外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2016年5月の続き

2016-05-28 15:59:07 | 日記


5月某日
久しぶりに近所のスーパー前の広場に行って、ハトたちにパン屑を振舞う。
スズメもやってきて、小さいながらも餌の争奪戦に参加する。
私の見たところ、スズメはハトより俊敏で勇敢、しかも頭がいい。
スズメたちの中に、母子らしいペアがいる。
子は親よりも身体のサイズが大きいくせに、ピーピー騒いでパンを口元に運んでくれるのを待っている。
すぐ足元に転がっているのに、なんて横着な。自分で取らんかい!と私はぶつぶつ文句を言うが、母スズメはせっせと餌を運び続けている。
考えてみたら、人間の親子もだいたい一緒か。親は大変だな・・・


子供はまだ灰色がかってぼやぼやした毛並みだが、サイズは一人前



5月某日
駅前広場で、ハトの群れにパンかなにかを撒いているスーツ姿の年配の男性を見かける。
おお~ハトおじさんだ。久しぶりに見た。
その様子をずっと観察していたが、彼に文句を言う人は誰もいなかった。
同じようにハトや猫の餌付けをしても、男の人の方が文句を言われる確率が低そうだ。
いいなあ・・・
男になるのは無理だが、私も文句が言われにくいような格好で餌付けするべきか。
髪の毛を立てて、鋲のいっぱい付いたヘビメタ服を着るとか。
あるいは、白い着物姿で片手にロウソクを握りしめるとか。


KISSはヘビメタだったっけ?こういう格好でもいいかも



5月某日
ガストに行く。ガストはグラスワインが99円(税別)で、300円以下のつまみが数種類あり、全体的にサイゼリヤより美味しいのだ。
周りを見渡すと、近くのテーブルでセットメニューを食べている人が、平たい皿に入ったライスを箸でせっせとつまんでいた。
どうしてご飯を平皿に盛らなければいけないのか、私には一生わからない。
そんな私は赤ワインのつまみとして冷奴を注文し、スプーンで食べている。
日本のファミレスならではの不思議な光景だといえようか。


5月某日
地中海に墜落したエジプト航空機捜索のニュースを見ていて思う。
どうも海には、墜落した飛行機の残骸がいっぱい漂っているらしい。
以前マレーシア機が消息不明になったときも、捜索中に飛行機の一部が海上で見つかったが、実は別の飛行機のものだったということがあった。
海にぷかぷか浮かんでいる無数の飛行機の残骸のことを想像すると、はるかな気分になる。


5月某日
10時間寝た。
ふと思ったが、私が毎日たくさんお酒を飲んでいるのに未だに本格的なアル中になってないのは、いっぱい寝ているせいなのでは。



5月某日
夕暮れどき、公園のすみっこのベンチに座っていたら、若い女の子がやってきて、公園の端から端まで後ろ向きに歩いて往復しだした。
私のすぐそばを歩くのでつい目に入るが、ジロジロ見るのも失礼かと思い、空を眺めている振りをしつつ、こっそりその動きを追いかける。
女の子は後ろ歩きのままで、ゆっくりと、しかし確実に右から左へ、そして左から右へと何度も私の視界を横切る。その姿がだんだん闇に沈んでいく。


5月某日
アフガニスタンのタリバンの指導者マンスール師が、アメリカの無人機の空爆で死亡した。
ニュースを見ながら、「もし自分がアメリカの無人機に狙われたらどうしよう」と、少し不安になる。
暗殺されるいわれは全くないが、人違いで狙われる可能性もなくはないだろう。
アメリカはまず、偵察機でターゲットを毎日追跡して、生活習慣を熟知してから攻撃するに違いない。
偵察されたら、私が毎日引きこもって暮らし、スーパーやガストやサイゼリヤや公園くらいしか行ってないことがバレてしまう。
「スーパー・ファミレス・猫・ハト女」とかあだ名を付けられ、アメリカンジョークのネタにされたらどうしよう・・・


タリバンの新指導者のアクンザーダ師、タカ派の人らしい。私はハト派



5月某日
朝4時に寝て昼の12時に起きた。理想的な早寝早起きだ。


(終わり)


