外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

川越観光でトルコバザールカフェを満喫

2022-02-01 06:59:00 | 日本における中東

 

 

今回は、オミクロン株の感染がぐいっと拡大する瀬戸際の1月3日、埼玉県川越に妹と出かけた時の話。午後に行って夕方には帰って来たので、ほんの3~4時間の滞在だったが(私が午前中起きられないので)、2人とも川越は初めてではなかったし、特に問題はなかった。

 

 

まず東武東上線の川越市駅で待ち合わせして、とろとろ歩いて喜多院という天台宗のお寺へ向かった。3日はそこで「初大師だるま市」が開催されるので、見に行きたいと妹が言ったのだ。(喜多院のだるま市についてはこちら

 

 

喜多院

 

 

なんと、お参りをする人の長蛇の列が何重にも出来ていた。コロニャ(コロナ)の影響で、初詣で家内健康や商売繁盛を祈願する人数が増えているのかもしれない。あるいは、毎年こんな感じなのかもしれないが。

 

 

脇にあった塔

 

 

川越市、100歳か。年上だな~

 

 

「だるま市」なので、当然だるまが売られている。

 

 

てんこもり

 

 

トラだの猫だのが「だるま」として売られているのが解せない。そして、どこにも値札がないのも腑に落ちない。もしや、時価・・・? 値切ったらダメなんだろうな、これ。

 

 

周辺にはチュロスやたこ焼きなど、食べ物の屋台も出ており、当然ケバブ屋もあったが(日本の祭りに必須)、なぜかビールを売る店はなかった。コロニャのせいで自粛になったのだろうか。まあ、私はいつものようにペットボトルに詰めたワインを持参しているので、ビールがなくても全然かまわないのだが。

 

 

喜多院の後、古い街並みを眺めたり、お菓子屋横丁やその周辺を適当に歩いたりした。前回台湾人の友達と来た時の記憶がまだ残っていて、案外どこに何があるか覚えていたので、我ながら驚いた。記憶力がへなちょこで、極度の方向音痴なのに。

 

 

まず、蔵造の古い町並み(参考)を散策する。古いと言っても、せいぜい江戸・明治程度だけどね、ふっ。(京都目線)

 

 

そういえば、うちの実家の裏にも築100年くらい(たぶん)の蔵があるが、もはや蔦だの草だのに覆われて、原型を保っていない。自然というものは、放置された人工物を楽々と飲み込んでしまう力を持っているのだ。

 

 

看板の表記に気になる要素が多すぎる店

 

 

蔵造のピッツェリーア

 

 

 

川越のシンボル、「時の鐘

 

 

1日4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)、自動鐘打機で鐘つきが行なわれるらしい。一度聞いてみたいものだ。

 

 

靴を脱いで上がる鰻屋さん

 

 

川越といえば芋、というイメージだが、実は鰻も名物らしい。

 

 

菓子屋が立ち並ぶ「菓子屋横丁」

 

 

ここも賑やか

 

 

麩菓子が名物らしい。(地味)

 

 

かつて台湾人の友達がふかしたての芋饅頭を買った店。私の分も買ってくれた。

 

 

街角に唐突に登場するカメレオン

 

 

 

お菓子屋横丁以外のところでは印象に残ったのは

 

 

 蓮馨寺

 

 

ここにいた「おびんづる様」が気になったのだ。

 

 

ほんとになでてもいいの・・・? 怒らない?

 

 

 

「かつおぶし 中市本店」の張り紙も目を引いた。

 

 

かわいすぎないか。

 

 

猫の顔もおにぎり型。セリフの「にゃ」が後付けしてあるのが興味深い。

 

 

というわけで、色々観て回って楽しんだのだが、一番のクライマックスはトルコ風のカフェだった。

 

 

台湾人の友達と来た時にトルコ雑貨店を見つけて入ったのだが(冷やかしただけ)、今回もそこに行ってみたら、カフェが併設されていたので、入ってみたのだ。

 

 

このレトロな建物の脇の路地を入る

 

 

すると、トルコ丸出しな看板と国旗がお出迎え

 

 

こちらが雑貨屋の入口

 

 

入ったところにコロンヤがあった。レモン香料入りのトルコ式アルコール消毒液だ。

 

 

店内はトルコランプだらけ

 

 

チャイグラスは2個5000円。

 

 

品物の価格は全体に高めだった。観光地価格かな。看板に描かれたのと同じヘアスタイル(?)の男性が店内にいたので、彼が店主だろう。前回来た時に店にいた人と違うので、経営者が交代して、手広くやっているのだと思われた。

 

 

階段を上がった2階はランプ売り場

 

 

休憩用の椅子もある。

 

 

再び1階へ。

 

 

ランプ作り用のコーナー

 

 

この店は、トルコランプ作りの講習会も開いているらしい。

 

 

絨毯やアクセサリー等が置かれた高級感あふれるスペース

 

 

 

カフェは狭い路地を挟んだ向かい側にあった。

 

 

雑貨屋と看板が同じ。

 

 

メニューが外に展示してあるので、入りやすい。

 

 

1階は満席だったので、水煙草を吸う人用のスペースである2階に上がることになった。私たちは水煙草は吸わないし、煙が気になったが、換気はしっかりしているということだし、感染予防的に大丈夫だと判断したのだ。

 

 

2階は1階とは全然違うしつらえだった。

 

 

四角い部屋の壁沿いに中東風のソファーが中央を囲む形で並べられていた。地べたにマットを敷いたような、高さのないシートの一角もあった。天井には煌びやかなトルコランプが吊り下げられている。一言でいうと、中東好きの西洋人の気に入りそうな、オリエンタルなお洒落空間だ。

 

 

「階段を上がったら、そこはオリエンタルカフェだった」

 

 

トルコというよりはアラブな雰囲気のソファー

 

 

ソファーじゃなくてマットレスだったら完璧にアラブなんだが。

 

 

妹がチャイにバクラワとドンドゥルマ(トルコアイス)が付いてくるAセットを頼み、私はエフェスビールだけにした。ドンドゥルマはこの時品切れだったそうで、代わりにバクラワを多めにしてくれるとのことだった。お店の人(日本人)は非常に感じがよく、親切だった。

 

 

トルコの本場のバザールで、チャイ屋さんがチャイを運ぶのに使うお盆に入ってきた。

 

 

ロクム(もっちりした伝統菓子)もつけてくれた。

 

 

ロクムはピスタチオ入りで、たぶんバラ水風味(食べてないので味はわからない)

 

 

Aセットは1200円。やはり少し高めの価格設定だと思う(エフェスは500円で妥当)。ここも奈良ホテルのように、入場料が価格に含まれているのかも。(妄想)

 

 

バクラワを一口もらって食べてみたら、サクサクしていて、しっかり甘かった。つまり、ごく普通に美味しいバクラワだ。チャイも濃くて美味しかったらしい。おかわりが出来たら良かったんだが(グラスは大きめだった)。

 

 

なんだかんだ言いながら、久しぶりのエフェスを味わい、しっかりくつろいでその場の雰囲気を楽しんでいたわけだが(入場料も払ったし)、この日このカフェに入って良かった!と思ったのは、先客がお洒落なモダン着物を着た可愛い女の子2人組で、初めて水煙草を吸って盛り上がりながら写真を撮り合っている様子を眺めた時だ。単にスマホで自撮りするのではなく、けっこういいカメラを使って本格的に撮影しているところもよかった。

 

 

彼女たちは部屋の反対側、私たちの正面のソファーに座っていた。インスタ映えの権化のような若い女の子2人組を眺めながら飲むエフェスは、いつもより美味しく感じられるものだ。(おっさんか)

 

 

カメラ女子(一応フォトライター)の妹が声をかけて、写真を撮っていいかと聞いたら、彼女たちはすんなりOKしてくれた。それで、その場がアイドル撮影会と化した。撮影の様子を見ていたら私も撮りたくなったので、お願いして撮らせてもらったが、ろくな写真が撮れなかった。

 

 

思いっきりボケた・・・

 

 

SNSなどにのせても大丈夫ですかと聞いたら、大丈夫だと言ってくれた。なんていい子たちでしょう~

 

 

というわけで、私たちにとって今回の川越観光のハイライトは、トルコバザールカフェのアイドル撮影会だった。彼女たちとあそこで出会えたのは、ラッキーだったな・・・

 

 

次はトルコ本国に行きたいけれど、まだまだ気軽に海外旅行には行きにくいし、もうしばらく様子を見るかな。今年中に行ければいいが・・・

 

 

(参考)

トルコバザールカフェ情報

https://creators.yahoo.co.jp/henshukobosuimu/0100175591

 

 

川越観光情報(小江戸川越観光協会のHP)

https://koedo.or.jp/

 

 

