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「逃げる」という選択もある!

2015年09月04日 | O60→70(オーバー70歳)
▼9月2日のNHK「歴史秘話ヒストリア」は、「逃げの小五郎」と呼ばれた長州藩士・桂小五郎でした。こまったり、辛くなったり、追い込まれるたりすると、あらゆる手段を使って逃げまくったそうです。
▼池田屋事件で仲間を置き去りにしたことで、藩内の同士たちの信頼は失墜してしまいます。しかし、薩長同盟の際、仲介役であった坂本龍馬から覚悟を迫られ、肚(はら)を決めたことにより、その後の明治維新を成し遂げた英雄になった、とのことです。
▼逃げの一手で思い出したのは、浅田彰さんの著作『逃走論』です。当時この本は、自分にとって大きな救いになりました。逃げることは、決して悪いことばかりじゃなくて、閉塞感に満ちた「現代」を生き抜く、人間としての戦略的「哲学」となり得るのだ、という考え方なのですね。
▼だから、私はガンジーの「無抵抗の抵抗」という考え方も大好きです。巷間、世間を騒がせている「集団的自衛権」についても、空論と批判されることを承知しつつ、武力による紛争解決からは「逃げる」、攻めてこられたら「無抵抗」で対抗すれば、憲法9条は守られると信じています。
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