外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

猫椿公園の猫たちのグルメ度上昇中

2015-09-30 15:26:53 | 

以前の記事で、うちの近所の猫椿公園(仮名)に集まる3匹の猫たちをご紹介した。太り気味の白黒猫と強気な茶色の子猫、そして優雅でグルメな白キジ猫。

最近、奴らのグルメ度が全体的にアップして困っている。


3匹のうち一番グルメなのは、以前も触れたようにこの白キジ猫だ(これは首輪っぽいものをつけていた時代の写真)



この猫が普通のドライフードを食べてくれないので、私は時々ササミなどを茹でて持参するようになった。
しかし先日、スーパーで半額だったアメリカ産の鶏胸肉を茹でたものをあげたら、匂いを嗅ぐだけで食べてくれなかった。
他の2匹は喜んで食べてくれたというのに・・・どんだけグルメなんや、君は。

そのリベンジ(?)として、2日後にマグロの角切りを持参したら(でもこれも半額セール)、グルメちゃんは不在だった・・・

そうこうしているうちに、猫たちは私を「ドライフード以外の美味しいものをくれる人」と認識してしまったらしい。
最近では茶色の子猫もドライフードを食べなくなり、私の周りをウロウロして「もっと美味しいものを出せ~」とみゃあみゃあ催促する始末。
白黒猫は食べてくれるのだが(だから太るのだろう)、茶色猫がそれを邪魔して頭突きを食らわせたりする。
「もしかして、こいつだけ美味しいものをもらってるのかも」と疑っての行動らしい。
やれやれ~

こういう状況を、人は「墓穴」と呼ぶのだろう。
墓穴を掘り進んで、そのうちブラジルに着きそうな勢いだ。
今後はしばらく、心を鬼にしてカリカリだけをあげるようにしよう・・・なるべく。


うちのアパートの窓からズームで撮影した白黒猫 トリオの中で撫でさせてくれるのはこの子だけ



茶色の子猫 画像が不鮮明で申し訳ない



お金がないくせに猫にあげるエサのレベルをエスカレートさせるのは、ヨルダン在住時代からの私の持病だが、
他の猫好き仲間で、同じことをやっている人の話は聞かない。
なぜだろう?
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豪傑ハトおばさん、スズメや放射能などについて大いに語る

2015-09-26 20:28:07 | ハトやスズメなど


先日ハトおばさんに遭遇した。
ハトおじさんなら何度か見かけたことがあるが、おばさんは初めてだ。

いつものハトスポット(スーパー前の広場の片隅)に、普段より早めの午後5時頃に行った時のことだ。
ハトの集団を眺めながら、ベンチに座って缶チューハイを開け、持参したパン屑を少しだけ撒いた時、その人は現れた。

背が低くてがっしりした体つきで、ショートヘアの60代と思しき女性。
広場の入口付近に自転車を止めて、つかつかとハトに近づくと、カバンからパン屑の入ったナイロン袋をおもむろに取り出して、盛大にばら撒いた。

おお~
ハトおばさんだ。ハトおばさんだ~
仲間だわ~~

私は感激しながらその様子を見守った。

おばさんは手早くエサやりを終えると、私の方にやってきて、ハトたちの方を眺めながら淡々と語り始めた。
「ここのハトの数、最近減ってるんだよね。前は40羽くらいいたのに、今はせいぜい15羽しかいない。
 カラスの数も減ってるから、もしかしたらカラスと一緒に駆除されたのかもしれない」

不吉な話だが、そういうこともあるかもしれない。
「この辺にはスズメもいますよね」と振ってみると、おばさんは顔をしかめてこう言った。

「スズメも減ってるんだよね。放射能のせいじゃないかな。この辺はもう放射能だらけだから・・・
茨木の山奥には、「狸やキノコをとらないでください」という看板があるらしいよ。
放射能が蓄積されてて危険だからだよ。ここだってきっと汚染されてるはず」

おお~
関東在住で、放射能汚染について積極的に語る人って初めて見た~
狸とキノコっていう、ピンポイントな注意書きもステキだ~~
私はさらに感激した。





「ハトにエサをやってると、文句言う人いますよね」
と私が仲間意識を丸出しにして愚痴を言うと、おばさんは
「いるけど、私はそういう相手を睨みつけて、思いっきり言い返す。
 そうすると、そのうち相手が黙ってしまうよ」と笑った。
「鳩を蹴散らそうとする子供を見かけたときなんか、とっ捕まえてこんこんとお説教する。
 2、3歳の小さい子ならしょうがないけど、小学校高学年は許さないよ」

ま、まあ、なんてカッコイイのかしら~
びくびくしながらこっそりエサやりしている私とは格が違う。
まあそんな私も、猫を餌付けしているときに誰かが通りかかったら、
「邪魔立てすると容赦せぬぞ」というオーラを発しながら、怖い顔して背中を向けるたりするけど。
やはり、猫の方がハトより大事ですからね・・・

やがておばさんは、
「そろそろ帰るかな。じゃっ、また会いましょう!」
と爽やかに別れを告げ、自転車にひらりと跨って去っていった。

その後ろ姿を見送ってから、私は残りのパン屑を巻き、
缶チューハイを飲みつつ、すっかり暮れた空を眺めた。









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最近の猫椿公園

2015-09-22 21:01:04 | 

以前アップした記事で、うちのアパートの近所の猫椿公園に出現する猫たちと猫おばさんについて書いた。

猫スポットに集まる猫の顔ぶれは、時が経つにつれて入れ替わることが多い。
猫おばさんもまた然り。
ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・・

最近あの公園でいつもみかける常連猫は、以下の3匹だ。
(もしかしたら、すでに載せた写真かもしれない・・・記憶力が弱いもんで、すいませんねえ)


明るい茶色の子猫と太り気味の白黒猫
茶色猫が一番いばりんぼなので、たぶんここのボス。動きが素早いので、なかなかちゃんと写真が撮れない



緑色の目をした優雅なグルメ猫 ヘンな写真だけど~



そして、最近よく遭遇する新猫おばさんは、以前の人と同じく年配で小柄だが、よりフレンドリーで少女のような雰囲気の可愛い人だ。
彼女は毎日夕方やってきて、この公園とその周辺の数カ所にキャットフードを入れたトレーを置き、夜中に食べ残しを回収しに来るのだという。
食べ残しを放置すると、近所の人に苦情を言われるからだ。
日本の猫おばさんたちは、気を使ってるなあ・・・
気のせいかもしれないけど、猫おばさんは小柄な人が多い気がする。私は大柄な方ですが。

彼女は、会うたびに猫情報をくれるのだが、
それによると、乱暴者の茶色の子猫は、先住猫たちを追い出してしまったらしい。
白黒猫もこの子に追いかけられて小さくなっていたが、やがて仲良くなって事なきを得たとか。
実際この2匹はいつも一緒にいる。
ちなみにどっちもオスです。

3匹目のグルメ猫は、以前は飼い猫だったが、家出してここにいついたという話だ。
そういえば、ずっと以前に見かけたときは水色の首輪らしきものを付けていたが、今は首輪なしだ。
彼(彼女?)は他の2匹と違って、いつもおっとりしていて、気に入ったエサしか食べない。
このお猫様のお口に合うようにと、私はつい茹でたササミを持参したり、生肉をあげたりしてしまう。
他の猫おばさんのエサを食べなくなったらマズイので、エサのレベルを上げるのはやめるべきなんだが・・・

昨夜このグルメ猫が、公園付近の商店街に面した建物の階段を下りてくるのに遭遇した。
上階のマンションに猫食堂があるのかもしれない。
野良猫の生活は、なぞが多いなあ・・・





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アダス(レンズ豆)のスープの季節

2015-09-19 20:34:37 | グルメ

またご無沙汰しているうちに、日本は朝晩冷え込むようになりましたね。
秋たけなわってかんじ。(こういう言い方はしない?)

この季節に、ヨルダンの街角に登場するのが、アダスのスープとサフラブ。
「アダス」はアラビア語でレンズ豆を指す。クミンで風味をつけた、ややスパイシーで滋養のあるスープだ。
サフラブは牛乳ベースの葛湯みたいな甘い飲み物。
アンマン在住時代、ダウンタウンを散歩しながら身体が冷えたとき、スタンドでこういった暖かい飲み物を立ち飲みして、体を温めるのが習慣だった。
猫舌なので、飲むのに時間がかかるのが難点だったが・・・

シーズンになったので、夏に友人にもらったインスタントのアダスのスープを作って飲んでみた。
美味しかったけど、いつか自分で手作りしてみたいものだ。誰か簡単なレシピを教えてくださいな。


これ。 光が反射している上、袋の口をちぎってから撮ったので、ヒドイ写真になったけど



懐かしい中東の味・・・でも考えてみたら、帰国してからまだ1年経ってない




ついでに、最近手作りした食べ物写真を載せておく。


モロヘイヤスープ。前回は乾燥した葉を使ったが、今回は生葉を使用。今回もモロヘイヤの葉を細かく粉砕するのに失敗した・・・



ペスト・ジェノヴェーゼ(イタリア語でバジルペーストをこう呼ぶ)、パンにのせてみた。 
バジル・オリーブオイル・パルミジャーノ・にんにく・ピーナツ入り。
本来のレシピでは松の実を入れるのだが、高いからあきらめて、柿ピーのピーナツをよけておいたもので代用した。
貧乏臭い上、ピーナツを入れすぎて白っぽくなってしまったが、味はばっちりだった。



ミルクゼリー、レモンピール入り。
製菓売り場で購入したデコペンを使って、美しいお花模様を描こうとしたが、失敗してやけくそ模様になった



スーパーのお惣菜コーナーで買った半額のカキフライ。手作りなのはタルタルソースです。
といっても、市販のマヨネーズに、刻んだピクルスと粒マスタードを加えただけ。
ピクルスの量が多すぎて、「ピクルスのマヨネーズ和え」みたいになった



涼しくなると料理するのが楽だなあ・・・と思いつつ、あんまりやっていない。
あ~、何もかもメンドクサイ・・・
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「中東長期滞在者あるある」のまとめ

2015-09-02 22:32:16 | 日本における中東



前回の記事の最後に、「日本に帰国した中東長期滞在者あるある」について書いたところ、
中東仲間たちから、帰国時におけるそれぞれの異文化体験(自分の国なのに)についてのコメントが寄せられた。
それがいちいち面白かったので、今回はそれをご紹介しようと思う。
なお、中東と一口でいっても、滞在した国は色々だ。
また、全員女性ではあるが、現在は日本で生活している人もいれば、向こうで結婚して根を下ろした人もいる。

念のため、前回の記事で書いた私の「あるある」体験を以下に再掲しておく。

・公園でゴミを捨てようとしたらどこにもゴミ箱が見あたらない、それなのにどこにもゴミが落ちていない、という状況に衝撃を受ける。
・すぐその辺の人に道を聞く。
・少しぐらいの雨なら、傘をささない。
・花火大会の打ち上げ音を聞くと、条件反射で空爆や爆破テロ事件などを連想して、青ざめる。
・ムスリムでもないのに、豚肉を食べるときになんとなくやましい気分になる。
・肌がむき出しの格好で歩いている女の子たちを見ると、「なんてハラームな」(アラビア語の「ハラーム」はイスラームの宗教的禁忌を意味する)とつい非難がましい目つきをしてしまう。
・車が来なかったら、赤信号でも渡ってしまう。
・電車の中の注意を呼びかけるアナウンス(携帯電話で喋らない等)や、バスの内部に貼ってある注意書き(降車の際、バスが完全に止まってから立ち上がってください等)のあまりの多さに、圧迫感を感じる。

では、友人たちのコメントをご覧下さいませ。
「まとめ」と表題には書いたけど、単にコメントを羅列しただけ。
文体は多少変えたけど、基本的に内容はそのままです。

Aさん
・「すみません」の代わりに、瞬間的に、「アフワン」(アラビア語の「すみません」)が出る
・買い物したときにもらう袋をため込む
・こんなに使ったらシャワーのお湯が無くなるかもと不安になる
・英語を話すと、「ヤアニー」や「シューイスム」、「シュクラン」が混じる(それぞれアラビア語の「つまり」「なんて名前だっけ」「ありがとう」)
・値切りたくなる
・タクシーに乗リ降りをする時、手でドアを開閉したくなる
・「この公衆電話使えるのかなあ」と疑う
・割り勘に慣れていない
・雨が沢山降ると、つい来年の夏の水不足がないかもと嬉しくなる

Bさん
・お酒を買ったら、中が見えないような袋に入れないと落ち着かない

Cさん
・一時帰国した時、車を運転していて道を間違え、目の前のガソリンスタンドを通って方向を変えようとしたら、ガソリンスタンドの人に「通り抜けは危ないのでやめてください!」と注意され、日本人はこういうことしないんだなとはっとした

Dさん
・露出度が多い子見ると「ヤーハラーム」とつぶやいてしまう
・ドアを足で閉めてしまう。
・小さいかわいい子見ると視線を合わせてスマイルする。
・シャワーは水道全開を避け、最小限にする
・バルコニーの掃除の時、水を流してピカピカにしないと気がすまない!
・食事には必ずヨーグルトがある
・水とランプ、ロウソクを常備する
・声がでかいと言われる

Eさん
・帰宅が日没を過ぎそうだったら懐中電灯持っておかなくちゃ、 とふと思う
・いつ何時何があるかわからないので、いつもペットボトルに最低限の水分を持ち歩く
・向こうにいた時は、周りの人達の時間に対する観念が「なんでこんなにアバウトなの?!」と思っていたが、日本では「何でこんなに細かいの!?」と、ふと思ってしまうように・・・


いかがでしょうか?
「中東長期滞在者あるある」
考えたらまだまだありそうだけど、今回はこのへんで。


以前も載せた写真だけど、かわいいので再掲(表題写真も同じく)
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