みどりの野原

野原の便り

10月25日 ミツバチの生態 分業 コミュニケーション 分蜂

2018年10月25日 | Weblog

ミツバチの生態の講演があった。
講師は会の仲間のお1人。定年後、環境保全などに感心を持たれ入会され、それから興味が広がり、今までとは分野違いのミツバチの研究に入られ、大学の研究員になったり、外国迄出向かれるなど研究を続けておられる。

間近で生態を観察しやすいことから研究テーマにミツバチを選ばれたそうだ。

ミツバチはチョウと違い、集めた花蜜や花粉を巣に持ち帰る。
花蜜は、酵素を加えられてブドウ糖などに加工しエネルギー源となる。花粉はタンパク質・ビタミン。

へ~と思ったのは、花蜜を持って帰ったミツバチが直接巣の中に運び入れるのではなく、他の蜂に渡し、酵素を加え蜂蜜にして貯蔵するのはその蜂が行うということ。
(糖度40%ぐらいの花蜜は蜂蜜になると78%前後まで高くなるという)

蜂は真社会性昆虫といわれ、仕事は細かく分業されているそうだ。
巣室の掃除・送風・ロイヤルコートに参加(女王バチの世話?ロイヤルゼリーを出したり・・)・巣室の蓋かけ・弱齢幼虫の給餌・花粉の押し固め・巣の修理・蜜の受け取り・門番・花粉集め・蜜集め・・こんなに分かれているのか~。

面白かったのは、羽化からの日齢により分業が決まるとのこと。若者は内勤、齢が進むと外勤になるということ。人間とは逆のような・・・

働き蜂の寿命は30日程度。女王蜂の寿命は3年程度とか。
働き蜂にとっては残り少ない人?生の後半を外敵・危険の多い外周りで身を挺して働くということか。
ちょっと身につまされる。

巣には1匹の女王蜂と女王が生んだ働き蜂(すべて雌)・春には未受精卵から雄蜂が生まれる。
女王蜂は繁殖のためだけに、働き蜂は働くためだけに、雄蜂は(他の群れの)女王と交尾をするためだけに生きる。

巣は25℃~38℃に保たれる。夏には脚で繋がって隙間を開けたり翅で扇いだり・・湿度の高い季節も翅で扇風、冬は空になった部屋を壊して巣板の中に入って冬を越す。

分蜂の話も面白かった。

コニュニケーション
8の字状に歩き、直線部で尻振りをする「8の字ダンス」その走る方向や角度、また尻振り時間などで、餌場などの場所や方向、距離を伝達。
頭を押し当てて短い振動を伝える「ストップシグナル」で抑制を伝える。
他の蜂を足で抑えて自身の身体を1-2秒上下に動かす「ゆすぶり」は不活性蜂を活性化する。
他にも「身震いダンス」や分蜂出発前、ブンブン音を立てながら歩き回り出発を促す「バズラン」他、いろいろなコミュニケーションが知られているらしい。
言葉を持たない蜂のコミュニケーションは感心するばかり。
分蜂前の巣の中の様子の動画は迫力があった。

二ホンミツバチは在来(朝鮮半島から来たとの説も)・セイヨウミツバチは明治にアメリカから輸入された外来種。
蜂蜜を集める能力はセイヨウミツバチの方が高いので、養蜂に使われる。半面、(原産地にはいなかった)オオスズメバチに対する対抗策を持たないので、攻撃されると全滅したりするらしい。
その点、二ホンミツバチは自然界にも多数生息し、オオスズメバチへの対抗性もある。半面、環境が気に入らないと引越ししてしまう(巣箱から逃げる)こともあるぞうだ。

外来のセイヨウミツバチが野外に広がらないかとの質問には、自然界で生息はできず、野生化して増える心配はないようだ。もし交雑しても育たないだろうとのことで、これも問題なさそうだ。
いろんなお話を聞いたがまとめきれない。(記述に間違いもあるかもしれません)

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10月25日 マツバラン なくなった~。

2018年10月25日 | Weblog

出かけるたびに確認していたマツバラン

 
今日朝見ると・・あら~~!! ない~~。なくなっている~~。
  右)9月30日色が黄色くなっていたが元気だったのに。昨日もあったのに。

コンクリートの隙間で、誰の邪魔になるわけでもなく、草も生えていないので草刈りのついでに刈られるのでもなく、誰かが持って行ったとしか思えない。
野生とは言えないのかもしれない。どこからか飛んできたものかもしれないが、通るたびに見ていたのに・・

隙間の端っこにほんのちょっと「カケラ」が残っている。
ここから復帰しないかなあ。

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