ためいき坂くちぶえ坂
笑福亭松枝
浪速社・1456円
☆☆
何年か前に図書館で借りて読んでいたが、
先週ふと寄った三国ヶ丘の天牛堺書店で、古本で310円で購入。
今や笑福亭のベテラン噺家の入門したてのドガチャガぶりを
笑福亭松枝が、悪戯の数々を共犯者でありながら、
古き良き思い出と、六代目を偲びながら語る。
序章と終章は、「七代目松鶴襲名」についての
松枝自身の心のわだかまりを、率直に書いている。
笑福亭が頭を抱える「三大難問」。
一に「枝鶴の失踪、放浪癖」。二に「小松の寸借、借金、逃亡癖」
三つ目は、時代と口にするものによって変わるが、
「福笑、松枝、鶴志の酒癖」、「呂鶴の競馬狂い」
「鶴瓶、猿笑の女癖」、「伯鶴の負けん気」、「鶴児のヨタ(ええ加減)」と
私の大好きな鶴二さんも、あちらこちらに登場。
当時は鶴児で、17才。今からは想像できまへんな。
若かったんですな。
そして、良く舞台でも出てくる、通夜の晩のはなし。
「親っさん殺したんは、鶴児だっせ」
黄疸が気になって、「わしの目黄色いやろ」と皆に聞く松鶴師匠。
誰もが「師匠、なんともありまへんで」とつくろうている処ヘ入ってきた
鶴児に、「鶴児、わしの目どや、黄色いか」、じっとみた挙句鶴児、、
「ハイ、まっ黄色です」、皆ひっくり返りましたで、
あれから、力落として・・・・・・、師匠殺したん、鶴児です」
まあ、子供は正直ですな。
最後に、松鶴師匠の罵声を・・・・・。
「アホンダラ、ボケ、カス、間抜け・・・・。エライ奴弟子に持ってしもうた、
一生の不作や、情けない・・。三文の値打ちも無いガキ、やる気が無い。
愚図い、この腐れ弟子・・・・やめい、去ね、死ね、出ていきさらせ。」
すざましい、松鶴さん、罵声のデパートと。
笑福亭松枝
浪速社・1456円
☆☆
何年か前に図書館で借りて読んでいたが、
先週ふと寄った三国ヶ丘の天牛堺書店で、古本で310円で購入。
今や笑福亭のベテラン噺家の入門したてのドガチャガぶりを
笑福亭松枝が、悪戯の数々を共犯者でありながら、
古き良き思い出と、六代目を偲びながら語る。
序章と終章は、「七代目松鶴襲名」についての
松枝自身の心のわだかまりを、率直に書いている。
笑福亭が頭を抱える「三大難問」。
一に「枝鶴の失踪、放浪癖」。二に「小松の寸借、借金、逃亡癖」
三つ目は、時代と口にするものによって変わるが、
「福笑、松枝、鶴志の酒癖」、「呂鶴の競馬狂い」
「鶴瓶、猿笑の女癖」、「伯鶴の負けん気」、「鶴児のヨタ(ええ加減)」と
私の大好きな鶴二さんも、あちらこちらに登場。
当時は鶴児で、17才。今からは想像できまへんな。
若かったんですな。
そして、良く舞台でも出てくる、通夜の晩のはなし。
「親っさん殺したんは、鶴児だっせ」
黄疸が気になって、「わしの目黄色いやろ」と皆に聞く松鶴師匠。
誰もが「師匠、なんともありまへんで」とつくろうている処ヘ入ってきた
鶴児に、「鶴児、わしの目どや、黄色いか」、じっとみた挙句鶴児、、
「ハイ、まっ黄色です」、皆ひっくり返りましたで、
あれから、力落として・・・・・・、師匠殺したん、鶴児です」
まあ、子供は正直ですな。
最後に、松鶴師匠の罵声を・・・・・。
「アホンダラ、ボケ、カス、間抜け・・・・。エライ奴弟子に持ってしもうた、
一生の不作や、情けない・・。三文の値打ちも無いガキ、やる気が無い。
愚図い、この腐れ弟子・・・・やめい、去ね、死ね、出ていきさらせ。」
すざましい、松鶴さん、罵声のデパートと。