外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

イタリアのスグレモノたち

2015-10-29 21:12:44 | グルメ

以前芽を出したルーコラが、しばらく前から瀕死の状態だった。
容器が小さくて水はけが悪いのに、水をやりすぎたせいか。
土の表面に白いカビが生え、すごく嫌な感じになっていたのだ。

まだ緑色を保っている芽たちをなんとか救おうと、私はようやく腰を上げ、100均で買った小さめのプランターに植え替えた。
一応油かすも土に混ぜてみた。
誰か生き残ってくれればいいが・・・

植え替え後。こういう光景を「わびさび」と人は呼ぶのでしょうか



さて、今日のテーマはイタリアのスグレモノたち。
けっこう前の話だが、フィレンツェ在住の友人が8月にイタリア土産を送ってくれたのだ。Tちゃんありがとう~
それを紹介したいと思いつつ、気がついたら1つ半くらい季節が変わっていた。


まずこれ。エスプレッソ



これをもらう前は、安物の日本のブレンドコーヒー用の粉をエスプレッソメーカーに無理やり詰めて、エスプレッソもどきを飲んでいた。
やっぱり本物はいいですねえ~!
と言いたいところだが、実を言うと味の違いはそれほどわからなかった・・・
おそらく私の味覚に問題があるのだろう。


ポケットティッシュ イタリアのキャラクター・カリメロが愛くるしい



イタリアやアラブ諸国のポケットティッシュは紙がしっかりしているので、何度も使えて便利。(普通は何度も使わない?)
食事の時はナプキン代わりにもなるし、ハンカチ代わりに汗もふけるし、もちろんハナもいっぱい拭ける。
これに慣れてしまったら、日本のふにゃふにゃのティッシュなんて使えない。
このハードタイプ、一刻も早く日本でも売り出してほしいものだ。


これは洗濯のときの色移り防止用シート



このシートを洗濯機に入れておくと、水の中に溶け出した色の成分を吸い取ってくれるので、白い衣料と色物を一緒に洗っても平気らしい。
私は洗濯の時に衣類を色分けする習慣がなく、色が移ってもそのまま着るという大雑把な人間なのだが、そのうち試してみようとは思う。
ちなみに、柔軟剤というものも、一度も使ったことがない。
何のために存在するものなのか、よくわからなくて・・・


最後はこれ。ブルスケッタ用スパイスミックス。



ニンニク・塩・唐辛子・オレガノ・黒胡椒が配合されている。
パッケージの指示によると、焼いたパンにオリーブオイルをかけた上、このミックスを振りかけて食べるものらしい。
こ、これはもしや・・・イタリアのザアタル?!


ザアタルはこれ。ドライタイムをベースとしたアラブのスパイスミックスで、オリーブオイルに浸したアラブパンにつけて食べる。



このブルスケッタ用ミックスは、パスタソースに使ったりして、色々応用できるらしい。
今日、豆乳を温めてこれを加えてみたら、スパイシーな豆乳スープができた。
おかげで豆乳を使い切ることができたわ~。

本格的に寒くなってきたから、温かいものが美味しいですね。
今日こたつを出したから、これからますますひきこもりそう・・・

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やさぐれてきたルーコラの芽や豆乳カプチーノ、ブラッドオレンジジュースなど

2015-10-24 18:25:10 | 日記


うちでカップ栽培しているルーコラさん(全盛期の様子の写真はこちら

最近はこんなにグレてしまわれた。
芽のままで立ち枯れへの道を一直線か・・・めそめそ



さて。(気を取り直して話題を変える)

私は普段午前中は寝ていて、午後にようやく起き出すため、朝食も昼食も取らないのだが、
今日は珍しく起き抜けにヨーグルトを食べた。冷蔵庫で眠っていたレモン・マーマレードを消費するためだ。
飲み物は豆乳カプチーノ。
豆乳を100均の電動ミキサーで泡立て、エスプレッソを注いだものだ。
こういうの、ブランチじゃなくて、なんて言うんですかね?おめざ?





豆乳は健康的な食品だということで、豆腐の原料という領域をはるかに超え、スープだの鍋だのグラタンだのカプチーノだのジェラートだのと、様々なかたちで活躍しているようだが、私はけっこう苦手だ。
あの味は、液状の豆腐以外の何者でもないと思う。
豆腐は私の主食といっても差し支えないほどの存在なのだが、豆乳のほうはどうも・・・

子供の頃父親に連れて行ってもらった赤提灯で、店のおやじさんが出してくれた豆乳を初めて飲み、「なんてマズイ飲み物なんだ!」とショックを受けたものだが、今飲んでもやっぱりそう思う。
でもつい豆乳ブームにつられて、時々買ってしまう。
幸い、泡立てると比較的ソフトな味になるんですよ。

ちなみに、今日の夕食前の食前酒は、ブラッドオレンジジュースとカンパリのカクテル。
昨日成城石井でイタリア製のブラッドオレンジジュースを見かけ、1リットル850円(税抜き価格)というその高額ぶりに衝撃を受けたのだが、幸い195ml入りの小パックは200円以下だったので、そちらを購入しておいたのだ。
飲んでみるとドロッと濃くて美味しかったが、色が全然赤くなくてサビっぽいオレンジ色だったので、カンパリを混ぜたらいい感じになった。


さて、さらに話はぴょんっと飛ぶが・・・

在英のシリア反体制派組織「シリア人権監視団」の代表ラーミー・アブドゥッラフマーン氏は、私が高校生の頃からお世話になっている奈良の皮膚科のH先生に顔も声も喋り方も似ていて目が離せない。だからどうだってことはないんですが・・・


この人。「そのうち選挙にでも出るんかい?」と思うほど、アラブメディアにおける露出度が高い人物だ。



彼の出演する動画はこちら。あれ、よくみたらそれほど似てないかも・・・
https://www.youtube.com/watch?v=ruCTx4oq4YA
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ロシアのシリア空爆をめぐるヌスラ戦線指導者の声明

2015-10-18 22:47:20 | 中東ニュース

今回は、シリア反体制派連合「ファタハ軍」に参加するアルカーイダ系「ヌスラ戦線」指導者、アブ・ムハンマド・ジューラーニが12日に発した声明の要旨を載せます。ちょっと時間経っちゃったけど。っていうか、手料理、猫、ハト、家庭栽培ときてヌスラ戦線って、なんなんだお前はってかんじですけど~

この声明は、ロシアによるシリア空爆に言及したもので、「ロシアの介入・・・最後の矢」という題名でヌスラ戦線公式サイト「マナーラ・バイダー」(「白い灯台」の意)で発表された。

YOUTUBEにアップされた録音音声
https://www.youtube.com/watch?v=duh1csQ_U6Q

レバノンのサフィール紙の関連記事(アラビア語)
http://assafir.com/Article/450204

ジューラーニ指導者に関するこのブログの以前の記事は以下の通り:
http://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/30da85f51f18f08d19d3519d30eb1630

http://blog.goo.ne.jp/mendokusainoyo/e/f2c2c2fbd6304d18f89574b3b3978a69

ちなみに、私は別にヌスラ戦線の回し者じゃないんで、そこんとこよろしく!(当たり前や)


<声明の要旨>
シリア政府軍はジハード戦士たちに数々の敗北を喫して、その防衛能力は地に堕ち、攻撃はすべからく失敗に終わった。
イランやヒズボラの助太刀も虚しく、その運命は風前の灯であった。
それゆえ、アサド政権は大望を捨て、せめてダマスカス南部からラタキア北部にかけての小国を保守せんと企てた。
しかるに、さらなる攻撃を喰らって、それすら危うい事態と相成った。
残された領地を救わんと、使者が次々とイランに走った。

この状況はロシアにとっておあつらえ向きだった。
ウクライナでの揉め事のため制裁を受けるロシアが、欧米に圧力をかけて自らに有利な展開に持っていくため、シリア以上に好都合な切り札はなかったといえよう。
またロシアには、30年以上前に失われた国際社会での覇権を取り戻すという野望もあった。

ロシアの侵略の名目は、「アサド政権救済とISとの闘い」であったが、ISがアサド政権を脅かす存在ではないと、ロシアは重々承知していた。
IS支配地は、政権の主要な支配地と境を接していないからだ。
それゆえ、ロシアがISではなく反体制派「ファタハ軍」や政権支配地に迫る反体制派を攻撃したのは、驚くに当たらない。
ロシアはまた、平和だった村々までも空爆し、女性や子供たちを殺害した。
犯罪者アサドの政権がこれまでやってきたのと同じように。

ロシアは多少の空爆や砲撃でアサド政権を救えると、真剣に信じているのか?
政権の温存に足りぬものは、本当にそれだけなのか?

ロシアの侵略の理由が数多いことに、疑念の余地はない。
未だ詳らかにはされていないが、いずれ白日の下に晒されるだろう。

ロシアの侵略はアサド政権が持つ矢筒の最後の矢となるだろう。
その攻撃は無秩序にして不正確、敗北の兆しは初めから見えている。

国連特使による政治的解決策は、スンニー派の人々を欺き弱体化させるものだ。
欧米の利益を保証し、イスラエルの安全を確保する内容だ。
ジハード戦士たちには、戦って勝利を得る以外の道はない。

シリアの戦闘はすでに、最終段階に入った。
ムスリムの血が無駄に流れぬよう、皆が用意せねばならない。
全てのジハード戦士が、あらゆる戦線で総動員態勢に入らねばならない。
特に、ラタキアのアラウィー派の村々への攻撃を強化し、毎日ミサイル数百発を打ち込む必要がある。
スンニー派の村々に奴らが行っているのと同じように。
但し、奴らがスンニー派地域への攻撃をやめたら、我々も攻撃を止めるだろう。

ある国は「アサドを残そう」と言い、別の国は「いや排除すべきだ」と主張し、さらに別の国は「一定期間残した後に排除する」とした。
しかし、アサドは殺されるべきなのだ。
毒は蛇の頭にあるというではないか。

アサドを殺した者には300万ユーロ、ヒズボラ書記長ナスラッラーを殺した者には200万ユーロの褒賞金を与える。
仮に奴らの一味であったしても、身の安全を保証して望みの地に送り届ける。

コーカサスの国々のジハード戦士たちよ、
ロシアがシリアの一般市民を殺したならがロシアの一般市民を、戦闘員を殺したならば兵士を殺せ。
目には目を、歯に歯を。


(終わり)
後半はジハードへの呼びかけ等だったので、省略した。
全体に武士っぽい名文調で訳したかったのだが、実力不足のため中途半端で終わったのが痛恨だ。

この記事を書くために、録音音声を何度も繰り返し聴いたのだが、聴けば聴くほどその発音と文章の美しさのトリコになってしまった。ああ、うっとり~・・・はっ、これはもしや洗脳効果?



<おまけのネコ写真>
以前載せた写真を再掲~

私が勝手に選んだアブ・ムハンマド・ジューラーニのイメージキャット
アンマンで住んでいたアパートの庭によく出没していた「ストみけ」(=ストーカーっぽい三毛猫)









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その後のルーコラとカモメと赤ずきんちゃんのおばあさん

2015-10-14 21:20:47 | ハトやスズメなど


前回の記事に、「ルーコラの種を蒔いたら、もりもり芽が出てきた」と書いた。
現在はこんな状態だ。


びっしりこ 



小さくて底の浅い容器に、種を1袋無理やりまいたもんだから、こんな密度になってしまった。
今回は肥料もやっていないし、このまま行くとそう遠からず全部しおれてしまうような気がする。
今が全盛期かな、このヒトたちは・・・って、そろそろ間引きするべきですかね。


話は変わるが、先日友人と横浜の山下公園に行って、カモメにパンをあげてきた。

カモメの餌付けはたのしい。
投げたパン屑を空中キャッチするなどの芸当を見せてくれるので、ハトの餌付けよりもイベント性が高いのだ。
ただ、山下公園のカモメたちは、イスタンブルのカモメたちのような離れ技を身につけていないのが少々残念だった。
あちらのカモメはフェリーにぴったりくっついて飛び、船の進む速度を考慮しつつ乗客の投げたエサをキャッチすることができるのだ。
プロのカモメ調教師をトルコから招いて、訓練を受けさせる必要があるかもしれない。

カモメを見ていたら、童謡の「かもめの水兵さん」を思い出した。
あの歌ではカモメはひたすら波にチャプチャプ浮かんでいることになっているが、実際にはどこかに止まっているか、空を飛んでいることのほうが多い気がする。
https://www.youtube.com/watch?v=keulO4hoQPw


氷川丸のもやい綱にずらりと並ぶ



この獰猛な顔が好き



さらに話は飛ぶが、最近ちょっと、赤ずきんちゃんのおばあさんについて考えを巡らせていた。
「赤ずきんちゃん」の話の中でおばあさんは完全に脇役なのだが、私にとってはなぜか気にかかる存在だ。

狼がいるような深い森の中の一軒家に1人で住んでいて、身体が弱くて、赤ワインが好き。
なんだか他人とは思えない・・・
おそらく猫の1匹や2匹も飼って、野鳥の餌付けもしていたに違いない。

たぶんこのおばあさんは、赤ずきんちゃんのお母さんの実母だ。
お母さんは赤ずきんちゃんが小さい頃離婚して、小学校の教師として働きながら女手一つで子育てをしている。
森の中で一人暮らしをしているおばあさんのことを心配しているが、仕事で忙しいからなかなか会いにいけない。
「森を出て、私たちと一緒に暮らそう」と何度も提案したが、おばあさんは「町の暮らしは私には合わない」などと言って、どうしても首を縦に振らない。
しかし、最近そのおばあさんの体調が思わしくないと、郵便配達人が話しているのを聞いた。
このため、森にはリスクがあることを知りつつも、赤ずきんちゃんをお使いに出したと・・・

という具合にあれこれ想像していると、時間なんてすぐ経ってしまう。
そうこうしているうちに、今年もじきに終わるのね・・・




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ルーコラを育てようとして、ハエを育てる

2015-10-07 15:34:35 | 日記


しばらく前から、「家でハーブを育てたい!」というこの年齢の女性にありがちな願望が、私の心を圧迫していた。

しかし、うちは庭どころかベランダもないアパートだ。
同様の条件の家に住んでいても、植木鉢やプランターでわさわさハーブや野菜を育てている方も少なくないだろうが、
気力も体力もない私は、土の入った重いプランターや大きな植木鉢を掃除の時にぐぐぐぐぐと動かすことを想像して、
ついつい二の足を踏んでいた。

そんなある日、図書館で見つけてしまったのだ。
「カップ栽培」のやり方の説明本を。
「カップ栽培」とは、紙コップやヨーグルトの空き容器などを使って、ハーブ・野菜類を栽培することだ。
手軽で場所もとらないし、失敗した時に捨てるのも楽そうじゃないですか?


本のタイトルは忘れたけど、こういう感じの内容だった。
http://mrs.living.jp/feature/article/1556001


というわけで、うちにあったヨーグルトの空き容器とドンブリ型のプラスチック容器(かつてマーボー丼が入っていた)を使って試してみることにした。
土はダイソーで買った「ハーブ用の土」。

本には「カップ栽培では、土が少なくて養分が不足するから、肥料で補う必要がある」と書いてあったので、
同じくダイソーで買った有機肥料の「ナタネかす」を混ぜてみた。
蒔いたのは、ルーコラとイタリアンパセリの種だ。


ヨーグルトの方がパセリ、ドンブリのほうがルーコラ。ついでに、スーパーで買ったバジリコも2本さしてみた。



結果的に言うと、パセリは全然芽が出ず、バジリコさんたちも数日後にお亡くなりになったが、
ルーコラだけは、可愛い芽が出まくった。
芽吹いてからまもなく里帰りして、数日間家を空けたのだが、
恐る恐る帰宅したら、ふたばちゃんたちはけなげに生き延びてくれていた。

しかし、種1袋を小さなドンブリ容器に全部ぶちまけたせいで、芽がぎっしりつまって狭苦しそうだった。
このため、もう1個ドンブリ型容器を用意して(そのためにタコス丼を買って食べた)、約半数をそちらに移植した。
同時に、追肥としてナタネかすも沢山撒いた。

ところが、移植の仕方が乱暴だったせいか、ルーコラの芽はひとつ、またひとつと萎びてミイラになっていった。
その代わりと言ってはなんだが、ハエが沢山育ってくれた。
どうやら、ナタネかすにハエの卵が沢山仕込まれていたようだ。
コバエさんたちがわらわら湧いて、すぐに大きくなって、窓や天井にとまったり、ぶんぶん飛行したり・・・
ハエは別に餌付けしたくないんだけどな~
(ハエの写真はないので、想像力でイメージしてくださいね!)

このかなしい結末に懲りず、先日ふたたびカップ栽培を始めた。
肥料は省略。ハエとはもうお付き合いしたくないので。


今回はルーコラオンリー。またもりもり芽が出てうれしい。



でも、問題はここからなのだ。
こんな小さい容器に芽がてんこ盛りでは、じきに枯れてしまいそう。
でも下手に移植したり抜いたりしたら、やっぱり枯らしてしまいそう。

ど、どうすればいいんだろう・・・


理想の家庭栽培、私にはきっと一生無理。っていうか、やっぱり庭付きの一軒家に住みたい





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