外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(4)~カタール航空/ドーハ・ローマ編~

2022-08-19 17:43:24 | 海外旅行

 

 

乗り継ぎのドーハ・ハマド国際空港に着いたのは、早朝の4時半頃だった。ローマ行きは8時45分発なので、待ち時間は4時間余り。

 

成田からの12時間に及ぶフライトの疲れに、例のブラジル人女性からのサプライズプレゼント(前回の記事の後半参照)への動揺が加わり、歩くのが億劫なほど体が重かったが、ドーハの空港に来たからにはあの巨大な黄色いクマに挨拶しないわけにはいかないと考え、さっさと手荷物検査を済まして、クマ広場(仮名)に向かうことにした。

 

私は極度の方向音痴で、自力で行こうとすると必ず迷う自信があったので、通りがかりの空港係員に道を聞いてから行った。ドーハの空港係員は無愛想なしかめっ面をしていて、ぶっきらぼうな対応をする人が大半だ。私が道を聞いた人も、ちゃんと教えてはくれたが、丁寧な態度とは言い難かった。おかげで、「ああ、外国に来たんだなあ」と実感することができたわけだが、カタールはこの冬にワールドカップを主催するのに(11月21日開幕)、空港での客への対応がこれで大丈夫なのかと、ちょっと心配になる。余計なお世話かもしれないが。

 

クマ広場到着

 

 

この黄色いクマのところは撮影スポットで、自撮りする人や記念写真を撮る家族などが常にいる。周囲にベンチでも配置したら良さそうなものだが、この広場にはベンチは一切ない。ベンチ飲みを防ぐためかな(違う)

 

私はこのクマ(ちなみに熊はアラビア語でدُبّドゥッブ)を見るたびに、「なぜ彼(彼女?)は電気スタンドに突き刺さってるんだろう」と考えずにはいられない。

 

後ろに回って見たら、その突き刺りっぷりが良くわかる。

ご丁寧にコードまである。

 

 

クマ広場へのお参りを済ませた後は、搭乗ゲートの近くに移動して、並んでいるベンチに座ってゲートが開くのを待った。この空港では無料のWi-Fiが使えたので(搭乗券のQRコードをスマホに読み取らせるか、Eチケットの予約番号を入力する)、家族や友人にメッセージしたり、SNSを眺めたりしていたら、まもなく搭乗ゲートが開く時間になった。

 

成田の時と同様、カタール航空の搭乗の段取りは悪かったが、なぜか予定通りに出発した。8時45分にドーハを出発してローマには13時55分に着く予定なので、約6時間のフライトだ。(時差1時間、ドーハの方が進んでいる)

 

12時間のフライト、4時間の待ち時間を経て、さらに6時間のフライトということは、ほぼ丸1日かかる計算になる。私、体弱いのに…ああ、やっぱり欧州系の航空会社の飛行機に乗れる身分になりたい。できればビジネスに…

 

機内では大体寝ていたので、隣にどういう人が座っていたかは覚えてない。

 

機内食は最初に1回、そして着陸前に軽食のサンドイッチが出た。サンドイッチはパスし、食事の方はポテトグラタンを選んだ。(ビーフのマッシュポテト添えとの選択)

 

味はまあまあ。カタール航空の機内食には、「まあこの位のものを出しといたら文句ないやろ」という企業の姿勢を感じる(気のせいかな)。飲み物は、赤白両方のワインとシェリーにした。白ワインも赤と同様オーストラリア産で、なかなか美味しかった。シェリーは元々好きではないので(なんで飲んだんや)、味についてはよくわからない。

 

軽食サービスが終わって間もなく、機体は着陸態勢に入った。

 

着陸した瞬間、イタリア人界隈からいつものように拍手が起こったが、音が小さめで、「ブラーヴォ!」という賛辞も飛ばなかった。それほど上手な着陸でもなかったし、そもそもイタリア人の乗客が少なかったのだ。

 

