外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(11)~ローマからアンマンに移動・前編~

2023-03-11 19:12:37 | イタリア

 

 

今年も気が付いたらもう3月中旬。気候もすっかり春めいて(っていうか初夏っぽい)、関東では来週にも桜が開花するという話だ。去年の旅行記が全然進んでないのに、なんだか焦る~

 

 

というわけで、今回はトルコの地震の話ではなく、途中になっていた旅行記を再開する。前回はローマ滞在3日目にトッレ・アルジェンティーナ広場に猫を見に行った話で終わっていた。翌日は移動日で、ライアンエアーでローマを16:35に発ち、ヨルダンの首都アンマンに21:30に着く予定だった。

 

 

この日は朝7時半に目覚めたが、チェックアウトギリギリまでホテルにいて、荷物をまとめたり、SNSを眺めたりして過ごした。移動する日は体力を消耗するので、観光はしない主義なのだ。身体が弱いから、ちょっと無理をするとすぐ瀕死になるんですもの…

 

 

11時間際にチェックアウトしにいったら、フロントには前夜も見かけた若い男性が座っていた。エリザベッタさんの息子さんかもしれない。イタリアの小さいホテルはたいてい家族経営なのだ。彼も感じが良かったが、コーヒーは勧めてくれなかった。やはり、このホテルではエリザベッタさんが当番の時だけコーヒーが出るのだろう。

 

 

ホテルにスーツケースを預け、テルミニ駅に向かった。空港に行くには早すぎるので、駅のカフェで時間をつぶしてから、ホテルに戻って荷物を引き取り、また駅に引き返して空港行きの列車に乗る段取りだ。駅で荷物を預けるとお金がかかるからな…

 

 

前日に目をつけておいた広いカフェテリアに座ってカッフェ・マッキアート(スチームミルクを垂らしたエスプレッソ)を飲み、PC作業をして時間をつぶした。

 

 

エスプレッソは安かったが(座っても€1.3)、すぐ飲み終わるので長居しずらかったぜ…

 

 

1時間ほどで切り上げて、券売機で空港までのチケットを購入し、駅付近のバールで昼食用のサンドイッチ(tramezzino)とビールを買ってから、ホテルに戻って荷物を引き取った。

 

 

イタリア国鉄の券売機では、アラビア語が選べるんですよ、奥さん!(誰得情報)

 

 

サンドイッチを買ったバールでマリトッツォを発見。ミニサイズは€1.2。

 

 

 

関係ないが、マリトッツォって、絵本「僕を探しに」のあいつに似てませんかね。

 

 

これなんて、そのものじゃないですか??

 

 

 

閑話休題…

 

 

スーツケースを引きずりながらまた駅に戻り、迷いながら空港列車(レオナルド・エクスプレス )の乗り場にたどりつく。この時点で既にかなり疲れていた。何回も乗ったことがあるのに、乗り場が変わったわけでもないのに、なぜいつも迷うのだろう(それは極度の方向音痴だから)

 

 

ようやく列車に乗り込み、発車と同時に缶ビールを開けて飲み始める。疲れた体に染み渡る…と言うほどではないが、ぬるくてもまあまあ美味しい。

 

 

おじさんマークのモレッティビール

 

 

周りを見渡したら、他の乗客は何も飲食していなかった。もしかしたら車内は飲食禁止かもしれないと思い、慌てて飲み終える。FFP2のマスク着用義務もあることだし。

 

 

空港に着いたらもう14時近くて、ライアンエアーのカウンターの前には長蛇の列が出来ていた。並んでいたら、しばらくしてから係員がやってきて何か聞かれ(聞き取れなかった)、端末のある所に連れていかれて何やら入力させられ(もたもたしてたら結局代わりにやってくれた)、搭乗券をプリントアウトしてから、カウンターに連れていかれた。

 

当時私は調査不足で知らなかったのだが、ライアンエアーは自分で事前にオンラインチェックインをして搭乗券をプリントしないといけないらしい(参考)。そうしないと高額なペナルティを払わされるとネットに書いてある。私の場合は、空港で係員がやってくれたので、ラッキーだったのだろう。ライアンエアーって、安い分だけ罠が多い気がする。

 

カウンターの窓口にいたイタリア人のおじ様にパスポートと搭乗券を差し出すと、ヨルダン入国のためのQRコードと旅行期間をカバーする保険の証書を出すように言われた(日本人は事前の入国ビザ取得は不要)。出国前にヨルダン大使館に電話して聞いた通り、QRコードはあらかじめ出してプリントアウトしてあったが、保険証書などない。そういえば、電話に出た男性に「保険に入っていますか?」と聞かれたなあと思ったが、後の祭りである。(旅の下準備編

 

QRコードの紙を差し出しつつ、私のクレジットカードには海外旅行保険が付いている(本当)、でも証書はないと伝えたら、「証書が必要だ。証書がなかったら、カードに保険が付いていることがどうやって分かるっていうんだ」と言い返され、押し問答になる。クレジットカードのコピーでは駄目だという。

 

私は「だってないものはないんだもん。証書がなくても、ヨルダンは絶対に私を入国させてくれるから大丈夫!!」と謎の自信を前面に押し出して言い張り、その様子を見ておじ様が少し考え、どこかに電話して確認してくれ、結局ワクチン接種証明のコピーでいいことになった。良かった、手元に用意しておいて…

 

問題が解決したので、後はスーツケースを預け入れて、タグを出してもらうだけになったが、これがなかなか出てこなかった。プリンターの調子が悪かったのだ。一難去ってまた一難とはこのことか。

 

おじ様は険しい顔で「Mannaggia!」(マンナッジャア、「くっそ~」くらいの意味)とプリンターに悪態をつき、何度も入力しては失敗してため息をつき、ふとこちらの方を見上げて、「残念ながら、今日は何もかもうまくいかないんだ」と申し分けなさそうに言い訳した。なんだかんだ言って、いい人のようだ。私はローマ教皇のような微笑を浮かべ、忍耐強くその様子を見守った。

 

待ちくたびれた頃、おじ様が不意にガッツポーズをして、「Ce l'ho fatta!!!」(チェロファッタ=「やった!」「できた!」)と誇らしげに宣言し、ようやくプリントアウトできた荷物のタグの半券を渡してくれた。私は拍手をしてねぎらい、感謝の言葉を述べる。まさか時間内に印刷できるとは思わなかったわい…イタリアらしい展開で楽しかったが、非常に時間がかかった。やはり空港には余裕を持って到着するのが正解だ。特にイタリアでは。

 

 

出国手続きをする前に、手早くサンドイッチを食べ、ペットボトルの水を飲み干した。手続きはすぐ終わったが、アンマン行きの便が遅れているようで、スクリーンになかなかゲート番号が出ない。やっとゲート番号が出て、急いで移動して搭乗口の列に並ぶ。アンマン便は結局約30分遅れで離陸した。

 

 

ここまで書いて力尽きたので、続きは次回~

 

 

(おまけの花写真)

ベンチ飲みの時に眺めた早咲きの桜 

夜に写真を撮ると必ずボケる…

 

 

(続く)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(10)~ローマ3日目・トレビの泉と遺跡猫たち・後編~

2023-02-15 05:14:41 | イタリア

 

 

今回もまた、ずいぶん間が空いてしまったが、去年の旅行記を再開する。前回はローマでの3日目、トレビの泉などを経由してトッレ・アルジェンティーナ広場の保護猫施設を見た後、昼食を取ってからホテルに戻って休憩したところで終わっていた。

 

 

ローマ3日目の夕方、ホテルで昼寝などしてから、夕方また出かけた。

 

テルミニ駅地下のコナド(スーパー)で夕食を買って帰るだけのつもりだったが、ふと気が変わり、トッレ・アルジェンティーナ広場にもう一度行ってみることにした。広場の周りにいた人たちが、夕方になったら猫がそこら中をうろうろしていると言っていたことを思い出したからだ。

 

バスに乗るため、駅前のバスターミナルに向かって歩いている時、カラビニエーリ(Carabinieri 憲兵、以下カラビニ)の車両が何台か、サイレンを鳴らしながらすごい勢いですっ飛んで行った。何事かと思ったら、少し先のマクドの前に停車して、そこから降りたカラビニ数人が、先に来ていた同僚たちに合流していた。

 

 

 

 

なんか盛り上がってる。

 

 

周りに野次馬さんたち(イタリア人も観光客も)が群がっていたが、誰にも何が起こっているのか分からないようだった。カラビニがTシャツなどを押収している様子だったので、偽ブランドのTシャツを売る移民の行商人が摘発されたのかもしれない。よくあることだ。それにしては、やけに大がかりだった気もするが。

 


駅前からH40番のバスに乗ってトッレ・アルジェンティーナ広場に向かった。バスのチケットは乗降口付近に設置されている刻印機を通す必要があるが、機械が壊れていて、使い物にならないことが多い。この時もそうだった。チケットに日付・使用開始時間を刻印しなければ、無賃乗車扱いになるのだが…

 

 

車窓から見えたヴェネツィア広場とヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

 

 

トッレ・アルジェンティーナ広場には間もなく着いた。前回も書いたが、この広場は中心部分が周囲より一段低くなっていて、古代ローマの神殿の遺跡があるのだが、現在は閉鎖されている。

 

 

広場をぐるっと回って猫を探そうと思い、ほんの少し歩いたら、下の遺跡のところをうろついている猫たちを発見。上のベンチのところでも、イタリア人のおじさんが猫数匹を餌付けしている所に遭遇した。

 

 

すでに満腹してくつろぎモードになっている猫もいれば、まだエサを待っている猫もいた。

 

 

近づいた女性は持ち物検査を受けていた。

 

 

夕方涼しくなってから出直したのは正解だった。うふふ…

 

