外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

子猫を冷蔵庫にのせてみた

2014-09-29 14:14:14 | ヨルダン(猫中心)



ベビー猫(今後は子猫と表記します)たちが戻ってきてから、もう4日目。

台所の戸棚の一番下が、今回のやつらの寝場所だ。
起きてる時はリニアモーターカーのようにびゅんびゅん走り回っているが、
ここでくつろいでいるときは、どっしり、まったりしている。
わかりにくいけど、いちばん後ろの「地獄の不吉な使者」みたいなのが、1匹だけいる黒猫くろちゃんです



やつらが台所の床におしっこやウンチをするのでイライラしていると、前回書いたが、
昨日、浅くて広い猫用トイレ容器を買ってきて、おしっこをされていた場所の上に設置したら、
ちゃんとそちらでやってくれるようになった。

なんだ、実は簡単なことだったんだね。
こちらが適切なトイレを用意したら、
猫たちはきちんとそちらを使ってくれるのだ。
元々綺麗好きな動物だし。
「使いやすいトイレがない、困ったわあ」とイライラしていたのは、子猫たちのほうだったのかも。
いや、失礼いたしました。

猫トイレ問題が解決するのと、ウツっぽかった気分がほんのり上向きになるのが、
ほぼ同時進行だった。
他の要素もあるので、直接の「原因と結果」ではなくて、シンクロしていたかんじ。

心象風景は外界に投影され、その逆もまたしかり。
そして、複数の要素が絡み合いながら、日常は進行していくのだね。

私のウツは忘れた頃にやってきて、数日間ウツウツしたら、やがて去っていく。
「必ず過ぎ去っていく」と知っていることが、気分的に大きい気がする。
またいずれ来るんだけどね。
人生は反復ですから~

とにかく、せっかく家に子猫がいるのだ。
遊ばなきゃ損だろう。

というわけで、冷蔵庫にのせてみた(地味な遊びや…)。
結構背が高い家族用のやつ。


オロオロする姿がたまらない



5匹全員のせて様子をみたのだが、
そのうち3匹はあまり慌てず、多少歩き回った後、背面の方に飛び降り、
なんか出っ張ってる装置にガタゴト引っかかりつつ、無事に下に降りた。
大したものだ。

4匹目も、さんざん騒いだものの、最終的にはえいっと飛び降りて着地。
最後の一匹ちゃんだけは、いつまでも飛び降りる勇気を出せず、
ずっとうろうろしながらキィキィ鳴いて怯えていた。
最終的には、私が降ろしてさしあげました。

そういうわけで、このこが子猫ブラザーズのみそっかすに決定。
「みそこちゃん」と命名しました(男の子かもしれないけど)。
左の目の上と耳の後ろの毛がむしれているのが、ちょっと気になる。
皮膚病かな。


みそこちゃん、「ふん、覚えてろよ」と密かに復讐を誓っていたらどうしよう。
子猫の復讐か……かわい





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しまちゃんの猫文字

2014-09-28 01:41:06 | ヨルダン(猫中心)


母猫ふぁーちゃんが子猫たちを連れて帰還してから、
うちの中は子猫的カオスに陥っている。


昼過ぎに起きて台所に行くと、こんな風景が待っている。
もともとボロアパートなのに、色んなものが散乱して、さらに見苦しいことに。





子猫達は、テーブルの下の壁際を「トイレ」にすることに決めたようだ。
おしっこは壁や床に吸収されてシミになり、黒いナメクジに似たウンチはウニウニと床に点在している。
ああ~、朝っぱらからこれを掃除するのか…

ホントは全然朝っぱらではないのだが、気分的にはそんな感じ。
一応子猫用のトイレを置いてみたが、使ってくれているのは2匹くらい。
残りの3匹は、相変わらずトイレ周辺の床で用を足している。
きゅう~


引きこもり生活のせいか、最近ウツ気味なので、こういうことがやけに気になる。
相手は赤ちゃんで、しかも動物なんだから、イライラしてもしょうがないのだが…。

落ち着かない気持ちのまま、居間へ移動してパソコンを開き、フェイスブック等をチェックする。
すると、しまちゃんがやってきて、私の隣に丸くなる。
撫でてあげると、気持ちよさそうに足の指をにぎにぎする。
気持ちがいいときの猫の顔って、微笑んでいるように見える。

しまちゃんを眺めているうちに気分が鎮まったので、私はまたパソコンの画面に向かう。
隣で眠るしまちゃんの体勢は、少しずつ変わっている。
猫ってよく寝返りを打ちますよね。
寝返りを打つと、快適に眠れるからだろうか。
それとも、実は全身で猫文字を作って、何か表現しようとしているとか…
なんだろう。

………「晩御飯は魚にして」かな?
今夜は鳥肉なんですけど。


熟睡中のしまちゃん キバが出てますよ



猫の身体はトルコアイスのように、うにゅーと伸びる



あくびを上手く撮るのはなんて難しいのだろう…


うっすら目を覚ましたけど、まだちゃんと目が開かない状態




これは私の夕食。
鳥肉を茹でてとったスープに(肉自体は猫の夕食)乾燥モロヘイヤとレンズ豆、ご飯、ペンネ少々を入れたもの。
外見的に言うと、コシャリ(エジプト料理)に近づこうしたモロヘイヤスープというかんじか。
もしくは、単にモロヘイヤ雑炊。
意外に美味しかったです。
ヨルダンビール「フィラデルフィア」を飲みながら食べた。



ビールのあとは、ちょっと贅沢してワイン(ヨルダンは酒が高いので)。
パレスチナワイン「クレミザン」の赤。
以前は近所の店で10JDで買えたが、酒税が上がったせいもあって、最近は11.5JD。
でも値切ったら11JDにまけてくれるけど~。







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母猫がベビー猫全員を引き連れて出戻ってきた

2014-09-26 15:49:37 | ヨルダン(猫中心)


以前、母猫ふぁーちゃんがベビー猫たちを連れて出て行った話を書きました。
「母猫がベビー猫たちを連れて最後のお引越し」参照)

私はてっきりあれが最後のお引越しだと考え、
「もうあの子たちには二度と会えないんだわ~」と、しんみりしていたのだが、
それは単なる思い込みだった。
私はふぁーちゃんという猫を、未だによく理解していなかったのだ。

昨夜11時前、いつものようにアルジャジーラの「ハサード・ル・ヨウム(=今日の収穫)」を観ようとしていて、
台所の猫たちがやけに騒がしいのに気がついた。

見に行くと、1週間ほど前に出て行ったはずのベビー猫が、床をうろついてるのが目に入った。





おや。
なんでこの子がここにいるんだ?

その脇には、息を切らせて床にヘタっている母猫ふぁーちゃんがいた。
ふぁーちゃんはベビー猫たちを連れて出戻ってきたようだ。
今回で5回目のお引越し。本当にご苦労なことである。


ふぁーちゃん疲労困憊。この引越し、ダイエットのためにやってるんじゃないよね?



しろちゃんとしみちゃんは、ガス台の下に隠れたベビーたちが気になる様子。しまちゃんは外出中



ふぁーちゃんはしばらく休憩してから、残りの子たちを連れに出かけていった。
最後の2匹が、運ばれるのを嫌がってかなり抵抗したらしく、
全員のお引越しが終了するのに、1時間以上かかった。
おかげで、ハサードを見損ねたぜ…。

カメラを用意して待ち構えていたにもかかわらず、
子猫を咥えて運ぶ母猫の姿は上手く撮れなかった。
動いてる猫の写真を撮るは、私にはむつかしいのだ。

そんなわけで、うちの猫の総数は9匹に逆戻りした。
母猫ふぁーちゃん、生後約7ヶ月の子猫しろちゃん、しまちゃん、しみちゃん、そして生後6週間の赤ちゃん猫5匹。
父猫不在の母子家庭だ。
人間は私一人だけなので、完全に不利だ(なにに?)。

ベビー猫たちは、1週間見ないうちにますます活発に動き回るようになり、
台所に陣取ってガスのゴム栓をかじったり、洗濯機の下に潜り込んだりしている。
そして、今日目が覚めて台所に行ってみたら、
テーブルの下に点々とウンチが。

ああ~、カオス。
でも可愛い。
でもどうすんだこれ全部…

というわけで、うちの中も、私の頭の中も混乱した状態です。



またこの授乳風景が見られるとは



カオスな食事風景




関係ないけど、ダウンタウンの野菜市場で気になったオクラのディスプレー



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庭のカメさんと猫たち

2014-09-25 16:58:33 | ヨルダン(猫中心)


うちのアパートの大家さんたちは、リクガメ親子を3匹飼っていて、
時折庭に放して、草を食べさせている。
カメの放牧っていうんですかね、こういうの。

最初に見かけたときは、「あ、庭にカメが落ちてるわ」と思ったものだが、
実はちゃんと飼われていたのだね。


カメ、放牧中



これは赤ちゃん、母亀と父亀の愛の結晶らしい



うちの大家さんたちは動物好きで、
これまでもヒツジやウサギを飼っていたし、
今はカメの他に、鳩と雄鶏がいる。

ちなみにヒツジは去年の犠牲祭(イスラームのお祭り)の際に購入され、
最終的に庭で屠られてお肉になり、皆さんのお腹に収まる運命となった。
ウサギは逃げてしまい、その後は消息不明。
アンマン山(うちの地区)のどこかにある、逃げたウサギが集まって作られたウサギ王国で、
ウサギ王として君臨している、というのが私の推測だが、
誰かに盗まれて食べられてしまった可能性も指摘されている。


かつて飼われていたヒツジ、名前はたしか「ハーリド」だったっけ…



こちらはウサギの「スパゲッティ」とふぁーちゃんの出会いの瞬間。ふぁーちゃんが目をそらせた…



庭の片隅にある鳩小屋。写ってないけど、雄鶏も1羽いる。
大家さんの息子さんは、「この雄鶏は頭がおかしい」といつも言っているが、詳細不明



さて、先日庭で野良猫たちにキャットフードをあげていたら(窓辺で待ち伏せされ、催促されたので)、
カメをまた発見したので、試みにキュウリをあげてみた。
かつてシリアのダマスカスに留学していたとき、
住んでいた共同アパートにやはりリクガメがいて、トマトやキュウリなどをよくあげたものだ。
懐かしいな、シリア・・・

カメはキュウリを前にして、喜んでいる様子。
ひたすら齧りつづけて、5切れ完食しました。
お腹が空いていたのかしら。


キュウリを見て、なんか喜んでる気配がするのは気のせいか



気持ちいいほどの食べっぷり



一心不乱に食事するカメのそばに、
うちの猫や出入りの野良猫たちが寄ってきたが、
キュウリの匂いを嗅ぐ程度で、特に関心はないようだった。
猫にとって、カメは捕食対象ではないのだろう。
大きすぎるし、甲羅が固いし、不気味な外観だからか。


うちのしまちゃんとカメ



うちのしろちゃんとカメ 安全距離を保っている



最近うちの周辺に頻出する大食いのミケ猫とカメ



母猫ふぁーちゃんの恋猫まろ(たぶん、引っ越しちゃったベビー猫たちのお父さん)とカメ



カメが猫について何を考えているかは、私にはわかりかねます。
「わあ、かわいい~。僕もあんなにフワフワになりたい!」
とか考えてたら、どうしよう?



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母猫ふぁーちゃんのお持ち帰り攻撃

2014-09-22 15:02:44 | ヨルダン(猫中心)


母猫ふぁーちゃんがベビー猫を全員連れてよそへお引越ししてから、もう3日たつ。
みんな元気にしていたらいいんだけれど

当初はふぁーちゃん本人も混乱していて、
引越しの事実を忘れて、寝室で「私の赤ちゃんがいない~!」と騒いだりしたものだが、
翌日には憑き物が落ちたように平常モードに戻った。
そして、食事のときだけうちに通ってきて、終わったら速やかに帰っていくようになった。
しまちゃんは、弟妹たちがいたときよりも頻繁に甘えてくるようになった。
やっぱりちょっと寂しいのかな?

ベビー達がうちにいた頃、ふぁーちゃんはちょくちょく、どこかから食べ物を運んできたものだ。
前回の出産の時も、前々回の出産の時もそうだった。
離乳期の赤ちゃんに食べ物を運ぶのは、母猫の本能なんでしょうね。
うちで十分ゴハンをあげてると思うんだけど、
さらによそのおうちでいただいたものをテイクアウトしてくるふぁーちゃん。
甲斐性があって頼もしい。
私も見習いたいものだ。
でもあんなに太るのはイヤだな…

持ち帰ってくるのは、調理済みの鳥肉や魚が多かったが、
時にはソーセージロール、干からびた羊の腸のようなもの、シッポのないトカゲ、なんてこともあった。
トカゲは勘弁してほしいです、ふぁーさん。


お持ち帰りした鶏もも肉(煮るか揚げるかしてある)。匂いを嗅いでみたら、東南アジアの匂いがした




子猫へのお土産かと思いきや、自分で食べるふぁーちゃん。その様子をを見つめる目が4つ…



丸ごとの焼き魚、美味しそうな匂いだった。これはホントにもらってきたのか?
もも肉のかたまりといい、魚といい…「もしや盗ってきたんじゃ」という疑惑が脳裏をよぎるが、気がつかなかったことにする



なぜかパンも…これはうちのもので、庭に持ち出してピクニックしてた様子




母親を見習って、子猫たちもよそのお宅で食べ物をもらう技を身につけて欲しいわあ!
と思って矢先、ある日寝室でしみちゃんがワーワー雄叫びを上げた。
この叫び方、も、もしやしみちゃんも何かテイクアウトしてきた?!
と、ドキドキしながら見に行ったら、床に落ちていたのはこれだった。



しっとり濡れたドブ色のボロ雑巾



しみちゃんはなんでこれを運んできたのかな~?と聞いても、知らん顔




ベビー猫との引越し以来、ふぁーちゃんはうちで出したゴハン(の一部)を、新居に運ぶようになった。
逆テイクアウトだ。
だから私は、ふぁーちゃんが咥えて運びやすいように、適切な大きさの鳥肉を茹でてあげるのだ。
しまちゃんたちが全部食べてしまわないように、気を配らないといけないし、
猫食堂のおばちゃんも、ラクやないわ~



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