1日1つフランス語のニュースも読みましょうということで、今日は仏独共同歴史教科書についての記事を読みました。
今から3年前の2003年フランスのシラク大統領とドイツのシュレーダー首相(今のドイツは、アンジェラ・メルケル首相)が共同で「共同の歴史教科書を作る」と発表しました。
歴史はしばしば各国間の政治的な大きな争点になるため、2つの国が共通の歴史教科書を編纂することなど今までには例がありませんでした。
ここで、Le Figaroの記事は日本と韓国・中国、そしてパレスチナとイスラエルの例を挙げています。
Certains manuels japonais passent ainsi sous silence les exactions(暴虐、略奪) de l'impérialisme nippon, ce qui suscite(感情などを掻き立てる) les protestations récurrentes de la Chine et de la Corée. Des historiens israéliens et palestiniens ont récemment tenté l'expérience mais ils s'étaient contentés de juxtaposer(並置する) des versions contradictoires.
しかし仏独間には大きな困難もなく、主な論点は第二次世界大戦についてではなく、戦後アメリカが世界の中で果たしてきた役割への評価についてだったそうです。フランスはドイツをNATO支持者だとみていたし、ドイツはフランスが反アメリカのスタンスを取っていたとみなしていたのだそうです。
"les Français trouvaient les Allemands atlantistes(NATO主義者) et les Allemands estimaient que nous avions une vision antiaméricaine."
しかしこの点については、議論を尽くしバランスの取れた文章を作り上げるにまで至ったとか。
もひとつの思わぬ障害(autre pierre d'achoppement)は、以前の中央ヨーロッパの民主主義に関する部分で、ドイツはもっと批判的なアプローチをしたかったそうです。中央ヨーロッパってどこの国のことを言うのでしょうか?ルーマニアあたりでしょうか?
また、フランスではよく使われている laïcité(政治や教育が宗教から独立していること) や devoir de mémoire(記憶の義務??←意味不明 )をドイツ語に置き換えるのも大変だったそうです。
またフランスとドイツ、それぞれの国の歴史学習法の違いも見えて興味深いです。
フランスは文献や資料を調べていく方法(ワークショップってヤツですか?)をとるのに対して、ドイツでは歴史の物語を読むことや年表を追う方法をとるのだそうです。
Car les Français ont l'habitude de travailler sur des documents tandis que les Allemands préfèrent les récits et les chronologies.
日本はドイツに近いですね。
それにしても、日本が韓国や中国の共同で歴史教科書を編纂できる日などやって来るのでしょうか・・・。
今から3年前の2003年フランスのシラク大統領とドイツのシュレーダー首相(今のドイツは、アンジェラ・メルケル首相)が共同で「共同の歴史教科書を作る」と発表しました。
歴史はしばしば各国間の政治的な大きな争点になるため、2つの国が共通の歴史教科書を編纂することなど今までには例がありませんでした。
ここで、Le Figaroの記事は日本と韓国・中国、そしてパレスチナとイスラエルの例を挙げています。
Certains manuels japonais passent ainsi sous silence les exactions(暴虐、略奪) de l'impérialisme nippon, ce qui suscite(感情などを掻き立てる) les protestations récurrentes de la Chine et de la Corée. Des historiens israéliens et palestiniens ont récemment tenté l'expérience mais ils s'étaient contentés de juxtaposer(並置する) des versions contradictoires.
しかし仏独間には大きな困難もなく、主な論点は第二次世界大戦についてではなく、戦後アメリカが世界の中で果たしてきた役割への評価についてだったそうです。フランスはドイツをNATO支持者だとみていたし、ドイツはフランスが反アメリカのスタンスを取っていたとみなしていたのだそうです。
"les Français trouvaient les Allemands atlantistes(NATO主義者) et les Allemands estimaient que nous avions une vision antiaméricaine."
しかしこの点については、議論を尽くしバランスの取れた文章を作り上げるにまで至ったとか。
もひとつの思わぬ障害(autre pierre d'achoppement)は、以前の中央ヨーロッパの民主主義に関する部分で、ドイツはもっと批判的なアプローチをしたかったそうです。中央ヨーロッパってどこの国のことを言うのでしょうか?ルーマニアあたりでしょうか?
また、フランスではよく使われている laïcité(政治や教育が宗教から独立していること) や devoir de mémoire(記憶の義務??←意味不明 )をドイツ語に置き換えるのも大変だったそうです。
またフランスとドイツ、それぞれの国の歴史学習法の違いも見えて興味深いです。
フランスは文献や資料を調べていく方法(ワークショップってヤツですか?)をとるのに対して、ドイツでは歴史の物語を読むことや年表を追う方法をとるのだそうです。
Car les Français ont l'habitude de travailler sur des documents tandis que les Allemands préfèrent les récits et les chronologies.
日本はドイツに近いですね。
それにしても、日本が韓国や中国の共同で歴史教科書を編纂できる日などやって来るのでしょうか・・・。