金沢春友さんの著作2冊目の途中で、3冊目『大仏次郎 付 水戸天狗党』(上梓者および発行者はお孫さんの金沢卓寿氏、1975年4月10日発行、限定500冊、実費頒価3500円)を読み始めました。

改めていうまでもないのですが、大仏次郎さんは『鞍馬天狗』で作家としての地歩を築き、未完の遺作『天皇の世紀』を死の直前まで書き続けました。
本書には、私の生まれ育った福島県東白川郡塙で町長を長く勤められた金沢春友さんと、大仏次郎さんとの親密な関係が写真や書簡で綴られています。また、大仏次郎さんが逝去された時、新聞各社に掲載された追悼記事も掲載されています。

というわけで、近日中に港の見える丘公園奥にある「大仏次郎記念館」を再訪して来ようと思います。この記念館は大佛次郎さんの没後、遺族より蔵書や愛用品などの寄贈を受けた横浜市が、それらを収める施設として建設されました。

初めて訪れたバラが満開の季節、館内の展示品の中に金沢春友さんの著作を見つけ、とてもびっくりしたものです。改めて、お二人の歴史資料探索を通じて重ねられたお付き合いの深さを実感した次第です。