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2018.08.10 けんちゃんのミックチュジューチュ

(8月1日)#3


(写真はネットから拝借)

 

先日、西明石の美容院に行った時、先生から聞いたことです。

お隣の喫茶店の店主が、突然「押し売りで〜す。」と言って、ミックスジュースを
先生と助手の分、2杯運んで来た。
翌日は喫茶店が休みの日なので、残った果物類がもったいないから、飲んで下さいと
届けてくれたのだそうです。

その時、私は、ふと思い出しました。

下記は、私の近所の美容院「けんじ」さんの店主であるけんじさんの子供の頃の話です。

けんちゃんのお母さんは、神戸で美容院をしていました。(今でも)
小さなけんちゃんは、毎日美容院で一生懸命タオルを畳んだり、イソイソとお母さんの
お手伝いをしてしていました。
お姉ちゃんがいましたが、彼女はこの仕事は大嫌いで、絶対にしないわと言うけれど、
けんちゃんは、この仕事が大好きで、いつかお母さんの後を継ぎたいと思っていました。
そんなけんちゃんはお店のアイドルでした。
その頃は、美容院のお客様は、近所の喫茶店から出前で、お客様全員のコーヒーを取って
下さることが多かった。
小さなけんちゃんには「ミックチュジューチュ」…ということで、いつもミックチュジュー
チュを取って下さっていました。けんちゃんはそれがとても楽しみだった。

ざっとこう言う話を、西明石の美容院でパーマを済ませた私が、お隣の喫茶店のマスターに、
何度か話したことがあるのです。あんまりけんちゃんが可愛らしくて、この話が面白いので
話しました。 (私は、カットは近くの美容院、パーマは西明石の美容院に行っています。)

それで、思わず西明石の美容院の先生に聞きました。
「私が『けんちゃんのミックチュジューチュ』のことを話したからでしょうか?」と。

すると、先生も「私も、あ、そう言うことだなとすぐ気が付きました。」と言われた。
面白いですね。 こんなことになるとは?^^

けんちゃんは、人に喜びの輪を作ったのですね。遠いお店の2つの輪を繋げたのですね。
可愛いけんちゃんのことを話したおしゃべりな私も、少しはその役に立ったのですね。
嬉しくなって、足音軽く帰りました。

地元の「けんじ」さんでカットをして貰い、西明石の「ナツミ」さんでパーマをして貰って
いる私(ナツミさんの提案でしたが)ですので、私は2つのお店をいい様に利用している
感がありましたが、少しご恩を返せた様な思いです。

けんちゃんは、今「けんじ美容室」店主として、地元だけでなく関東でも有名な技術者です。
でも、もの静かで優しく謙虚なままで、 アイドルだった頃のけんちゃんを彷彿とさせています。

 

 
(なお、ネットを見ていると、こんなものがありました。^0^ )

 

(追記=その後、けんじさんに聞きました。)
その頃コーヒーは250円ぐらい、一方ミックスジュースは450円程で、大きなグラスに
たっぷり入っていたそうです。
ですから、けんちゃんは、母親から「ミックスジュースを頼んだらいけません」と言わ
れていたのだとか。
でも、仕方ないですよね、子供はコーヒーは飲めないから。^^ 

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