みどりの野原

野原の便り

9月8日 飛鳥藤原京 歴史探訪スタンプラリー 

2007年09月08日 | Weblog
今日はスタンプラリーに一般参加。約80人の参加者だったらしい。

江戸時代、本居宣長がたどった旅日記「菅笠日記」のコースをたどるイベントだ。

飛鳥駅~高松塚~鬼の俎・雪隠~天武・持統天皇陵~川原寺~伝飛鳥板葺宮跡~
酒舟石~飛鳥寺~甘樫丘~大官大寺跡~天香具山~藤原京までの役0キロをたどる。

スタンプラリーになっていて、6箇所では奈良大学教授の寺崎先生の解説付きで、
「菅笠日記」の現代語訳の資料により、上記コースの記述で、本居宣長がどのよう
に考えていたかを解説された。

江戸時代に本居宣長の見た飛鳥の様子が書かれていておもしろい。
その知識の広さもわかる。

そのころ(江戸時代)には、天武・持統天皇陵も中が見れたようだ。
里人の言い伝えによる武烈天皇陵というのは間違っている。と書いてあるのは、
その通りで。後に天武・持統天皇陵だと判明している。 

          
                       甘樫丘

家に帰ってもらった資料を見たら、昔の飛鳥京の建物を地図に復元した図があった。
今はほとんどが土の中に埋もれていて、なかなか想像つかないが、改めて昔の飛鳥
の都のすごさがわかる。

 
          板葺宮跡                 川原寺

日陰や少し日がかげると風は涼しいが、なにしろ影がないところが多くて暑かった。


            ヒメクズ満開
                                 
                           ガガイモ満開

私たちは途中で休憩したり、アイスを食べたりとゆっくり歩いたが、スタンプ係
の里山クラブのボランティアは日向で大変だったろう。

                
                     スタンプシート

最後の藤原宮跡で完歩記念の「飛鳥の地図のレジャーシート」とあすか姫と太子君の
絵のタオルをもらって解散。

     
         レジャーシート                  タオル

ここから畝傍御陵前までまた歩いた。




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9月7日 9月の表紙絵 センニンソウ

2007年09月07日 | Weblog
少~し涼しくなってきたかな?

9月の表紙絵見てくださいね。

9月の花 センニンソウ(キンポウゲ科)
もう実になってしまったかも。実もかわいいですよ。



カレンダーが9月に変わると、「夏が終わってしまったな~」とちょっと名残惜しい
ような気持ちになります。あんなに暑い暑いとふうふう言ってたのにね。

センニンソウは残暑の残る川の土手、山裾などに涼しそうな姿を見せてくれます。

純白の花びらに見えるものはガクで、花びらはないそうです。
ぐるぐる巻きついてますが、「巻きヒゲ」はなく、「トゲ」で引っかけているので
もなく、「葉の軸(葉柄や中軸)」が他のものに絡みついているのです。
自分の葉や茎にも絡みついて、どうなっているのか。どれが一枚の葉なのか・・・

分解してやっと奇数の羽状複葉だとわかりました。
花の後、名の由来になっていると思われる綿毛の付いた実になります。
これもなかなかきれいです。きんぽうげ科で有毒です。
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9月5日 緑地保全管理講習 ⑦ 

2007年09月05日 | Weblog
夏はお休みだったので、2学期が始まった気分。

今日は、芝刈り・剪定・薬剤散布

何人かが芝刈り機の操作を教えてもらい、芝を刈る。


          芝刈り機で芝を刈る

その後、機械でかれない端っこを刈り込みバサミで刈る。
芝が刃に挟まってなかなか切れない。
片方の刃を動かさずにと教えてもらって、だんだん刈れるようになる。
ちゃんと芝を刈れた時はシャキッといい音がして気持ちがいい。
それに、隅をきっちり切ると見かけもきれいだ。


         端の刈り残しを刈る          

刈った芝をきれいに掃きだす。

刈り込みは、今の時期むやみに枝葉を切らない方がいいとのこと。
刈り込みすぎると花芽まで切ってしまうから。
春に丸く刈ったサツキの飛び上がり(飛び出した枝)だけを切る。
来年うまく花が付くかなあ。

春にあんなにきれいに刈ったのが何ヶ月かで伸びるものだ。
深い目に茶色い去年の枝を少しつけるぐらいに刈るのがコツらしい。

薬剤散布は講師のやるのを見ているだけ。

弁当は、緩めのクーラーの聞いた部屋で食べる組と外の木陰で食べる組に
自然に分かれている。

外で食べるのはいつも同じメンバー。
いくつかの木陰に分かれる。

今日は晴天ですごく暑いけど、木陰は風が通り、案外涼しくて居心地がいい。
男性はその後、たいていそこでお昼寝。
中には勉強をしている人もいる。もうすぐ試験があるらしい。がんばるなあ。

私たちは昼休みをもてあましておしゃべりしているだけだ。
ちょっと時間がもったいなく思う。

午後からは、ツゲやシラカシの刈り込み、フジのツル切り。

春か以後に伸びたツルを1,5m残して切る。残った枝の葉の付け根にはもう小さな
花の芽ができかけている。
脚立に乗ってはみ出したツルを切る人、フジ棚の上に乗って切る人。
下を片付ける人。


           フジのツル切り 

暑いのを配慮して休み休みなのが、かえってしんどい。

4時までの時間が長かった。

 
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9月4日 芦生演習林

2007年09月04日 | Weblog
昆虫調査の方たちと私たちの2グループで演習林に入る。

事務所で許可書をもらい、鍵をもらって道路の鎖を開けて2台の車が入る。

研究林の入り口はそこから少し走ったところ。


        鎖を外す 
               
                        ここが芦生研究林の入り口 

 
           腕章        

長治谷のあたりに車を止め、昼食の後、昆虫班と分かれる。

そこから野田畑峠への道は、時々川を渡ったりしながら、いつも通らない道なき道
であった。

       
        オオバアサガラの実         サンヨウブシ(トリカブト)
    
    カリガネソウ 久しぶりのご対面           カリガネソウ

野田畑湿原の近くで、イグサの原を横切っていくと、雑草進入実験や、鹿の影響を
調べる実験をしておられた。
網で囲って、1年目・2年目と網を開放したところと、囲ってないところ。

囲ってないところは1面のイグサ。 
1年目はミゾソバとイグサが混じっていた。
2年目の網の中はミゾソバが背が高く繁っていた。・・と言うことは、

鹿がイグサ以外の草をみんな食べてしまう、ということになる。
鹿の植物への影響がわかる。

網で囲ったところを開放したばかりのところは、「まもなくイグサばかりになるで
しょう」と研究しておられた方は言っておられた。
ここは一般立ち入り禁止場所。

 
      イグサ野原          網で囲って鹿から守ると2年でミゾソバ畑

横の網の中にはアシュウアザミが背よりも高く伸びていた。
来るときに1箇所花の咲いたのがあったが、たまたま鹿の届かないところにあった。

前に先生がこられた時には、みんな食べられてなかったんだそうだ。
網で鹿から守られてすくすく育っていた。
        
           アシュウアザミ             網の中ではのびのびと

       
          ブナやトチノキ・カツラ の大木が見られた。

斜面には雪の影響を受けた樹形のブナが並ぶ。
原生林特有の均整のとれた樹間を通って、何回も谷を越えて野田畑峠まで行った。
ここが今日の終点。
標識の下には境界石があり、向こうは民有地だそうだ。そして左へ上れば杉尾峠、
右へ上れば三国峠への道になり、これは昔の鯖街道とのことだ。
今の風景からは想像ができない。


 
   キノコも何種類かあった       白いキノコと思ったら・・鳥の卵の殻だった

セミの脱け殻も何種類かあった。
アカエゾゼミ・コエゾゼミ・エゾハルゼミなどがいるそうだ。
私は聞こえにくかったがコエゾゼミがよく鳴いていたととのこと。


  帰りに湧き水をペットボトルに汲んだ 冷たくておいしい 

         
                  ススキの穂が美しい
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9月3日 済浄坊渓谷 涼しい~!

2007年09月03日 | Weblog
兜岳・鎧岳がぐっと迫ってきた。
さすが国指定の天然記念物になっているだけあって、圧倒される。

          
             左が兜岳(920m)右が鎧岳(894m)遠景

気温は26度 下界とはだいぶ違う秋の高原。
ススキも穂を出し、田んぼでは早くも稲刈りが始まっていた。

済浄坊渓谷は静かで貸切状態だった。
滝と川を楽しんだ後は温泉だ。極楽極楽。
 

        済浄坊の滝 堂々たる姿

室生火山群が作り出した柱状節理の岩が随所に見られる
 
       
         滝壷の横の岩             剥がれるように崩れていく

        
                 この滝もすばらしい

済浄坊の滝の滝壷近くで水に入った。体に赤いタカラダニをつけたアメンボもいた。
水に足をつけて食べたおにぎりは最高!

 
       まだしっぽの付いた小ちゃいカエル
                   
                          ミズの中の寒天 何の卵?


