免許が取れた。山陽電車で明石から戻って来た。
喜び勇んで、早速に下取りになる原付に乗ってバイク店に行く。
店長と店長のお父さんの二人でカッコいいバイクを磨いている。
おっ、これじゃないか、もしかして。
そばに寄ってみると意外に大きい。これまで見てきたバイク(と言うより「記憶にあるバイク」)よりひと回り大きい。
今になってみれば不思議だ。
GB250を目の前でまじまじと見るまで、大きなバイクを見たことはなかったか?
そんな筈はない。いっぱい見てきている。けど、大きなバイクなんて全く記憶にない。
「無関心」、というのはこういうことなんだろう。見る気がなければ「見えない」のだ。
時代劇の牢屋の格子、よく見れば電気鉋をかけた跡があるし、街道の砂利道にはタイヤの跡がある。
大体、街道に砂利なんて撒かない。歩きにくくてしょうがない。砂利自体、江戸時代にはない(玉砂利は別)。
「知るを知ると言い、知らざるを知らずと言う。これが知るということだ」
、かな?知ろうという気がなければ分からない。見ようという気がなければ見えない。
車でバイクと事故を起こした時、ドライバーは、能く「気づかなかった」と言う。
「そんな筈はない」とバイクに乗っていると思う。「ただ見てなかっただけだろう」、と。
けど、ドライバーは見る気がなかったから「見えなかった」「気づかなかった」のだ。
さて、また脱線したけど、喜色満面でバイクを受け取り、早速、乗って帰・・・らない。
そりゃ、もう、まずは試運転をしなきゃ。
そのために、急いで帰って来たんだから。
家とは反対の方向に向けて走り出す。
雨の日にはダートと化す通勤路ではなく、クルマに追い抜かれて怖い思いをしながらも、雨の日には仕方なしに通っていた大回りコースへ。
無理せずとも少しスロットルを開けるだけで加速する。
教習所のVFRに比べれば力はないけど、シングルシリンダーのエンジン音ってのははっきりしていて気持ちが良い。排気音もすっきりしていて小気味よい。
しばらく走っているうちに、妙なことに気が付いた。
いつもなら必ず、クルマが追い越しを掛けて来るのに、今日は全く追い越そうとしない。
それどころかちゃんと車間距離まで置いている。
近寄ってくるクルマがいない。
「そんなに危なっかしい運転に見えているんだろうか」
一瞬、そんなことを考える。
でも、普段よりは少しはましなくらいの、我ながらな~ん~て~「なめらかな運転」をしているような気がするんだけど。
何故、車が車間距離をちゃんと取っているのか、その理由が分からない。
ふとスピードメーターを見ると、針が60キロの少し先を指していた。
遠慮しているわけじゃなかったらしい。
喜び勇んで、早速に下取りになる原付に乗ってバイク店に行く。
店長と店長のお父さんの二人でカッコいいバイクを磨いている。
おっ、これじゃないか、もしかして。
そばに寄ってみると意外に大きい。これまで見てきたバイク(と言うより「記憶にあるバイク」)よりひと回り大きい。
今になってみれば不思議だ。
GB250を目の前でまじまじと見るまで、大きなバイクを見たことはなかったか?
そんな筈はない。いっぱい見てきている。けど、大きなバイクなんて全く記憶にない。
「無関心」、というのはこういうことなんだろう。見る気がなければ「見えない」のだ。
時代劇の牢屋の格子、よく見れば電気鉋をかけた跡があるし、街道の砂利道にはタイヤの跡がある。
大体、街道に砂利なんて撒かない。歩きにくくてしょうがない。砂利自体、江戸時代にはない(玉砂利は別)。
「知るを知ると言い、知らざるを知らずと言う。これが知るということだ」
、かな?知ろうという気がなければ分からない。見ようという気がなければ見えない。
車でバイクと事故を起こした時、ドライバーは、能く「気づかなかった」と言う。
「そんな筈はない」とバイクに乗っていると思う。「ただ見てなかっただけだろう」、と。
けど、ドライバーは見る気がなかったから「見えなかった」「気づかなかった」のだ。
さて、また脱線したけど、喜色満面でバイクを受け取り、早速、乗って帰・・・らない。
そりゃ、もう、まずは試運転をしなきゃ。
そのために、急いで帰って来たんだから。
家とは反対の方向に向けて走り出す。
雨の日にはダートと化す通勤路ではなく、クルマに追い抜かれて怖い思いをしながらも、雨の日には仕方なしに通っていた大回りコースへ。
無理せずとも少しスロットルを開けるだけで加速する。
教習所のVFRに比べれば力はないけど、シングルシリンダーのエンジン音ってのははっきりしていて気持ちが良い。排気音もすっきりしていて小気味よい。
しばらく走っているうちに、妙なことに気が付いた。
いつもなら必ず、クルマが追い越しを掛けて来るのに、今日は全く追い越そうとしない。
それどころかちゃんと車間距離まで置いている。
近寄ってくるクルマがいない。
「そんなに危なっかしい運転に見えているんだろうか」
一瞬、そんなことを考える。
でも、普段よりは少しはましなくらいの、我ながらな~ん~て~「なめらかな運転」をしているような気がするんだけど。
何故、車が車間距離をちゃんと取っているのか、その理由が分からない。
ふとスピードメーターを見ると、針が60キロの少し先を指していた。
遠慮しているわけじゃなかったらしい。