Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

遅まきながら

2006-05-12 23:06:14 | フランス語
遅まきながら、本日、仏検の受験料を払い込みました。
あとは、郵便局発行の領収書をコピーして受験票に貼って出す、です。
これは明日やります。
あと1ヶ月。
実を言うと、あまり受験勉強らしいことをしていません。
「フランス語名詞化辞典」を2回転させ、あとは、「傾向と対策」を2回転目をスタートさせ、ニュース記事をピックアップして1日1題読んでいるぐらい。
皆さんの勉強法を、もしもよろしければ教えてください。 

ヨコハマメリー

2006-05-12 22:46:52 | 映画
「天井桟敷の人々」をもう一度観ていたら、母がやってきました。

「これ、なんていう映画?」
「天井桟敷の人々」
「ああ、『天井桟敷の人々』ね」
「知ってるの?」
「知ってるわよ、有名だもの」

そうか、フランス映画が好きということではなくても、母の年代にとっては有名な映画なのか・・・と思ったのですが、彼女の話を聞いていると、若いころは結構映画を観ていた様子。
「風と共に去りぬ」「カサブランカ」などなど。
学校帰りに母親(私からみれば祖母)と待ち合わせして、伊勢佐木町のマッカーサー劇場でよく観たそうです。
この劇場の名前がいかにも”戦後”ですね。
映画の後には、同じく伊勢佐木町の「ハリウッド洋装店」で服を買ってもらったそうです。このお店の名前もいかにも・・・。

そんな母が今観たがっている映画は「ヨコハマメリー」です。
メリーさんは横浜の伝説の娼婦なのだそうです。
もともとは駐留アメリカ兵をお客としていたそうです。
顔を白塗りして街を歩いているメリーさんと何度も目が合ったことがある学生時代の母。凛として近寄りがたい雰囲気だったそう。
晩年のメリーさんは、よくデパートの階段の踊場においてある椅子で休んでいたそうです。
私は、初めてメリーさんの写真を見たときに、「怖い」という印象を持ってしまいました。でも、きっとメリーさんにはメリーさんのフィロゾフィーがあって、あの姿を貫き通したんでしょうね。
ある女の一生として興味沸きます、よね。



天井桟敷の人々<Les enfants du paradis>

2006-05-10 22:21:00 | 映画
「天井桟敷の人々」(1943年フランス)を観ました。
3時間以上の大作ですが、1部2部に分かれていたので2日に分けて観ました。
これを観るもともとのきっかけは、フランス映画祭で観た映画「オーケストラシート」の話をフランス語の先生にしたことからです。

「オーケストラシート」の出演者の一人であるClaude Brasseur(クロード・ブラッスール)のお父さんがPierre Brasseur(ピエール・ブラッスール)であり、「天井桟敷の人々」に出演している、「天井桟敷の人々」は名作なので、観てないならDVDを貸してあげよう・・・・という流れです。

1943年の映画なので、もちろん白黒です。
あらすじなどはAmazon.japanの紹介文をご覧頂くとします。
私の出した結論は「これは観といて損はない!」です。
観始めるまでは、「3時間かぁ、長いなぁ、白黒だし、退屈しないかなぁ、でも借りたDVDだから返さなきゃならないから観るか・・・」という感覚だったのですが、観はじめると違いました。
最初にググッとひきつけられたのが、Jean-Louis Barrault(ジャンールイ・バロー)演じる役者バティストのパントマイムです。
バティストは自身が出演しているフュナンビュル劇場の前に立ち、父親と共に客引きをしていました。
父親が口上を述べ、バティストは無言でパントマイムをしていたのです。
そこに集まった観衆。
しかし、観衆の中の一人が懐中時計を盗まれます。
時計を盗まれた男性の隣にたまたまいた女性ガランス(Areletty、アルレッティ演じる)が無実の罪を着せられそうになったときに、すべてを観ていたバティストがパントマイムで、時計が盗まれる一部始終を演じます。
このシーンからもう釘付けでした。

このほかにもパントマイムのシーンはいくつか出てきます。
フュナンビュル劇場内で演じられる、いわば、劇中劇の形で。
その劇中劇も素晴らしいのです、魅入ってしまいますよ。

あとは台詞。
台本はJaque Prevert(ジャック・プレヴェール)です。
台詞を聴いていると「ああ、フランス語ってきれいな言葉なんだなぁ」と再認識できます。 rafiné
éblouissant merveilleur spirituel étincelant
なんていう形容詞がふさわしいと思います。

ほかにも、ヒロイン・ガランス(Areletty演じる)とバティストの妻ナタリー(Maria Casarès演じる)の一騎打ち(?)の会話も味がありました。

うん、これは、ぐんぐん引き込まれる映画です。

Ce film est reconnu comme l'un des plus grands chef-d'œuvre du cinéma françaisって言うのが、分かる気がします。

