明日は、久し振りの落語会。文華さん・宗助さんのふたり会。
文華さんのお弟子さんも、初登場・・・。
「三年酒」、「ねずみ」と、ふたりの渋いところも聴ける。


高槻の商店街の奥にある、亀屋旅館。

二階の大広間に約八十人の心温まるお客様が集まる。

今日、本人に知らされた、名前・・・華紋(かもん)
記念すべき、最初の名ビラですな。・・・・以後、皆様ご贔屓に。
一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
華紋さん、出てくるなり、「待ってました」、「頑張れ」の掛け声。
後で聞いた事ですが、応援のプラカードまででていたとか。
その応援に十分応える、堂々の初舞台。
元、落ケンか何か・・・。
口調はしっかりしているし、笑いのツボ、笑いの間まですべて心得ている。
「犬の目」も、何十回と高座にかけたような出来。
目を抜くために犬を呼ぶのに、口笛を鳴らすが、かすれていて
「口笛、鳴ってへんがな」の一言でも笑い、これは文華さんゆずりか。
汗は滝のごとく流れていたが、冷や汗ではなく見ていても心地よい汗。
まあ、文華さんを師匠に選んだ時点で、マルですが。
上手いだけに、落語を甘くみることなく、
三年の修行、たっぷりと基礎を磨きあげてほしいですな。
次代の本格派の登場と予見し、時が経てば、立ち会えた事が自慢になる
華紋さんの、初高座でおました。
二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
夏の季節のお噺・・「青菜」
清々しいお屋敷と、暑苦しい長屋との対比。
植木屋が、我が長屋に帰ってきての、長屋の暑苦しさは秀逸。
真近かで見たせいか、いつも以上にパワー全開。
一見、粗削りのようにみえるが、デフォルメされていて、
俺の形を見てろとばかり、お弟子さんができて
文華さん、一段とパワフルになっていくのは、間違いありませんな。
三、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「三年酒」
宗助さんの、珍しい噺。
檀家とお寺さんの関係。・・・仏教と神道の関係。
仏式での葬儀を断わりに行く、オネオネの佐助はんと、ごう慢の幸助はん
そして、コツキの源太はんの、三人の気性の違いなど、噺の筋よりも、
登場人物の使い分け、演じ方の比重が多く、労多くて、実少なしのネタだが、
この噺、他の演者でと、思いつく噺家さんは無し。
地味ながら、まさに、宗助さんらしい、噺でおますな。
四、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「次の御用日」
笑福亭が演じる、ジリジリと照り返る、夏の暑さはないが、
丁稚の定吉は、格別、カワイイ・・・。
とぁやんと、定吉の、口喧嘩の楽しいこと。
奉行も、お調べをはじめて、加害者である天王寺藤吉のふてぶてしさに、
興奮して、「アッー」の連発・・・でも元々が美声の宗助さん
声が掠れて声が出ないところで、サゲまできれいな、「アッー」がでてましたで。
五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」
良いなぁ・・文華さんの人情噺。
元虎屋の親父が話す、「ねずみ屋」のけなげな男の子。
元虎屋の親父が、みすぼらしい「ねずみ屋」で運営している経緯を。
この、親父の科白を言いたさに、この噺を選んでいるように見える、
文華さん・・・・・・・・・・。
これ以上に、しっとりやると、ジメジメしすぎて重すぎるし、
でも笑いを取りすぎると、台無しだし。
情と知、吉本と松竹、の間で揺れ動いているように思える。
でも、落語の真髄である、人の心の機微が見え隠れする
文華さんの落語、ますます、嵌りますな・・・。
文華・宗助・ふたり会
2010年8月1日(日)午後2:00開演
亀屋二階大広間
一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
三、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「三年酒」
仲入り
四、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「次の御用日」
五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」
10-36-155
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文華さんのお弟子さんも、初登場・・・。
「三年酒」、「ねずみ」と、ふたりの渋いところも聴ける。


高槻の商店街の奥にある、亀屋旅館。

二階の大広間に約八十人の心温まるお客様が集まる。

今日、本人に知らされた、名前・・・華紋(かもん)
記念すべき、最初の名ビラですな。・・・・以後、皆様ご贔屓に。
一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
華紋さん、出てくるなり、「待ってました」、「頑張れ」の掛け声。
後で聞いた事ですが、応援のプラカードまででていたとか。
その応援に十分応える、堂々の初舞台。
元、落ケンか何か・・・。
口調はしっかりしているし、笑いのツボ、笑いの間まですべて心得ている。
「犬の目」も、何十回と高座にかけたような出来。
目を抜くために犬を呼ぶのに、口笛を鳴らすが、かすれていて
「口笛、鳴ってへんがな」の一言でも笑い、これは文華さんゆずりか。
汗は滝のごとく流れていたが、冷や汗ではなく見ていても心地よい汗。
まあ、文華さんを師匠に選んだ時点で、マルですが。
上手いだけに、落語を甘くみることなく、
三年の修行、たっぷりと基礎を磨きあげてほしいですな。
次代の本格派の登場と予見し、時が経てば、立ち会えた事が自慢になる
華紋さんの、初高座でおました。
二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
夏の季節のお噺・・「青菜」
清々しいお屋敷と、暑苦しい長屋との対比。
植木屋が、我が長屋に帰ってきての、長屋の暑苦しさは秀逸。
真近かで見たせいか、いつも以上にパワー全開。
一見、粗削りのようにみえるが、デフォルメされていて、
俺の形を見てろとばかり、お弟子さんができて
文華さん、一段とパワフルになっていくのは、間違いありませんな。
三、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「三年酒」
宗助さんの、珍しい噺。
檀家とお寺さんの関係。・・・仏教と神道の関係。
仏式での葬儀を断わりに行く、オネオネの佐助はんと、ごう慢の幸助はん
そして、コツキの源太はんの、三人の気性の違いなど、噺の筋よりも、
登場人物の使い分け、演じ方の比重が多く、労多くて、実少なしのネタだが、
この噺、他の演者でと、思いつく噺家さんは無し。
地味ながら、まさに、宗助さんらしい、噺でおますな。
四、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「次の御用日」
笑福亭が演じる、ジリジリと照り返る、夏の暑さはないが、
丁稚の定吉は、格別、カワイイ・・・。
とぁやんと、定吉の、口喧嘩の楽しいこと。
奉行も、お調べをはじめて、加害者である天王寺藤吉のふてぶてしさに、
興奮して、「アッー」の連発・・・でも元々が美声の宗助さん
声が掠れて声が出ないところで、サゲまできれいな、「アッー」がでてましたで。
五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」
良いなぁ・・文華さんの人情噺。
元虎屋の親父が話す、「ねずみ屋」のけなげな男の子。
元虎屋の親父が、みすぼらしい「ねずみ屋」で運営している経緯を。
この、親父の科白を言いたさに、この噺を選んでいるように見える、
文華さん・・・・・・・・・・。
これ以上に、しっとりやると、ジメジメしすぎて重すぎるし、
でも笑いを取りすぎると、台無しだし。
情と知、吉本と松竹、の間で揺れ動いているように思える。
でも、落語の真髄である、人の心の機微が見え隠れする
文華さんの落語、ますます、嵌りますな・・・。
文華・宗助・ふたり会
2010年8月1日(日)午後2:00開演
亀屋二階大広間
一、桂華紋・・・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
三、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「三年酒」
仲入り
四、桂宗助・・・・・・・・・・・・・・・・「次の御用日」
五、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・「ねずみ」
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『三年酒』はその鶴志師匠で2回聴いています。
国宝師匠の復活ネタだそうですから、宗助さんが王道なのでしょうけれども、
鶴志師匠はドスが利きまくりでしかも知恵者である「コツキの源太」に正になり切って、
すっかり「笑福亭の噺」として消化されていまいした。