川越は「小江戸」と呼ばれているらしい。小江戸といえば、「コエドビール」だ。

https://www.coedobrewery.com/jp/

 

 

エフェスしか飲まなかったけど・・・

 

 

 

(終わり)

 

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禁酒令の合間に行った新宿のトルコ料理店「ウスキュダル」

2021-08-01 18:44:45 | 日本における中東

 

 

猛暑日が続く上、首都圏を中心にコロニャの感染が爆発しつつある日々、皆様はいかがお過ごしだろうか。お家で五輪観戦、という人が多いのだろうか。

 

私は暑さに弱くて(寒さにも弱い)ほぼ廃人状態なのだが、まだそれほど気温が高くない6月下旬、禁酒令が一瞬解かれた機会を利用して、友達と新宿のトルコ料理店に行ってきたので、今回はその時の写真を載せる。何しろ廃人なので、大したことは書けないが・・・

 

行ったのは、「ウスキュダル」という、甲州街道沿いの雑居ビルの2階に入っている小さな店だ。新宿駅から新宿御苑に行く途中で見かけたので、入ってみることにしたのだ。酒類提供は19時までだったので、余裕を持って18時までに行った。

 

私たちが行った時は、他の客はカップル1組だけで、オーナーシェフらしい小柄なトルコ人男性が1人で全てこなしていた。

 

左の薄暗い階段を上ったところにある。新宿っぽい雰囲気

 

 

左が入口のドア

 

 

店内はこじんまりしていて(食べログによると30席)、いかにもトルコ料理店らしい内装で、気分が盛り上がった。外食自体が久しぶりだったし、トルコ料理はもっと久しぶりだったからだ。

 

 

 

 

トルコ料理店の必須アイテム、トルコ国旗

 

 

トルコ語の簡単なフレーズが勉強できる仕様のテーブル

 

 

水と共に消毒用アルコールも運ばれてきた。飲んだら失明したり死んだりする方のやつ。

 

 

何はともあれ、冷えたエフェスで飲酒の自由に乾杯

 

 

日本の飲食店で酒を飲むという、ごく当たり前のことが、まるで奇跡のように感じられる日が来るとは思わなかった。長生きはするもんだわい、ゴホゴホ・・・エフェスはやはり美味しい。幸せとはこのことか。

 

トルコの白ワインも飲んだのだが、写真を撮るのを忘れた・・・トルコワインは赤も白も美味しいものが多いので、どんどん輸入してスーパーでも売ってほしい。ちなみに、この店は料理はハラールだがアルコール類は提供している。大半のトルコ料理店がそうだが。

 

価格設定は、私たちには少し高めだったので(つまり東京のトルコ料理店としては普通の価格帯)、前菜盛り合わせとパン、メイン1皿だけをとって、全てシェアした。

 

 

前菜盛り合わせ

 

 

フムス(ひよこ豆のペースト)、パトゥルジャン・サラタス(茄子のペースト)、アジュル・エズメ(唐辛子入りの辛いサラダ風ペースト)、ウスパナック・タラマ(ほうれん草とヨーグルトのペースト)の4種、どれも美味しい。

 

このパンに付けて食べる

 

 

自家製らしきピタパン。中はふんわり、外は香ばしい。

 

 

メインは茄子のケバブにしようとしたら、この日はなかったので、結局ラムの串焼きにした。いわゆる「シシケバブ」というやつだ。

 

 

 

 

肉質もいいし、ほどよくスパイスが効いている。添えられたピラフも美味しい。野菜も新鮮。トルコ料理店で不味い店というのはあんまり聞いたことがないが、ここも案の定、どれも美味しかった。

 

 

食後のチャイは店のおごりだった。(これも写真を撮り損ねた)

 

 

いつか酒類提供が再開したら、また行きたいものだ。というより、トルコ本国に行きたいのだが、あちらもまた感染が拡大しているので、いつになるやら。それまで私は生き延びられるのか・・・

 

 

 

(参考)

食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13000928/

 

ウスキュダルのHP

http://www.uskudar.jp/anayemek.html

 

(おまけの猫写真)

 

 

(終わり)

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中野に出来たアラブ料理と水煙草の店「ゼノビア東京」

2021-04-17 18:37:16 | 日本における中東

 

 

今回は、今年1月に中野駅北口すぐの中野サンモール商店街にオープンした「ゼノビア東京」を3月の終わりに訪れた時の話。

 

この店は広尾の「ゼノビア」の支店で、2号店である麻布十番の「ゼノビアカフェ」に続く3号店。シリア人シェフの作る本格的なアラブ料理をじっくり味わえる本店とは違い、ファーストフード的な趣向の店で、テイクアウトもイートインも可能。重厚な雰囲気の本店とは違って、1人でも入りやすく、アラブ料理が手頃な値段で気軽に楽しめる。また、シーシャ(水煙草)カフェを兼ねているのも特徴だ。

 

商店街の中で異彩を放つ煌びやかな外観

 

 

この1階部分はテイクアウトと作業用のスペースで、本格的な窯も設置されていた。メニューにある料理やお菓子の他、トルコのゴマパン「シミット」のミニバージョンなど、メニューにないものも売られていた。見ただけで「これは絶対美味しいに違いない」と脳が判断する類の品々だ。コロナ蔓延の時代に外食はちょっと、でも外国旅行の気分は味わいたい、という人におススメ。

 

2階のイートインスペースには、店の正面左脇のうらぶれた路地を入って右手の階段を上っていく。一見入りにくい雰囲気だが、入ってみたら普通の店なので大丈夫だ。ちょっと薄暗くて、ランプの色合いが怪しいだけさ。

 

 

 

 

 

 

このコロナ全盛のご時世に、水煙草カフェというのはいかがなものかと不安を抱いていた私は(アラブ諸国ではコロナ感染拡大対策のため、飲食店での水煙草の提供は軒並み禁じられている)、黒いマスク姿の店員さんに換気について最初に質問したのだが、彼は「換気はバッチリだよ。ここにも、ここにも、あそこにも換気装置がある」と、何か所か指差して教えてくれた。店内で水煙草を吸っていたカップルは、窓際に座って窓を少し開けていたし、他のお客はいなかった。

 

どうやら大丈夫そうだと判断した私たちは、席についてメニューに目を通した。

 

食事メニュー 料理は全てハラールだ。

 

 

メニューは限定的だが、本店にはなかったミニピザ・スナック的なスイハ(本来のアラビア語の「スフィーハ」を言いやすくしたと思われる)やローストチキンなどがある。

 

 

 

 

ケバブライスが500円はお得だと思う。バクラワ(バクラバ)、バスブーサなどのお菓子もある。

 

 

コーヒー・紅茶メニュー

 

 

当然マッテ(マッタ茶=マテ茶)がある。ミルク入りは珍しい。マテ茶というと南米というイメージだが、シリアやレバノンでも飲まれる。南米に移民した人が帰国した際に持ち帰ったと言われている。シリア人の友人たちは、金属製のスプーンに小さい穴がいくつも開いたような作りのストローを使い、頻繁にお湯をつぎ足しながら、このマッテを延々と飲んでいた。苦みがあってくせになる嗜好品で、利尿作用が高いため、トイレに行きたくなる。

 

ジュース・ソフトドリンクメニュー

 

 

甘酸っぱいカルカデ(ハイビスカスティー)、アイラン(アエラン、塩味のドリンクヨーグルト)、ザクロジュースなどもある。しかし、私のおススメはフレッシュジュース、特に生レモンミントジュースだ。レモンミントジュースはシリアでは「ボロ」と呼ばれ、爽やかな風味で人気がある。シリアで「コークテール」(=カクテル)と呼ばれるバナナやイチゴと牛乳のミックスジュースも美味しい。

 

 

この店は本店とは違ってアルコールは置いていないが、持ち込み料を1人500円払えば持ち込めると水煙草のメニューに書いてあった(私は飲まなかったので、店員さんに確認はしていない)。

 

ノンアルコールビールは日本製の「忍者ラガー」のノンアルコール版(参照)で、「日本初のハラル認証済みビールテイスト・ノンアルコール飲料」との触れ込みだが、写真にあるものはアラビア語表記だ。アラブ諸国からの逆輸入か?

 

 

ハーブティーのメニュー

 

 

シリアではハーブティーがよく飲まれており、種類も多い。日本に帰国する際のお土産としても手頃だった。薬効はハーブによって様々なので、体調や気分に合わせて選べばよい。私はハーブティーは薬臭くて苦手だから飲まないが、たまには飲んだ方がいいのかも・・・でも酒の方がいい。

 

水煙草の料金

 

 

ボケボケだが、フレーバーのメニュー。種類がやたらに多い。

 

 

思い出話ばかりして恐縮だが(年のせいね)、ダマスカスに私費留学していた時、同じ下宿に住んでいたスイス人の若者は、水煙草の吸い過ぎで気分が悪くなって倒れた。水煙草はフルーツ系などの甘い香りのフレーバーが多く、若者に人気があり、女性にもとっつきやすいイメージだが、普通の煙草より害が強いようなので、吸い過ぎには気をつける必要がある。

 

 

メニューを検討した結果、私はローストチキン(4分の1羽分)とアイランを注文。友人はスイハとタマルヒンディー(タマリンドジュース)にした。

 

 

 

 

スイハ、羊のミンチとチーズの2種

 

 

トルコのピデを思い出させるボート型の生地の真ん中に具が載っている。少しもらったら、薄い生地がカリッと焼けていて、香ばしかった。ミンチの味付けも完璧だ。本場シリアのその辺のパン屋さんで買うより美味しい。さすがゼノビア系列店、値段を安く設定してあっても、クオリティーは高い。

 

ローストチキンはサフランライスとポテトフライ添え。

 

 

シリアでローストチキンやシャワルマを買うとついてくるガーリックソースが添えられていて嬉しい。ゼノビア本店で作られているのか、これも「シェフの味」という感じ。特にライスが美味しいと思った。私はヨルダンに住んでいた頃も、他のアラブ諸国に旅した時も、ローストチキンをテイクアウトして、中の方の味のついていないところを猫におすそ分けするのが好きだった。次はいつできるかな・・・

 

支払いは1階のレジでする。対応してくれたエジプト人の店員さんがにこやかで、非常に感じがよかった。彼は日本語が喋れるが、若干苦手なようなので、ここぞとばかりにアラビア語で話しかけ、アラビア語を勉強中の友人も交えて、会話の練習をさせてもらった。

 

というわけで、「ゼノビア東京」はなかなか良い店だった。私でも行ける価格帯のアラブ料理店が東京に増えてきているようで嬉しい。どこもコロナの荒波を乗り越えて、ずっと営業を続けて欲しいものだ。

 

 

(参考)

「ゼノビア東京」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13255584/

 

「ゼノビアカフェ」の食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13222873/

 

ゼノビアのHP (このHPもフェイスブックのページも笑っちゃうほど情報が少ないが、アラブ料理店にはありがち)

http://www.zenobia-ib.com/

 

広尾のゼノビア本店についてこのブログに書いた過去記事

https://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/119057ba6b0b18572a53fe95c81a3b38

 

マテ茶情報

http://www.matecha-kyokai.jp/study.html

 

水煙草の害についての記事

https://switch-news.com/lifestyle/post-28915/

 

 

リンク貼りすぎ?

 

 

(終わり)

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埼玉・三郷のハラールフードのスーパー「ボンゴバザール」

2021-04-10 18:21:02 | 日本における中東

 

 

今回は、昨年3月に埼玉県の三郷市にオープンしたハラールフードのスーパー「ボンゴバザール」の話。

 

フェイスブックで友達がシェアしていたこの店の写真が気になっていたので、先月の終わり頃、気合を出して行ってみた(ちょっと遠いので気合がいる)。桜が満開の頃だった。さほど時は経ってないのに、遠い昔のことのように思えるのはなぜだろう・・・

 

JR新三郷駅から一本道なのでわかりやすかった。高架上の道を歩いていて、車にひかれそうにはなったが。くたびれた中年女性がそれなりにひたむきに歩いて、駅から15~20分くらいの距離にある。

 

途中の脇道にイケアもあるので、そちらにも寄りたかったが、夕方で時間が遅かったので諦めた。次回はぜひこの2店をハシゴしたいものだ。イケアは、気の利いたものが安く買えるので気に入っているが、遠いのでなかなか行けないのだ。

 

 

ボンゴバザールの手前に、「ボンゴカレー」という同系列のバングラデシュ・インド・パキスタン系カレー店があった。

 

 

ここのタンドリーチキンやカレー、パラタ等は、ボンゴバザールで買える。

 

 

ボンゴバザールの外観

 

 

見た目も広さも、その辺にある標準的なスーパーそのものだ。

 

 

でも、中に入ってみると、こういうヒトがいたりする。

 

 

ボンゴバザールの裏にある「ボンゴファッション」というエスニック衣料店の宣伝担当のマネキンさんだ。目がうつろでちょっとコワい。

 

ボンゴバザールはハラールフード専門のスーパーなわけだが、アルコールと豚肉・豚関連製品が入っていない食品は基本的にハラールフードなので(厳密に言うと他にも色々決まりはあり、解釈にもよる)、野菜や加工食品類、ジュースや寿司など、普通のスーパーにある商品もたくさん並んでいる。

 

野菜がけっこう安かった。買いたかったが、荷物が重くなると帰り道が辛くなるので、やめておいた。

 

 

もちろん東南アジア系のトロピカルフルーツもある。

 

 

地元住民らしき人の姿はあまりなく、客の大半は外国人だった。

 

 

冷凍肉・冷凍食品の品揃えが充実していた。

 

 

冷蔵の精肉コーナーも充実している。

 

 

羊の挽肉は普通のスーパーでは買えないので、心惹かれたが、100グラムあたり約200円の肉は、私の生活水準では気軽には買えないのでスルー。ふっ

 

 

羊肉の塊とチキンソーセージ 大量に買うと安いのだが・・・

 

 

ジュース・牛乳コーナー

 

 

お馴染みの商品に混じって、さりげなくタマリンドの実やチュニジアの枝付きデーツが売られている。

 

 

東京ジャーミイのハラールマーケットでも見かけたトルコ産のハルミチーズもあった。(過去記事

 

 

サバ煮や唐揚げなどの和食の総菜コーナー。

 

 

前述のボンゴカレーのテイクアウト品のコーナー

 

 

「アラビアンローストチキン」というのもあった。あんまりアラビアンっぽくないけど。

 

 

インド系の冷凍食品コーナーの片隅に、冷凍ピザもあった。

 

 

パンも美味しそう。

 

 

アルコール不使用のハラール醤油。比較的安い。

 

 

ジャスミンライス、大人買い用

 

 

スパイス類

 

 

アラブのお菓子に使われるローズウォーター、少量で買いやすい。

 

 

タマルヒンディー(アラブのタマリンドジュース)の原料

 

 

ボンゴバザールの店主はバングラディシュ人なので、この店の品揃えはバングラデシュ・インド・パキスタン系のものが中心。それに東南アジア系の商品が続くという、日本のハラールフード店にありがちな構成なのだが、他の店と違う点は、トルココーナーがあるということだ。トルコ製品以外にも、アラブ諸国の製品も多少はある。そのことが、この店を私たちトルコ・アラブ系日本人(?)にとって貴重な存在であらしめるのだ。(ちょっと鼻息荒くなってる)

 

 

美しいトルココーナー 次回はここに直行すると思う。

 

 

ジャーミイの方で買い損ねたゴマペーストを発見。

 

 

キラキラ輝くスパイス類。スマック(酸味控えめの赤シソっぽい味)もある。

 

 

トルコの漬物類

 

 

大瓶入りの黒オリーブ

 

 

ブルグル(挽き割り小麦)も種類が多い。

 

 

葡萄の葉でピラフを巻いた料理「ヤプラック・サルマス」の缶詰など。

 

 

葡萄の葉で米などを巻いた料理はアラブ諸国にもあり、アラブ人にも外国人にも人気がある。この料理を嫌いだという日本人を私は知らない。私自身は特に好きでも嫌いでもないが。

 

 

トルコ料理に欠かせないトマトペースト「サルチャ」。ひよこ豆のペーストフムス(ホンムス)もある。

 

 

ザクロシロップ(サラダにかけたりする)や乾燥イチジクなど。

 

 

蜂蜜様

 

 

葡萄などの果実を煮詰めたシロップ「ペクメズ」

 

 

桑の実のペクメズもある。トルコのエルドアン大統領は昨年2月、個人的なコロニャ(コロナ)対策について地元メディアに聞かれた時、「桑の実のペクメズを毎朝一匙食べている。血を作ってくれるからな」と答えて、私を失笑させたものだが、栄養があることは間違いないらしい。(参考

 

 

お菓子類。バクラワは見かけなかった。

 

 

 

トルコでよく飲んでいたアンズやサクランボの甘酸っぱいジュース

 

 

トルココーヒーやチャイ(紅茶)

 

 

東京ジャーミイのマーケット同様、イスタンブールの老舗のコーヒー店「メフメット・エフェンディ」のコーヒー粉末が売られていた。ジャーミイの方が安かったかも。トルコのお茶所リゼ産のチャイクル社のチャイもある。この2つを常備すれば、自宅がトルコ化するに違いない。

 

 

トルココーナー以外にも掘り出し物はある。

 

 

アラブ首長国連邦(UAE)産のサムネ(=ギー=澄ましバター)。この「アシール」という商品は、ヨルダンのスーパーなどでよく見かけたものだ。シリアでも見た気がする。

 

 

食品だけでなく、UAE製の石鹸やシャンプー、歯磨き粉が売られているのも、私は見逃さなかった。

 

 

ブラックシード(ブラッククミン)のエキス入りの石鹸。

 

 

ブラックシード等のヘアオイル。こういった商品もヨルダンでよく見かけたものだ。

 

 

ブラックシードはアラビア語で「ハッバト・バラカ」(=祝福の種)「ハッバト・サウダー」(=黒い種)と呼ばれ、「健康上の様々な効能を持つ奇跡のスーパーシード」として珍重されている。気になる方は、過去ブログをお読みになってね。

 

という具合に、1人で地味に盛り上がって、写真を撮りまくっていたので、傍目には怪しかったと思う。買い物を終えた時にはすっかり疲れていたので、店の裏にあるという「ボンゴファッション」に行く気力はなかった。

 

 

 

 

 

 

この日の戦利品

 

 

ちょうど切れてたから買ったものと、ジャーミイのハラールマーケットで買い損ねたものが半々。トルコ産のゴマペーストは、先日ごまだれを作るのに使ってみたら、濃厚で美味しかった。なくなったら、また買いに行こう。

 

 

ちなみに、この記事に写真を載せた商品は、3月末に私が行った時点に店に並んでいたのものなので、今はないかもしれないが、ご了承を。

 

 

(参考)

ボンゴバザールの食べログ

https://tabelog.com/saitama/A1102/A110205/11052002/dtlmap/

 

 

(終わり)

 

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トルコの飛び地・東京ジャーミイのハラールマーケット

2021-03-15 08:29:16 | 日本における中東

 

先日、東北沢のエジプト料理店「デリショップ うちむら」に行った時のことを書いたが(これ)、その際に東北沢の隣りの代々木上原駅から行って、東京ジャーミイの裏のトルコ文化センターに入っているハラールマーケットに寄ってから行った。今回はその時の写真を載せる。

 

日本最大のモスク、東京ジャーミイについては、2015年に「東京ジャーミイはトルコの飛び地のよう」という記事を書いた(これ)。あそこはトルコ政府が所有・運営しており、イマーム(礼拝導師)もトルコから派遣されて来るので、実際、飛び地のようなものなのだ。

 

2015年当時はハラールマーケットはなく、モスク付属の建物の通路のようなスペースに物販コーナーがあるだけだった。比較的最近になって、東京ジャーミイ(以下ジャーミイ)の裏手にあった駐車スペースや歴史的な建物をつぶして文化センターが建てられ、そこにハラールマーケットやカフェがオープンしたのだ。

 

ジャーミイのハラールマーケットに行くのは今回が初めてだったので、嬉しがって写真を撮りまくり、枚数が多くなってしまったが、お付き合いいただければ幸いだ。

 

代々木上原駅からジャーミイは、徒歩5分くらいだ。行き方は簡単で、方向音痴の私でも迷わない。(行き方は末尾に貼った食べログのリンク参照)

 

 

ミナレット(塔)が目印

 

 

入り口 

 

 

外壁にアラビア語のワーウの文字(و)が大小重なり合うように彫ってある部分が好き。親子っぽくて。これはトルコのモスクでも見かけたことがある。

 

 

今回はモスクは素通りして、裏手の文化センターに直行した。

 

 

モスクの正面右手の方に目印が出ていた。

 

 

ジャーミイの後姿 どこから見てもトルコのモスクそのものだ。

 

 

トルコ文化センター

 

 

建築様式が、トルコの世界遺産サフランボルの古民家に似ている気がするのは私だけ?

 

 

行ったことはないが、サフランボルの古民家はこういうやつだ。(ウィキペディアの写真)

 

 

では、入ってみましょう。

 

 

ハラールマーケットは1階にある。入って左手。

 

 

広めのスペースに、棚が沢山並んでいた。トルコ製品ばかりかと思ったら、インドネシアやパキスタン、韓国など、他の国の製品も多く、バリエーションがあった。

 

 

 

 

食料品と並んで販売されているグッズは、ほぼトルコ製品のようだった。トルコに行かなくても、ここに来たらトルコ土産が買えるので、トルコに旅行したフリをするのに使えるかもしれない。脱コロニャ(コロナ)の時代が来たら。

 

 

かわいいお客さんがいた。

 

 

私たちが行ったときは、宗教の戒律に沿ったハラールフードを求めてやって来るイスラム教徒よりも、異国情緒に惹かれる日本人の若い女性の買い物客の方が多かった。ジャーミイの広報担当の下山さんも店内にいて、彼女たちにあれこれ説明してあげていた。中には、礼拝用マットを買っている人もいた。

 

 

礼拝用マット 1人用で持ち運べる。

 

 

イスタンブールのエジプシャン・バザールにある老舗のコーヒー豆(粉)店「メフメット・エフェンディ」の製品まであって、ドキドキした。

 

 

両目がMの字になっている顔のマークが目印だ。銅製のジェズヴェ(トルココーヒーを入れるための柄杓)まである。こんなものが東京のお店で買える時代が来るなんて、感慨深いわ・・・

 

 

アルコール分の入っていないハラール醤油。けっこう高い。

 

 

豚肉・豚製品の入っていない貴重なハラールのインスタント麺。

 

 

懐かしいインドミーの焼きそばバージョンもあった。これは激辛のやつかも。

 

 

パキスタン産のバスマティ・ライス 袋だけでも欲しくなる。

 

 

冷凍のファラーフェルも買える。味はどうなんだろう。

 

 

ファラーフェルは、インスタントの粉末もあった。

 

 

但し、インスタントのファラーフェルは全然美味しくなかったりするので、やはり豆から作った方がいいだろう。

 

 

クスクス もうちょっと安かったら買うんだが。

 

 

葡萄の葉巻き。中にはピラフが入ってる。

 

 

友人が買って食べたら、コクがあって美味しかったらしい。スプーン付きなので、ベンチ飲みのお供に良いかも。白ワインに合いそう。(ハラールの意味なし)

 

 

シリアやヨルダンなどの家庭でよく手作りされる茄子の漬物「マクドゥース」 これはレバノン製。

 

 

茹でた小茄子にパプリカやクルミなどを挟んでオリーブオイルに漬けた料理。マクドゥースについては、この記事に書いた。

 

 

冷凍のパン

 

 

ジュース類  ジュースは普通ハラールだが。

 

 

トルコから輸入された冷凍の丸鶏など。鶏はトルコ語で「TAVUK」(タウック)だ。

 

 

蜂蜜 左がアメリカ産、右がトルコ産

 

 

トルコの蜂蜜は美味しいと思う。下山さんは「トルコの巣箱入りの蜂蜜、あれ美味しいよねえ~」とうっとりした顔で言っていた。上の製品は巣箱なしだが、十分美味しいはず。

 

 

トルコの葡萄シロップ「ウズム・ペクメズ」 やたら甘いが、体にいいらしい。

 

 

ひよこ豆のペースト「ホンムス(フムス)」を作る際に使うゴマペーストもあった。

 

ハラールのヌテッラもあるな。

 

 

レジ脇のケーキコーナー

 

 

ヒジャーブ(イスラム教徒の女性が被る布)をしたマネキンの辺りにトルコ国旗があるのが、トルコの飛び地の証(?)

 

 

ここで買うべきもののひとつ、バクラワ様。トルコ・アラブ菓子界における横綱級の存在だ。

 

 

モチモチしたトルコのお菓子(アラブにもある)「ロクム」もおすすめだ。

 

 

私はピスタチオ入りが好きだ。歯が悪いから買えないんだが・・・

 

 

焼いて食べたら美味しいハルミチーズ これもトルコからの輸入品だ。

 

 

トルコのチャイグラスのセット

 

 

トルコのアルコール消毒液「コロンヤ」も買える。(参考) 

 

 

猫の昼寝用のクッション

 

 

欲しいものは一杯あったのだが、予算には限りがあるし、優柔不断なので結局選べず、何も買わなかった。写真を撮るだけで満足してしまったともいう。一緒に行った友人は色々買っていたが。

 

トルコ文化センターにはカフェも入っているのだが、コロニャのせいで現在は閉鎖しているとのことだった。再開されたら、ぜひ行ってみたいものだ。あと、本屋も入っているようなので(さっき気づいた)、そこも覗いてみたい。トルコ語の本があればいいな。

 

 

(参考)

ジャーミイのハラールマーケットのオンラインショップ

https://halalmarket.tokyocamii.org/

 

カフェの食べログ

https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13198118/

 

ジャーミイを紹介する動画

 

 

夜のジャーミイも綺麗だ。アザーン(礼拝への呼びかけ)が流れたら最高なんだが。

 

 

(終わり)

コメント (4)
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