今日は、柳家三三さん、お目当てに和泉中央のホールへ・・・。
一、桂二乗・・・・・・・・・・「子ほめ」
「京都の二条の四畳半の部屋からきた二乗です」と、
お決まりのキャッチフレーズでのご挨拶。
さすが、米二さんのお弟子さん、へんなクセもなく、口跡も良く
噺自体のおもしろさを存分に味わせてくれる。
私は、こんな噺家さんが大好きである。
二乗さんの会、そして師匠の米二さんの会にも行くことは少ないので、
いつも開口一番の二乗さんばかり、一度それなりのネタを聴いてみたいもんですな。
二、笑福亭たま・・・・・・「憧れの人間国宝」
文楽の人形遣いのお話。
人間国宝を目指していたが、決定の寸前に亡くなってしまった文楽の人形遣い手。
その弟子二人が、黒子となって、師匠の遺体を人形のごとく動かして、受賞式で
陛下の前へ・・・・・今上天皇のものまねも挟む、たまさん。
まあ、らくだの死人のカンカン踊りではないが、三番叟での師匠の動き、お見事でおます。
たまさんの創作、さすが師匠譲り、どの話も一つ一つ、アプローチの仕方が違うので、
いつも楽しませてくれる・・・・。
最後ですが、最初はやはりショート落語ではじまりました。
銃撃戦、ドリアン、・・・・・・そしてショート落語の最後は、B29でおました。
三、柳家三三・・・・・・・・「悋気の独楽」
お目当ての、三三さん。
三三さんの高座を歩く姿、よろしいな。
東京の方、袖から舞台中央までの歩く姿って、皆さん癖があるというか個性ありすぎる。
そこから、キャラを出す、勝負が始まっているんですな・・・。
噺っぷりは、当り前だが、江戸口調でかっこいい。
噺は最初の前半部分が違うので「悋気の独楽」とは気が付かなかった。
こちらでは、旦那が帰って来ないので御寮はんがやきもちを焼いて、
女中のお竹どんにけしかけられてるところへ、丁稚の定吉が帰ってくる。
あちらでは、旦那が遊びに出るのを、丁稚をつけさすが見つかり、向うへ着いてしまう。
帰って、独楽を取りだしてからは、ほぼ同じ。
上方の方が、血を吐いて死んでしまう饅頭とか、お竹と定吉の言いあいとか、
やはり、笑いの部分では盛りだくさんでおますな・・・。
でも、せっかくの柳家三三さんなのに、客の入りは六割ぐらいで、
笑いも少なく、「もったいないの一言」の高座でおました。
四、、桂ざこば・・・・・・・・「強情」
ざこばさん、中トリで登場、でも初めて生で聴けた「強情」。
強情っぱりの人物がざこばさんと相まっておもしろい。
返さなくての良いというてるのに、返すという男。
自分が自分に決めたこと・・・・と。
まあ、女性の方には解らない、男のへんな強情さが魅力の噺ですな。
五、桂南天・・・・・・・・・・・「動物園」
これまった、お目当ての、南天さん。
マクラは得意の「ちゃうねん」「教えたろか」「ほんまやで」「知らんけど」の
大阪のおばちゃんネタ。
そして噺は・・・・「動物園」、まあ、他のネタと考えておられたらしいけど、
客席の笑いが硬かったので・と、・・・・・でも、聴けて満足、大満足。
「客」と「噺家」そして「演目」の三つが撚りあって一本の紡ぎ、糸になった時、
強い笑いになるんですな。
そういう意味で、客層というか、落語会自身の匂い、色があるんですな。
六、桂米團治・・・・・・・・・「掛け取り」
噺は、無理やり今は昔でいう旧暦の正月前なのでと、「掛け取り」を・・・。
でも、良かったでっせ。
「クラシック好き」の洋服屋、「喧嘩好き」、「歌舞伎好き」では「繁昌亭の噺家づくし」まで・・。
この「掛け取り」、昔の柳亭痴楽ではないが、「電車好き」「野球好き」「サッカー好き」に、
「お菓子好き」「など何でも応用できそう、聴いてる内に、小林旭の「自動車ショー」を
思いだしましたな・・・。
来年は、満席になる様な、メンバーというと
襲名後の文都に文の助、そして、南天、吉坊、・・・・あと二人が・・難しいですな。
でも、近くである年一回のいずみ寄席、来年2014年も今から期待ですな。
いずみ寄席・2013
2013年2月2日(土)午後1:00開演
和泉シティプラザ弥生の風ホール
一、桂二乗・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、笑福亭たま・・・・・・「憧れの人間国宝」
三、柳家三三・・・・・・・・「悋気の独楽」
四、、桂ざこば・・・・・・・・「強情」
仲入り
五、桂南天・・・・・・・・・・・「動物園」
六、桂米團治・・・・・・・・・「掛け取り」
13-5-21
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