4時50分、散歩に出る。
十五夜の月が、まだ西の空高くに懸かっている。
5時25分帰宅。
診療予約の日だが、今朝は歯が痛くない。
しかし、やっぱり原因をはっきりさせておかねば、結局「抜歯します」とか「インプラントを」なんてことになるのが目に見えている。今良くなったようでも、虫歯に関しては良くなるなんてことはあり得ない。それなりの修復工事(?)をしなければ悪くなるだけだ。
・・・・と今日は痛感させられることになる。
10時過ぎ、歯科医院に行く。昨日の昼過ぎまでは痛みがあったけど、今日は朝から痛みがないと伝えたら、予想とは正反対のことを言われた。
「『痛かった』ということは神経が生きていたということですから」。
ということは、つまり・・・「痛くなくなった」のは「神経が死んだ」ということ?昨日のうちに治療してもらったら死ななくて済んだ??
そこまで悲観が暴走した。
端から「肩凝りが原因なんだろう」と高を括っていた。でも、そうじゃないかもしれない。
レントゲン写真を撮り、神経が生きているかどうか通電実験・・・いや、通電検査。
何とも恐ろしいことをするもんだ。電気に弱いから、下手するとあの世行き。 ・・なんてことはない、電気椅子じゃないんだから。
微弱な電流を流して神経の傷み具合を測る検査。・・・まあ、やっぱり、基本、電気椅子と変わらないんだけど。
電気を流し、神経が生きていたら痛みを感じるから顔をしかめる。その時の電流の数値から神経の傷み具合が見える。
こう書いていて今になって「随分野蛮な検査だな。『痛がる表情を読み取る』なんて。SMか?」と思う。その時は「感電死したらどうしよう。御飯、食べられなくなる!」、なんて。・・・思うわけない。
最初、何も感じなかった。「少し上げて」と恐ろしいことを小声で伝えるのが聞こえた。「ピリピリ」だったのが「ピリッ」となって顔を歪める。
まだ神経は死んでないらしい。
しかし、虫歯の場所が場所だ。隣の歯と接する部分(側面)だから「治療済みの部分にもう一度穴を空けて~」と、言うのは簡単だが何ともやりにくそうな。
驚いた。その手があったか、と思った。
虫歯は隣の歯と接している部分だからこの上なく治療しにくい。
それを簡単にやってしまう。歯の裏側に穴を空け、そこから治療をする。一気にはできないから何度かに分けて行い、その都度、仮蓋をする。
「今日、明日は歯が浮くので痛みが出るかもしれません。痛み止めを必要な時には呑んでください」
夕ご飯を食べる際は痛みで往生したが、午後9時半現在、今も痛みはあるが、先日の痛みと違って理由が分かっているので、納得している。