ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

アイム・ファイン~浅田次郎

2016-01-05 05:05:05 | 本の少し
アイム・ファイン! (小学館文庫 あ 18-2)
クリエーター情報なし
小学館

☆☆☆

浅田次郎さんのJALの機内誌に連載中のエッセイをまとめた第二弾。

あと一冊は、単行本で既に出版されているようですが・・・・文庫本まで待ちますか。


内容は、旅のはなし、ラスベガスのバクチや競馬のはなし、
書斎や講演での仕事ぶり、中国へのアテンドツアー、
ハゲについて、食べ物のはなし、こうしてみると、
日常の何気ないことを題材に、エッセイ化しているのがよくわかる。

まあ、エッセイって日々の公開日誌みたいなもんですから・・・・。

二八蕎麦というのがありますが、浅田さん遊び四割、仕事六割の四六生活か。
仕事と旅取材の際が難しいので、贔屓目に見ても三七生活でおますな。




時折入ってくる、小説家に依頼のある講演について・・・

この文化講演で、小説家には得意不得意の二つのタイプに分けられる。
同じ商業に就きながら、この二通りが歴然としているのは、たぶん小説家になった
そもそもの動機と関係があるのではないかと・・・。

子供の時から自己表現を書くことのみに頼ってきたか、
あるいはまったく逆にもともと口が達者で、喋るように文章を書いてきたか。
そのいずれか一方であると・・・・。

そうした先天的素質のほかに、世代による講演の得意不得意もあるような気がする
とは年長の方はおしなべて講演なさるが、下の世代になると好んではいない。

昔は(著者1951年生まれ)小中学校の学級会や自治会では、
起立して我意を述べるという方法が当り前だったが、
高校のホームルームになると車座に組んで、
いわゆるディベートを始めるようになった。

おそらくこの時代に、伝統的なヨーロッパ流の意見弁述から、
アメリカ流の討論形式に学生生活が変わっていったように思えると・・・・。

ああ、今の若い者、普段差し向かいではそれなりに意見を言うくせに、
大勢の前で喋るとなれば、まるっきり駄目。


ディベートは得意だが、スピーチは御勘弁、
会社の者にも、年齢を見て、心してかからねばでございます。


にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へにほんブログ村

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へにほんブログ村

読書ログ - 読んだ本を記録して共有する読書コミュニティ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする