ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

第五回・二の会~米二・染二・鶴二・三人会

2012-04-20 23:19:26 | 笑福亭鶴二

五回目にして、初めて二の会へ。
いつもの笑福亭だけとは違うお客様の雰囲気。


エレベーター内の、上方ビルのかわいい、案内。


ほど良い入りの客席、・・・・・・・・・・。



一、米二・染二・鶴二・・・・・・・・・・・・「三人トークバトル」+α

三人登場、向かって左から米二・鶴二・染二さんの順に。
前回のアンケートに、最初のトークが長過ぎると、もう少し短くてものご意見あり、
30分ぐらいやっていたそうですが、今日は20ぐらいで・・・・。

まずは、米二さんが今日、家で階段から落ちて、あちらこちら打ったとか・・・。
今日のチラシ、3階の自分の部屋から持って下り、二階から下りる際に、
足元が見えなっかたのですが、階段途中にはがきの束かが置いてあって、
それにあたって咄嗟に避けて、3、4段いっきに下まで落ちてしまう。

誰が置いたのかというと、二番弟子の、二葉ちゃん。

ここで、二葉ちゃんの登場、初めて見るがクリクリヘアーの可愛い娘。
染二さんが、「今までで、師匠に怒られたこと、何で怒られた」と聞くと、
二葉ちゃん、「ささいなこと」と、・・・
おもわず米二さん立ちあがって「そうか、わしが怒るのは、些細なことか」と、
見かけも、話しっぷりも、愉しい今風の子ですな。

結構いま、上方落語家志願者の年齢が高くなってきたの話題に・・・
あと、東京では、芸協かどちらか、前座入門に30才までとのキマリがあるようで、
でも上方はなし・・・・笑福亭円笑さん、六代目に入門したときが41才。
米二さん当時、26才、・・・41才のおっさんに「兄さん、、兄さん」と呼ばれ困ったと。

あと、けったいな先輩たちのおはなしと、染二さんの宮古島への旅行とかで・・・・。
20分経過・・・お時間となりました。


二、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「強情灸」

出てくるなり、次の二の会では、二葉さんを前座で使おうとの声があったので、
是非、アンケートには二乗の事も、お忘れなくよろしくと。

マクラは、定年後の趣味について、二乗さんのお父さんが今はまっているのが、
砂金探し・・・あまり実益はあがっていないようですが・・・
一攫千金の夢を追いかけておられるんですな。

噺は「強情灸」。本来はもっと、お灸が熱くて悶えてもらわなければ、
そこは、現代青年の二乗さん、いたって、スマート。
でも、最後の方は、ほんのり額に汗がにじんできまってましたな。

これって、二年前に聴いたときの感想・・・今回も同じ。
もっと、悶え、我慢の漫画チックな、強情灸が好きですな。

そして、手拭がお洒落過ぎて、色鮮やかな色目にばかり目がいって困りましたで・・・。
お灸の我慢での男らしさは少々欠けましたが、
おしゃれ度ではもてそうな二乗さんでおました。


三、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天狗裁き」

端正な顔立ち、端正な噺っぷり
、全盛期の米朝さんて、こんなんだったのではと思いながら聴く。

この噺、いつも天狗の演出に興味がいく・・・。
お奉行さんの延長なのか、人ではない飛び抜けた存在なのか・・・。
米二さんんは、いたって、ノーマルに。

女房、隣の住人、家主、お奉行、そして天狗と、
どんどんエスカレートしていくあたりも、米朝風の上品さが漂う。
米二さん、やはり端正なる米朝一門の中でも、一番の正統派でおますな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「口入屋」

四年ぶり、久しぶりの鶴二さんの「口入屋」。

口入屋へおなごしを探しにいく定吉から、全開で、いつも以上に弾けた様な鶴二さん。
一番番頭も、いつも以上の大振りのしぐさで、「ドガチャガ、ドガチャガ」

でも、あの「お針」、「芸事」、「武芸」までの
スーパーおなごしの語りの立て弁はいつ聞いても、楽しめますな。

そして、番頭と杢兵衛が共に、膳棚を担かげる鶴二さんの仕草、指先までの形、綺麗で特筆。

私は、ひそかに「稽古屋」、「紙屑屋」、「口入屋」を鶴二さんの十八番「三屋」と呼んでおります。


五、林家染二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紺屋高尾」

古今亭では「幾代餅」、三遊亭では「紺屋高尾」、噺の筋立てはほぼ同じ。
でも、所帯を持ってのハッピィエンドの後日談で餅屋を開業した、
「幾代餅」の方が、私は好きですな。

染二さん、太夫は吉原の三浦屋の花魁「高尾太夫」。
清三が奉公している紺屋は、大阪・・・遠距離恋愛、
吉原に上がるのに、30両、往復の旅費に20両、合計50両を蓄めて12日かけて江戸へ。

無事会えて、夫婦の約束をして帰ってくるが、来年の三月十五日、三月、十五日、三月と
唱えながら、待っていたが、三月十五日になっても、太夫は現れず・・・。

三月二十七日に、お駕籠が着く、年季明けの十五日に早駕籠に乗っても、
十二日間の時間差、今では新幹線、飛行機でその日が当り前ですが、
その時間差を巧みにいらった染二さんの演出。

「傾城(けいせい)に誠なしとは誰が言うた」・・・
今では、スターに憧れる男の子たち、・・・・まっこと、男の夢が膨らむ噺でおますな。

三人、三様の色がでた、誠に結構な濃縮落語会でおました。
次回は、10月か11月あたりとか・・。


第五回・二の会~米二・染二・鶴二・三人会
2012年4月20日(金)午後6:30開演
千日前・TORII HALL

一、米二・染二・鶴二・・・・・・・・・・・・「三人トークバトル」
二、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「強情灸」
三、桂米二・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天狗裁き」
四、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「口入屋」
仲入り
五、林家染二・・・・・・・・・・・・・・・・・・「紺屋高尾」


12-17-85


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2 コメント

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楽しそうな会ですね (ころこ)
2012-05-04 03:46:12
こんにちは。トークもたっぷりの楽しそうな落語会ですね。
米二さんは、ごまめさんが評されるとおり「端正」。
上品というか。
鶴志さんの「ドガチャガ」は、私は動画サイトで
聞いたのですが、耳に残ってます。
スーパーおなごしさんの10分の1でも
何か特技があればなあとつくづく...。

来月上旬帰るので滞在中になるべく沢山の落語会に行こう!と意気込んで予定を詰めてますが、
前回ハシゴしたら、集中力に欠け、
ちゃんと聴けなくなってしまった会もあったので、
なかなか難しいですね。

返信する
噺家さん色とりどり。 (ごまめ)
2012-05-04 06:58:58
噺家さん、一門の色はあるし個性豊かで、
同じ演目でも微妙に味わいが違いますな。
そういう訳で、できるだけ私も新しい感動を求めて、
色んな落語会へ足を運びたいと思っております。
返信する

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