猫おじさん(仮名)の邪魔をしないよう、広場を一回りして、下の遺跡の周りにたむろしている猫たちの写真を撮った。

 

 

分かりにくいけど、何匹かいる。

 

 

大体みんなだらだら寝そべっていた。保護猫施設でご飯を食べた後で眠いのかも。

 

 

 

 

 

しばらくしてさっきのベンチのところに戻ったら、猫おじさんの姿はもうなかったが、彼にエサをもらっていた黒猫はまだいた。

 

 

すみっこでくつろぎタイム

 

 

すでに満腹なはずだったが、私がカメラを取るためにカバンを開けたら、その音を聞いて「おっ、エサをくれるのか」とばかりに寄ってきて、おねだり態勢に入った。それをみて、他の猫たちも寄ってくる。みんなもう食事を済ませているはずなのだが。

 

 

「おらおらエサ出せにゃ~」(極道派)

 

 

「3日前から何も食べてないにゃ~」(演技派)

 

 

「エサがまだあるのは分かってるにゃ~」(透視派)

 

 

要求されるままに、ちゅ~るやちゅ~るビッツをあげていた時、イタリア人の母娘がそばに立って、こちらを眺めているのに気が付いた。中学生と小学生くらいの女の子2人と、おそらく私より年下だと思われる母親の3人連れだ。下の子にちゅ~るを1本譲ってあげて、一緒に餌付けした。将来の猫好きを増やすための啓蒙運動の一環である。

 

母親の話によると、彼女たちはかつてこの近所に住んでいたが、5年ほど前にアブルッツォ(自然豊かな州、田舎とも言う)の小さな町に引っ越していて、この時は親戚を訪ねてローマに来ていたという。ここに住んでいた頃は、この広場には30匹くらいの猫がうろうろしていたのに、ずいぶん数が少なくなったと驚いていた。保護猫施設で避妊・去勢手術を進めているせいかもしれない。みんな手術をした印に耳がカットされた「さくら猫」だし。そう教えたら、彼女は当惑した顔をしていた。その気持ちはよくわかる。

 

日本もそうだが、近年世界的に野良猫の避妊・去勢手術が恐ろしいスピードで進められている。野良猫が多くて、それが観光客を引き寄せる要素の一つとなっているトルコなど、中東諸国もその例外ではない。このままいけば、いずれ子猫があまり生まれなくなり、野良猫の数がどんどん減少して、地域によってはもう見られなくなるかもしれない。次世代の岩合さんは、世界ネコ歩きが出来なくなるかもしれない。そして、手術を進めているのは猫を愛する人達だ。「かわいそうな野良猫をなくすため」に。

 

かわいそうな野良猫をなくすことが、野良猫の減少・絶滅に繋がらない方法はないものだろうか…(難しい問題だ)

 

 

母娘が去った後、私もエサやりを終えて、またバスに乗ってテルミニ駅まで帰った。

 

 

 

 

屋根に監視カメラが2台

 

 

駅のコナドで夕食用にツナとトマトのパニーノ、赤ワイン、ビールなどを買い込む。ホテルに戻ったら、まずシャワーを浴び、ビールを飲んで一息ついた。

 

 

今回初めて飲んだイタリアビール。ビール味だった。(味を覚えていない)

 

 

テレビを観ながらパニーノを食べ(美味しかった)、ワインを飲んだ(普通だった)。私の好きなイタリア国営テレビRAI3の長寿番組「CHI L'HA VISTO」をやっていた。いつまで続くんだろう、この番組…

 

 

翌日は夕方の便でヨルダンに移動するので、体力を温存するために観光はせず、11時ギリギリにチェックアウトして駅のカフェでPC作業をし、早めに空港入りしようと考えていた。アンマン到着は夜9時半の予定で、そこからバスとセルビス(乗り合いタクシー)で旧市街に出て、ホテルに向かうつもりだった。さて、無事にたどり着けるだろうか…

 

 

(続く)


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(9)~ローマ3日目・トレビの泉と遺跡猫たち・前編~

2023-01-19 19:14:52 | イタリア

(古代の壁の脇で眠る猫たち)

 

 

今回はようやく旅行記の続き。成田からローマに到着して3日目の話だ。去年の6月半ば~7月半ばの旅行のことなのに、なかなか書き進めないでいるうちに、今年も1月後半に入ってしまった。いつ終わるんだろう、これ…

 

 

さて、ローマ滞在3日目は、ネットを検索していて見つけたトッレ・アルジェンティーナ広場の保護猫施設に行く予定だった。そこはローマの王道の観光名所トレビの泉やパンテオンに近いので、そちらもついでに回るつもりだった。

 

その日は朝8時半に起きた。我ながら早起きだ。しかし、洗濯したり、ツイッターを更新したりしていたら、いつのまにか11時を過ぎていた。時間が過ぎるのが速いのか、私の行動がとろいのか…(きっと前者ね)

 

