわけにして、いつもよりもっとなまけものになる(わたしだけ?)。
・毎日、ごご1時くらいにあつさがぐんぐんパワーアップして、3時ごろサイコウになる。
そのあとしばらく、ものすごくあついので、外に出かけるときは、ちゅういがひつよう。
夕方5時くらいになったら、あつさは少しましになる。
・夜のほうが、ひるまよりもすずしいけど、ひるまよりもしっけが高いので、いき苦しい。
しっけが高いとよくねむれない。しっけは、にくたらしい。
・あつくても、食よくは別になくならないし、かえって太る(わたしだけ?)。
・セミは、ある日とつぜんなきだす。
・あついと生ごみがすぐくさって、いやなにおいがする。小バエもいっぱいわく。
でも、気にしたらまけ。
・あついときにスパゲッティを作ると、作るのも食べるのもあついので、しんどい。
・二かいのほうが、一かいよりあつい。同じ一かいでも、日当たりのいい茶のまより、だいどころのほうがすずしい。
でもだいどころのゆかはあまりきれいじゃなくて、ねころべないので、少しこまる。
・ねこたちは、ひるまはあついから、どこかにかくれてる。
たいようがしずんでから外に出て、ちゅう車じょうや公えんや草むらなどで、だらっとねそべっている。
・雨が何日もふらないと、にわのハーブがかれそうになって、気のどくだ。
・ゴーヤのみどりのカーテンをやっている家は、ものすごくものすごくものすごく多い。
ゴーヤおそるべし、日本せいふくか?とおもってよくみたら、カボチャだったりするので、ゆだんたいてき。
(おわり)
どうでしょう、この自由研究。
どう贔屓目に見ても、花丸はとれないような気がする。
それどころか、再提出を命じられる可能性が高い。
ああやっぱり私、子供じゃなくてよかった・・・
ある日の宇治川夕景
最近どうも、宇治川にサギが増えた気がする。少しうれしい。