CubとSRと

ただの日記

挑む姿勢

2018年12月07日 | バイク 車 ツーリング
 さて、バイク通勤を始めるために練習を、ということで、乗り始めて4日目、仕事場に行った。
 思いの外、大した問題もなく往来ができたので、当然、翌日もということになる。
 さすがに2日目以降、昂揚感はなくなったと思うが、乗る時の気分の高揚はあったと思う。
 舞い上がってるんじゃなくて、「行くぞ!」という気持ち、と言ったらいいか。
 バイクに乗る時、普通はやや前傾姿勢を採る。
 仕事用のカブだって、乗ってる人を見ると、急いでいるらしい時は顔つきだけでなく姿勢も前傾している。
 「走ることに挑む」と言ってもいいのかもしれない。だからって早くなるわけじゃないんだけど。
 そう言えば、タイだったかベトナムだったか。女子学生がカブに3人か4人乗りをして急いで学校に向かっているらしい写真を見たことがある。
 一番前の子は血相変えて全速力で、といった感じの前傾姿勢。
 けど、よく見ると運転しているのはその後ろの子で、先頭の子は表情と姿勢だけ。でも、そのせいで、カブはものすごい勢いですっ飛ばしているように見える。
 その子も間違いなく「行くぞ!」という気持ちなんだろう。
 きっと単純なことだ。何かに挑む時、人は前向きになる。
 その時は往々にして前屈みになる。ただし、視線は飽く迄も前方に向けられている。
 (卑屈になって俯いた時は、視線が下に向けられるから、それは前屈みとは言わない)
 クルマやスクーターだって、何かに挑む時はいつものように「踏ん反り返って足を投げ出して」ということはないだろう。首だけは起こして、目も前方を睨みつけてるんじゃないか。
 
 通勤の練習を始めて、あっという間に一週間近くが過ぎた。
 毎日一度はヒヤッとすることがあった。
 実際に「ぶつかるかも」とか「人身事故に」とかいうのではない。
 例えば
 「一瞬、集中力を欠き、クラッチをつなぐのが遅くなったので、エンジンの回転数が急上昇してしまった」
 「何気なく着いた足の下に石ころがあった。それでバランスを崩し、コケそうになった」
 「坂道での信号待ちで、クラッチをつなぐのが早過ぎてエンストした」
 とか。
 普通に見れば、クルマだったら大したことではない。
 けど、バイクはこれが直接、転倒につながる。
 転倒したらバイクの重量分があるから、確実に怪我をする。
 車道の方に倒れたら、最悪の場合、轢かれる。
 だから些細なことみたいだけど、大事(おおごと)でもある。
 ということはヒヤッとするのは間違いではない。
 ヒヤッとしない、「ダイジョブヨ」、「ケンチャナヨー」なんてと~んでもない。
 それどころか、ヒヤッとしなけりゃ通勤ライダーは、やってられない。
 通勤バイクはモータースポーツではない。勿論、暴走族の重要アイテムでもないんだから。

コメント
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