一昨晩、ベッドに横になってから、突然
「今年は花見に行ってないな」
、と思いつく。
退職してから11年。こっちに戻って来て3年。
マンガの「スーパーカブ」から始まって、小説の「スーパーカブ」にハマって全4巻を何度も読み直すようになってから、まだ一年経ってない。
だから、カブで花見に行ったことは無い。
残念ながら酒を飲むわけにはいかないけど、少なくとも花の下で連歌を詠む代わりに弁当を開くくらいのことはできる。
SRでは通り抜けるだけだった場所でも、カブなら、停めてコーヒーを一口、ということも。
カブのギヤチェンジはロータリー式だから、靴の左足甲が傷まない。
それは普通の靴で乗っても大丈夫、ということ。
足元から始まるから、普通の靴なら普通のジャケット。武骨な格好とは無縁だ。
ごつい格好で桜の下で弁当開いて「花見の宴」、ってのはギャグっぽい。
というわけで、ベッドから飛び起き、PC点けて桜の開花情報を調べた。
やはり、有馬温泉とか須磨浦公園とかが、見頃らしい。
行ってみようか、と真面目に考えた。
けど、この時期、みんな考えることは同じだろう。ましてや明日は土曜日だ、当然のこと人でごった返す。
そこへ爺さん一人、酒なしの花見に行ったって「風流な静けさ」は、まあ、期待できないだろう。
ならば。バイクなんだから。人の居ないところで弁当を開けば良い。
七時頃、ご飯を炊いて、握り飯を作り、「チーズ入り卵焼き」、「玉葱と豚肉炒め」を作り、二切れ残っていた南瓜の煮物と一緒に詰め込んで「花見弁当」の出来上がり。豆を挽き、コーヒーを淹れてポットに。準備完了。
結局出たのは10時を回っていて、やっぱり人が多くって、行く途中スピード測定会もやっていて(カブだから安心!)、なかなか適当な花見の場所が見つからなくって。
少し離れた桜を愛でながら弁当を食べていたら、3人ほど子供を連れた若夫婦がやって来て、ばあ様までついていて。小型の怪獣が大きなボールを持ってパタパタ走り回る。
「全く静かな花見」、とはならなかった。
けれど、でも、
「桜吹雪の中で弁当を食べ、コーヒーを飲んだ」
のは、間違いなく「良い春の一日」。
一転して、今日は一日、雨。明日は桜も終わり。
風に吹かれて桜吹雪の中を走った感触は今も残っている。
「今年は花見に行ってないな」
、と思いつく。
退職してから11年。こっちに戻って来て3年。
マンガの「スーパーカブ」から始まって、小説の「スーパーカブ」にハマって全4巻を何度も読み直すようになってから、まだ一年経ってない。
だから、カブで花見に行ったことは無い。
残念ながら酒を飲むわけにはいかないけど、少なくとも花の下で連歌を詠む代わりに弁当を開くくらいのことはできる。
SRでは通り抜けるだけだった場所でも、カブなら、停めてコーヒーを一口、ということも。
カブのギヤチェンジはロータリー式だから、靴の左足甲が傷まない。
それは普通の靴で乗っても大丈夫、ということ。
足元から始まるから、普通の靴なら普通のジャケット。武骨な格好とは無縁だ。
ごつい格好で桜の下で弁当開いて「花見の宴」、ってのはギャグっぽい。
というわけで、ベッドから飛び起き、PC点けて桜の開花情報を調べた。
やはり、有馬温泉とか須磨浦公園とかが、見頃らしい。
行ってみようか、と真面目に考えた。
けど、この時期、みんな考えることは同じだろう。ましてや明日は土曜日だ、当然のこと人でごった返す。
そこへ爺さん一人、酒なしの花見に行ったって「風流な静けさ」は、まあ、期待できないだろう。
ならば。バイクなんだから。人の居ないところで弁当を開けば良い。
七時頃、ご飯を炊いて、握り飯を作り、「チーズ入り卵焼き」、「玉葱と豚肉炒め」を作り、二切れ残っていた南瓜の煮物と一緒に詰め込んで「花見弁当」の出来上がり。豆を挽き、コーヒーを淹れてポットに。準備完了。
結局出たのは10時を回っていて、やっぱり人が多くって、行く途中スピード測定会もやっていて(カブだから安心!)、なかなか適当な花見の場所が見つからなくって。
少し離れた桜を愛でながら弁当を食べていたら、3人ほど子供を連れた若夫婦がやって来て、ばあ様までついていて。小型の怪獣が大きなボールを持ってパタパタ走り回る。
「全く静かな花見」、とはならなかった。
けれど、でも、
「桜吹雪の中で弁当を食べ、コーヒーを飲んだ」
のは、間違いなく「良い春の一日」。
一転して、今日は一日、雨。明日は桜も終わり。
風に吹かれて桜吹雪の中を走った感触は今も残っている。