ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

米朝一門らしい~動楽亭昼席

2010-08-07 19:12:36 | 動楽亭


平日、良い落語会がたくさんあるのに、仕事に追われて行けず、
禁断症状が出そうなので、落語日記さんとご一緒に、動楽亭ヘ。



昼間、商店街を入った処にある、洋食の南自由軒。
いつか食べようと思っていたハイシライス、550円はお値打ち。
こんな洋食屋、ご近所に欲しいですな・・・。



席亭がざこばさんだけに、提灯はざこば一門。
塩鯛襲名で、皆の提灯も変るんでしょうな。


一、桂米市・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

声も大きく、かむ事も無く、はっきりした口調で進めるが、笑いは一切無し。
なぜ、笑えないのか、途中からそればかり考えていた。

笑おう、笑って応援しようと思っているのだが、笑うことができない。
私たちの笑う時間「間」を与えてくれないからか。
枝雀氏ではないが、緊張と緩和が笑いであれば、緊張の連続・・・・
ツッコミ的、笑いを誘う「間」が無いままに、15分が過ぎてしまった。

米市さんの、「子ほめ」は、どの部分から笑いが起きて、爆笑編になるのか
興味ありますな・・・。


二、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

さすが、9年のキャリア、出てくるなり、笑いに、客席もほっとした雰囲気。
野球の巨人のセンター松本のマクラで、きっちり笑いをとる。

これを見てると、マクラって、ウォーミングアップで大切ですな。
米市さんに戻りますが、マクラなしではいる前座って、すごい試練ですな。

噺は「時うどん」、それも、米朝一門のスタイル。
最初の男が払うところで、「8文、いま何どき・」、「9つ、10・11・12・・・」
あれ一文、三文と違うのと一瞬思うのは、二人でひやかすスタイルに
慣れているからか。・・・次の日はきっちり三文損してますが。

でも、良く考えると、最初の男、なぜ一文だけ、ごまかしたのか、
六つどきに、いま何どき、・・・9つ、・・・10、11・・・・16・・では
三文得するのにしないのは、あまりにもかけ離れて、無理か気が小さいか。

うどんを食べてるのを、ずっと見ている者がいてるというのも不自然で、
私は、「ひっぱりな」の二人で最初におとづれる方が、自然な展開で楽しめますが・。


三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・「向う付け」

男のアホさ加減がでている噺。
見ていてほのぼのする、しっかり者の嫁さんと、ちょっと抜けてる喜ぃさん。
「喜ぃさん」の底抜けの明るさが、紅雀さんと重なって、好演。


四、桂千朝・・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」

千朝さんの、旦那、はまり役だが、丁稚の定吉は年季がいっている様で、
かわいさが薄い・・・贅沢ですが・・・。

この噺、演者が上手でないと、できない噺ですが、主役が丁稚の定吉だけに、
幼さも必要・・・難しい噺ですな。
いつも、吉坊さんの丁稚が、頭にあるだけに、辛いですが・・・。

口調がなぜか、松之助師匠っぽく、後で調べると間違いなく伝授とか。
骨太の「蔵丁稚」どんなんなんでしょうな・・・聴きたいですな。


五、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問い」

トリの盗り方で、雀から鶯といくので、「鷺とり」かと思いきや、
でも菜を売りにいくところは無しで、ガタロ(河童)とりに。

途中、南京豆の言葉が出てこず、こんな瓢箪型のあの・・と
ピーナツとでも言いそうだったので、ヒヤリンコ。

サゲは、「わたいが、あんじょう,ガタロにされてしまいましてん」と。


六、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・「饅頭こわい」

マクラが、師匠米朝に、最初に怒られれたことは、内弟子で入ったとき
「食べるもんで嫌いなもの、食べられへんもん、あるか」と聞かれたので
蕎麦アレルギーなので、「蕎麦」と答えると、・・・「それは無い」と一喝。

米二さんの饅頭こわいは、好きなものの尋ねあいは無く、
替わりに嫌いなもの、怖いものが次から次へ登場。
蛇、ナメクジ、蛙、ゲジゲジ、ムカデ、でんでん虫に、蟻、
そして狐に騙され、馬の尻の穴を覗くハメになる男まで・・。
そして、こわいもの知らずのおっさんの、怪談噺で、前半はたっぷり。

逆に、みっつあんの饅頭の登場からは、あっさりめ。
ただし、掘り込まれた饅頭をムシャクシャ、食いだすとき、
「蕎麦饅頭、これだけは、ヤメとこ」と、最初のマクラに戻る。

前半だけでは、「涼み台」として、演じるときもあるらしいですが、
夏には、怪談噺も入った、饅頭こわいも、よろしおますな。


動楽亭昼席
2010年8月7日(土)午後2:00開演
動楽亭

一、桂米市・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂佐ん吉・・・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
三、桂紅雀・・・・・・・・・・・・・・・・・「向う付け」
四、桂千朝・・・・・・・・・・・・・・・・・「蔵丁稚」
仲入り
五、桂米平・・・・・・・・・・・・・・・・・「商売根問い」
六、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・「饅頭こわい」




楽しい落語会のあと、あこがれの雀三郎さんの聖地、やぐらさんへ・・・。
これが、当初の目的という、噂もありますが・・・・・・。



雀さん主演の映画か・・・・・8月撮影開始・・12月上映予定・・・。


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