ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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新春文楽公演・平成28年度

2016-01-11 21:46:52 | 文楽・歌舞伎・能
平成26年度・新春文楽公演

近松門左衛門の作


午後4:00から8:35までの初段からの通し上演。




「国性爺合戦」とは、日本と中国を舞台にしたスケールの大きな演目。
初演の1715年といえば今から300年前、日中って今のヨーロッパぐらい
離れた異国だったんでしょう。

作者は、近松門左衛門。


通し上演なのですが、おもしろくなってくるのは、
「千里が竹虎狩りの段」から、虎が現れ主人公の和藤内と戦います。
その虎、大きくなった猫のようで、そのユーモラスなこと
その当時、本物の虎など見たことが無かったお客様には、
その姿だけでも、拍手喝采だったんでしょう。

ああ、それと「返し」といって、観客から見える形での舞台転換、
これも、おもしろく、大受けだったのでは・・・・・。



三段目の「楼門の段」以降は、

和藤内の老母や皇女の錦詳女の二人の女性の心の葛藤、
この辺りから、浄瑠璃の本領発揮でおます。


男の面子、男の手柄、男の恥、それに翻弄されて揺れ動く義理の母娘、
命を惜しんだ親兄弟に貢がないのは「唐土の国の恥」と錦詳女は自害。
老母は自分がながらえては、「再び日本の恥」と自らの命を絶つ。

その結果、大明国再興が果たされるのですが、
その陰に、女性の犠牲が・・・・・・。

浄瑠璃・・・・・常に悲劇的立場の女性が描かれているんですな・・・・。



次の文楽公演は、4月2日~24日の国立文楽劇場
通し狂言「妹背山婦女庭訓」でおます。



平成28年度・新春文楽公演・第2部
2016年1月11日(月・祝)午後4:00開演
国立文楽劇場

 一、国性爺合戦(こくせんやかっせん)

大明御殿の段
大明御殿奥殿の段
芦辺の段
平戸浜伝いより唐土船の段
千里が竹虎狩りの段
楼門の段
甘輝館の段
 紅流しより獅子が城の段




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