とにかく、無事にローマにたどり着くことができたわけだ。空港からはテルミニ駅まで列車で移動し、それからホテル探しを開始する予定だった。途中で行き倒れなければだが…

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

 

 

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(3)~カタール航空/成田・ドーハ編~

2022-08-16 19:15:10 | 海外旅行

 

 

カタール航空の成田発ドーハ行きの機内は、1席おきに座るようになっていたが、座れるところは大体埋まっていた。思っていたより人が多い。海外旅行する人が急増していた時期なのだ。ハワイ行きのツアーなどは満員御礼だとニュースでやっていた。

 

私の席は、窓寄りに並んだ3席の通路側だった。私は長時間のフライトでは通路側に座ることにしている。もちろん心置きなく酒を飲み、気兼ねなくトイレに行くためだ。窓側には欧米人らしき髪の短い小柄な女性が座っていた。50代後半~60代前半くらいに見える、物静かな人だ。私も席について手荷物を前の座席の下に置き、シートベルトを締める。空港にたどり着くだけで疲れていたものの、久しぶりの飛行機なので、やはり「わ~い」と声を上げたくなるような、たのしい気分になった。

 

 

クッションのアラビア語の文は英語の「Be inspired」の直訳

 

 

今回の旅では、カタール航空のドーハ経由の成田・ローマ往復チケットを購入し、ローマを足掛かりに他の国・都市に移動することにした。成田・イスタンブール往復も考えたが、ローマの方が安かったのだ。

 

日本から欧州に飛ぶ場合、欧州系の航空会社を利用した方がむろん所要時間が短くて楽なのだが、中東系の航空会社の方がずっと安いので、私のような貧乏旅行者はそちらを選ぶことになる。

 

中東系の航空会社ではアラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空(ドバイ経由)とエティハド航空(アブダビ経由)、そしてカタール航空の3社が候補に挙がるが、私はカタール国営の衛星テレビであるアルジャジーラを日常的に視聴しているため、カタールを身近に感じると同時に、カタール封鎖をした側だったUAEのダークサイドに詳しくなり、UAEという国に深い不信感を抱くようになっていた。サービスや機内食はエミレーツの方がいいのだろうが、UAEはなるべく通りたくない。

 

そういった経済的・政治的な理由で、今回はカタール航空一択だった。カタール航空はコロナ禍を考慮して、キャンセルや変更が無料で何度でも出来るキャンペーンを展開していたので、悪くない選択だったと思う。また、この時期に欧州系の航空会社でチケットを購入した人が直前にキャンセルされたという話をよく耳にしたが、中東系ではそういう話は聞かなかった。

 

成田を22時40分頃に出発し、ドーハに4時25分に着く予定だった。時差が6時間なので(日本の方が進んでいる)、約12時間のフライトだ。その間、マスク着用が義務付けられていた。途中で息苦しくなるかと思ったが、立体的なマスクを用意したせいか、案外大丈夫だった。機内食を食べている時や、酒を飲んでる間(長い)はずっと外してたしな…

 

靴下や耳栓などが入ったアメニティーバッグの他に、今回はマスク・消毒用ジェル・ゴム手袋が入った衛生キットが配られた。

 

こういうやつ

 

 

マスクは水色っぽいダサいやつで、手袋も水を通しやすくてあまり役に立たない代物だったが、ジェルは便利だった。

 

カタール航空で楽しみなのは、機内エンターテイメントだ(私だけ?)。アルジャジーラのニュース中継は見られないが(なぜなんだ、カタール?!)、番組録画は多少見られるのだ。今回は「المسافر」(ムサーフィル=旅人)という旅番組のオランダ編があった。この番組は見事なフスハー(標準語)を操るアラブ人男性の「旅人」が世界各国に出かけて様々な体験をするという内容なのだが、彼はオランダ編では農家のトラクターに乗ったり、レストランの厨房で肉を焼いたりしていた。私は「そんな旅人おるかい」などとツッコミを入れながら、3回分のシリーズを全て観た。

 

これは「ムサーフィル」のイスタンブールの回

 