エルメスです

2006-05-09 00:39:18 | ねこねこ
エルメスです。
炎天下の六本木の駐車場から連れてこられました。
ちぇ、こんな田舎にくるとは思ってもみなかったぜ。
本当なら外国のスタイル抜群のお姉ちゃんと同居できたかもしれないのにさ。
今は典型的日本人のオバさんに飼われているのさ。
でもまぁ、住めば都とも言うし、縁側から庭を眺める生活も悪くはないよ。

ぼくは都会出身の猫らしく、人当たりがいいんだ。
一応、誰にでもウェルカム体勢をとることができる。
でも、相手が図に乗ると「シャー」と一撃を食らわせることもあるのさ。
やはり、”適度な距離”っていうのは、大切なんだよ。
最近、この距離を保てないヤツが多くて困るね。

ぼくにはパスカルという相棒がいるんだ。
ご主人が、ぼく一人じゃかわいそう、とか言っちゃって、ある日突然おっとりしたお坊ちゃん猫を連れて来たのさ。それがパスカルさ。
由緒正しい猫らしいよ。
でも、猫は”生まれより育ち”さ。
育った環境が同じなら、ひいおじいちゃんまで遡れる書類があってもなくても同じこと。

ただ困ったことに、アイツのほうが体が大きいんだ。
これは決定的だよね。
でも、ぼくのほうが身軽だから上下運動の俊敏さではアイツなんてぼくの足元にも及ばないよ。

アイツはドンくさいところもあるけど、いなくなったら寂しいなぁ。
いつもべたべた一緒にいたいとは思わないけど、ぼくの視界の範囲にずっといて欲しいよ、マジで。



お坊ちゃまと不法滞在*chat(者)(冗談!)

2006-05-08 21:32:14 | ねこねこ
*chat(シャ・フランス語で猫)



パスカルはクッションに埋もれて寝るのが好きです。
ソファーに乗っているクッションの上でくつろいでいる彼を見ていると「おお~~!ノーブル」と思ってしまう飼い主バカです。

フランス語の先生と2匹の猫について話したときのこと。
パスカルはベンガルという種類です、と言ったら
「Il a une papier?」と訊かれました。
きっと血統書のことを言っているのだなぁ、と勘を働かせ
「Oui,mais un autre chat Hermes il est sans papier」 とついつい口走ってしまいました。(はい、でももう一匹の猫エルメスは血統書ナシです、と言うつもりでした。)
でも、sans papierって不法滞在者のことですよね。
不法滞在どころか、エルメスはパスカルよりも我が家では古株なのです。
2ヶ月ぐらいね。
本当は「Il n'a pas de papier」って言うのが正しいのかな?
でも、血統書は正しくは le pedigreeだそうです。
ペディグリーなんとか、っていうドッグフードありましたっけね。




ノーブル第2弾!

フランス語で夢見ちゃった♪

2006-05-07 21:55:36 | フランス語
昨晩、偏頭痛のまま、パスカルと一緒にお布団に入りました。 
「ナイロビの蜂」はまだ上巻の半分までしか進んでいませんが、だんだん面白くなってきています。
ナイロビの蜂を読みつつ眠りについたのですが、見た夢は、ケニアの高等弁務官事務所で書類の申請をしているではなく、パリのカフェに財布を置き忘れ、それを取りに戻ったという場面設定。
夢の中の私は、もちろんフランス語で喋っていました。

すいません、レジの傍にお財布を忘れて行ってしまったのですが・・・
Excusez-moi,Madame.J'ai laissé mon portefeuille près de la caisse...
これですか?
C'est bien ça?
そうです、それです。
Oui,c'est ça.

(本当に私が持ち主なのか疑っている顔つきをされたので)
そのお財布の中にはいってるクレジットカードを名前を挙げましょうか?
Je vais citer les cartes de crédit dans ce portefeuille,par exemple?
(と言って、三越カードまで挙げるわたし。お店の人は訳が分からず)
いいです、もうわかりました。お財布をお返しします。
Ok, ça suffit,je vais vous rendre votre portefeuille.


なかなか楽しい夢でした。 
明け方目が覚めたら、パスカルは布団の上、エルメスは枕の真横で寝ていました。
猫に囲まれて眠り、フランス語を喋る夢を見るなんて、私は幸せだよ。ヘヘヘ



2日続けて

2006-05-07 15:02:34 | Weblog
GWも今日で終わりです、雨です。
皆さんにとってはどんなGWでしたか?
旅行ですか?家でのんびりですか?

