紅葉の須磨寺境内、毎回お伺いするだけで、変わりゆく四季も味わえる。
今年最後の、須磨寺落語会・還暦の会と題して、松枝さんの登場。
大ネタ「らくだ」を披露、たっぷりの一席、楽しみですな。
320人の大入り満員。・・・充実の落語会ですな。
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良かったですな。・・・・・松枝さんの長編「らくだ」・・。
一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」
師匠の還暦の会で、師匠のハナシをマクラに、旬の海老蔵をからめておもしろい。
携帯電話の注意事項を言いだすと噛みだす。そして、噺に入ると、すんなりと喋りだす。
ネタは、噛まず、一般的な話になると噛むなんて、飛梅さん、芸人さんらしくなってきましたな。
噺は、一番最初のネタ「十徳」、今回も慣れていて、腹に入っているという状態で、
もう何度、高座で噺しているのか、安心して聴けるし、笑いもたっぷり。
私の中では、「十徳」といえば、今や、飛梅さんですな。
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「寝床」
今日は、出番からして、「野ざらし」か、「道具屋」あたりかなと思いながら、
「宿替え」とか「寝床」のコンパクトバージョンが聴けたら良いなと思いきや、
以心伝心・・・「寝床」がはじまる。
「寝床」といえば、枝雀さんのが、すぐに頭に浮かぶが、
無駄がナイ、縦横のしっかりした、鶴二さんの「寝床」、私は好きですな。
三、桂梅団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
今年、聴いた梅団冶さんのBEST落語と思っていた「佐々木裁き」が、
再び聴けるなんて・・・・・。
四朗吉のかわいらしさと、佐々木信濃守の優しさ溢れる人間味が
梅団冶さんの「佐々木裁き」には、感じられる。
梅団冶さんの落語は、どれをとっても、秀逸。
来週の、12日(日)には、徳々亭で出会える落語会
東京の噺家を迎えてどんな噺をされるのか、楽しみですな。
四、笑福亭松枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」
松枝さん、55分の長講「らくだ」、大熱演。
らくだ、から、紙屑屋へ、ヤタケタの主人公が、どんどん、移っていく。
「ソーレンや、ソーレンや、らくだのソーレンや」
人の死に、心からお弔いができる、そんな、二人の声を聞いていると、
なぜか、ホロリとしてしまいましたで。
「らくだ」は、笑福亭の十八番・・
・来年には、鶴二さんも、手掛けるとか、楽しみでおますな。
第133回・須磨寺落語会・・還暦の会
2010年11月28日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿
一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・・「十徳」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「寝床」
三、桂梅団冶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
仲入り
四、笑福亭松枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「らくだ」
10-58-251
大阪の鶴二さんファンが、今回は受付のお手伝いを・・・。
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