 

旅番組の他にも、アラブ世界の女性が抱える問題を当事者たちが出演して語り合う趣旨の番組(「ビカスル・ター」بكسر التاء 訳しにくいが、「女性の沈黙を破る」という意味合いのタイトル)の録画があった。強制失踪がテーマの回で、シリア・エジプト・イエメンで当局によって家族の男性が連れ去られて消息不明になった女性や弁護士、生還した男性らが出演し、自分たちの経験を語るという内容だった。こういう濃い内容の番組をあえて機内エンタメに入れてしまうカタール航空。

 

 

司会のレバノン人の女性キャスターがかわいい

 

 

 

機内食は2回出た。夕食と朝食だ。夕食にはチキンカツ丼、朝食にはスクランブルエッグのハッシュポテト添えをそれぞれ選んだ。

 

 

夕食のチキンカツ丼。当然豚肉は出ない。

 

 

味はまあ普通。カツはふやけていたが、蕎麦サラダはオリーブオイルが効いていて美味しかった。デザートは食べていないのでわからないが、見た通りの味だと思う。赤ワインはオーストラリア産で意外に美味しかった。キリンビールも飲んだ。夜中にはラムをもらいに行ったが、なかったので代わりにシェリーを飲んだ。

 

 

朝食

 

 

スクランブルエッグは原型を留めておらず、ポテトも味が薄かったが、不味いというほどではなかった。っていうか、食べすぎた…

 

 

私の1つ向こうに座っていた女性は、客室乗務員さんの早口の英語が全く聞き取れないようで、機内食を選ぶのに毎回苦労していた(乗務員さんが)。朝食の時、乗務員さんがスマホの自動翻訳を使おうとして、何語が出来るかと何回か尋ねたら、女性は「ポルトガル語と日本語」と答えた。え、日本語が出来るんだ…

 

私が「日本語が出来るんですか?」と日本語で尋ねたら、女性は「はい。あ、日本人ですか?」と聞き返してきた。何人だと思われてたんだろう…とにかく、日本語が出来るならと、私が通訳を買って出て、メニュー選びを手伝ってあげた。私の英語も彼女の日本語もかなり怪しくて、けっこう時間がかかったが、乗務員さんにも彼女にも大変感謝された。

 

食後、着陸までの短い時間にお喋りしたところ、彼女は(非日系)ブラジル人で、出稼ぎのための来日して長年働いていたが、お母さんの介護のため、ドーハ経由で母国に戻るところだった。

 

飛行機が着陸態勢に入る少し前、彼女はトイレに立って、しばらくしてから戻ってきた時、私に封筒を差し出して、「これ、後でお読みになって下さい」と言った。

 

言われた通り、その場では封筒を開けずにバッグに仕舞い、着陸後に彼女と別れてから取り出して開けたら、中にはこんなものが入っていた。

 

 

 

 

エホバの証人のパンフレットの切り抜き…

 

 

 

 

想像の斜め上を行く展開というのは、こういうことを指すのだと思った。

 

 

 

(続く)

 

 

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(2)~出発前夜・当日編~

2022-08-11 19:37:03 | 海外旅行

 

 

出発前夜、まだ荷造りに全く手を付けていなかったものの、夜の便だからなんとかなるだろうと考え、いつものように近所の公園にベンチ飲みに出かけた。旅先で荷物を運ぶ練習をするため、空のスーツケースを転がして行こうかと一瞬考えたが、スーツケースを脇に置いてベンチ飲みをしたら、ホームレスの人だと思われる可能性が濃厚なので、やめておいた。

 

帰宅してからシャワーを浴び、ワインを飲みつつ夕食を作って食べ始める。食ベ終わった時にはもう日付が変わっていた。さすがにそろそろ用意しないと間に合わなくなると思い、ぼんやりした頭で荷造りを開始。一応数日前に持ち物リストを作成して、必要なものは用意していたし、小さめのサイズのスーツケース(+ショルダーバッグ)だったので、スローモーションで作業しても2時間ほどで詰め終わった。やれやれ、これで安心して眠れるわい…

 

いつものように朝方寝て、午後早めに起きて荷物を点検する。一応全部入っているはずだが、何か足りないものがある気もする。スーツケースを持ち上げてみると、思ったよりも重かった。どうもこれを運んで空港にたどり着ける気がしない。空港にたどり着いて飛行機に乗りさえすれば、後はなんとかなると思うのだが。うっかり行先の違う飛行機に乗って、ブラジルとかパキスタンとかに行ってしまわない限り。

 

出発までに時間は十分あったので、畳に寝転んでしばし休憩した。目を閉じて、旅に出ている自分をイメージトレーニングをしてみる。スーツケースを運んで駅まで行って、電車に乗って空港にたどり着き、飛行機に乗る自分を想像するのだ。しかし、どうも疲れ切っている自分の姿しか想像できない。そんなイメージトレーニングはやらない方がいいだろう。

 

まだ時間の余裕があったので、出発前に最後のベンチ飲みをすることに決め、発泡酒を持って公園に出かけた。

 

 

ローソンで買った発泡酒  見た目はお洒落だが味はイマイチ

 

 

日曜の午後、穏やかな日差しの下で、発泡酒をゆっくり飲みながら、周りにいる家族連れや鳩たちを眺めていると、とても平和な気分になり、ついのんびりして時間がギリギリになった。

 

急いでアパートに戻って、荷物を最終チェックし、戸締りやガスの元栓等を確認してから駅に向かった。日曜の夕方なので帰宅ラッシュもなく、電車は空いていて空港までずっと座れた。なかなか幸先がいい。

 

私が乗る出国便は夜22:30発のカタール航空の成田発ドーハ行きだった。ドーハ乗り換えで最終目的地はローマだ。

 

チェックインの際にスーツケースの重量を確認したら、10キロちょっとだった。おかしいな、体感では15キロはあったと思うのだが…

 

 

 

 

無事チェックインして搭乗券を手にし、身軽になってショップエリアをうろついたが、コロナのせいか閉まっている店が多かった。ファミリーマートがあったので、チューハイとランチパック(テリヤキチキン&たまご)を買い、ベンチに座って飲食する。どれだけベンチ飲みをすれば気が済むのか、私は…

 

それから手荷物検査、出国手続き(自動ゲート)を済ませ、搭乗口に向かう。

 

カタール航空のドーハ行きは、10分遅れで出発した。

 

 

(続き)

 

 

 

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(1)~旅の下準備編~

2022-08-04 05:36:19 | 海外旅行

 

熱波が延々と続く中、皆様はいかがお過ごしだろうか?(居住地域にもよるだろうが)

 

私はもちろん毎日無為に過ごす廃人ライフを満喫している。今年は去年より熱波のグレードが上がっている気がする。ということは、来年はもっと暑いんだろうか。私は生き延びることが出来るのだろうか。なんかもう、もっと気候のいい宇宙に引っ越したい…

 

そんなわけで、何をする気力もわかないのだが、旅行から帰って来てもう2週間以上経つし、今年も既に8月に突入してしまったしで、そろそろ旅行記を書き始めないと、一生書けないかもしれないと思い、蒸発しかけた脳みそちゃんに頑張ってもらうことにした。今年中に書き終われればいいな…

 

前回の記事で触れたように、今回の旅行では、6月半ば頃から7月半ばにかけて、約1か月でイタリア・ヨルダン・トルコの3か国を回ってきた。前回2019年8月末~9月にかけて3週間でチュニジア・トルコ・イタリアを旅して以来、ほぼ3年ぶりの海外旅行だった。一応日記形式で書くつもりだが、1か月分は長いし、あまり行動しなかった日もけっこうあるので、適当にはしょりつつまとめようと思う。

 

前置きがやたらに長くなったが、今回は旅行前の計画段階の状況を振り返る。

 

 

話に無関係な猫(近づいて写真を撮ったら睨まれた)

 

 

初めは、新型コロナの感染の第5波が収束しているタイミングを狙って、2021年の11月から12月にかけて、イタリア一国に絞って行こうと考えていた。まだコロナのせいで国境移動が煩わしそうだったからだ。しかし、当時は日本の水際対策が今より厳しくて、帰国者は公共交通機関を利用して空港から帰宅することが許されず、移動費がかなりかかってしまうことになるため、しばらく様子を見ることにしたのだ。イタリア入国にもPCR検査の陰性証明が必要で、その費用もばかにならなかった。

 

その後オミクロン君が登場して世界的に感染が爆発し、海外旅行どころではなくなって、いたずらに月日が流れて行ったが、春頃にようやく収まってきて、そろそろ行けるかな、と思えるようになってきた。日本の水際対策も徐々に緩和され、ワクチン接種証明があれば自己隔離は不要で、公共交通機関で帰宅できるようになった。

 

しかし、家でだらだら暮らしているうちに私の優柔不断力が非常にアップしていたため、なかなか行先や期間が決められず、ようやく計画を立てて航空券を取ったのは、5月下旬だった。3か国周遊の旅の航空券を取るのは、けっこう疲れるのだ。ホテルの予約もするべきだとは思ったが、私の中のスピリチュアルな人(通称スピさん)が、「ホテルの予約なんかしたくない」というので、深夜の便で到着するアンマンの最初の1泊分だけ取って、あとは現地で探すことにした。

 

 

話に無関係な猫・その2

 

 

ヨルダンもトルコもイタリアも、その頃にはコロナは収まっていたが、一応入国に必要なものを確認するため、各国の駐日大使館に電話してみた。

 

トルコ大使館は、電話をかけたらすぐに親切な日本人女性が対応してくれて、ワクチン接種証明があれば大丈夫だと言ってくれた。(実際には必要なかった)

 

ヨルダン大使館は、日本語ペラペラのヨルダン人男性が電話に出た(なぜヨルダン人だと分かったかというと、口調がなんとなくエラそうだったから)。彼も親切に色々教えてくれた。説明によると、ヨルダンに入国するためには、入国日の10日前以降に同国政府のHPの英語のページ(これ)に個人データを入力して送信し、QRコードを出して、ヨルダン行きのフライトにチェックインする際に見せる必要があるとのことだった。また、彼には「保険に入ってますか?」と聞かれた。保険に入っている必要があるらしかった。(私のクレジットカードには海外旅行保険が付いているので問題ないと思い、それについては深く考えなかったが、そのツケはローマで払うことになった)

 

後日、教えられた通りに個人データを入力した時、そのページの下の方に「もしヨルダンでコロナに発症したら、5日間の自己隔離措置に従います。違反したら1万ディナール(約189万円)払います。治療費は保険か自費で全部払います」という誓約事項が書いてあることに気が付き、一瞬「ヨルダンに行くのやめよかな」と思ったが、もう航空券を取っていたので後の祭りだった。出てきたQRコードのページは、印刷しておいた。

 

イタリア大使館は、受付時間終了の5分前に電話をかけても誰も出なかったので、翌日早めにかけてみたら、日本語が出来るイタリア人男性が出て、「今担当の者が出かけているので、1時間くらいしてからこの内線にかけ直してください」と言って、内線番号を教えてくれた。1時間後にその番号にかけても、誰も出なかった。後日かけ直してみたが、やはり誰も出なかった。さすがイタリア大使館である。イタリアの水際対策に関しては、ネットで調べればわかるので、もういいことにした。(イタリアの水際対策は、その時点でもうコロナ前に戻っており、ワクチン接種証明も何も必要なくなっていた)

 

大使館に問い合わせる以外には、ワクチン接種証明を取ったり、現地の友人と連絡を取って、手土産を買ったり、ホテルや交通機関、観光情報を調べたり、ベンチ飲みをしたりして出発までの短い日々を過ごした。

 

そうして、荷造りが全く出来ていない状態で出発の朝を迎えた。

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

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