思い付きで書き殴るばかりの日記だから、色々抜けてる。
小説なら書き直すなんてことをするのだろうけど、これは日記。
それも思い出して、事実だったことのみを書こうとしている。
話を盛る、なんて芸当は文才がないからできないけど、子供みたいにすぐ気が散って道草、寄り道、時には(いやしばしば)脱線して戻れなくなる。(前回もそうだったけど。)それはそれで良い。そんな日記もあり、だろう。
たった一人のいい加減な読者が、それを見て
「ま、気が向けば読んでやるよ」
、と、言ってるからこのまま行く、としよう。
「『たった一人のいい加減な読者』?それ、読者に失礼だろう」?
だいじょぶ。ダイジョブヨ。それ自分のことだから。
それで書き落としていたことに今更ながら気が付いて、しょうがないから書いとかなくちゃ、となったのが今回の標題である、「起こす」。
何ということはない、自動車学校入校時の「事前審査」について、だ。
これなしに、いきなり「VFRは重い」「ぶさいく」、と悪口にしか見えないことをごちゃごちゃと書いてきた。
「事実だったことを書く」、と言っても、やはり周辺の説明をしなければいかんだろう。いい加減な読者はそう思う。
長い前置きだったが、「事前審査」のことを書いておく。
何をするか、知っている人は知っている。知らない人だって何となく知っている。
「バイクは重い」「自立できない」押して歩くのは大変」。
だから、
「押して歩ける」
「倒れたら起こす」
「倒れないようにする(センタースタンドを掛ける)」
ことができなければ、乗るのは危険過ぎる。
何より、教える方が大変だ。色々してやらなきゃならない。
その都度、駆け寄って、手取り足取りで、バイクを起こし、安全なところに移動し、怪我を確かめ、バイクの状況も見て、「はいどうぞ」、なんて。
教習生一人に教える側が十人も二十人もつく。そんなバカなことやってられない。
それで最低限のチェックをする。「それが事前審査だ!」
夜間照明を受けて並列待機している数台のVFR。白いタンクに青い帯が入って、それが前に傾斜している形は、今にも走り出しそうで何ともカッコいい。
航空母艦の甲板上で出撃を待つようなその姿から少し離れて、素人目にも古いとわかるバイクが一台、所在なさそうな風情で佇んでいる。
言わずと知れた事前審査用バイク。
失敗して倒しても良いように廃車(?寸前?)のバイクが使われる。
これが教官の手でセンタースタンドを上げられ、そろりと横倒しにされる。
「はい。起こしてみて下さい」
バイク起こしは必死だった。「何だ?この重さは!」と思った。
力のある方ではないと自覚はしていたが、とにかく経験のない重さ。
それに「倒し方」の練習はしても「起こし方」の練習なんて、やったことない。
頑張って、やっとの思いで起こした。
何という重さだ。「鉄の塊」と言うわけではない。ゴムやプラスチックがふんだんに使ってある。アルミだっていっぱい使ってある。大体、重要部分のタイヤは鉄じゃないのに何でこんなに重いんだ??
後で冷静になって考えれば、アルミだってゴムだってプラスチックだって、発泡スチロールや羽毛じゃないんだから、それなりの重さがあって当たり前。アルミが水に浮くわけじゃない。
何とか起こせたことでホッとしたのもつかの間、今度はセンタースタンド掛け。
これはもっと必死だった。倒さないように、と、底の二点をしっかり接地させるのは良いけれど、サイドバーを持って引き揚げても微動だにしない。
「梃子の原理で~」とか何とか書いてあったことを読んだ記憶はあるけれど、その「梃子」になるセンタースタンドのアームが右足でいくら踏んだって、これまた微動だにしない。
まさに「何じゃ、こりゃ!」
それでも四苦八苦しながら、やっとの思いでセンタースタンドを掛けることができた。
だが、教官はただ、
「力で起こしてますね」「力づくで掛けましたね」
そりゃそうだわ、な。
バイクをじっと見詰め、仕組みを冷静に観察し、
「ここをこうやれば、簡単にセンタースタンドは掛けられる・・・」
、なんて、いきなり持ち時間ゼロで解を見つけ、やれ、と言われているようなもの。無理。
取り敢えず、事前審査はOK、ということになったわけだが、
「センタースタンド掛け、なんてできるようになるんだろうか」
と思いながら帰る(家まで数十秒)。
帰って、窓から明かりの消え始めた教習所を眺める。
いよいよ始まる教習への不安と期待で一杯だ。
小説なら書き直すなんてことをするのだろうけど、これは日記。
それも思い出して、事実だったことのみを書こうとしている。
話を盛る、なんて芸当は文才がないからできないけど、子供みたいにすぐ気が散って道草、寄り道、時には(いやしばしば)脱線して戻れなくなる。(前回もそうだったけど。)それはそれで良い。そんな日記もあり、だろう。
たった一人のいい加減な読者が、それを見て
「ま、気が向けば読んでやるよ」
、と、言ってるからこのまま行く、としよう。
「『たった一人のいい加減な読者』?それ、読者に失礼だろう」?
