花のズボラ飯(2) | |
クリエーター情報なし | |
秋田書店 |
☆☆
息子と話していて、前に借りた、「孤独のグルメ」がおもしろかったと、
作者の他の本はないの・・から、でてきたのが、この「花のズボラ飯」,またしても漫画。
主人公の花は、本屋にアルバイトする新婚さんだが、
夫は単身赴任、その日々のひとりごはん、手抜きなのか、ズボラなのか、
自分を奮い立たせてつくるそれぞれの料理。
食べる事への想いは人様以上にあるが、身体が行動がついていかない・・・。
片付けるのが大の苦手で、部屋の中は足の踏み場もないぐらい荒れ放題。
そんな、駄目嫁、駄目主婦なのに、憎めないキャラ、花ちゃん。
その、ひとりつぶやきとも言える、言葉のおもしろさ。
このあたり、水沢悦子さんの漫画だけではなく、久住昌之さんの原作の良さか・・・。
「しば漬け・・・しば漬けがあったはず」
「思い出した、ハナコもエライ!」
「シバの女王になれるかも!!」
そうめんを茹でながら、
「おっと花選手、海苔をわざわざ切っております」
「芸が細かいつ、さすが現役料理王」
「おおっつと、今、鍋に麺を入れました―つ」
「麺が・・・ウットリと恋に落ちるように沈んでゆくうう」
「すごい! 花選手の技に、全世界が・・・・全世界が注目しております!」
「外から丸見え、丸美屋ののりたま!」
「ウチの夫は食べっぷり見ているだけで食欲がわいてきます!」
「食べっぷりが、オカズになるぐらいです!」
「いつもどんなときも、もりもりパクパク食べて残さない!」
「夫が食べると、食卓がパーッと明るくなる!!」
といいながら、一人なのに、
「よし!今夜は肉だ」「高い肉をガッツリ食べる」
「ヘルシー志向」「オーガニック系、ダイエットォオ」
「そんなもん、なんぼのもんじゃぁあ」
「今宵はステキに、ステーキナイト」
夢見るオムライスって
「だいたい、オムライスって、中のピラフ部、外の卵部、かけるソース部の
3部門をほぼ同時に作んなきゃなんないのが・・・・。」
「時間的、設備的、能力的、性格的、根性的、ほぼ不可能・・・。」
「夢見るオムライスって、誰かに作ってもらってこそ、夢見れるんじゃないかしら・・・。」
そして、夏の暑さの中での俳句、
冷水の うまさや夏の 終わりかな
昼寝して パンツで水飲む ズボラ妻
あと何も 作る気しない 夏の夜
キャベツ茹で メンチに添える 妻偉し
けんちん汁つくりでは
「里芋、イモリます」「シメジ、メジます。」「コンニャク、ニャクります。」
「ハナ、オボエタ、ハナ、ツクル!ゴロ、ヨロコブ!ハナ、ソンケー、サレル!!」
どこの原住民よ・・・。
食べることは、しあわせの源、愛とごはんのある、最高の人生。
あったかく、身も心も、ごちそうさまになる本。
今、連載中だそうで、また第三巻も発売も待ち遠しいですな・・・。
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