CubとSRと

ただの日記

4日目にして。

2018年12月02日 | バイク 車 ツーリング
 「免許取らなきゃ仕事に行けない!」
 ということで、いきなり神が下りて来た。
 「免許取って自分で運転して行きゃいいだろ。バイクの免許ならクルマより早い。原付ならもっと早い」
 納車された時は運転したことがないから押して帰り、初練習では「30キロは危険だ!」、と思い、2日目はシフトチェンジを覚え、3日目には時間を忘れて乗っていた。
 つまり何とか走らせられるようになった。
 じゃ、次は?
 勿論、通勤に使ってみる。
 翌日は平日だ。仕事に間に合うように少し早めに出てみる。
 新しい勤務地に移るまでの数日間、慣れるためには必要なことだ。
 半分は「当然のことだから。慣れておかなきゃ」。
 あと半分は?言うまでもない、修学旅行前夜のワクワク気分。
 
 バスと電車で通っていた道を、今朝はバイクで走っている。
 初めと終わりは歩くとは言え、家から出て仕事場まで行程のほとんどを他人に任せて「お客様」と言う名の荷物になって運ばれている。
 それが今朝はアパートを一歩出てから、全て自分でやっている。
 バスや電車の中でもやもやと色んなことを考える時間が、今朝は、ない。
 ウィンカーやら信号での停止やらという細々としたことは、意外に苦にならない。
 さほど交通量の多くない道だし、通勤ラッシュには間のある時間だったからか、ノロノロバイクを面白半分で追い越してびっくりさせてやろう、なんて不届き者のドライバーに遭うこともなく、緊張で喉がカラカラになるなんてこともなく、首尾よく仕事場に辿り着いた。
 ホントのところは、初めて手に入れたおもちゃが楽しくって、バイクに乗っているということが、もううれしくって仕方がないから
 「事故を起こさないようにしなければ」
 なんて大人の分別はすっ飛んでしまっていた、ということだったんだろう。
 だから到着した時は、
 「やれやれ、やっと着いた」
 という思い、安堵感と疲労感は確かにあった。
 けれど、それとは違った感情、「目的を達成した」という昂揚感の方がはるかに大きかった。
 早い話がうれしくてすっかり舞い上がっていたんだろう。
 だからなんだろう、帰りも確かに乗って帰っている筈なんだけど、今、思い出そうとしても帰りのことは全く思い出せない。
 そして翌日からの通勤のことも。

 三十年前のことだから、単に忘れているだけかな。
 ほら、だいぶボケて来てるからね。
コメント
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