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ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

立川志らく独演会~京都・護王神社

2013-02-24 21:30:08 | 江戸落語

気になる存在ながら、なかなか生の高座に出会うことができなかった志らくさん。
ついに京都で、それも「らくだ」を、毒気にはまるのか、
それとも今後アクの強さに避けるのか。


12時半の整理券を求めて、70名程の方が小雪の中並ぶ。


この護王神社、腰に良いとのこと、猪が祀られている。


帰りに寄った、京都御苑、広くて、清々しい。
そしてさすがに京都、ごみ一つ落ちていない。



一、立川らく人・・・・・・・・・・・・「だくだく」

昼前、錦市場を嫁さんとウロウロ、烏丸からタクシーで駆けつけて整理券ゲット。

そのあと、隣のホテルで昼食・・・・・ビールを呑んで、ほっと。

会場に入って、三列目の席を確保して、ほっと。

ようやく、らく人さんの落語が始まって、ほっと。

いかんですな・・・・ところどころの記憶が飛んで、疲れがどっと。
「血がだくだくと、出たつもり」・・・・・・・こちら上方では「書割盗人」。

らく人さん、当り前だが噺っぷりが江戸前でかっこいい。

「関西でも、大いにウケた、つもり」
「名人芸に心地よく、酔ってしまったつもり」
「大いに、笑った、つもり」

つもり、つもった、らく人さんの「だくだく」でおました。



二、立川志らく・・・・・・・・・・・・「粗忽長屋」


高座に上がるなり、まずは、こちらへ着いた時、雪の中で皆さんがずらーっと、、
何か炊き出しか何かを求めて並んでいる難民みたいでしたと。

素直に、寒い中ありがとうとの台詞から入らないのは、まさに師匠譲り。

師匠談志が死んで一周忌も過ぎ、ようやく墓が決まりました、というのは、
戒名を自分でつけてしまって引き取ってくれるお寺さんが無かったからと。

その戒名は「立川雲黒斎家元勝手居士」・・・死んでからも手数のかかる方で、
その年死んだのが、「ピンラディン、金正日」など、世の嫌われ者ばかり・・・。

談志が、客と喧嘩したハナシとか、声色で語る談志、いや志らくさん、愉しそう。

でも、粗忽を扱った落語、小噺はと紹介しますと・・・・・。
志ん朝師匠は・・・・そして、志ん生師匠は、・・・・と
お二人の声色で、親切に笑いの違いを的確に教えてくれる・・・・凄い。
落語講座セミナーみたい。

たっぷり、25分のマクラから「粗忽長屋」へ。

おもしろい。・・・
「本人をつれてくる」という主人公を愉しんでいる野次馬の一人になった気分・・・・
「ほんと連れて来るよ」「ほら、帰ってきた」「あれえ、横にも、本人という者もいてるよ」
「一体、これからどうなるんでしょうかね」・・・・・こんなところに出くわしたなんて、
なんて俺は幸せもんなんでしょうか・・・。

志らくの狂気さがチラチラみえた「粗忽長屋」でおました。


(strong>三、立川志らく・・・・・・・・・・・・「らくだ」

正直言って、おとなしめの「らくだ」。

かんかんのうの踊る姿もなく、
紙屑屋が酔うて、くだをまいての主客反転も薄く、
上方のアクの強いらくだに接していると、ちょっと物足りない。

本の題にもなっている、らくだが雨の中でぼんやりしているのを見た紙屑屋に、
「おい、この雨を買え」と言い、勘弁してくださいと言うと、
淋しそうに笑ってその場を去っていったと云う、そのシーンを聴きたかったのですが、

今回は、地面に書いた絵を買え、そして買ったら、持って帰れと懐に砂を掘り込まれた・・・・と。

アクの強さを恐々期待していた志らくさんの落語。
好きも嫌いも、もう一二回・・・・・・聴いてみたいもんですな・・・・。


立川志らく独演会
2013年2月24日(日)午後2:00開演
京都護王神社内、護王会館

一、立川らく人・・・・・・・・・・・・「だくだく」
二、立川志らく・・・・・・・・・・・・「粗忽長屋」
仲入り
三、立川志らく・・・・・・・・・・・・「らくだ」


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コメント (3)
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