立川談志の正体: 愛憎相克的落語家師弟論 | |
クリエーター情報なし | |
彩流社 |
☆☆
落語仲間さんから、読んでみてと借りた本。
快楽亭ブラックが知っている限りの、師匠、いや元師匠の立川談志をリアルに紹介。
談志のDNAは誰が継いでるかでは、「マスコミの売れっ子になるDNAは志の輔、談春、志らくが受け継ぎ、古典落語の巧いDNAは談四楼、ぜん馬、龍志、談幸が継ぎ、毒舌は左談次、ブラック、談之助、志雲が継いでいると」、そして一番弟子の土橋亭里う馬は、しみったれのところと、私服のセンスの悪いところ」を継承していると、ああ、DNAとは継承なんだ。
憧れている部分と、談志の我儘に真っ向からつっかかるブラック。
中で紹介される、創作的落語はあまりにも過激で、下ネタで、おもしろさは突いているが、なぜかついていけない、アブノーマルの世界。
笑いのツボは同じながら、昼間なのか深夜なのか、表通りなのか裏通りなのか、ビルとビルの隙間なのか、どこを笑いのグランドとするかで、これだけ表現が変わり、私には何か胸のつかえがとれない笑いになっている。・・・・・・談春よりも、談四楼、生志が好きというと、古典落語の巧いDNAと押しつけがましくないDNAが好きなのかも・・・。
愛憎相克的落語家師弟論とうたいながら、こうして師の死をもって言いたいことを本にして金儲けができるなんて、なんと良い財産を残してもらったことか、師匠談志に感謝、感謝ですな。
五代目立川談志、2011年11月21日死去、合掌。
にほんブログ村に参加中。
クリックで応援、よろしくでおます。
↓↓↓
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます