「バイクを立てて。サイドスタンド上げて。はい、乗車してください」
真直ぐ立てたらどうってことないけど、ほんの数センチ、どちらかに傾けば、奴さん一気に車重を預けてくる。
自乗倍くらい急激に重くなる。当たり前のこと。
この
「当たり前のこと」を「理解」
するのと、
現実の「急激に重くなる」のを「実感」
するのとは、随分に違いがある。
「そんなことは考えなくても分かってる」。
迂闊にもこの一言で片づけていた。甘かった。
早い話、「理解」に関しては
「ん~、ちょっと待ってね。今考えるから」
という余裕、猶予期間がある。
けど「実感」ということになると、
「おっ、こういうことだったのか」
と、瞬時に分かったって、即応できるわけではない。
「事故の瞬間、全ての事がスローモーションのように見える」
というけど、だからと言ってそのスローモーションの中、危険を回避できるのかと言うと、それはできない、と言う。それ、めちゃくちゃ恐怖だ。
能く言う「頭ではわかってるんですけどねぇ~。身体が付いてこない」。
真っ直ぐにしていたバイクを、ほんの少し傾けてしまった。
「おっ、重くなった。バランスが崩…おっとっとっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってぇ~!」・・・「ガッシャーン」。
・・・こんな経験、しそうだ・・・。
と思って、細心の注意を払って取り組んだ一時間目。
僅か二週間程でも、クラッチレバーのあるバイクに乗って来ていたおかげで
、クラッチレバーを用いての発進・停止の練習で慌てふためくことはなかった。
そして「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってぇ~!」からの最悪の展開も、幸いなことに現実化することはなかった。
飽く迄も一時間目の話。
真直ぐ立てたらどうってことないけど、ほんの数センチ、どちらかに傾けば、奴さん一気に車重を預けてくる。
自乗倍くらい急激に重くなる。当たり前のこと。
この
「当たり前のこと」を「理解」
するのと、
現実の「急激に重くなる」のを「実感」
するのとは、随分に違いがある。
「そんなことは考えなくても分かってる」。
迂闊にもこの一言で片づけていた。甘かった。
早い話、「理解」に関しては
「ん~、ちょっと待ってね。今考えるから」
という余裕、猶予期間がある。
けど「実感」ということになると、
「おっ、こういうことだったのか」
と、瞬時に分かったって、即応できるわけではない。
「事故の瞬間、全ての事がスローモーションのように見える」
というけど、だからと言ってそのスローモーションの中、危険を回避できるのかと言うと、それはできない、と言う。それ、めちゃくちゃ恐怖だ。
能く言う「頭ではわかってるんですけどねぇ~。身体が付いてこない」。
真っ直ぐにしていたバイクを、ほんの少し傾けてしまった。
「おっ、重くなった。バランスが崩…おっとっとっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってぇ~!」・・・「ガッシャーン」。
・・・こんな経験、しそうだ・・・。
と思って、細心の注意を払って取り組んだ一時間目。
僅か二週間程でも、クラッチレバーのあるバイクに乗って来ていたおかげで
、クラッチレバーを用いての発進・停止の練習で慌てふためくことはなかった。
そして「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってぇ~!」からの最悪の展開も、幸いなことに現実化することはなかった。
飽く迄も一時間目の話。