        ミヤマカワトンボ♂ メタリックな光沢が美しい
               
                             赤とんぼ


             
          ヤマジノホトトギス             

         
         ツルリンドウ              アギスミレ(変わった形の葉っぱ)

ハギ・オトコエシ・ヒヨドリバナ・シュウブンソウ・ヤブタバコなどが開花
ツルニンジン・ミカエリソウはツボミ

マタタビのムシコブになった実がいっぱい落ちていた。

花の咲いたときにマタタビバエが卵を産むと、受粉せずにムシコブになる。
マタタビはこのムシコブになったものが生薬になるらしい。
ということは、中の虫も薬効に関係あるんだろうな。強壮剤になるという。
本来のほっそりした実もなっていたが、ムシコブになって落ちているほうが多いよ
うな感じだった。
               
                        ムシコブになったマタタビの実



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9月2日 摂津峡

2007年09月02日 | Weblog
今日の担当は当会会員で、しろあと歴史館でガイドをしておられるN氏

一昨年に計画があったが、雨で中止。延期になった去年も雨で中止という、因縁の
三年越しの摂津峡観察会。

どうやら今日は天気は大丈夫そう。と言っても、朝方雨が降った地域もあったよう
だが。

上の口バス停から歩き始め、まもなく芥川は大きい岩が連なる渓谷の様相を呈して
くる。下の口までの約4キロメートルの渓谷だ。

今日は夏休み最終日とあって、川遊びをしている子供や大人・バーベキューをして
いる人たちがあちこちに見られる。


遊歩道を右へ少し入ると白滝 

             
                      八畳岩もバーベキューの桟敷に


1時間ぐらいで抜けてしまうぐらいのちょっと物足りないような渓谷だけど、
地学的には見所が多いようだ。

そして、「摂津峡公園」と書かれているだけあって、みんなのレクリェーション
の場になっている。「利用する渓谷」といえる。

この芥川流域の動植物などを展示した「あくあぴあ芥川」という施設の前で解散。
後は各自見学した。


    あくあぴあ芥川
             
                   鳥の剥製が充実しているのに驚いた。

淡水魚や川の生き物の展示もすばらしい。
スッポンを間近に見るのは初めてだ。底で半分砂に埋もれているスッポンが、時々
域を吸うために水面に鼻先を出す。その長い首にはびっくりした。
昆虫の標本・動物の剥製もあり、しっかり見ようと思えば何時間もかかりそうだ。

駅までバスで戻り、近くにある上宮天満宮(じょうぐうてんまんぐう)へ。
ここには珍しい竹で作った本殿があるという。

このあたりは古く土師氏の拠点となったところで菅原道真も土師氏の系統だとい
う。戦乱の地でもあったようだ。


竹作りの本殿

拝殿を入り正面に本殿はあった。
屋根の垂木も木は一部だけで、ほとんど竹。壁も、柱も竹である。
丸いままの利用、貼り付けたり。集成材にしての利用もされている。

             
         後で宮司さん?が説明してくださり、竹林へも案内してくださった。

ここは創建が927年と大宰府についで2番目に古い天満宮だったが、平成8年に放火
による火災で焼失し、再建に当たって、境内にある広大な孟宗竹の竹林の利用を
考えたらしい。


       シイの古木が歴史を感じさせる

境内にある野見宿禰を祭った社には、昭和35年頃までは大阪場所が始まる前に、
ここに土俵を築いて儀式相撲が行われていたとのことだった。

道路で天満宮と分断された昼神車塚古墳も見て駅へ戻った。
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9月1日 ホテイアオイ

2007年09月01日 | Weblog
9月に入った。心なしか暑さも引いたように感じる。

今日は市主催の「男と女(ひととひと と読む)の集い」の講演会(落合恵子さん
の講演)に行ってきた。

そこで、前に職場でご一緒した人にばったり出会い(10年数年ぶり?)
コーヒーでしばらくおしゃべりした。
相変わらず読書家で、今はペースも遅くなったといいながらも、週に3冊ぐらいは
読むという。私は読みやすい本で月に3冊も読めば上出来。
寝るときのお供に読むのですぐ寝ちゃうので・・

一回りぐらい歳上の方だがお元気そうで、かばんの中にはちゃんと落合さんの本
も借りてきておられた。

さて、ついでに本薬師寺跡のホテイアオイを見てきた。

説明版によると、本薬師寺は天武天皇が皇后(持統天皇)の病気平癒を祈念して
発願されたといわれている。平城遷都とともに奈良へ移された後も、一部堂塔は
移築されずに残っていた可能性もあるらしい。

ホテイアオイはちょっと歯抜けはあるものの今満開だ。ロケーションかいいので、
ホテイアオイもいっそうきれいに見える。近くにハスも咲いている。


      ホテイアオイ  
              
                     向こうは畝傍山 手前は塔跡?

         金堂跡     
              
                金堂跡礎石 ツクツクボウシがせわしげに鳴いていた。
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