前日フロントのエリザベッタさんに「明日はコーヒーを飲んで行ってね!」と念を押されていたので、コーヒーをもらいに行くと、ここで飲むか部屋で飲むかと聞かれたので、部屋に届けてもらうことにした。

 

届いたのはこちら。

 

 

カプチーノにチョコチップ入りのカップケーキが添えられている。カプチーノはインスタントではなく、ちゃんと淹れたものだった。イタリアの安ホテルの水準で言えば、これは朝食付きだとみなせるだろう。彼女がフロントの当番の時だけのサービスなのかもしれないが。私は普段朝は寝ているので何も食べないが、旅行中は朝食をとってから出かけた方が、落ち着いて行動できる気がする。

 

エリザベッタさんにお礼を言ってお盆を返してから、11時半頃に出かけ、テルミニ駅からメトロでバルベリーニ駅に出た。まず同駅の近くにあるトレビの泉とパンテオンを見て、それからトッレ・アルジェンティーナ広場まで歩くつもりだった。トレビの泉もパンテオンも過去に行ったことがあるのだが、パンテオンがとても良かったので、この機会に再訪しようと考えたのだ。トレビの泉は近くにあるからついで。

 

ネットから拝借したパンテオン内部の写真

Il Pantheon- Scopriamo Roma - Samarcanda Taxi

 

 

仄暗い空間に一筋の光が差し込む、あの静謐な空間がハートわしづかみだ。

 

 

というわけで、まずトレビの泉に向かった。グーグルマップ先生に導かれるままに進む。

 

 

道端にけっこうゴミが落ちている。ローマだから。

 

 

アラビア語表記があれば、目が自動的に検知する。

 

 

トレビの泉はバルベリーニ駅から近かった。

 

 

 

 

予想以上に観光客が多い。

 

 

イタリアにはこの時すでに、コロナ前の水準近くまで観光客が戻っている様だった。太陽が照り付けて真夏のように暑く、熱中症が心配になるレベルの猛暑日だったが、誰もそんなことは気にしてないようだった。

 

かつて私がフィレンツェに滞在していた頃、両親と妹が訪ねてきた際にローマを案内し、一緒にトレビの泉を観光したことがある。今トレビの泉を両親に見せてあげたら、当時のことを懐かしく思い出して、喜ぶかもしれない。そう思った私は、初めてのLINEのビデオ通話を試みることにして、母親にかけてみた。

 

電話に出た母親は、喜ぶというよりは、むしろ当惑している様子だった。今までやったことないのに、突然ビデオ電話をかけたから、当然かもしれない。トレビの泉を見せたら、一応歓声を上げてくれたが。やっぱり、慣れない親孝行などをしようとしたら、スベるわね…と思いつつ、早々に切る。

 

トレビの泉を観光したら、周りの店でジェラートを食べなければいけない気がしたが(先入観)、どこも観光地価格でやたら高いので、あきらめてパンテオンに向かう。

 

なぜか秋冬の風物詩である焼き栗の屋台があった。当然誰も買ってなかったが。

 


パンテオンはトレビの泉から目と鼻の先だが、太陽が照り付ける中、観光客で混雑した通りを歩くのはけっこう大変だった。

 

 

こういう大道芸人、マドリードでも見たことある。

 

 

ブーゲンビリアがてんこ盛り

 

 

この手の土産物は世界中にありそう

 

 

へろへろになりながら、パンテオンに到着。

 

 

 

 

 

しかし、入口の前に行列が出来ていた。炎天下で行列に並ぶ根性と体力は私にはない。(炎天下でなくてもない)

 

 

テロ対策で配置された兵士たちもサングラス姿

 

 

パンテオンはスルーして、最終目的地であるトッレ・アルジェンティーナ広場まで歩く。意外なことに、迷わずにたどり着けた。

 

 

この広場は周りより一段低くなっていて、古代ローマの神殿の遺跡があるのだが、整備中なのか、この時は公開されておらず、周りに白いパーテーションがめぐらされていた。保護猫施設はその一角にあって、そこには入れるはずだった。

 

 

ローマには松が多い気がする。

 

 

ローマの松」という交響詩もある。(さっき気づいた)

 

 

広場の周りを歩いて、その辺にいた地元民らしき男性2人に保護猫施設のことを聞いてみたら、この辺りは夜は猫だらけだが、今は暑いからいない、保護猫施設については聞いたことがないと言われた。しかし、ぐるりと回ってみたら、簡単に入口が見つかった。地元での知名度は低いようだ。ネットでは日本語でも情報が出てくるのに。(参考1)(参考2

 

 

 

 

階段を下りて行ったら、こういうお出迎えサービスが

 

 

撫で放題。疲れが一瞬で吹き飛んだ。

 

 

ここが建物入口

 

 

中には欧米人観光客のグループがいくつか入っていて、係の人達から英語で説明を受けていた。私は1人だったせいか、放っておかれたが、そのおかげで自由に見て回ることが出来た。

 

 

中にも猫が落ちていた。

 

 

 

 


小耳にはさんだ説明によると、全部で90匹くらいいるらしいが、ほんとかな…猫たちは好きなように建物を出入りしたり、寝そべったり、ご飯を食べたりしていたが、仕切りの向こうでケージに入れられている子たちもいた。隔離中かな?

 

 

一番人気だったアイドル猫さん

 

 

寄付のための猫カレンダー(15ユーロ)をお土産用に一冊買ってから外に出た。

 

 

階段下の猫が増えていた。暑いから、寝ている猫が多い。

 

 

君は熟睡しすぎでは。

 

 

もうお昼時を過ぎ、お腹が空いていたので、広場を出てから安く昼食をとれそうなバールを探して歩く。しかし、観光名所のそばなので、高い店しか見あたらない。そうこうしているうちにテヴェレ川にたどり着いてしまった。

 

中州のティベリーナ島(参考

 

 

橋を渡ってさらに少し歩いたら、ようやく良さそうな食堂に行き当たった。

 

 

ピッツェリアと書いてあるが、他のピザ以外のメニューも色々ある。

 

 

それはローマの郷土料理を出す食堂だった。店の前で椅子に座ったおばあちゃんが幼児をあやしていて、給仕の若者は無口だが親切、テーブルクロスは紙製だった。こういう店は安くて美味しいと相場が決まっている。いっぱい歩いた甲斐があったというものだ。

 

ランチタイムの終了間際だったので、客は少なかった。

 

 

壁には絵がいっぱいかかっていた。

 

 

店名は「Dar Buttero」。「Hostaria」はosteriaやtrattoriaのことで、つまり食堂だ。(インスタ)

 

 

コペルト(席料)はなしで、パンは1.5ユーロ。ハウスワインのデカンタ(250ml)が2ユーロだった。パンと前菜盛り合わと水とワインで計15ユーロほどだった。(チップ少々込み)

 

 

 

 

チーズも生ハムもサラミもオリーブも、見るからに美味しそうだったが、実際とても美味しかった。ここはアタリの店だ。

 

 

固いパンの耳は持ち帰って、帰り道でテヴェレ川のユリカモメさん達にあげることにした。橋のそばの階段を下りて、河原に出る。

 

 

 

 

パン耳に気が付いてくれなかったヒトたち

 

気が付いて食べてくれたヒト

 

 

橋の下にはテントが張ってあった。ホームレスの人達だと思われる。

 

 

この辺りはいつもおしっこ臭いんだよな・・・

 

 

トッレ・アルジェンティーナ広場まで戻ったら、テルミニ駅行きのバスがあったので、それに乗って帰り、ホテルでしばらく昼寝した。

 

 

 

(ここまで書いてエネルギーが切れたので、続きは後編で~)

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(8)~ローマ2日目・モスクと猫編(後半)~

2022-12-07 09:54:38 | イタリア

 

 

毎日ぼんやり過ごしているうちに、今年もとうとう最後の月に突入してしまった(デジャブ)。日本の首都圏では寒い日が続いているが、皆様いかがお過ごしだろうか。

 

うちの安アパートは窓の建付けが悪いせいか(まともなカーテンを掛けてないせいもあるかも)、昼間目覚めて室温をチェックしたら10度前後だったりして、かなりサバイバルな状況だ。昼間はエアコンとコタツをつけ、夜は毛布を重ねて凌いでいるが、もういっそ冬眠したい。恒温動物って、大変だなあ…

 

というわけで(?)、また間が空いてしまったのだが、今回はローマ滞在2日目の話の続き。ローマモスクを訪ねて行って、写真を撮らせてもらい、帰りがけに門番の男性にお礼として少しお布施を渡そうと思ったら、「寄付金?それは猫のエサ代か?」と言われた、というところで終わっていた。(前回の話

 

それを聞いた私が目の色を変えて(たぶん)、「猫のエサ代? ここには猫がいるんですか??」と勢い込んで尋ねたら、彼はこちらにやってくる猫を指さした。

 

おお~

 

キジ白の美猫さんが~

 

 

ぐいぐい来る~

 

 

やっぱりモスクには猫がいなくっちゃね!うふふふ、ふふふふふ(不気味)

 

盛り上がる私を見て、門番氏も心なしか嬉しそうだった。彼が猫を餌付けしているそうで、全部で4匹いるが、昼間は暑いから他の猫はどこか涼しいところに隠れているとのことだった。この猫の名前は「Marocco」(マロッコ)だという。イタリア語でモロッコのことだ。

 

モロッコちゃんは私がエサを持っていることを敏感に察知し、すり寄ってきてくれたので、日本から空輸したいなば食品の「焼きかつお」やちゅ~るを振舞った。

 

いなば食品のスローガンは「世界の猫を喜ばす。」そのまんまやん。

 

 

私が猫好き丸出しでエサをあげたり写真を撮ったりするのを見て、さっきまで冷たかった門番氏の態度が一気に軟化。「預言者ムハンマドは、床に置いた外套の上で寝ている猫を起こさないため、袖部分を切り落として外套を着た」という逸話を教えてくれたので、その話は日本の猫好きの間でも有名だと逆に教えてあげ(私の周りだけかな)、預言者の教友で、猫好きで知られるアブー・フライラ(アラビア語で「子猫のお父さん」という意味の呼び名)の話などをして盛り上がった。(参考

 

すっかり打ち解けたところで、彼が「モスクの中で暮らす人たちがいるから、訪問客は決まった日時にしか入れないが、入り口の前で写真を撮るのは構わないし、外階段の上から見える小モスクの写真も撮っていいから、もう一度行って来たらどうか」と言ってくれたので、再び撮影しに行った。でもすでに十分写真を撮っていたし、小モスクも発見できなかったので、早々に戻った。

 

戻ったら、モロッコちゃんが水を飲んでいたので写真を撮っていたら、また何かくれるのかと期待してすり寄ってきたので、ちゅ~るビッツをあげる。残りのちゅ~るは門番氏に託した。

 

 

あのカバンの中にまだ美味しいものがある気配がするにゃ~

 

 

さて、お腹いっぱいになったから、どっかで昼寝するにゃ~

 

 

よく見ると、後頭部が刈り上げ君。

 

 

猫が立ち去ってから、しばらく門番氏とお喋りした。猫の名前から推測できるように、彼はモロッコ人だったが、長年イタリアに住んでいて、ここの暮らしに満足しているとのことだった。

 

アラビア語のフスハー(標準語)が話せるかどうか聞いてみたら、話せるとのことだったので、練習のためイタリア語からアラビア語に切り替えて話させてもらった。アラブ人はフスハーが苦手な(話せない)人が大半なのだが、宗教関係者は話せることが多いのだ。アラビア語で話しつつも、時々頭が混乱して、ついイタリア語の単語が混ざったりしたが、なにしろ相手は両方できるので、何の問題もなく通じた。言葉が通じるって、素晴らしい。

 

話し始めてわりとすぐに、案の定「何歳か、結婚しているか、子供はいるか?」等と聞かれた。アラブ人男性との会話で避けては通れない質問だ。私が年を正直に答え(驚いていた、うふふ~)、「結婚はしてない。自由に旅したいから」と適当に答えると、彼は少し考えてから、「その方がいい」と真顔で言ってくれた。「建築家か?」とも2,3度聞かれたので、このモスクを訪問する建築家は少なくないのかもしれない。あまり類を見ないデザインのモスクだから。

 

別れ際、「明日の午前中はモスク内部が見学可能だから、また来なさい」と言ってくれたが、間に合うように早起きできる自信がなかったので、「来られたら来ます、インシャ―アッラー」とだけ答えてモスクを後にした。

 

帰りは鉄道で帰った。グーグル先生に聞いたら、行きに通った高架のある駅が「Campi Sportivi」駅で、そこからFlaminio(フラミーニオ)まで列車が通っていることが判明したのだ。フラミーニオからテルミニ駅までは地下鉄1本でいける。これで来たら楽だったのに、気づくのが遅かったわい…

 

フラミーニオ駅にはすぐ着いた。暑い中歩き回って疲れたので、少し休憩する事にして、広場の近くのバールでプロシュット・コット(Prosciutto cotto、加熱済みのハム)とチーズを挟んだパニーノとビールを取り、外のテーブルで通りを眺めながらゆっくり食べた。ぼんやりしてる間にパニーノを温められてしまったが、イタリアなのでハムもチーズもパンも美味しかった。サルデーニャ製の冷えたビールも当然美味しい。

 

 

 

 

おこぼれのパンくずを狙って待機しているすずめが道路にいたので、パンの具の入っていない部分をちぎって投げてあげたら、小型戦闘機のように飛んできた。

 

 

こちらのすずめは色が薄め

 

 

パン屑ゲット

 

 

ハトも乱入

 

 

結局半分くらいパンをあげてしまった。

 

 

食べ終えてから、メトロでテルミニ駅に戻った。疲れていたから、夜はもう外出しないことにして、駅構内のスーパー・コナドで夕食を買って帰ろうと思ったが、道に迷ってたどり着けなかった。方向音痴って、かなしいことね…仕方がないので、地下のバールで生絞りのオレンジジュースを飲んで一息つき、ホテルに戻ることにする。

 

 

ここもイタリア南部系のバール

 

 

美味しそうな南部の郷土菓子も売られている。

 

 

ホテルの部屋に戻って、道すがら買ったビールをぼんやり飲んでいたら、エリザベッタさんがノックした。「部屋にあった飲みかけの赤ワインの瓶を冷蔵庫に入れておいたのよ。冷えていた方が美味しいだろうと思って」と言って、瓶を渡してくれる。イタリア人も夏は赤ワインを冷やすのか、と意表を突かれたが、礼を言って受け取っておいた。親切な人だ。