だいじょぶ。ダイジョブヨ。それ自分のことだから。
それで書き落としていたことに今更ながら気が付いて、しょうがないから書いとかなくちゃ、となったのが今回の標題である、「起こす」。
何ということはない、自動車学校入校時の「事前審査」について、だ。
これなしに、いきなり「VFRは重い」「ぶさいく」、と悪口にしか見えないことをごちゃごちゃと書いてきた。
「事実だったことを書く」、と言っても、やはり周辺の説明をしなければいかんだろう。いい加減な読者はそう思う。
長い前置きだったが、「事前審査」のことを書いておく。
何をするか、知っている人は知っている。知らない人だって何となく知っている。
「バイクは重い」「自立できない」押して歩くのは大変」。
だから、
「押して歩ける」
「倒れたら起こす」
「倒れないようにする(センタースタンドを掛ける)」
ことができなければ、乗るのは危険過ぎる。
何より、教える方が大変だ。色々してやらなきゃならない。
その都度、駆け寄って、手取り足取りで、バイクを起こし、安全なところに移動し、怪我を確かめ、バイクの状況も見て、「はいどうぞ」、なんて。
教習生一人に教える側が十人も二十人もつく。そんなバカなことやってられない。
それで最低限のチェックをする。「それが事前審査だ!」
夜間照明を受けて並列待機している数台のVFR。白いタンクに青い帯が入って、それが前に傾斜している形は、今にも走り出しそうで何ともカッコいい。
航空母艦の甲板上で出撃を待つようなその姿から少し離れて、素人目にも古いとわかるバイクが一台、所在なさそうな風情で佇んでいる。
言わずと知れた事前審査用バイク。
失敗して倒しても良いように廃車(?寸前?)のバイクが使われる。
これが教官の手でセンタースタンドを上げられ、そろりと横倒しにされる。
「はい。起こしてみて下さい」
バイク起こしは必死だった。「何だ?この重さは!」と思った。
力のある方ではないと自覚はしていたが、とにかく経験のない重さ。
それに「倒し方」の練習はしても「起こし方」の練習なんて、やったことない。
頑張って、やっとの思いで起こした。
何という重さだ。「鉄の塊」と言うわけではない。ゴムやプラスチックがふんだんに使ってある。アルミだっていっぱい使ってある。大体、重要部分のタイヤは鉄じゃないのに何でこんなに重いんだ??
後で冷静になって考えれば、アルミだってゴムだってプラスチックだって、発泡スチロールや羽毛じゃないんだから、それなりの重さがあって当たり前。アルミが水に浮くわけじゃない。
何とか起こせたことでホッとしたのもつかの間、今度はセンタースタンド掛け。
これはもっと必死だった。倒さないように、と、底の二点をしっかり接地させるのは良いけれど、サイドバーを持って引き揚げても微動だにしない。
「梃子の原理で~」とか何とか書いてあったことを読んだ記憶はあるけれど、その「梃子」になるセンタースタンドのアームが右足でいくら踏んだって、これまた微動だにしない。
まさに「何じゃ、こりゃ!」
それでも四苦八苦しながら、やっとの思いでセンタースタンドを掛けることができた。
だが、教官はただ、
「力で起こしてますね」「力づくで掛けましたね」
そりゃそうだわ、な。
バイクをじっと見詰め、仕組みを冷静に観察し、
「ここをこうやれば、簡単にセンタースタンドは掛けられる・・・」
、なんて、いきなり持ち時間ゼロで解を見つけ、やれ、と言われているようなもの。無理。
取り敢えず、事前審査はOK、ということになったわけだが、
「センタースタンド掛け、なんてできるようになるんだろうか」
と思いながら帰る(家まで数十秒)。
帰って、窓から明かりの消え始めた教習所を眺める。
いよいよ始まる教習への不安と期待で一杯だ。