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吉田篤弘さんが、小説や詩になる前の言葉、ヒントをそのままま、何の手を加えることなく、そのまま並べたもの。
それは、短歌のづくりでまず小説の冒頭を書き出してくださいと言われて書いたような、まだまだ続いていくような、はたまた31文字に向かって洗練されていくような、最初の原石のような「断片」を紹介。
各項目のお題だけでも、そこから何かが羽ばたく予感を与えます、たとえば・・・
「ベルの鳴る時間」「冬の夜、その物語を私に話して」「ぼくとロバはパンを売りに行く」「赤いレコード」「肩に鳥をのせた男の日記」「彼がノルウェーで眠っているとき」「火星からきたピアニスト」「犬目」「塵ある世界」「世界の果てのコインランドリー」「モールス信号が聞こえる夜」「八人の自転車泥棒」「「モンクの眼鏡をかけた猫と稲妻の傷がある女」「手紙しか書かなかった男」「壁の中の小さな階段」「7インチの月」「雲を集める男」
お題を読んだだけでどんなお噺なのか興味が膨らんでくるでしょ・・そういう方は、是非、この本、お手に取ってご覧ください。
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