私は、家でのんびりと読書&DVDのつもりでいました。
あとは岩盤浴でも行こうかな~~~なんて思っていたのですが
急に親戚の不幸が。
そうなんです、こういうものは急にやってくるものなのです。
今年に入って2件目(こういうことを件数で数えてよいものかどうか・・・)

父方の叔母の配偶者、早い話が叔父ですね。
つい先日も別の叔母のお通夜で親戚が久しぶりに顔を合わせたばかりでした。
そのときも「こういうことで顔を合わせるのもね」なんて話をしました。
多分、これから先も親戚が顔を合わせるとしたらこういう機会となるのでしょう。

今回の通夜告別式への参加、本来ならば、告別式は失礼してもよい立場の私だったのですが、母の代理で告別式へも参加しました。
お通夜の帰りの電車の中で、やたらとあくびをして気分がすぐれない様子の母だったのですが、告別式当日の朝早く「体調が悪く、どうしようもないので代わりに告別式へ行ってきて」と言われたためです。

この次の親戚の顔合わせがうちの母親の葬儀になるのも嫌なので、5日6日と2日間連続電車に揺られ大和市まで通いました。

亡くなった叔父は享年85歳。
夫婦ともども80過ぎまで一緒にいられたのですから、幸せなほうなのかな?
8歳と10歳の孫たちが一生懸命に「ちゃんと振舞おう」と頑張っているのが微笑ましかったです。

私が身近な人の死に接したのが小学校4年生10歳のときでした。
母方の祖母の葬儀でした。
火葬を待っているとき、この後、火葬が済んだ故人が理科室の骸骨の模型のようになって私たちの前に現れるのではないかと一人考え込んでしまい、待合室で出されたジュースもお菓子も喉を通らなかったことを覚えています。

昨日の葬儀での子供たちも、初めて接する身近な人の死だったと思います。
彼ら心の中でなにがどのように起きていたのかはわかりませんが、ひとつ大事なことを経験したんですね。

ただ、やはり一番嫌な瞬間は、斎場で故人を火葬するときですね。
扉が下りていく瞬間、「本当にこれでもうお別れなんだ」と「もう絶対に生き返らない」と諦めの時です。
そういう意味では火葬はよいことかも。

さて、親戚のお通夜告別式となれば、ついてまわるのが普段は会わない親戚との昔話です。
ネガティブな原因で疎遠になっている叔父叔母、そしていとこたち。でも会えば無邪気な昔がよみがえり、無邪気な自分もよみがえります。
それでも、どこかで冷静な批判的な目をしている自分もいて、とても複雑です。
ま、大人は複雑なんですけどね。

帰りの電車の中から偏頭痛が始まり、寝るまで治りませんでした。




腹の立つニュース

2006-05-02 20:13:56 | ねこねこ
今日の午前中はひどい天気でした。
雷は鳴るわ、ザーザー大雨は降るわ、坂道では上から水が流れてくるし、道路の凹んだ舗装の部分には水がたまっていました。
もうここまで来たら開き直るしかなく、小学生がわざわざ水溜りの中へ入り、運動靴の中に入った水がゴボゴボ立てる音を面白がっているように、わたしも、バックベルトの靴で大雨の中をカツカツと歩きました。
今日の、荒天最高潮のときに外を歩いていたわけです。

天気予報によると明日から3日間はアウトドア日和なのだそうです。
ゴールデンウィークがお日様のゴールドに包まれるのでしょう。
そんななか、腹の立つニュースをNHKで見てしまいました。

高速道路のパーキングエリアに、家庭ごみを持ち込むドライバーがいて困る、というものです。家庭の生ごみが捨てられていたりするそうです。そして、生きた仔猫も捨てられていたそうな!!!

連休の高速道路のパーキングエリアといえば、家族ドライブの休憩所ですよ。
ミーミー鳴くことしかできない仔猫を車に積んで、高速道路のインターで通行券を受け取り(ま、ETCかもしれないけれど)高速に乗り、ほかの家族たちが楽しそうに何か食べたり飲んだりしているその横で、こっそりゴミ箱に仔猫を入れることのできる感覚・・・。

仔猫が手元にいた、ということは、その仔猫を産んだ親猫もいたということです。
仔猫を捨てた人は、その親猫の飼い主かもしれません。
いや!猫の飼い主なら仔猫を捨てることができるだろうか・・・。
100歩譲って飼い猫ではなかったとしても、その猫は「この人間のそばでなら子供を産んでも大丈夫。安心できる人」と判断して子供を産み育てていたはずです。

そんな人間が、高速道路のパーキングエリアのゴミ箱に仔猫を捨てて、何事もなかったかのように、観光地へ向かい、観光して美味しいものを食べ、温泉に入ったりして過ごすわけです。
帰り、また同じ高速を通って帰って来たのなら、上り車線下り車線の違いはあれどパーキングエリアの傍を通りかかるときに心が痛まないのでしょうか?
捨ててきた仔猫のことが気にならないのでしょうか?
気にならないんですよね、気になるくらいならパーキングエリアに遺棄するなんてできませんもんね。

ゴミ箱から見つかった仔猫たちの行く末は分かりませんが、すご~~~~く後味の悪いニュースを聞いてしまいました。

記事の内容とはまったく関係のない写真です。
この記事にこの写真を使うのもなんかなぁ~~~とも思うけれど、ま、いいか!!
4月22日のブログ「2ショット」に載せた写真、この写真を撮った日から10年の歳月を遡った2匹の2ショットです。
すでに現像してある写真をデジカメで撮ったのでボケボケです。