 

よく冷えた赤ワインの瓶を眺めていると、うちの母がかつて私が里帰りする度に、「何飲む?赤ワイン冷やしておいたよ!赤ワインって冷やすものなんでしょ?」と言っていたことがふと頭に浮かんだ。私はその度に「お母さん、赤ワインは冷やしちゃダメ。冷やすのは白ワインよ」と訂正したものだが、イタリア人も赤ワインを冷やしているんだから、母はあながち間違っていなかったのかも…

 

ビールとワインを飲んでから、しばらく昼寝したら、少し元気が出たので、夜8時頃夕食の買い出しにまたテルミニ駅に出た。今回はコナドが発見できた(地上だと思い込んでいたが、地下にあった)。

 

 

ビタミン補給のため、生オレンジジュースを購入。セルフサービスでペットボトルに詰める方式。

 

 

総菜コーナー。クスクスもある。

 

 

アジア食品コーナー。即席めんが充実している。

 

 

インスタント味噌汁がヨルダン製のホンムスの隣りに並んでいる。

 

 

紙パック入りのワインコーナー。ベンチ飲みによさそう。

 

 

結局オレンジジュースの他にライスサラダ、あんず数個、白ワイン(瓶入り)を買った。合計約10ユーロ。ホテルに帰ってシャワーを浴びてから、テレビのウクライナをテーマにした討論番組を眺めながら食べた。出演者は皆怒っていて、大声で一斉に喋っているのに、なぜか会話が成り立つというイタリア的な展開だった。ライスサラダは量が多かったが、ビネガーが効いてさっぱりしていたので完食できた。夏の食欲のない時はこれが一番だ。

 

 

 

 

翌日はトレビの泉やパンテオンなどの王道の観光スポットに寄りつつ、その近くの保護猫施設を見に行くつもりだった(モスク訪問はもう頭になかった)。熱中症にならないように気を付けなければ・・・

 

 

(続く)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(7)~ローマ2日目・モスクと猫編(前半)~

2022-11-17 20:22:31 | イタリア

 

 

ぼんやり暮らしているうちに、気が付いたらもう11月も後半。前回のブログから1か月も経ってしまっている。その間に早めの里帰りをしたりもしたが(正月は感染拡大が懸念されるので)、ほんの数日だったのに、どうしてこんなに日にちが経っているのだろう。時を駆けたのかな。(時を駆けるおばちゃん)

 

というわけで、久しぶりに旅行記の続き。東京からローマに到着した翌日、ローマモスクを訪れた時の話だ。ずっとサボってたから、書き方を忘れてしまった気がするが、なんとか思い出さなければ…

 

今回の旅行ではローマに3泊したのだが、それはローマ観光のために意図したものではなかった。格安のライアンエアーを使ってヨルダンに移動しようと思ったら、ローマ・アンマン間が週2便しかなくて、結果的にそうなっただけなのだ。ライアンエアーは他の航空会社の半額以下なので、宿泊費を入れても安くついた。(片道でスーツケース1個預けて7千円弱だった)

 

ローマは過去に何回も訪れているし、いまさら観光する気もしなかったが、どこにも行かずにホテルでゴロゴロしているわけにもいかない。どうせ行くなら、私の関心事項である中東や猫関連のスポットがいいと思い、ネットで色々検索した結果、まずローマモスクに行ってみることにしたのだ。

 

 

ローマに唯一残ったピラミッドにも行こうかと思ったが、気合が足りなくて行き損ねた。だって暑かったんですもの…でも、そばに猫スポットもあるそうなので、やっぱり行けばよかったかも(くよくよ)

 

 

「ガイウス・ケスティウスのピラミッド」(ネットから拝借した写真)

 

このピラミッドについて書かれた興味深い記事

https://serai.jp/tour/1021365

 

 

さて、ローマ2日目のこの日、私は朝8時半頃に目覚めた。日本で昼夜逆転生活を送っていたのが良かったのか、時差ボケもなかった。しかし、のんびり洗濯やツイッターなどをしていたら、出かけるのが11時を過ぎてしまった。

 

11時半頃にようやくホテルを出ようとしたら、フロントにいたエリザベッタさんが「コーヒーを淹れましょうか?」と声をかけてくれた。遅くなるので遠慮したら、「じゃあ、明日は必ず飲んでいってね!」と念を押しつつ送り出してくれた。素泊まりの安ホテルなのに、妙にサービスがいい。チップちょっとしか置かなかったけど、悪かったかしら…

 

まずテルミニ駅に出て、売店でバス・トラム・メトロ共通券(1枚1.5ユーロ・100分有効)を買い、メトロに乗った。ネットで見つかった数少ない情報(これとか、これとか)によると、ローマモスクはメトロで「Flaminio(フラミーニオ)」まで出て、そこでトラム(市電)に乗り換えて、「Campi Sportivi」(カンピ・スポルティーヴィ=運動場)で降り、徒歩5分のところにあるはずだった。この日は火曜日で、見学可能日ではないはずだったが、一応行ってみることにした。ここは日本じゃなくてイタリアだから、融通を利かせてくれる可能性があるのだ。