おまけ。公園に行く途中にあるおうちの窓辺の美猫さん



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日付不明まとめ書き日記2016年5月

2016-05-17 16:11:53 | 日記

5月某日
鶏むね肉をしっとり柔らかく仕上げる下ごしらえのやり方をネットで調べると、無限に出てくる。
そこで、鶏むね肉を柔らかく仕上げる方法のキャッチコピーを考えてみた。
「ひと手間かけるだけで、パサパサの鶏むね肉が柔らかいおもちに!」
・・・いや、ならないかな。


5月某日
歩きながら、へっへっへっへと笑っている自分に気がつく。
私は歩くとき、「へらへらモード」か「ぼんやりモード」のどちらかの状態であることが多いようだ。
へらへらモードには、今日のような「へっへっへ笑い」や「うふうふ笑い」など、いくつかのバリエーションがある。
ぼんやりモードは、あれこれ考え込みながら歩く状態だ。
昔は笑いながら歩いている人を見て不気味に思っていたものだが、最近は深い共感を抱くようになった。
大人になったということだろう。


5月某日
地下鉄の中で、隣に座っている男性が熱心に雑誌を読んでいた。
どれどれ、と覗き込むと、「日本のサラリーマンが早く家に帰りたくない理由」の特集ページだった。
理由のひとつは、「家に帰ってもろくなことがない」というもので、「家に帰って家事をやらされるのがイヤ」「家の中に居場所がない」などがその例として挙げられていた。
そ、そうなのか・・・
一人暮らしの自分には直接関係ないが、つい色々考え込んでしんみりする。隣で男性は熱心に読み続けている。

5月某日
うちのバジリコさんが、最近私に気を許してきた気配がする。
茎が伸びてきて、葉も増えた。とても嬉しい。
しかし、魔が差してスキマにミツバの種をひと袋蒔いてしまい、芽が出てきたので狭苦しそうだ。
気を悪くしないでくれるといいが・・・


バジリコさんとミツバさんたち。三つ葉なのに双葉



5月某日
電車の中でユザワヤのバッグを持っている人を見て、はっとする。
これは、エジプト国旗に似てるんじゃないのか。


手芸用品などを売るお店「ユザワヤ」のバッグ



エジプト国旗



ほら、よく似ている。真ん中にいるのが編み物をする羊か、金色の鷲かの違いだけだ。
羊の方が可愛いから、ユザワヤの勝ち。


5月某日
用事がないのに午前中に起きる。
奇跡だ。


(終わり)


おまけの子猫写真(ヨルダンで同居していたしまちゃんとミケコ)。こういうの見ると、昼寝したくなる。




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年末の台湾旅行・猫村(後半)

2016-05-15 04:17:00 | 台湾


昨年末に旅行した台湾の写真の続き。
猴硐(houtong)の写真の後半です。

今回は、駅の猫村とは反対側の、炭鉱跡の写真が中心です。
猴硐(houtong)は元炭鉱の町で、トロッコ列車に乗ったり、かつての炭鉱についてガイドさんの説明を聞いたりできるのだ。観光の見所が猫だけではないというのはポイント高いかも。


駅の反対側にも猫はけっこういる



手作りっぽい猫ハウスもある



トロッコ列車の線路が残った橋が、おしゃれなガラス張りになっている



橋から見える風景



切符を買って(友達が買ってくれた)トロッコ列車に乗る



トンネルの中はちょっとコワイ



でもすぐ出口に着く



ガイドさんが炭の採掘について説明(実演付き・台湾語)



素敵な廃屋



戻ったところにある土産物屋の猫



駅のそばの土産物屋では、猫ねえさんたちが誘惑してくる。猫型パイナップルまんじゅうを購入



終わり。

ちなみに、猫村についての情報はこのサイトに詳しく載っている。
http://www.taipeinavi.com/miru/152/

これを読んだら、私のブログの写真なんか要らないよなって思ったぜ・・・ふ

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年末の台湾旅行・猫村(前半)

2016-05-09 03:19:30 | 台湾


去年の年末、妹と台湾に行った。
ほんの数日間の滞在で、しかも近場ではあったが、2014年の終わり頃にヨルダンから帰国して以来初の外国旅行なので、一応ワクワクした。
ヨルダン時代に親しく付き合っていた台湾人の友人が、私より一足先に帰国して台北近郊に住んでいるので、彼女と再会するのも目的のひとつだった。

台北のホテルで感動の再会を果たした後(といってもせいぜい2年会ってなかっただけ)、友人は私たちの希望を聞いてあちこち案内してくれた。私の希望は猫スポットとモスク訪問(なぜ台湾で)、妹は九份とどこだったっけ・・・もはや数ヶ月前のことなので、記憶が定かでない。昨日の晩御飯のことだって、脳みそをぎゅうっと振り絞りつつ(イメージです)必死で考え込まないと思い出せないというのに。

とにかく、その友人には非常にお世話になった。
私たちの行きたいところに連れて行ってくれ、ご飯をいっぱいおごってくれ、電車代まで出してくれた上、山のようにお土産を持たせてくれたのだ。
彼女はそれが台湾流だと言っていたが、台湾人は総じてあのように親切なのだろうか。
実際、道を訪ねたらみんな親切に教えてくれたし、日本語が話せる人も少なくなかった。
おかげで、非常に居心地が良かった。
まあ、あえて言うなら、もうちょっと居心地が悪い方が異国情緒があって私好みなんだが・・・(へそ曲がり)

というわけで、台湾旅行の写真を何回かに分けて載せようと思う。
今回は、猫村の写真。猫最優先のブログですから。(いつから)

台北から電車に乗って猴硐(houtong)という駅で降りたら、そこは猫の村だった。
友人によると、ここはもともと観光地ではなかったが、数年前にある女性が地域振興を目的として「猫村」を作ってみたところ、内外から猫好きが集まる有名な観光スポットになったらしい。ちなみに友人も猫好き。ヨルダンからはるばる台湾まで、数々の難関を乗り越えて愛猫を連れて帰ったほどだ。


駅名の立札に猫と炭鉱夫のイラストが。ここは昔炭坑の町だったそうな。右の動物は猿かな?



駅の中の案内猫



駅から出て猫村の方に行く。案内のイラストも当然猫だらけ



自由に歩き回れる場所はさほど広くなく、その中に猫が点在しているかんじ



緑が生い茂っていた。雨が多いのだろうな。雨=湿気か・・・



来年の抱負を心に秘めていそうな子



猫村ではエアコンも猫化する



ぺたんとして、磯辺巻きっぽい子



警戒しているのか、イカ耳になっていた子



触らせてくれる子が多かった。さすが猫村の住民だけある



犬もいたが、村の住民としての地位は低いと推察される



私が撒いたキャットフードを食べつつ猫会議。犬には住民税を払ってもらうことに決定したらしい。猫には免税特権がある。(妄想です)


案内所にも猫。そこが暖かいのだね



売店にはこういうものもあった



なんか写真がやたら多くなったので、残りは次回ってことにします。

話に関係ないが、昨日夕食の用意をしていて、なにかみたらし団子のような匂いがすると思ったら、
魚焼きグリルでトーストしていたパンが半分炭と化していた。
もうひとりの自分の仕業ということにしたいけど、やはりこれは老化に伴うあの病かしら・・・

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日付不明まとめ書き日記2016年4月~5月

2016-05-08 03:43:43 | グルメ

今回は、過去数日間にあった出来事を日記風にまとめて書きます。
日付が不明な上、4月だったか5月だったかすらも記憶の彼方なので、全て某月某日という書き出しになったが、まあ些細なことよね・・・


某月某日
しばらく前に近所の花屋さんで買ったバジリ子さん(いわゆる”バジル”をイタリア語でバジリコと呼ぶ)の苗を、ようやくプランターに植え替えた。植え替える前も後も、バジリ子さんはなんとなくよそよそしくて、私に気を許していない気配がするのだが、これは被害妄想か。


バジリ子さん。淡々と生きてらっしゃる



某月某日
久しぶりにアラブ料理のひよこ豆ペースト「ホンムス」を作ったら、液体になった。ペースト状にならないとパンに塗れないのだが・・・
ひよこ豆の水煮、練りゴマ、オリーブオイル、ニンニク、塩、レモン汁(ポッカのにせもん)をフードプロセッサーで混ぜるだけなので、失敗しにくいはずなのだが、私は2回に1回は失敗する。「やはりレシピを見て作るべきだった」とその度に思うが、次に作るときには、「レシピを見て料理するなんて、私という人間の本質に反している」という意味不明な自意識が働いて、結局レシピを見ずに作ってしまう。


某月某日
夜、駅前の広場のベンチに腰掛けて缶ビールを飲んでいたら、後ろから見知らぬ猫がやって来てみゃあみゃあと餌をねだった。ベンチで飲んでいると、よく某新興宗教の勧誘の人たちに声をかけられて往生するが、こんなお客は大歓迎だ。でもどうして彼/彼女には、私がキャットフードを携帯していることがわかったのだろう?


このヒト。キャットフードを食べ残して、「もういらないわ」というかんじで颯爽と立ち去っていった・・・



某月某日
日が暮れてから街に出たら、通りすがりの女の人が、「今日は長い1日だったね~」と連れの人に言っているのが耳に入った。そうなのか。私の1日は2時間ほど前に始まったばかりなのに。こういうの、時差っていうんでしょうかね。


某月某日
スーパーで豆腐を買って帰って、冷蔵庫に入れようとしたら、そこには既に豆腐が2丁あった。豆腐を最近買った記憶は全くない。もしや、もう1人の私がいて、こっちの私の知らぬ間に豆腐をせっせと買ってきていたのでは・・・お風呂用洗剤も新しいのが2つあるけど、これもきっともう1人の私の仕業に違いない。


某月某日
電車を待っているとき、私の隣に並んでいた60代くらいの男性が、うつむきがちな姿勢で紙パック入りの焼酎をストローで飲んでいた。厚手のグレー調のスーツを着て色の合ったハンチング帽をかぶり、四角いフチのメガネをかけている真面目そうな雰囲気の人だ。偶然電車の中でも隣の席に座ることになったので、ちらちら観察していると、彼は文庫本を読みながら時折焼酎をすすり、さらにつまみとして、3個パック入りのプロセスチーズを1個ずつ、銀紙を剥いて口に入れていた。そして、焼酎を全て飲み終わったとき、丁寧に紙パックを潰して平べったくしてからカバンにしまった。今後彼を見かけたら、心の中で「先生」と呼ぶことにしようと思う。


某月某日
思い切って北海道産のモッツァレッラチーズを買ってきて(1個300円以上するので私にとっては高級品)、ピッツァ・マルゲリータ風のものを作った。出来合いの瓶詰めのトマトソース(一応イタリア製)を冷凍のトルティーヤに塗って、モッツァレッラとバジリ子さんの葉っぱをのせて魚焼きグリルで焼いただけだが、見た目が本物っぽくなったので気分が高揚した。食べてみるとまあまあ。やはりモッツァレッラはイタリア製に限る。




某月某日
何十年かぶりに、ふと思い立って腹筋をやってみたら、30回も出来た。知らないうちに体力が向上していたのかもしれない。その後、勢いに乗って腕立て伏せもやってみたら、1回も出来なかった。が、がっかり・・・


某月某日
私は料理するとき、NHKラジオを流すことにしている。この日は古典の朗読をやっていた。出典は聞きそこねたが、あらすじはこんなかんじだった: ある男が最近結婚したら、お嫁さんが同居している叔母さん(母親を早くに失った男の世話をして育てた)を嫌い、「年をとっていて腰が曲がっていて見苦しい」と悪口を言って、「叔母さんを山の中に捨ててきたらどう」と男をけしかけ、男もその気になって叔母さんをおぶって山に捨てに行く・・・(続く)。・・・昔の日本って、おそろしすぎないか。


(終わり)
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