CubとSRと

ただの日記

ちょっ、ちょっ、ちょっと待って!

2018年12月13日 | バイク 車 ツーリング
 「バイクを立てて。サイドスタンド上げて。はい、乗車してください」
 真直ぐ立てたらどうってことないけど、ほんの数センチ、どちらかに傾けば、奴さん一気に車重を預けてくる。
 自乗倍くらい急激に重くなる。当たり前のこと。
 この
 「当たり前のこと」を「理解」
 するのと、
 現実の「急激に重くなる」のを「実感」
 するのとは、随分に違いがある。
 「そんなことは考えなくても分かってる」。
 迂闊にもこの一言で片づけていた。甘かった。
 早い話、「理解」に関しては
 「ん~、ちょっと待ってね。今考えるから」
 という余裕、猶予期間がある。
 けど「実感」ということになると、
 「おっ、こういうことだったのか」
 と、瞬時に分かったって、即応できるわけではない。
 「事故の瞬間、全ての事がスローモーションのように見える」
 というけど、だからと言ってそのスローモーションの中、危険を回避できるのかと言うと、それはできない、と言う。それ、めちゃくちゃ恐怖だ。
 能く言う「頭ではわかってるんですけどねぇ~。身体が付いてこない」。
 真っ直ぐにしていたバイクを、ほんの少し傾けてしまった。
 「おっ、重くなった。バランスが崩…おっとっとっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってぇ~!」・・・「ガッシャーン」。
 ・・・こんな経験、しそうだ・・・。
 と思って、細心の注意を払って取り組んだ一時間目。
 僅か二週間程でも、クラッチレバーのあるバイクに乗って来ていたおかげで
、クラッチレバーを用いての発進・停止の練習で慌てふためくことはなかった。
 そして「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってぇ~!」からの最悪の展開も、幸いなことに現実化することはなかった。

  飽く迄も一時間目の話。
コメント
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