 

イタリアでは当時、公共交通機関でのFFP2マスク着用が義務付けられていたが、メトロには違うタイプのマスクをしている人が多く、ノーマスクの人もちらほらいた。チェックが甘いのだろう。後で乗ったバスでは、運転手がノーマスクの人に「Mascherina!」(マスケリーナ=マスクのこと)と叫んでいたが。

 

 

メトロでフラミーニオ広場に到着。

 

 

ここでトラム(2号線)に乗り換えようと思ったら、いつまで経っても来ない。よくみたら、停留所に「6月14日からトラムは休止、フラミーニオ広場から代替バスが出る」と書かれた張り紙があった。6月14日は、まさにこの日だった。なんてこった…

 

とりあえず、広場のバールでカプチーノとコルネット(クロワッサンっぽいパン)を頼んで朝食を取ることにした。

 

甘いパンとカプチーノはイタリアの朝食の定番

 

 

食べ終えてから、店員のお兄ちゃんにバスが出る場所を確認して、礼を言って出ようとしたら、日本語で「アリガト、サヨナラ」と言ってくれた。あ、一応日本人に見えたんだ…

 

 

バスに乗車

 

 

「Campi Sportivi」の停留所で降りるべきだったが、気が付いたら通り過ぎており、終点の「Mancini」(マンチーニ)というバスターミナルまで行ってしまった。なお、途中には「Ankara」というバス停もあり、その付近に青空マーケットが出ていた。

 

バスターミナルで、チケット売り場のおじさんたちに聞いたり、スマホでグーグル先生に聞いたりしたところ(SIMカードを買って正解だった)、168番の「deviato」(迂回)と書いてあるバスが、Campi Sportiviに行くことがわかった。しかし、そのバスがいつやってくるかは、おじさんたちも知らないという。30度を超える気温の中、屋根のないバスターミナルで1時間以上待ち、もう諦めようかなと思ったタイミングでそのバスはやってきた。イタリアのバスは、諦めようとした時にやってくることが多い気がする。狙いすましたように。

 

バスの乗り込んで、運転手さんにローマモスクに行きたいからCampi Sportiviで降ろしてほしいと頼んだら、慣れた感じですぐ頷いてくれた。ローマモスクに行く人によく頼まれるのだろう。欧州最大規模のモスクなので、訪れる外国人も少なくないに違いない。

 

バスを降りてから、グーグル先生に導いてもらって10分ほど歩き、途中で道端に停車していたトラックの中に座っていたファンキーな感じの陽気そうなおばあさんにモスクの場所を尋ねたら、そばに立っていた体格のいい女性(たぶんtravestito=トランスジェンダーの人)に声をかけて聞いてくれた。彼女は「あそこに塔が見えてるでしょ」と言って、近くに見えている鉄道駅の高架の向こうのミナレットを指さして、「高架橋を渡っていくといいわよ!」と教えてくれ、おばあさんと一緒に手を振って見送ってくれた。

 

この写真では分かりにくいが、高架の向こうにミナレットが見えていた。

 

 

この階段を通って上に出る。

 

 

高架の上に出たら、モスク本体が見えた。

 

 

「Viale della Moschea」(「モスク通り」)という標識があった。読みにくいけど

 

 

欧州最大というだけあって、ローマモスクはかなり大きく、そして現代的で無機質な印象の建物だった。

 

入口の方に回ったら、門は閉まっていて、門番らしき男性(たぶんソマリア人)が出てきたところだった。時刻は14時半頃。声をかけたら、彼は当番を終えて帰るところとのことだった。代わりの当番が来る予定だが、いつ来るかは知らないとそっけなく言われ、待とうかどうしようか迷っていたら、別の男性が登場した(国籍不明)。彼が交代要員らしい。

 

その男性に声をかけて、モスクを見学したい旨伝えると、「今日は一般客が入れない日だから、明日の午前中に来なさい」と冷たく言われる。取り付く島もない感じだった。しかし、そこをなんとか、建物の外側からでいいから写真を撮らせてもらえないかと必死で頼み込んだら、中に入らずに外からさっと写真を撮ってすぐ帰るならいいと言ってくれたので、通用門から敷地内に入って、モスクの周りを早足で歩き回って撮影した。

 

 

前景

 

 

このコンクリートの階段を上る

 

 

とっても現代建築

 

 

モスクの入り口

 

 

噴水には水がなかった

 

 

宿泊施設らしき建物

 

 

一通り写真を撮って満足したので、入口のところに戻って門番氏に礼を言い、帰る前に少しだけお布施をしたいと申し出たら、彼は初めて笑顔になり、「寄付金?それは猫のエサ代か?」と聞いた。

 

猫のエサ代?

 

 

(続き)

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする